JPS6090629A - ワイヤカツト放電加工機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１）発明の波相分野 本発明はワイヤカット放電加工機の改良に関する。特に
、放電加工領域の全域にわたって、加工液を一様に供給
することができ、加工速度・加工精度を向上し、特に厚
さの厚い被加工体の加工も高速・高精度になすことを可
能にする改良に関する。

（２）技術の背景 ワイヤカット放電加工機とは、金属等の導電性被加工体
と、これを貫通して直線状に伸張された黄銅等の導電性
材料よりなるワイヤ電極との間の間隙に噴射される加工
液中に断続的に放電を発生させ、この断続的放電によっ
て被加工体の加工領域を極めて局部的に軟化または溶融
するとともに加工領域近傍に圧力の断続的変化を発生さ
せ、この圧力の断続的変化によって、上記の軟化または
溶融した被加工体領域を剥離・除去してなす導電性材料
特に金属の加工機械をいう。

（３）従来技術と問題点 ワイヤカット放電加工機においては、ワイヤ電極の軸に
直交す６る方向の投影面積と加工距離との積に対応する
体積の被加工体を除去する必要があるから、ワイヤ電極
の径はなるべく細い方が有利である。しかし、同時にワ
イヤ電極は加工領域において一定の大きさの張力をもっ
て伸張されていることか必要であるから、その太さの下
限には限界がある。よって、従来技術においては、直径
が０．０３〜０．３ｍｍ程度の黄銅等の中実の金属線が
ワイヤ電極として使用されていた。

また、ワイヤカット放電加工法においては、加に放電を
加工液中で発生させる必要があるため、放電加工期間中
、放電加工領域の全域にわたって−・様に加工液を噴射
供給する必要がある。そのため、従来技術における放電
加工機には、ワイヤ電極にそって加工液を噴射するノズ
ルが一般に使用されているが、特に、被加工体の厚さが
厚いと、加工液か放電加工領域の深部まで一様に到達せ
す、ユＯＡ８等の異常現象が発生しやすく、加工速度紙
ドの原因となるばかりでなく、加工精度も阻害するとい
う欠点かあった。

（４）発明の目的 本発明の目的は、この欠点を解消することにあり、ワイ
ヤカット放電加工機において、放電加工領域の全域にわ
たって、加工液を一様に供給することができ、加工速度
・加工精度が向上しており、特に厚さの厚い被加工体の
加工も高速・高精度になすことが可能にされたワイヤカ
ット放電加工機を提供することにある。

（５）発明の構成 本発明の構成は、放電加工用ワイヤ電極を供給する手段
と、該ワイヤ電極を放電加工領域にガイドし懸張するワ
イヤ電極ガイド手段と、間欠的電圧を発生して前記ワイ
ヤ電極に印加する電圧供給手段と、前記放電加工領域に
放電加工用加工液を供給する加工液供給手段と、被加工
体を移動し、必要に応じて回転させる被加工体送り手段
とを有するワイヤカット放電加工機において、前記ワイ
ヤ電極は管状体であり該管状体の外周には複数の細孔ま
たは軸方向にそってスリットよりなる加工液噴出口が設
けられ、前記加工液供給手段は前記管状体よりなるワイ
ヤ電極の中空部に加工液を注入する手段を有することを
特徴とするワイヤ力・２１・放■に加工機にある。

換言すれば、本発明は、ワイヤ力・ント放電加工機の構
成に欠くことのできない要素のうち、ワイヤ電極と加工
液供給手段と、さらに必要に応じて被加工体送り手段に
も改良を加えたものであり、まず、ワイヤ電極は、第１
図に示すように、これを中空杯状体すなわち管状体ｌと
しておき、この？１１状のワイヤ電極の外周面に複数の
細孔２を設けるか、または、第２図に示すように、中空
棒状体ｌすなわち管状体ｌの外周面に軸方向にそってス
リット３を設けるかしておき、一方、加工液供給手段は
、内部が加圧された加工液タンク中にワイヤ電極供給手
段を収容する等の手法によりワイヤ電極の中空部に加工
液を注入することを可能としておき、放電加工にあたっ
ては、第３図に示すように、管状体１の中空部１１に加
工液を注入して、細孔２またはスリット３から放電加工
領域に加工液を噴射させることとしたものである。第３
図において、４は被加工体であり矢印Ａはスリット３か
ら噴出される加工液の流れを示す。これにより、放電加
工領域の全域にわたって、加工液が一様に供給され、加
工速度を増大しても短絡等の異常状態が発生することが
なく、被加工体の厚さの如何を問わず、高速・高精度の
放電加工を可能にしたものである。

なお、管状体よりなるワイヤ電極ｌの外周に複数の細孔
２が設けられた場合は、その複数の細孔２の設けられる
方向を特に特定する必要はないが、スリット３が設けら
れた場合は、そのスリット３の方向は、常にワイヤ電極
１の進行方向と一致している必要があり、この要請を実
現するように、被加工体４を回転させる必要がある。

また、外周に複数の細孔２が設けられた場合は、ワイヤ
電極を網状体とすることも有効である。

（６）発明の実施例 以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施例に係るワイ
ヤ力・ント放電加工機について説明する。

第４図参照 図において、ｌは、第１図または第２図を参照してすで
に説明したような中空棒状体すなわち管状体のワイヤ電
極であり、ワイヤカッタ５２とともにワイヤ電極供給子
゛段を構成する巻き戻し用ワイヤリール５１によって供
給される。そして、ブレーキ用ローラ６１と張力用ロー
ラ６４と上下のワイヤ電極カイト部材６２．６３とによ
って構成されるワイヤガイド手段によって放電加工領域
に懸張される。

７１は、加工液供給用上部タンクであり、加工液供給ロ
ア２から加工液の供給を受るとともに、ワイヤ′電極巻
き戻し用ワイヤリール５１とブレーキ用ローラ６Ｉと間
欠的電圧印加用ローラ９１とをその中に収容する。なお
、加工期間中は、加工液供給用」一部タンク７１の内部
は空気圧縮機７５により加圧されている。７３は加工液
供給用下部タンクであり。

加工液供給ロア４から加工液の供給を受るとともに、張
力用ローラ６４とワイヤカッタ５２とをその中に収容す
る。加工期間中は、この加工液供給用下部タンク７３の
内圧も空気圧縮９７Ｂにより高められている。４は被加
工体であり、テープ２し８によって移動・回転される。

１２は切断された使用済みの電極ワイヤである６ 放電加工にあたっては１巻き戻し用ワイヤリール５１か
らワイヤ電極１を供給し、ブレーキ用ローラ８１に巻き
付けてから、ワイヤ電極１を−Ｅ部クワイヤ電極ガイド
部材６２通過させて放電加工領域に導き、つ−いて、下
部ワイヤ電極ガイド部材６３を通過させた後、張力用ロ
ーラ６４の間を通過させて、ワイヤカッタ５２に導く。

っＣいて、空気圧縮機７５．７６から空気を上下の加工
液供給用タンク７１．７３に供給しながら、加工液供給
ロア２．７４から加工液を供給する。そして、加工液レ
ベルゲージ７７．７８を観察しながら、空気圧縮機７５
．７６の減圧弁を調整して、レベルケージ７７．７８が
安定スルようにする。

このとき、ワイヤ電極】の内部は中空であり、また、そ
の外周面には複数の細孔２またはスリット３が設けられ
ているので、加工液は、空気圧縮機７５．７６の気圧と
、加工液供給ロア２．７４に加えられる液圧とによって
、ワイヤ電極１の中空部に圧入され、放電加工領域にお
いて細孔２またはスリット３から噴出する。

上Ｌ″の加工液供給用タンク７１．７３内の壇面ば、図
示する程度のレベルに保持されるから、巻き戻し用ワイ
ヤリール５１、ブレーキ用ローラ６１、張力用ローラ６
４、間欠的電圧印加ローラ７１等１す加工液中に浸漬さ
れることなく空気中に止まることができ、摩擦係数が変
化することはなく、ワイヤ電極カイト手段の機能が阻害
されることはない。また、巻き戻し用ワイヤリール５１
に巻き付けられているワイヤ電極ｌにも当然中空部や細
孔２またはスリット３は設けられているが、上記せると
おり、加工液面は空気圧縮機７５．７８の圧力によって
押し下げられているので、加工液は放電加工領域の方向
にのみ流れることになる。たり、使用済みの電極ワイヤ
の末端は下部の加工液供給用タンク７３の加工液中で切
断されることが望ましいがら、カッタ５２は加工液中に
浸漬されることが望ましい。したがって、下部の加工液
供給用タンク７３内の気相部にあっては、管状ワイヤ電
極ｌのスリット３から加工液が漏洩しうるはずであるが
、スリット３の幅は０．Ｏ５ｍｍ−０，１ｍｌ１１程度
であるから表面張力によって十分に封止される。もっと
も、スリット３の幅が大きく、表面張力にょっては封止
が十分にできないときは、下部ワイヤ電極ガイド部材８
３に連結して、スリット３を塞ぐ中子を設ければよい。

第５図参照 加工状態においては、加工液は矢印Ａと矢印Ｂとをもっ
て示すような流れとして放電加工領域に供給されること
になり、管状ワイヤ電極１の細孔２またはスリット３か
ら噴出する液ｍ、Ａにより、第３図を参照して説明した
ように、放電加工領域の全域にわたって一様に加工液が
供給されるとともに、上下のワイヤ電極ガイド部材６２
．６３がら噴出する液流Ｂにより上下のワイヤ電極ガイ
ド部材６２．６３と被加工体４との間の絶縁も確保され
ることになる。

この実施例においては、使用済みワイヤ電極ｌの末端を
、加工液中に浸漬されたカッタ５２をもって切断するこ
ととされているが、巻き取りリールを加工液供給用下部
タンク７３中に設け、このタンク中において巻き取って
もよい。た（し、このときも、使用済みワイヤ電極１の
末端は、加工液中にあることが望ましいので、巻き取り
リールノ士加に液中に浸漬されることが望ましい。

なお、上記せる加工液供給手段の構成は一例であり、何
ら、制限的意義を有しない、すなわち、加工液噴出口を
有する管状体よりなるワイヤ電極の中空部に加工液を注
入する機能を有すれば足り、」二記以外の構造を有して
いてもよい。

更に、上下の加工液供給用タンク７１．７３を、気相部
用タンクと液相部用タンクとに分離し、これら両タンク
を圧力平衡用パイプをもって連通させてもよい。ワイヤ
電極カイト手段の幾何学的寸法を小さくするために有効
である。また、ワイヤ電極ガイド手段の幾何学的寸法を
減少するためには、上下の加工液供給用タンク７１．７
３に気相部を形成することを止め、タンク７１．７３の
内部を加工液をもって充満することにしてもよい。

第６図参照 上記の実施例においてはワイヤ電極１が下降する方式に
ついて述べであるが、逆にワイヤ電極１が上昇する方式
とすることも勿論可能である。そのときは、第６図に示
すように、上下の加工液供給用タンク７１．７３内にワ
イヤ電極ｌの方向を変更するローラ５３．５４．５５を
設ければよい。

このときも、使用済みワイヤ電極１の末端を、加工液中
で切断するのではなく、加工液供給用タンク？３中に設
けられたリールに巻き取ってもよいことは云うまでもな
い。

（７）発明の詳細 な説明せるとおり、本発明によれば、加工液を噴出する
加工液噴出口（外周に設けられた複数の細孔または軸方
向に沿って設けられたスリット）を有する管状体をもっ
てワイヤ電極が構成され、この管状体よりなるワイヤ電
極の中空部に加工液を注入して放電加工領域おいて上記
の加工液噴出口から加工液を噴出させる機能を有するよ
うに加工液供給手段が構成されているので、放電加工領
域の全域にわたって、加工液を一様に供給することかで
き、加工速度・加工精度が向上しており、特に厚さの厚
い被加工体の加工も高速・高精度になすことが可能にさ
れたワイヤカット放電加［ａ　４　＋ｘ供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の実施例に係る噴出口を有する
管状ワイヤ電極の側面図である。第３図は、本発明の詳
細な説明する図である。第４図は本発明の一実施例に係
るワイヤカット放電加工機の概念的構成図である。第５
図は本発明の詳細な説明する図である。第６図は本発明
の他の実施例に係るワイヤカット放電加工機の概念的構
成図である 工・・・ワイヤ電極、　ＩＩ・・φワイヤ電極の中空部
、　１２・・・切断された使用済みワイヤ電極、２・・
・細孔、３・・φスリット、４０・被加工体、　５１・
・・ワイヤ電極巻き戻し用ワイヤリール、　５２・　・
　・　ワイヤ電極カッタ、　５３．５４．５５・・・ワ
イヤ電極方向変換用ローラ、　６１・・・ブレーキ用ロ
ーラ、６２・・・上部ワイヤ電極ガイド部材、　６３・
・・下部ワイヤ電極ガイド部材、６４・・　・張力用ロ
ーラ、　７１・・・加工液供給用下部タンク、７２・・
・加工液供給口、　７３・・・加工液供給用下部タンク
、　７４・・・加工液供給口、７５・・―空気圧縮機、
　７６や・・空気圧縮機。 ？？・・・加工液レベルゲージ、　７８・・・加工液レ
ベルゲージ、８１１・−テーブル、　９１・＠＋１間欠
的電圧印加用ローラ、　Ａ、Ｂ・・・加工液流。 代理人　弁理士　寒　川　誠　− 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 放′屯加工用ワイヤ電極を供給する手段と、該ワイヤ電
   極を放電加工領域にガイドし懸張するワイヤ電極カイト
   手段と１間欠的電圧を発生して前記ワイヤ電極に印加す
   る電圧供給手段と、前記放電加工領域に放電加工用加工
   液を供給する加工液供給−１段と、被加工体を移動する
   被加工体送り手段とを有するワイヤカット放電加工機に
   おいて、前記ワイヤ電極は管状体であり該管状体の外周
   には複数の細孔または軸方向にそって設けられたスリン
   トよりなる加工液噴出口が設けられ、前記前［二液供給
   手段は前記管状体よりなるワイヤ電極の中空部に加工液
   を注入する手段を有することを特徴とするワイヤカン［
   放電加工機。