JPS6096325A - 板材用矯正機及びこの矯正機を用いて板材を矯正する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、変形歪を次第に減らしながら板材に繰り返し
曲げを与えるためのいくつかの上部及び下部矯正ロール
を備え、各矯正ロールには、同軸に支承されるいくつか
の支持ロールが付設され、これらの支持ロールの軸受が
、他の矯正ロールに付設される支持ロールの軸受とは独
立に鉛直方向に位置調整可能である板材用矯正機及びこ
の矯正機を用いて板材を矯正するための方法に関する。

この種の公知の矯正機では、各矯正ロールが高さ調整可
能な軸受装置に同軸に支承されるいくつかの支持ロール
によって支持されている。この場合、矯正ロールと支持
ロールの軸線は同一鉛直面内にある。このような矯正機
では、矯正ロールの水平方向のたわみや曲げ振動によっ
て矯正特性が十分発揮されない。

ドイツ特許公開第１９　３４　４９６号公報に開示され
る公知の矯正機では、各矯正ロールの支持ロールが、矯
正ロールの軸線を含む鉛直面から交互に両側へずらして
配置されている。このような支持方式は、矯正ロールの
たわみをある程度防止しているが、支持ロールはそれぞ
れ異なる荷重を受け、その結果支持ロールの荷重分担能
力が最適に利用されず、強い荷重を受ける支持ロールは
早く摩耗してしまう。

る。特に、所定の矯正プログラムに於て矯正ロールの水
平方向のたわみと曲げ振動が十分に回避され、支持ロー
ルが均等に荷重を受けるようにする　６　− ことを課題とするものである。さらに、矯正ロールの配
置間隔を狭くすること、並びに矯正ロールの直径をより
小さくすることによって矯正範囲を比較的薄い板材にま
で拡げることができるようにすることをも課題とするも
のである。

上記の課題は、本発明によれば、矯正ロールが、各矯正
ロールに付設される支持ロールの軸線を含む鉛直面から
水平方向へずらして配置され、このずれの大きさが、所
定の矯正プログラムと該プログラムに関連する矯正工程
の各ポイントに於て矯正ロールと板材との接触位置にて
算出される法線力と、その都度の駆動モーメントから算
出される接線力とによって、矯正ロールに生じる水平方
向のたわみと曲げ振動とが最小になるように調整される
ことによって解決される。

このようにして矯正特性が著しく改善される。

曲げ荷重を小さくすることにより、矯正ロールの直径を
小さくすることができる。矯正ロールの配置間隔を小さ
くすることができるため、コンパクトな矯正機が得られ
る。

　４一 本発明による板材用矯正機を用いて板材を矯正する方法
は、矯正ロールの水平方向の位置が、矯正ロールの軸受
にて測定される水平方向の支承力が常に０となるように
連続的に変化せしめられ、そして支持ロールの鉛直方向
の位置が、矯正ロールと支持ロールとのロール接触点の
鉛直方向のずれに対応して、オーバーストレッシングフ
ァクターが同一となるように修正されることを特徴とす
るものである。

本発明による上記方法は、矯正ロールの水平方向のたわ
みと曲げ振動の原因となる法線力と接線力とが、矯正ロ
ールの軸受部で食方としての水平方向の支承力を生じさ
せ、その結果本支承力の実測値が０であれば、矯正ロー
ルの水平方向でのたわみと曲げ振動が生じていないこと
を意味しているという認識に基づくものである。このよ
うな方法を適用することにより、矯正時に矯正力や駆動
モーメントの変動によって生じる矯正ロールの水平方向
のたわみや曲げ振動を、板材の矯正中に防止することが
可能になる。

上記方法を実施するための矯正機では、矯正ロールの軸
受が、動力装置によって水平方向に支承軸線に対して横
に可動な軸受台のなかに受容され、前記動力装置の機能
が、支承力測定装置と基準値・実際値比較装置とによっ
て調節可能であるのが好都合である。支持ロールの鉛直
方向の位置は、矯正ロール用軸受の水平方向の位置調整
によって変位するが、レベル調節装置によって調節可能
である。

本発明の他の構成によれば、前記支承力測定装置は、軸
受台の内部に矯正ロールの軸受の両側に付設されている
。

隣接する矯正ロールの軸受台は、互いに相対して配置さ
れており、調整くさび部によって矯正機の台架に対して
支持され、この場合各調整くさび部は、ストローク制御
可能な位置調整用シリンダによって移動可能である。

本発明の特に有利な構成では、矯正ロールは駆動される
支持ロールによって間接駆動されている。

この場合、駆動軸から矯正ロールのロール軸端へトルク
が伝わらないため、矯正ロールの直径をさらに小さくす
ることができる。支持ロールを駆動することにより、駆
動軸の取付けのために十分なスペースを確保できる。

次に本発明の１つの実施例を添付の図面を用いて説明す
る。

第１図に示すように、矯正機の支台は、上部横フレーム
６と下部横フレーム４によって固く結合され基礎に固定
された２つの支柱１，２によって形成されている。上部
横フレーム６には上部ロールフレーム５が保持されてい
る。下部ロールフレーム６は下部横フレーム４上に載置
されている。

下部ロールフレーム乙にはロールレベル調整のための調
整くさび部７が支承されている。各調整くさび部７で、
くさび形の部品１０を下部に有する軸受装置８が支持さ
れ、各軸受装置８で、支持ロール１２を支持する下部支
持ロール軸９が支承されている。下部支持ロール軸９の
軸受装置８は、支柱開口部の内側で、案内部材１１の間
に受容されている。支持ロール１２はそれぞれ下部矯正
口　７− 一ル１６を支持している。矯正ロール１６は直接に駆動
されるか、或は駆動される下部支持ロール１２との接触
による摩擦によって間接的に駆動される。

上部ロールフレーム５には調整くさび部１４が配置され
、該調整くさび部１４の下面で、くさび形の部品１７を
上部に有する軸受装置１５が支持されている。軸受装置
１５は、支持ロール２０を支持する上部支持ロール軸１
６を支承している。

上部支持ロール軸１６の軸受装置１５は、支柱開口部の
内側で、案内部材１８の間で案内されており、調整くさ
び部１４によって個別に鉛直方向へ移動可能である。支
持ロール２０はそれだれ上部矯正ロール１９を支持して
いる。上部矯正ロール１９は直接に駆動されるか、或は
駆動される上部支持ロール２０との接触による摩擦によ
って間接的に駆動される。

第２図は、下部矯正ロール１３の支承と水平方向の位置
調整を説明するための図である。下部矯正ロール１３の
ロール軸２１は、ロール外端面ニ　８一 対して直角な側面と傾斜した側面とを有する軸受台２３
内のころ軸受２２によって支承されている。

軸受台２３の外端面は、支持要素２４．２５によって保
持されている。隣接する軸受台２３の傾斜した側面とロ
ール外端面に対して直角な側面との間にはそれぞれ傾斜
した調整くさび部２６．２７が配置されている。入・出
側の最外側の軸受台２３は、最外側の調整くさび部２６
．２７を介して支柱壁の案内面２ｓ、？−９で案内され
ている。

各調整くさび部２６．２７は、調整シリ、ンダ６１のピ
ストンロッド３０と結合されている。矯正ロール１６の
軸線方向に対向するそれぞれ２つの調整くさび部２６．
２７は、棒３２によって結合されている。水平方向の支
承力を検出するために、ころ軸受２２の両側に支承力測
定装置３６が配置されている。

上部矯正ロール１９の支承と水平方向の位置調整は、第
２図に図示した下部矯正ロール１３の支承に対応してい
るので、特に図ボしない。第１図かられかるように、上
部矯正ロール１９もまた、案内部材１８の間に設けられ
る調整くさび部３５を介して、水平方向に、個別に位置
調整可能に配置されている軸受台６４で支承されている
。

測定装置３３によって検出される水平方向の支承力を軽
減するために、従って矯正ロールのたわみを軽減するた
めに、１つの矯正ロール１３（或は１９）の両軸受台２
６（或は６４）は、その両側に配置される調整くさび部
２６．２７（或は５５）を互いに逆方向へ移動させるこ
とによって水平方向に位置調整できる。それによって、
矯正ロール１３（或は１９）と支持ロール１２（或は２
０）との接触位置Ｋがずれる。これによって生じる矯正
ロール１６（或は１９）の鉛直方向のずれは、調整くさ
び部７（或は１４）によって補正することができる。こ
れにより矯正ロール１６（或は１９）は水平および半径
両方向に位置調整される。その除土じる力を、矯正ロー
ル直接駆動の場合は第６ａ図及び第６ｂ図に、支持ロー
ルによる間接駆動の場合は第３ｃ図及び第６ｄ図に示し
た。

第６ａ図に示す、矯正ロール１６と支持ロール１２とを
鉛直同一面に配置する構成では、法線力Ｎ１と接線力Ｔ
が矯正材ろ６との接触位置に１にて作用する。これらの
力は合力Ｒ１を形成する。

矯正ロール１３の支承点Ｐでは、合力Ｒ１の大きさに対
応し、且つ該合力Ｒ１に平行で逆向きの合力Ｒが発生し
、これから支持ロール１２の法線力Ｎと、矯正ロール１
３を曲げる力に対応し、その反力である水平方向の支承
力りとが作用する。

第６ｂ図に示す、矯正ロールが水平方向にずれている本
発明による構成に於ても、法線力Ｎ１と接線力Ｔとが矯
正材３６との接触位置に１にて矯正ロール１６へ作用し
、合力Ｒ１を形成する。矯正ロール１３を側方にａだけ
ずらし、矯正ロール１３の支承点Ｐ１支持ロールの支承
点Ｐ１および両ロール接触点Ｉ（を通る直線と合力Ｒ１
の向きが同一になるようにすることにより矯正ロール１
３の支承力は支承点Ｐで相殺される。支持ロール１２の
支承軸Ｐ１では、合力Ｒ１に対応し且つ該合力Ｒ１に平
行で逆向きの合力Ｒが生じ、法線力Ｎと＝１１− 水平力Ｈとが作用する。

第６ｃ図は、支持ロール軸を駆動する場合で、矯正ロー
ルと支持ロールを鉛直同一面に配置する構成を示したも
のである。

矯正材３６から、法線力Ｎ１と接線力Ｔが接触位＠に１
にて矯正ロール１３へ作用し、合力Ｒ１を形成する。矯
正ロール１６の接点にでは、支持ロール１２の法線力Ｎ
と、接線力Ｔ１とが作用し、合力Ｒが生じる。力Ｒに対
応し、かつこの力Ｒに平行で逆向きの力Ｆと合力Ｒ１か
ら、矯正ロール１３の支承点Ｐでは、矯正ロール１３を
曲げる力に対応する支承力りが作用する。

第３ｄ図は、支持ロール軸を駆動する場合で、矯正ロー
ル１６を水平方向へずらした構成を示したものである。

矯正材３６から、法線力Ｎ１と接線力Ｔが接触位置に１
にて矯正ロール１６へ作用し、合力Ｒ１を形成する。矯
正ロール１３の接点にでは、支持ロール１２の法線力Ｎ
と、接線力Ｔ１と、これらの力から形成され合力Ｒ１に
対応し該合力Ｒ１と１２− は逆向きの合力Ｒが作用する。矯正ロール１６の水平方
向のずれａは、合力Ｒ１とＲが１つの作用線上にあり、
且つ支承力が矯正ロール１３の支承点Ｐで相殺されるよ
うに選定されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による矯正機の横断面図、第２図は第１
図の矯正機の下部ロール部の平面図、第６ａ図ないし第
３ｄ図は矯正ロールと支持ロールとを種々に配置した場
合の力の作用を示す図である。 １２．２０・・・支持ロール　１３．１９・・・矯正ロ
ール２２・・・矯正ロールの軸受 ２３．３４・・・軸受台 ２６．２７・・・調整くさび部 ３１・・・位置調整用シリンダ ３６・・・支承力測定装置 特開昭ＧＯ−９６３２５（６）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　変形歪を減らしながら板材に繰り返し曲げを与
   えるためのいくつかの上部及び下部矯正ロールを備え、
   各矯正ロールに、同軸に支承されるいくつかの支持ロー
   ルが付設され、これらの支持ロールの軸受が、他の矯正
   ロールに付設される支持ロールの軸受とは独立に鉛直方
   向に位置調整可能である板材用矯正機に於て、矯正ロー
   ル（１３，１９）が、各矯正ロールに付設される支持ロ
   ール（１２或は２０）の軸線を含む鉛直面から水平方向
   へずらして配置され、このずれの大きさくａ）が、所定
   の矯正プログラムと該プログラムに関連する矯正工程の
   各ポイントに於て矯正ロール（１３，１９）と板材との
   接触位置（Ｋ１）にて算出される法線力（Ｎ１）と、そ
   の都度の駆動モーメントから算出される接線力（Ｔ）と
   によって、矯正ロール（１３，，１９）に生じる水平方
   向のたわみと曲げ振動とが最小になるように調整される
   ことを特徴とする矯正機。
2. （２）変形歪を減らしながら板材に繰り返し曲げを与え
   るためのいくつかの上部及び下部矯正ロールを備え、各
   矯正ロールに、同軸に支承されるいくつかの支持ロール
   が付設され、これらの支持ロールの軸受が、他の矯正ロ
   ールに付設される支持ロールの軸受とは独立に鉛直方向
   に位置調整可能である板材用矯正機を用いて板材を矯正
   するための方法にして、矯正ロールが各矯正ロールに付
   設される支持ロールの軸線を含む鉛直面から水平方向へ
   ずらして配置され、このずれの大きさが、所定の矯正プ
   ログラムと該プログラムに関連する矯正工程の各ポイン
   トに於て矯正ロールと板材との接触位置にて算出される
   法線力と、その都度の駆動モーメントから算出される接
   線力とによって、矯正ロールに生じる水平方向のたわみ
   と曲げ振動とが最小になるように調整される矯正機を用
   いて板材を矯正するだめの方法に於て、矯正ロール（１
   ５，１９）の水平方向の位置が、矯正ロールの軸受（２
   ２）にて測定される水平方向の支承力が常に０となるよ
   うに連続的に変化せしめられ、そして支持ロール（１２
   或は２０）の鉛直方向の位置が、矯正ロール（１３，１
   ９）と支持ロール（１２或は２０）とのロール接触点（
   Ｋ）の鉛直方向のずれに対応して、オーバーストレッシ
   ングファクターが同一となるように修正されることを特
   徴とする方法。