JPS6097996A - 選択的アシル化方法 - Google Patents

選択的アシル化方法

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JPS6097996A
JPS6097996A JP59214025A JP21402584A JPS6097996A JP S6097996 A JPS6097996 A JP S6097996A JP 59214025 A JP59214025 A JP 59214025A JP 21402584 A JP21402584 A JP 21402584A JP S6097996 A JPS6097996 A JP S6097996A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は4−(3級アミノ)−ピリジンまたはその反応
性複合体(con+plex )を使用するステロイド
中のフェノール系ヒドロキシ基の新規な選択的アシル化
方法に関する。
4−(3級アミノ)−ピリジンは、たとえばAngew
. Chem. Int. Ed, Enol.17,
569〜583頁(1978年)に記載されている。こ
の文献には、これらのピリジン化合物の極めて強い触媒
作用が検討されている。この高い触媒活性は立体的に干
渉されている2級または3級アルコールでさえも、また
別の方法では成功しないステロイド中の立体的に干渉さ
れているアルコール系OH基でさえも、これらをアシル
化するのに使用 6 − できる。この触媒のフェノール系ヒドロキシ基のアシル
化における作用に関して、この文献はこの触媒がアルコ
ールの場合に見い出されると同様の反応速度を増加する
作用を有すると述べ、アシル化剤については特別の例と
して無水酢酸およびジメチルカルバモイル クロリドを
記載している。
本発明による選択的アシル化は、場合により重合体の1
部分である、カルバモイル ハロゲニド、4−(3級ア
ミノ)−ピリジンまたはその複合体であるアシル化剤と
少なくとも2個の遊離のヒドロキシ基を有し、これらの
ヒドロキシ基の少なくとも1個はフェノール系であり、
および少なくとも1個はアルコール系であるステロイド
とを不活性溶剤中で場合により酸受容体の存在下に反応
させ、ステロイドのN−ジ置換カルバメート エステル
を製造することを包含する。残りのアルコール系ヒドロ
キシ基(1個または2個以上)は場合によりその他のエ
ステル基に慣用の方法により変換できる。
従来技術から既知である事実から見て、本発明によるカ
ルバモイル ハロゲニドからなるアシJし止剤が1個ま
たは2個以上のアルコール系ヒドロキシ基によっても置
換されているステロイド中のフェノール系ヒドロキシ基
(1個または2個以上)を選択的にアシル化することは
全り驚りべきことである。
従って、本発明の目的はステロイドのフェノール系カル
バメート エステルを製造するための選択的アシル化方
法を提供することにある。
もう1つの目的は高収率をもたらすことを特徴とするこ
のような方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は種々の目的に、たとえば医薬品、
たとえばエストラジオール−3−N−ビス(2−クロル
エチル)カルバメートのような抗腫瘍剤として、および
エストラジオール−3−N−ビス(2−クロルエチル)
カルバメート−17−ホスフェートまたはその塩(たと
えば、米国特許第3,299.104号参照)のような
有用な化合物の製造用の中間体として使用できるフェノ
ール系カルバメート エステルの製造方法を提供するこ
とにある。
本発明のもう1つの目的は、たとえば本発明で使用でき
る、成る群のカルバモイル ハロゲニドと4−(3級ア
ミン)−ピリジンとの間の新規な複合体を提供すること
にある。
本発明による使用するに適する群のステロイドは置換エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエンを包含する。
これらのエストラ−1,3,5(10)−トリエンはそ
の3位置で1個だけのフェノール系ヒドロキシ基により
置換されており、そしてアルコール系ヒドロキシ基(1
個または2個以上)が16−および(または)17−位
置に存在していると好ましく、これらの両方が存在する
場合には、それらの1個はエステルの形でありうる。
このようなステロイドの例としては、下記のエストロゲ
ンをあげることができる;エストラ−1゜3.5 (1
0) −トリエン−3,17β−ジオール(エストラジ
オール−17β)、エストラ−1゜3.5 (10)−
トリエン−3,17α−ジオ−9− ル(エストラジオール−17α)、エストラ−1゜3.
5 (10)−トリエン−3,16α、17β−トリオ
ール(エストリオール)、エストラ−1゜3.5 (1
0)−トリエン−3,16β、17β−トリオール(1
6−ニピエストリオール)、エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン−3゜16α、17α−トリオール(1
7−ニビエストリオール)、エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン−3,16α−ジオール−17−オン、
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3゜17β
−ジオール−16−オン(16−ケドエストラジオール
)、17α−エチニル−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−3,17β−ジオール(17α−1チニル
エストラジオール)およびエストリオール−16−アセ
テート。
前記エストロゲンの中では下記のエストロゲンが特に好
適である:エストラジオールー17β、エストリオール
、エストリオール−16−アセテートおよび17β−エ
チニル−エストラジオール、特にエストラジオール−1
7β。
 10− 適当なアシル化剤はN−ジ置換カルバモイルハロゲニド
、特に置換N−ジアルキル カルバモイル クロリドで
あり、この場合に、そのアルキル基は同一または異なっ
ていて、エチルまたはプロピルから選ばれ、これらの基
は2−または3−位置でC1またはBrのようなハロゲ
ン原子で買換されていると好ましい。N−ビス(2−ク
ロルエチル)カルバモイル クロリドは特に好適である
N−ジエチル カルバモイル な置換されていないN−ジアルキル カルバモイル ハ
ロゲニドもまた使用できるが、収率は多少減少する(例
3参照)。
触媒として使用する4−(3級アミノ)−ピリジンは、
場合によりその2−、3−、5−および6−位置が1個
または2個以上のメチルおよびくまたは)エチル基によ
り置換されており、そして3級アミン基を有するピリジ
ン環化合物であり、3級アミノ基はたとえばジエチルア
ミン、ジエチルアミノ、ピロリジニル、ピペリジル、−
モルホ 11 − リニル、4−メチルピペリジニルおよびヘキサヒドロア
ゼピニルよりなる群から選ばれる。その他の適当な3級
アミンは文献、たとえばHaSSner^。
等によるテトラヒドロン(Tetrahydron >
 3 4 。
2069頁(1978年)に見い出される。この文献に
記載されでいる群の3級アミンをここに引用して組入れ
る。
4−ジメチルアミノピリジンおよび4−ピロリジニル−
ピリジンが好適である。場合により、置換されているピ
リジンはそれらの酸付加塩の形で使用でき、このような
場合に、これらの塩は慣用の方法により反応混合物中で
それらの遊離塩基に変えられる。
置換されているピリジンを触媒量で、たとえば使用する
ステロイド1モル当り0.02〜0.2モルの範囲で、
酸受容体の存在下に使用すると好ましいが、これらはま
た溶液中で直接に生成させることもでき、または単離さ
れた形のN−ジ置換カルバモイル ハロゲニドとのそれ
らの錯体の形で使用することもできる。
 12 − N−ジ置換カルバモイル ハロゲニドと4−(3級アミ
ノ)−ピリジンとの間の複合体は新規化合物であり、1
−(N−ジ置換アミノカルボニル)−4−(3級アミノ
)−ピリジニウム ハロゲニドである。
好ましい複合体はハロゲン原子が2−および(または)
3−位置に位置しているCIまたはSrから選ばれる1
−(N−ジハロアルキルアミノカルボニル’)−4− 
(3級アミノ)−ピリジニウム クロリドである。最も
好適な複合体は1−[N−ビス(2−クロルエチル)−
4−(3級アミノ)−ピリジニウム ハロゲニドである
。特に、1−[N−ビス(2−クロルエチル ボニル]−4−ジメチルアミノ−ピリジニウムクロリド
および1−[N−ビス(2−クロルエチル)アミノカル
ボニル]−4−ピロリジニルピリジニウム クロリドが
最適である。
本発明に従い、たとえばデラネイ(DelaneyE。
J.)等によりJ.八m.chem.soc. 1 0
 4 ( 1 9 8 2年)799頁によるように重
合体に結合しているか、 13 − またはトモイ(Tomoi H.)等によりHakro
mol。
Chem. Rapid Commun. 3 ( 1
 9 8 2年)537頁に記載されているような重合
方法により重合体の1部分に転移されている前記の4−
(3級アミノ)−ピリジンまたは複合体を使用すること
もできる。
これらの記載をここに引用して組入れる。このような重
合体支持置換ピリミジンはそれらの置換ピリジン含有量
にもとづき計算して触WL量で使用すると好ましい。こ
れらはまたカルバモイルゲニドとのそれらの複合体の形
で使用することもできる。
使用する酸受容体は当業者にとpで自明の慣用のものの
いづれかでありうる。3級アミンが好ましく、特に使用
する4−(3級アミノ)−ピリジンより塩基性が大であ
るか、または均等である3級アミンが好ましく、たとえ
ばトリエチルアミン、ジイソプロピル−エチルアミンお
よび1,8−ビス(ジメチルアミン)ナフタレンのよう
な酸受容体が好ましい。4−(3級アミノ)−ピリジン
それら自体もまた酸受容体として使用できる。4− 1
4 − (3級アミノ)−ピリジンを触媒量で使用する場合に、
酸受容体は反応中に生成される遊離のハロゲン化水素と
結合するのに少なくとも必要な量で使用する。
使用する溶剤はアシル化反応用に当技術でよく知られて
いるいづれか慣用の溶剤またはこの反応に適合できるこ
のような溶剤の混合物であることができる。このような
溶剤は炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、エス
テル、ケトンまたはアミドであることができる。
ハロゲン化および非ハロゲン化炭化水素の中で、代表的
溶剤として下記の溶剤をあげることができる:クロロホ
ルム、塩化メチレン、ベンゼン、クロルベンゼンおよび
トルエン。
エーテル、エステル、ケトンおよびアミドは脂肪族であ
ると好ましい。このような溶剤の代表的例にはジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、酢酸エチ
ル、アセトン、ブタノンおよびジメチルホルムアミドが
ある。
クロロホルム、塩化メチレン、クロルベンゼン 15− およびトルエンが特に好適な溶剤である。
反応温度: 反応温度は望ましくない副作用を生じるほど高くなく、
または反応が不経済な速度であるほど遅く進行するほど
低くない温度であるべきであることを除けば、臨界的で
はない。好適な範囲は室温から使用する溶剤の沸点まで
の範囲である。
反応圧力ニ 前記反応混合物に反応中に使用する圧力には特に制限は
ない。大部分の目的に対し、大気圧が適当である。しか
しながら、成る場合には、超大気圧が望ましいこともあ
り、実用できる。反応圧力はまた所望により大気圧以下
であることもできる。
反応時間: 反応時間は広く変化させることができるが、最高の収率
および最大の経済性の観点から、完了するに十分な時間
反応させておかねばならない。
モル比: フェノール系ステロイドおよびカルバモイルクロリドま
たは1−(N−ジ置換アミノカルボ 16− 二ル)−4−(3級アミノ)−ピリジン ハロゲニドは
一般にほぼ等モル量で使用する。しかしながら、通常、
カルバモイル ハロゲニドまたは1−(N−ジ置換アミ
ノカルボニル)−4−(3級アミン)−ピリジニウム 
ハロゲニドを少過剰で使用すると好ましく、これは反応
に対していづれの有害な作用も与えない。
仕上げ処理: 所望の生成物を含有する反応混合物は当業者にとって自
明のように常法により仕上げることができる。
本明細書で使用する命名法はIUPACCommiss
ion on the Nomenclature o
f OrgnicChemistry 、 1957年
、1965年および1971年により発行された法則に
従っている。
次例は本発明を説明するものであって、本発明の範囲を
制限しようとするものではないが、列挙されている反応
剤および得られるカルバメートは本発明者の意図する目
的にとって特に重要なものである。
 17− 次例に示されているNMRデータは重水素置換クロロホ
ルム中の溶液から5QHHz装@ (PerkinEl
ier R12)を用いて得られる。次の記号をピーク
の多様性の表現に使用する:S−シングレット;d=ダ
ブレット;を−トリプレット;m−マルチプレット。
例1 クロロホルム150d中のエストラジオール−17β1
5g(55ミリモル)、トリエチルアミン6.27g(
62ミリモル)および4−N、N−ジメチルアミノピリ
ジン1.259 (10ミリモル)の攪拌した懸濁液に
クロロホルム50Id中のN−ビス(2−クロルエチル ロリド える。
混合物を室温で3時間、激しく攪拌する。清明な溶液が
得られる。溶液を0.5M塩酸50#Ii!で、次いで
各回100dの水で2回、洗浄する。有機相を硫酸ナト
リウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾燥させる。
 18 − エストラジオール−17β、3−N−ビス(2−クロル
エチル)カルバメートである残留する油状物をメタノー
ル200dから再結晶させる。結晶化した生成物を濾過
し、メタノール−水混合物で洗浄し、次いで減圧で乾燥
させる。
TLCで純粋なエストラジオール−17β、3−N−ビ
ス(2−クロルエチル)カルバメート[エストラ゛ンス
チン(Estramustine) ]の収間は21.
2g(87,6%)であり、この生成物は65〜70℃
で焼結し、124〜125℃で溶融する。
同一モル比率および反応条件を使用して、前記反応を溶
剤として塩化メチレンを用いて行なう。
クロロホルムを用いた場合と同様の結果で得られる。
エストラジオール:4−N、N−ジメチルアミノピリジ
ンのモル比を1:0.05に変え、反応時間を6時間に
増加すると、前記モル比の場合と同じ収率および品質の
目的生成物が得られる。
同一モル比を使用するが、85℃の反応温度を 19− 使用し、溶剤としてトルエンを用いて前記反応を行なう
。クロロホルムおよび塩化メチレンの場合と同様の結果
が得られる。
例2 例1の反応の選択性を研究するために、反応を下記の方
法に従い過剰のN−ビス(2−クロルエチル)カルバモ
イル クロリドを用いて行なう。
クロロホルム200蛇中のエストラジオール−17β1
5g(55ミリモル)、トリエチルアミン12.54g
(124ミルモル)および4−N。
N−ジメチルアミノピリジン3.0g(24ミリモル)
の攪拌した懸濁液に、クロロホルム100d中のN−ビ
ス(2〜クロロエチル)カルバモイルクロリド26.4
g(130ミリモル)の溶液を加える。混合物を室温で
3時門激しく攪拌する。
清明な溶液が得られる。
この溶液を0.5M塩酸、次いで各回150ai!の水
で2回、洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、濾過し、次いで蒸発乾燥させる。
エストラジオール−17β、3−N−ヒス(2−20= 一クロルエチル)カルバメートである残留する油状物を
メタノール200 tnllから再結晶させる。結晶化
した生成物を濾取し、メタノール−水混合物で洗浄し、
次いで減圧で乾燥させる。
TLCで純粋なエストラジオール−17β、3−N−ビ
ス(2−クロルエチル)カルバメートの収量は22.5
g(92,8%)であり、この生成物は65〜70℃で
焼結し、固化し、次いで124〜125℃で溶融する。
前記例と同一の条件を使用し、4−N、N−ジメチルア
ミノピリジンの代りに4−N、N−ジメチルアミノピリ
ジンおよび4−(1−ピロリジニル)ピリジンをそれぞ
れ使用する。前記で得られるものと同様の結果が得られ
る。
同一モル比を使用するが、85℃の反応温度を使用し、
溶剤としてトルエンを用いて前記反応を行なう。結果は
クロロホルムの場合に得られるものと同様である。
例3 クロロホルム15〇−中のエストラジオール−21− 17β13.5g(50ミリモル)、トリエチルアミン
5.55g(55ミルモル)および4−N。
N−ジメチルアミノピリジン1.5g(12ミリモル)
の攪拌した懸濁液に、クロロホルム50d中の4−N、
N−ジメチルアミノピリジン1.5g(12ミリモル)
の溶液を加える。
混合物を室温で12時間激しく攪拌する。未反応エスト
ラジオール−17βを濾去し、残存する清明な溶液を0
.5M塩酸100−で、次いで各回100meの水で2
回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、次いで蒸発乾燥させる。
エストラジオール−17β、3−N−ジエチルカルバメ
ートである残留する油状物をメタノール140dから再
結晶させる。結晶化した生成物を濾取し、メタノールと
水との混合物で洗浄し、次いで減圧で乾燥させる。
TLCで純粋なエストラジオール−17β、3−N−ジ
エチルカルバメートの収量は6.09(32%)であり
、この生成物は198〜20022− ℃の融点を有する。
例4 クロロホルム150d中のエストラジオール−17β1
59(55ミリモル)、トリエチルアミン6.27g(
62ミルモル)および4−N、N−ジメチルアミノピリ
ジン1.5g(12ミリモル)の攪拌した懸濁液に、ク
ロロホルム50d中のN−ビス(2−ブロモエチル)カ
ルバモイルクロリド 加える。
混合物を室温で3時間激しく攪拌する。清明な溶液が得
られる。この溶液を0.5M塩酸50a!で、次いで各
回100mの水で2回、洗浄する。
有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで
蒸発乾燥させる。
エストラジオール−17β.3−N−ビス(2−ブロモ
エチル)カルバメートである残留する油状物をメタノー
ル200IIdlから再結晶させる。結晶化した生成物
を濾取し、メタノール−水混合物で洗浄し、次いで減圧
で乾燥させる。
 23 − TLCで純粋なエストラジオール−17β,3−N−ビ
ス(2−ブロモエチル)カルバメートの収量は24.7
g(85%)であり、融点は80℃である。
同一モル比および反応条件を使用して、N−ビス(2−
クロルプロピル)カルバモイル クロリドを用い前記反
応を行なう。
TLGで純粋なエストラジオール−17β,3−N−ビ
ス(2−クロルプロピル の収量は21.1g(82%)であり、生成物の融点は
114〜116℃である。
同一モル比および反応条件を使用して、N−(2−クロ
ルエチル)−N− (3−クロルプロピル)カルバモイ
ル クロリドを用い、前記反応を行なう。
TLCで純粋なエストラジオール−17β,3−N−(
2−クロルエチル)−N−(3−りDルプロビル)カル
バメートの収量は19.7SF(79%)であり、生成
物の融点は79〜87℃である。
 24 − 例5 例1に従いおよび溶剤としてクロロホルムを使用し、4
−N.N−ジメチルアミノピリジンの代りに、下記のピ
リジン化合物を同一モル比でそれぞれ使用する:4ーN
.Nージメチルアミノー3−メチル−ピリジン:4−N
,N−ジメチルアミノ−3−エチル−ピリジン:4−N
.N−ジエチルアミノ−ピリジン:4−(1−ピロリジ
ニル)−ピリジン:4−(1−ピペリジニル)−ピリジ
ン:4−(4−メチル−1−ピペリジニル)−ピリジン
:4−(1−ヘキサヒドロアゼピニル)−ピリジンおよ
び4−(1−モルホリノ)−ピリジン。
得られたエストラジオール−17β.3−N−(2−ク
ロルエチル 純度は4−N.N−ジメチルアミノピリジンを用いて得
られたものと同様である。
例6 例1に従いおよび溶剤としてクロロホルムを使用し、エ
ストラジオール−17βの代りに、下記 25 − のステロイドを同一モル比でそれぞれ使用する:エスト
ラジオールー17α、エストリオール、エストリオール
−16α−アセテート、16−ケトエストラジオールお
よび17α−エチニルエストラジオール。得られた化合
物はTLCにより純粋であり、それらのNMRスペクト
ルは下記に示した各種の化合物の構造と一致する。純粋
な化合物の収量および融点を示す: エストラジオール−17α,3−N−ビス(2−クロル
エチル)カルバメート(87%;融点=104、5〜1
06℃); エストリオール−3−N−ビス(2−クロルエチル)カ
ルバメート (80%:明確な融点はない): エストリオールー16α−アセテート−3−N−ビス(
2−クロルエチル)カルバメート(75%;融点=15
4〜156℃); 16−ケドエストラジオールー3−N−ビス(2−クロ
ルエチル)カルバメート(70%:融点:199〜20
0℃);  26 − 17α−エチニルエストラジオール−3−N−ビス(2
−クロルエチル)カルバメート(72%:融点:140
〜141℃)。
例7 例1に従いおよび溶媒としてクロロホルムを使用し、ト
リエチルアミンの代りにジイソプロピルエチルアミンお
よび18−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレンをそれぞ
れ用いる。
得られたエストラジオール−17β、3−N(2−り0
)ジエチル)カルバメートの収量および純度はトリエチ
ルアミンを用いて得られたものと同様である。
例8 活性アシル化性複合体の製造を例示するために、N−ビ
ス(2−クロルエチル ロリド2.049 (10ミリモル)および4−N。
N−ジメチルアミノピリジン1.229 (10ミリモ
ル)を重水素化クロロホルム20dに溶解する。
得られた溶液をNMRで分析する。
 27 − 生成された(溶液中に)生成物は1−[N−ビス(2−
クロルエチル)アミノカルバモイル]−4−ジメチルア
ミノピリジニウム クロリドであり、その構造はNMR
により記載されているとおりに確認される。
得られたNMRデータ:化学シフト(ピーク構造、水素
の数):溶剤二CDCi3 3、45 (s.6日) 、3.9 (s.8H) 、
7、35 (6.2H) 、8.65 (d.2H) 
例9 活性アシル化性複合体の単離を例示するために、N−ビ
ス(2−クロルエチル ロリド8.16g(40ミルモル)および4−N。
N−ジメチルアミノピリジン4.889 (40ミリモ
ル)をクロロホルム150dに溶解する。
溶液を室温で24時間放置すると、蒸発乾燥する。残留
する油状物をジエチルエーテル/アセトンで結晶化が生
じるまで処理する。結晶物質を濾取し、エーテルで洗浄
し、次いで減圧で乾燥さける。
 28 − 生成物は1−[N−ビス(2−クロルエチル)アミノカ
ルボニル]−4−ジメチルアミノピリジニウム クロリ
ドである:融点:162〜165℃。構造はNMRで確
認される。
得られたNMRデータ:化学シフト(ピーク構造、水素
の数);溶剤二CDC13: 3、45 (s.6H)、3.9 (s.8H) 、7
、35 (d.21−1)、8.65 (6.2H)。
上記例と同一条件を使用し、N−ビス(2−クロルエチ
ル N−ジエチルカルバモイル クロリドを用いる。
単離された生成物は1 − (N.N−ジエチルアミノ
カルボニル)−4−ジメチルアミノピリジニウム クロ
リドである;融点:95〜97℃。
構造はNMRにより確認される。
得られたNMRデータ:化学シフト(ピーク構造、水素
の数);溶剤二CDC13; 1、26 (t,6H)、3.42 (s.6H) 、
3、45 (q.4H)、7.42 (6.2H) 、
8、48 (d.2H) 。
− 29 ー 例10 複合体の生成速度および生成された複合体の安定性を研
究するために、N−ビス(2−クロルエチル)カルバモ
イル エチルアミノピリジンおよび4−ピロリジニルピリジン
の各重水素化クロロホルム中の溶液とそれぞれ混合し、
混合物のNMRを24時間の間にわたり測定する。
この測定は、複合体が非常に急速に生成され、室温にお
いて溶液中で安定であることを示す。
下記のNMRデータが得られる:化学シフト(ピーク構
造、水素の数);溶剤:CDCj!3 :1−[N−ビ
ス(2−クロルエチル ルボニル]−4−ジメチルアミノピリジニウムクロリド
: 3、45 (s.6H)、3.9 (s.8H)、7、
35 (d.2H)、8.65 (6.2H):1−[
N−ビス(2−クロルエチル ルボニル]−4−ジエチルアミノピリジニウムクロリド
:  30 − 1.35 (t、6H)、3.5〜4. 1 (m、s
をともなう12H,3,9に8H)、7.25(6,2
H)、8.65 (d、2H) :1−[N−ビス(2
−クロルエチル ルボニル]−4−(1−ピロリジニル)ピリジニウム 
クロリド: 2、0 〜2.4 (m,2.2に中心を有する4H)
、3.4 〜4.0 (m,sをともなう12目,3.
9に8H)、7.15 (6.2H)、8、6 (d.
2H)。
例11 反応をアシル化性複合体の中間単離を行なう2工程で行
なう方法を例示するために、下記の実験を行なう: N−ビス(2−クロルエチル)カルバモイルクロリド8
.08g(40ミリモル)をクロロホルム150dに溶
解する。この溶液に4−N.N−ジメチルアミノピリジ
ン4.88g(40ミリモル)を加え、溶液を室温で2
4時間放置すると、蒸発乾燥させる。
 31 − 残留する油状物をジエチルエーテル/アセトンで結晶化
が生じるまで処理する。
結晶物質を濾取し、エーテルで洗浄し、次いで減圧で乾
燥させる。
単離した化合物6.23g(20ミリモル)をクロロホ
ルム100dに溶解し、トリエチルアミン2.02g(
20ミリモル)およびエストラジオール−17β5.4
4gを加える。1時間激しく攪拌した後に、清明な溶液
が得られ、この溶液からエストラジオール−17β,3
−N−ビス(2−クロルエチル)カルバメートが例1と
同じ方法で単離できる。
収量および純度は例1で得られたものに匹敵する。
単離複合体とエストラジオール−17βとの間の上記反
応をまた少量だけ(5ミリモル)のトリエチルアミンの
存在下に行なう。
収量および純度は例1で得られるものに匹敵する。
例12  32 − 乾燥ビリジン50d中のオキシ塩化リン23#li!の
攪拌溶液にエストラジオール−17β,3−N−ビス(
2−クロルエチル)カルバメート(たとえば例1により
製造)22SF (50ミリモル)の溶液を加える。添
加は一10℃の温度で行なう。
反応混合物を0℃で1時間放置し、次いでピリジンと氷
水との混合物中に注ぎ入れることにより加水分解する。
溶液を次いで攪拌し、冷却しながら、塩酸と水との冷却
した混合物に加える。このようにして得られた沈殿を濾
取し、水で洗浄し、次いで減圧で乾燥させる。
この乾燥した生成物[これはエストラジオール−17β
,3−N−ビス(2−クロルエチル)カルバメート−1
7−ホスフェートである]25gをプロパン−2−オー
ルと水と稀塩酸との混合物中に加熱しながら溶解する。
溶液を攪拌しながら約10℃に冷却する。エストラジオ
ール−17β。
3−N−ビス(2−クロルエチル −17−ホスフェートとプロパン−2−オールとの間の
純粋な分子複合体が溶液から晶出する。瀘 33 − 取し、プロパン−2−オールで洗浄し、次いで40℃で
減圧下に乾燥させる。
上記プロパン−2−オール複合体209をエタノール2
00dに溶解する。この溶液をエタノール150ml!
に溶解したナトリウム メチレート4、95gの溶液に
ゆっくり加える。沈殿した生成物を濾取し、エタノール
200ml!で洗浄し、次いで30℃で減圧下に乾燥さ
せる。
得られた化合物は水和した形の純粋なエストラジオール
−17β,3−N−ビス(2−クロルエチル)カルバメ
ート−17−ホスフェートのジナトリウム塩である(こ
れはTLC,NMR,カール フィッシャー滴定および
元素分析により確認される)。
代理人 浅 村 皓  34 −

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ステロイドのフェノール系N−ジ置換カルバメ
    ートエステル製造用の選択的アシル化方法であって、場
    合により重合体の1部分である、カルバモイル ハロゲ
    ニド、4−(3級アミノ)−ピリジンまたはその複合体
    であるアシル化剤と少なくとも2個の遊離のヒドロキシ
    基を有し、これらのヒドロキシ基の少なくとも1個はフ
    ェノール系でありおよび少なくとも1個はアルコール系
    であるステロイドとを不活性溶剤中で、場合により酸受
    容体の存在化に反応させることを含む方法。
  2. (2) カルバモイル ハロゲニドが置換N−ジアルキ
    ル カルバモイル クロリドである特許請求の範囲第1
    項の方法。
  3. (3) アルキル基が同一または異なっており、その2
    −または3−位置がハロゲン原子、好ましくはCIまた
    はBrで置換されているエチルまたはプロピルから選ば
    れる特許請求の範囲第2項の方法。
  4. (4) カルバモイル クロリドがN−ビス(2−クロ
    ルエチル)カルバモイル 許請求の範囲第3項の方法。
  5. (5) フェノール系ステロイドが置換エストラ=1、
    3.5 (10)−トリエンである特許請求の範囲第1
    項〜第4項のいづれか1つに記載の方法。
  6. (6) 置換エストラ−1.3.5 (10)−トリエ
    ンがエストラ−1.3.5 (10)−t−ジエン−3
    .1フβ−ジオール(エストラジオール−17β)、エ
    ストラ−1.3.5 (10)−トリエン−3.17α
    −ジオール(エストラジオール−17α)、■ストシー
    1.3.5 (10)−トリエン−3,16α,17β
    −トリオール(エストリオール)、エストラ−1.3.
    5 (10)−トリエン−3,16β.17β−トリオ
    ール(16−ニピエストリオール)、エストラ−1。 3、5 (10)−t−リエンー3,16α,17αー
    トリオール(17−ニビエストリオール)、工ストラー
    1.3.5 (10)−トリエン−3゜16α−ジオー
    ル−17−オン、エストラ−1゜3.5(10)−トリ
    エン−3,17β−ジオール−16−オン(16−ケド
    エストラジオール)または17α−エチニル−エストラ
    −1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオー
    ル(17α−エチニルエストラジオール)並びにそのモ
    ノエステルから、好ましくはエストラジオール−17β
    、エストリオール、エストリオール−16−アセテート
    および17α−エチニル−エストラジオール、特にエス
    トラジオール−17βがら選ばれる特許請求の範囲第5
    項の方法。
  7. (7) 4−(3級アミン)−ピリジンが4−ジメチル
    アミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジン、4−ピ
    ロリジニルピリジン、4−ピペリジニルピリジン、4−
    (4−メチル−1−ピペリジニル)−ピリジン、4−モ
    ルホリニルピリジンまたは4−へキサヒドロアゼピニル
    ピリジン、好ましくは4−ジメチルアミノピリジンおよ
    び4−ピロリジニルピリジンから選ばれる特許請求の範
    囲第1項〜第6項のいづれか1つに記載の方法。
  8. (8) 4−(3級アミノ)−ピリジンを触媒量で、好
    ましくはフェノール系ステロイド1モル当り0.02〜
    062モルの範囲内の量で、および酸受容体の存在下に
    使用する特許請求の範囲第1項〜第7項のいづれか1つ
    に記載の方法。
  9. (9) 酸受容体が反応中に生成される遊離のハロゲン
    化水素のすべてと結合するに少なくとも必要な聞で存在
    する3級アミンである特許請求の範囲第1項〜第8項の
    いづれか1つに記載の方法。
  10. (10)複合体が1−(N−ジ置換アミノカルボニル)
    −4−(3級アミノ)−ピリジニウム ハロゲニドであ
    る特許請求の範囲第1項の方法。
  11. (11)複合体が1−[N−ビス(2−クロルエチル)
    アミノカルボニル リジニウム クロリドまたは1−[N−ビス(2−クロ
    ルエチル リジニルピリジニウム クロリドから選ばれる特許請求
    の範囲第9項の方法。
  12. (12)使用する溶剤が塩化メチレン、クロロホルム、
    クロルベンゼンまたはトルエンから選ばれる特許請求の
    範囲第1項〜第11項のいづれが1つに記載の方法。
  13. (13)カルバモイル −クロルエチル)カルバモイル クロリドであり、そし
    てステロイドがエストラジオール−17βであって、場
    合によりそのホスフェートまたは塩に ζ変えられるエ
    ストラジオール−3−N−ビス(2−クロルエチル)カ
    ルバメートを製造する特許請求の範囲第1項〜第12項
    のいづれか1つに記載の方法。
  14. (14) N−ジ置換カルバモイル ハロゲニドと4−
    (3級アミノ)ピリジンとの複合体であって、”l−(
    N−ジ置換アミノカルボニル)−4−(3級アミノ)−
    ピリジニウム ハロゲニドである複合体。
  15. (15)、1 − [N−ビス(2−クロルエチル)ア
    ミノ−カルボニル]−4−(3級アミノ)−ピリジニウ
    ム クロリドである特許請求の範囲第14項の複合体。  5 −
  16. (16)1−[N−ビス(2−クロルエチル)アミノカ
    ルボニル]−4−ジメチルアミノ−ピリジニウム クロ
    リドおよび1−[N−ビス(2−クロルエチル)アミノ
    カルボニル]−4−ピロリジニルピリジニウム クロリ
    ドである特許請求の範囲第14項または第15項の複合
    体。
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