JPS609584B2 - 高耐食性自動車用鋼板 - Google Patents

高耐食性自動車用鋼板

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JPS609584B2
JPS609584B2 JP14248677A JP14248677A JPS609584B2 JP S609584 B2 JPS609584 B2 JP S609584B2 JP 14248677 A JP14248677 A JP 14248677A JP 14248677 A JP14248677 A JP 14248677A JP S609584 B2 JPS609584 B2 JP S609584B2
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JP
Japan
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steel
phosphorus
steel sheet
copper
nickel
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JP14248677A
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JPS5475421A (en
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春夫 島田
義明 榊原
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、道路凍結防止剤(塩化ナトリウム、塩化カル
シウム等)による自動車の車体、シャシーの腐食を低減
させるために開発した高耐食性自動車用鋼板に関するも
のである。
従来、自動車を寒冷地で使用する場合、とくに車体下回
りのシャシーの腐食が問題になっていたが、近年、道路
凍結防止剤の使用の増大にともない、車本体も腐食する
にいたり、とくに腐食によって短期間に進行するピンホ
ール(孔食)が問題になってきた。そこで本発明者等は
とくに短期間に急速に進行する孔食を防止することに最
大の狙いをおき、かつ自動車用鋼板として炭素量がきわ
めて少ない場合でも充分な加工性が保証される低燐の鋼
板を開発した。その特徴は一旦孔食が進行しはじめた際
、孔食部に鋼から溶出した特殊な元素が富化し、安定な
防食被膜を形成して孔食の進行を遅らせることにある。
すなわち銅を比較的多量に添加し、鋼から溶出してきた
少量の燐が変化した少量の燐酸イオンがそのまま鋼板の
外部に流れ出るのを防ぎ、孔食部に防食被膜として逐次
沈着させて、鋼に多量の燐を添加した場合と同等の効果
をもたせるようにしたものである。鋼はとくに孔食部で
富化された燐酸イオンを燐酸塩として沈積させるさし、
の触媒作用をし「その沈積速度を早め、防食被膜の形成
を促進する。しかし、鋼中に含有されている燐の量が低
い場合には、鋼の含有量を高めることによってはじめて
上記の効果が期待できる。なおこのように鋼の含有量を
高めると熱延時の赤熱脆性が問題となるので、この硫化
を防止するためにニッケルの添加が必須となる。したが
って銅以外にニッケルの同時添加が必須である。即ち、
本発明の第1の発明は炭素0.001〜0.05%、珪
素0.005〜03%〜 マンガン0.01〜0.29
%、アルミニウム0.001〜0.07%「鋼0.26
〜0.35%、燐0.005〜0.02%、ニッケル0
.03〜0.09%含有したものを基本成分とし、残部
が鉄および不可避的不純物からなる耐食性の優れた鋼板
を要旨とする。本発明鋼を構成する元素は鉄、炭素t珪
素、マンガン、アルミニウムの他に銅とニッケル、燐で
これを基本成分とするものである。さらに、本発明では
基本成分に加えてニオブ、バナジウム、モリブデン、ボ
ロンの1種又は2種以上の特定量を機械的強度を向上さ
せる際に添加しL表面性状改善のためにクロムを徴量添
加することがありt両者を複合添加することもできる。
本発明の各元素の添加量範囲を前記の如く定めた理由は
腐食抵抗、燐酸塩処理性能、機械的性質、製鋼上の問題
から有効範囲として決めたものである。
即ち炭素は本発明鋼の強度を付与するのに必要なもので
あるが、添加量が0.05%を超えると鋼の伸びが減少
する。
また0。001%未満では強度が低下するとともに精錬
時間が長くなって経済性および生産性を悪化させる。
珪素は鋼の製造上「脱酸元素として必要であり「 その
量は0。005%以上必要であるが過剰に添加するとも
とくに自動車工場で鋼板を燐酸塩処理する際「鋼密な燐
酸塩被膜が生成し難くなり〜塗装後の耐食性の劣化をま
ねく危険がある。
したがってその上限を0.3%とした。マンガンは銅の
製造上、脱駿元素として必要であり、その量は0.01
%以上必要であるがト過剰に添加すると必要以上の強度
になるのでその上限を0。
29%とした。
アルミニウムは脱酸元素、その他の用途で添加する場合
があるが0.001%未満では脱酸効果や再結晶粒の制
御などが期待できない「 また過剰にに添加すると鋼中
に庇発生の原因となる介在物が多く生成する場合がある
のでその上限を0.07%とした。
銅は他の元素とくに燐との共存によってとくに塩化ナト
リウム、塩化カルシウム等の塩化物が付着したさし・、
孔食の程度を著るしく軽減させる効果がある。
今回のように加工性向上のため燐をとくに多量に添加で
きず低い含有量の場合には上記の効果を発揮させるのに
必要な鋼含有量が増し〜0.26%未満ではその効果は
認められない。又0.35%以上では脆化する。最も好
ましい範囲は0.28〜0.31%である。燐は他の元
素、とくに銅との共存によって塩化物存在のもとで孔食
の程度を著るしく軽減させる効果がある。
しかし、今回のようにC含有量を低めて高度の加工性を
保証する場合には燐の含有量を増すと、こ次的に加工す
るさし、に割れが発生する。この二次加工割れを防ぐた
めに燐の最大含有量は0.02%とした。又0.005
%以下では記述の燐の効果を期待できないので下限を0
.005%とした。
ニッケルは他の元素「とくに銅の含有量を高めたさし、
に発生する熱間での赤熱脆性を防止する目的で添加した
ものであり、その効果は0.03%未満では認められず
t0409%以上では経済性の点で不利である。
本発明の特徴は基本として孔食を発生しやすいクロムを
含有しないことにある。
即ち「銅、ニッケルも燐の三者共存によって〜塩化物付
着のさし、に発生しやすい孔食を著しく抑制すると同時
に自動車用鋼板としての加工性、とくに二次加工割れに
対する抵抗性ト経済性、表面処理性の観点からニッケル
も燐の上限を抑え「銅の下限と上限を上げたことが特徴
になっている。なおt選択元素の中のニオブ「バナジウ
ムトモリブデン量は0.01%以下ではこれらの炭ト窒
化物の析出による機械的強度の上昇が期待できず0.3
%以下では鋼の腕化を導く。
クロム量を0.01〜0。i%と限定した理由は以下の
とおりである。即ちちクロムは既述のように本発明の対
象としている腐食環境では孔食を発生しやすいためト本
来添加しないことが望ましい。しかし自動車用鋼板の表
面性状改善のため微量添加する必要のある場合があるの
でその軍を規定したものである。0.01%以下では表
面性状の改善が認められない反面、0.1%以上では孔
食を著しく進行させる。
ボロンの量を0.0001〜0.05%と限定した理由
はボロン量0.0001%以下ではボロン添加による強
度上昇が認められず、0.05%を超えると鋼の縦化を
ひきおこすことにもとづく。以上のような成分で構成さ
れる鋼板は、電気炉、転炉等の通常の製鋼炉であるいは
真空脱ガス法を併用して港製された鋼を連続鋳造法、あ
るいは通常の造魂法で造捜し、熱延後冷延、燐鈍して提
供されるものであるが、必要に応じて熱延ままの状態で
あるいは熱延後競準なし、し競鈍されるか、あるし、は
冷延板の状態で提供され得る。
又、表面処理鋼板(燐酸塩処理、亜鉛メッキ等)の下地
鋼板としても使用されうるものである。次に本発明を実
施例にもとづいて説明する。
実施例第1表は転炉で溶製し、造捜し、熱間圧延したま
まのもの、ならびに熱間圧延後、酸洗、冷延、焼鈍した
冷延板について本発明鋼板の成分と30日間連続塩水噴
霧後の最大孔食深さをしめす。
表中凶は表面のスケールを剥離した熱延板、表中‘B地
袷延板から中7仇帆×長さ150肌の試片を採取し、3
0日間塩水頃霧後の最大孔食深さをしめす。第1表から
本発明鋼が塩化物付着の環境で、とくに耐孔食性という
全く新しい観点から従来鋼の1.5〜2倍以上優れてい
ることがわかる。
以上説明したように本発明鋼板は、特に寒冷地で使用さ
れる自動車用鋼板として薯効があるものである。龍 籍 鰹 り ぢ 叢 S 霊 輩 船 船 べ J S 」 い d□ 靴ロ 健 叢 史 」 り 母 亀 べ S 鰻 三 ザ シ < ○ J 雌 晋 母 岬 今 蓮 画 曙 S 溝 穂 総 愛 類 腿 柵 m 劣

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素0.001〜0.05%、珪素0.005〜0
    .3%、マンガン0.01〜0.29%、アルミニウム
    0.001〜0.07%、銅0.26〜0.35%、燐
    0.005〜0.02%、ニツケル0.03〜0.09
    %を含有したものを基本成分とし、残部が鉄および不可
    避的不純物からなる高耐食性自動車用鋼板。 2 炭素0.001〜0.05%、珪素0.005〜0
    .3%、マンガン0.01〜0.29%、アルミニウム
    0.001〜0.07%、銅0.26〜0.35%、燐
    0.005〜0.02%、ニツケル0.03〜0.09
    %を含有したものを基本成分とし、その他にニオブ、バ
    ナジウム、モリブデン、ボロンの1種又は2種以上をニ
    オブ、バナジウム、モリブデンは0.01〜0.3%、
    ボロンは0.0001〜0.05%含有し、残部が鉄お
    よび不可避的不純物からなる高耐食性自動車用鋼板。 3 炭素0.001〜0.05%、珪素0.005〜0
    .3%、マンガン0.01〜0.29%、アルミニウム
    0.001〜0.07%、銅0.26〜0.35%、燐
    0.005〜0.02%、ニツケル0.03〜0.09
    %を含有したものを基本成分とし、その他にクロム0.
    01〜0.1%を含有し、残部が鉄および不可避的不純
    物からなる高耐食性自動車用鋼板。 4 炭素0.001〜0.05%、珪素0.005〜0
    .3%、マンガン0.01〜0.29%、アルミニウム
    0.001〜0.07%、銅0.26〜0.35%、燐
    0.005〜0.02%、ニツケル0.03〜0.09
    %を含有したものを基本成分とし、その他にニオブ、バ
    ナジウム、モリブデン、ボロンの1種又は2種以上をニ
    オブ、バナジウム、モリブデンは0.01〜0.3%、
    ボロンは0.0001〜0.05%含有し、さらにクロ
    ムを0.01〜0.1%含有して、残部が鉄および不可
    避的不純物からなる高耐食性自動車用鋼板。
JP14248677A 1977-11-28 1977-11-28 高耐食性自動車用鋼板 Expired JPS609584B2 (ja)

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JPS5475421A JPS5475421A (en) 1979-06-16
JPS609584B2 true JPS609584B2 (ja) 1985-03-11

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