JPS609347Y2 - 障子の戸首 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、押出し形材で猛威された障子に取付ける１
首に関するもので、１首の鴨居溝に嵌まる頭部の巾を鴨
居溝に応じて調整されるものであって、頭部巾の調整が
簡単に出来ると共に、微調整が可能であり且つ振動を受
けても調整された状態を確実に保持されるように工夫し
たものである。

押出し形材で形成された障子には、一般に竪横両框間の
交差部に１首となるブロックを設け、該ブロックの鴨居
溝に嵌まる頭部の巾を大小に調整可能に構成したたもの
が使用されている。

そして調整するための構成として種々のものが提案され
ているが、巾を微調整するものが少なく、微調整可能で
あっても振動によって狂うことが多くあった。

その一つの例として、１首の頭部に締付具のボルトの如
く軸の外周にネジを刻設した調節子を螺合するものが提
案されているが、単にネジ込んだものであるため、障子
の開閉時に生じる振動で弛みが出たり、深くネジ込まれ
るなど不安定なものであった。

そこで、この考案は以上の欠点を解決すべく工夫された
もので、実施例によって本案の構造及び作用を説明する
と、１首本体１は竪框と横框に嵌まる両脚部２，３間に
四角形の板状を威す頭部４を有するもので、該頭部４の
上面に保合孔５を頭部４の上面と一端面とに亘って開放
口をあけ且つ角形に設け、その係合孔５に角形の調節子
６を嵌脱自在に設けであると共に、該調節子６の外周面
のうち、相対向する両側面に複数の断面角形の凸状７，
７を等間隔おきに直立した状態で、しも両側面の各凸状
７，７が互いに喰い違い状となるよに突設し、調節子６
の上下両面に、両側面の凸状７．７を連結する突起条８
を設けたもので、その構造は恰もボルトを断面四角形に
変形した状態を呈するものであって、しかし前述の如く
両側面の各凸状７，７は直立するように設けたものであ
る。

一方、頭部４の係合孔５の内壁面のうち、調節子６の両
側面と対向する面には各凸状７が係合し得る凹溝９，９
を直立状に設け、底面には突起条８が嵌まる同じく凹溝
１０を設けたものである。

この考案は以上の構造であって、第５図図示の如く頭部
４に嵌めである調節子６の先端を更に頭部４より側方に
突出させる場合には、調節子６を上面側から抜き取り、
各凸状７を１ピツチＰずらした状態で差し込むと、第６
図図示のように１ピツチＰと同様の分突出するものであ
り、また前述のように抜き取った調節子６を再度嵌め込
む際、調節子６を裏返して差し込むと、その突出量は第
７図図示の如く前記１ピツチＰの半分のみしか突出しな
いものである。

勿論、調節子６を引き込ませる場合も同様である。

以上のように、この考案による声質によれば、調節子を
断面角形に形威し、両側面に複数の凸状を直立した状態
で左右が喰い違うように設け、声質本体の頭部に設けた
係合孔に前記凸状が嵌まる凹溝を設けて、係合孔に調節
子を嵌め込んだものであるから、凸状と凹溝の保合によ
り振動を与えても外れ出すことがなく、調整して係合さ
れた状態に確実に保持するものである。

また、左右の凸状を喰い違い状に設けたものであるから
、調節子を凸状の１ピツチもしくは半ピツチの大小種々
の単位で巾調整することが可能になり、新設の鴨居には
勿論のこと既設の鴨居に対しても押出し形材で成形され
た障子を建付けの具合良く嵌め込むことが出来るもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による声質の本体を示す斜視図、第２
図は調節子の正面図、第３図は同じく平面図、第４図は
同じく側面図、第５図は本案１首の平面図、第６図と第
７図は調節子の突出量を調整したた状態を示す各平面図
である。 １・・・・・・声質本体、４・・・・・・頭部、５・・
・・・・係合孔、６・・・・・・調節子、７・・・・・
・凸状、８・・・・・・突起条、９゜１０・・・・・・
凹溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 障子の竪横両框間の交差部に取付ける１首本体１の頭部
   ４に、該頭部４の上面と一端面に亘って開放口をあけた
   角形の係合孔５を有し、該係合孔５に角形に猛威した調
   節子６を嵌脱自在に嵌合するものであって、該調節子６
   の両側面に複数の凸状７，７を等間隔おきて直立状にす
   ると共に、両側面の各凸状７が互に喰い違い状となる形
   で突設し、且つ上記係合孔５の内壁面には上記各凸状７
   が嵌まる直立状の凹溝９，９を猛威していることを特徴
   とする障子の１首。