JPS609746B2 - メトキシアゾニトリルの単離方法 - Google Patents
メトキシアゾニトリルの単離方法Info
- Publication number
- JPS609746B2 JPS609746B2 JP1446982A JP1446982A JPS609746B2 JP S609746 B2 JPS609746 B2 JP S609746B2 JP 1446982 A JP1446982 A JP 1446982A JP 1446982 A JP1446982 A JP 1446982A JP S609746 B2 JPS609746 B2 JP S609746B2
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- Japan
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- methoxy
- isolating
- dimethylvaleronitrile
- methoxyazonitrile
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、2・2ーアゾビス(4ーメトキシ−2・4ー
ジメチルワレロニトリル)(以下AMDVNと略す。
ジメチルワレロニトリル)(以下AMDVNと略す。
)の極度に改良された製法に関する。更に詳記すれば、
次式 における、酸化反応温度を一60o○乃至一11℃で実
施する方法、及び反応液を−20℃以下に冷却し、晶出
するAMDVNを猿取する単離方法に関する。
次式 における、酸化反応温度を一60o○乃至一11℃で実
施する方法、及び反応液を−20℃以下に冷却し、晶出
するAMDVNを猿取する単離方法に関する。
AMDVNはビニル系化合物の低温活性の重合触媒とし
て用いられる有用な物質である。従来AMDVNを製造
するには、0℃付近の温度で酸化反応を行なっていたが
、収率が低く、副生成物に起因する強い刺激臭や、生成
物がピンク色に着色するなどの問題があると共に、生成
物の品質も悪かった為、数回の再結晶を必要とする等、
工業的製法として、多くの問題点があり、非常に不利な
方法であった。
て用いられる有用な物質である。従来AMDVNを製造
するには、0℃付近の温度で酸化反応を行なっていたが
、収率が低く、副生成物に起因する強い刺激臭や、生成
物がピンク色に着色するなどの問題があると共に、生成
物の品質も悪かった為、数回の再結晶を必要とする等、
工業的製法として、多くの問題点があり、非常に不利な
方法であった。
本発明者等は、AMDVNの工業的有利な製法を見出す
べく鋭意検討し、従来設備的不利な点などから全く予測
出来なかった低温にて、酸化反応を行なうことにより、
上記問題点を全て解消し、生成物を収率よく晶出、単離
する事を可能とした。
べく鋭意検討し、従来設備的不利な点などから全く予測
出来なかった低温にて、酸化反応を行なうことにより、
上記問題点を全て解消し、生成物を収率よく晶出、単離
する事を可能とした。
即ち、本発明は、低温にて酸化反応を行なうことにより
、高収率で刺激臭がきわめて少ない高品質のAMDVN
を提供することを可能としたものである。本発明の原料
に使用される、2・2−ヒドラゾビス(4ーメトキシー
2・4ージメチルワレロニトリル)は例えば4ーメトキ
シー4ーメチルベンタノンアチンと青化水素又は4−メ
トキシ−4−メチルベンタノンを鍵酸ヒドラチンと青化
ソーダとを反応させる公知の方法により合成される。
、高収率で刺激臭がきわめて少ない高品質のAMDVN
を提供することを可能としたものである。本発明の原料
に使用される、2・2−ヒドラゾビス(4ーメトキシー
2・4ージメチルワレロニトリル)は例えば4ーメトキ
シー4ーメチルベンタノンアチンと青化水素又は4−メ
トキシ−4−メチルベンタノンを鍵酸ヒドラチンと青化
ソーダとを反応させる公知の方法により合成される。
本発明に使用される酸化溶媒は、通常のハロゲンによる
酸化溶媒が使用出釆、例えば、メタノ−ル、イソフ。ロ
/ぐノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジクロ
ロタン、クロロホルム、トルエン、n−へキサン、水と
水系溶媒との混合物等が使用される。酸化反応に使用さ
れる、塩素又は臭素等のハロゲンの量は、当量乃至当量
の若干過剰量使用するのが好ましい。
酸化溶媒が使用出釆、例えば、メタノ−ル、イソフ。ロ
/ぐノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジクロ
ロタン、クロロホルム、トルエン、n−へキサン、水と
水系溶媒との混合物等が使用される。酸化反応に使用さ
れる、塩素又は臭素等のハロゲンの量は、当量乃至当量
の若干過剰量使用するのが好ましい。
反応温度は−60ごC乃至−11℃で行なうのが好まし
く−1000以上になると収率、品質の低下をきたし、
一60oo以下の温度では設備的な不利が大きくなり、
又それ以上の効果もない。反応触媒として、塩酸や臭化
物、沃化物などを添加してもよいが、必須ではない。
く−1000以上になると収率、品質の低下をきたし、
一60oo以下の温度では設備的な不利が大きくなり、
又それ以上の効果もない。反応触媒として、塩酸や臭化
物、沃化物などを添加してもよいが、必須ではない。
本反応は、発熱反応であり、冷却は工業的には二段圧縮
冷凍機とか二元圧縮冷凍機等を使用し、冷煤として塩化
カルシウムやエチレングリコールの水溶液又はメタノー
ルなどを循環させて行なわれる。
冷凍機とか二元圧縮冷凍機等を使用し、冷煤として塩化
カルシウムやエチレングリコールの水溶液又はメタノー
ルなどを循環させて行なわれる。
水又は水と他の有機溶媒との混合物を使用し、水で希釈
する単離方法を採用せず、有機溶媒に対する溶解度の差
により生成物を高収率で単離するには、有機溶媒の種類
によっても若干異なるが、特に一20ご0以下で櫨取す
るのが好ましい。
する単離方法を採用せず、有機溶媒に対する溶解度の差
により生成物を高収率で単離するには、有機溶媒の種類
によっても若干異なるが、特に一20ご0以下で櫨取す
るのが好ましい。
この方法を使用すると、従釆の水又は水系溶媒での酸化
反応と比べ、高品質、高舎量の製品が得られる。以上述
べた如く、本発明方法を使用する事により、着色とか刺
激臭が少ない高品質の製品が高収率で得られる。以下に
実施例及び参考例を述べ、本発明を更に説明する。
反応と比べ、高品質、高舎量の製品が得られる。以上述
べた如く、本発明方法を使用する事により、着色とか刺
激臭が少ない高品質の製品が高収率で得られる。以下に
実施例及び参考例を述べ、本発明を更に説明する。
実施例及び参考例中数量を表わす部は重量部である。参
考例 14ーメトキシー4−メチルベンタノンアチン2
5.6部と青化水素10.8部とを1500及至250
0で80時間反応させ、2・2−ヒドラゾビス(4−メ
トキシー214ージメチルワレロニトリル)の油状物3
1部を得た。
考例 14ーメトキシー4−メチルベンタノンアチン2
5.6部と青化水素10.8部とを1500及至250
0で80時間反応させ、2・2−ヒドラゾビス(4−メ
トキシー214ージメチルワレロニトリル)の油状物3
1部を得た。
これにエタノール3$部と水7碇郡と濃塩酸10部とを
加え、一50午0及至−30こ0に保ちつつ、塩化ガス
1碇郡を導入した。析出晶を0℃で櫨取乾燥し、AMD
VN25.4部の白色晶を得た。アゾ基からの含量は9
8.8%であった。比較の為、0℃乃至10qoで塩素
の導入を行ない、他は同一条件で行なうと、12の部の
収量しか得られず、結晶はピンク色に着色していた。ア
ゾ基から測定した含量も、96.7%と低かった。実施
例 1参考例1と同様にして得た、2・2−ヒドラゾビ
ス(4−メトキシー214−ジメチルワレロニトリル)
31部をメタノール6碇鋤こ溶解し、一15午○〜一2
5q0で塩素ガス9部を導入し、析出した結晶を−30
00で櫨取すると、25.5部の白色晶を得た。
加え、一50午0及至−30こ0に保ちつつ、塩化ガス
1碇郡を導入した。析出晶を0℃で櫨取乾燥し、AMD
VN25.4部の白色晶を得た。アゾ基からの含量は9
8.8%であった。比較の為、0℃乃至10qoで塩素
の導入を行ない、他は同一条件で行なうと、12の部の
収量しか得られず、結晶はピンク色に着色していた。ア
ゾ基から測定した含量も、96.7%と低かった。実施
例 1参考例1と同様にして得た、2・2−ヒドラゾビ
ス(4−メトキシー214−ジメチルワレロニトリル)
31部をメタノール6碇鋤こ溶解し、一15午○〜一2
5q0で塩素ガス9部を導入し、析出した結晶を−30
00で櫨取すると、25.5部の白色晶を得た。
アゾ基より測定した含量は99.8%であった。比較の
為、全く同様に反応した反応液に、水15碇部を加え、
0℃で櫨取すると収量22.7部の白色晶であったが、
アゾ基よりの含量は94.8%であった。実施例 2参
考例1と同様にして得た、2・2−ヒドラゾビス(4ー
メトキシー2・4−ジメチルワレロニトリル)31部を
、冷却したアセトニトリル5礎部‘こ溶解し、一30o
o乃至−40ooで臭素16部を滴下した。
為、全く同様に反応した反応液に、水15碇部を加え、
0℃で櫨取すると収量22.7部の白色晶であったが、
アゾ基よりの含量は94.8%であった。実施例 2参
考例1と同様にして得た、2・2−ヒドラゾビス(4ー
メトキシー2・4−ジメチルワレロニトリル)31部を
、冷却したアセトニトリル5礎部‘こ溶解し、一30o
o乃至−40ooで臭素16部を滴下した。
Claims (1)
- 1 2・2′−ヒドラゾビス(4−メトキシ−2・4−
ジメチルワレロニトリル)を、−60℃乃至−11℃で
ハロゲンと反応させることにより2・2′−アゾビス(
4−メトキシ−2・4−ジメチルワレロニトリルを製造
する方法で得られた反応液から析出した結晶を、−20
℃以下の温度で分離する事を特徴とする、2・2′−ア
ゾビス(4−メトキシ−2・4−ジメチルワレロニトリ
ル)の単離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1446982A JPS609746B2 (ja) | 1982-02-01 | 1982-02-01 | メトキシアゾニトリルの単離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1446982A JPS609746B2 (ja) | 1982-02-01 | 1982-02-01 | メトキシアゾニトリルの単離方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6449173A Division JPS5745735B2 (ja) | 1973-06-08 | 1973-06-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57145851A JPS57145851A (en) | 1982-09-09 |
JPS609746B2 true JPS609746B2 (ja) | 1985-03-12 |
Family
ID=11861913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1446982A Expired JPS609746B2 (ja) | 1982-02-01 | 1982-02-01 | メトキシアゾニトリルの単離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609746B2 (ja) |
-
1982
- 1982-02-01 JP JP1446982A patent/JPS609746B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57145851A (en) | 1982-09-09 |
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