JPS608690Y2 - 魚釣用スピニングリ−ルのベイル反転装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアウトサイドスプールタイプの魚釣用スピニン
グリールのペイル反転装置に関する。

従来この種リールにおいて、手動で釣糸の巻取位置から
放出位置に起こしたペイルアームを内げり式にて釣糸巻
取位置に自動反転復帰するようにしたペイル反転装置は
実施されている。

本考案はこの種ペイル反転装置において、数少ない部品
からなって、一方の腕部に集約して簡単に組立できて、
且つ製作精度はラフでよ＜、シかも動作確実ならしめる
ことを目的とするものである。

以下本考案の実施例を示した図面について詳述すれば、
アウトサイドスプールタイプのスピニングリールを示し
た第１図において、スプール１は、スプール軸２の先端
部に装着されていて、該スプール軸２はボデー３に支持
されている図示しないハンドルの回転操作によって前後
方向へ往復動する。

ローター４はボデー３に管軸５により可回転に軸着され
ていて、ハンドルにより回転される図示しないメインギ
ヤに上記管軸５のピニオン６は噛合して回転されること
によりローター４は駆動回転される。

このローター４は、後側部が凹部７に猛威してあって、
ローター４の軸支部８を内装していると共に、該ロータ
ー４には両側から前縁に向けて一対の腕部９，１０が突
設しである。

上記両腕部９．１０にはペイルアーム１１の端部を夫々
支持する回転板１２．１２を段ビス等からなる枢軸１３
．１４により可回転に軸着しである。

かくの如く構成されているスピニングリールにおいて、
ペイル反転装置は上記腕部９，１０の何れか一方に集約
して内装し構成されている。

第１図、第２図は腕部９に内装形成した一例を示したも
ので、腕部９には凹陥部１５がその後側端を上記凹部７
に連通して設けてあって、その開口部は蓋板１６により
閉塞しである。

上記凹陥部１５内には、側面略り字形状に屈曲形成した
キックレバー１７がその屈曲した基端１７ａを上記凹部
７内へ突出させて前後方向へスライド可能に配置させで
あると共に、その先端１７ｂは上記回転板１２の下部−
側へ延出配置して、回転板１２の裏面に突設しであるボ
ス部１８に突き合せ配置してあり、ペイルアーム１１を
第２図中実線で示した釣糸の巻取位置■から図中二点破
線で示した放出位置＠へ起こして回転板１２を図中矢印
ａ方向へ回転した時、上記ボス部１８により押動後退（
図において右方向へ移動）されるようにしである。

又キックレバー１７の基端１７ａは、上記ローター４の
軸支部８に固設しである作動カム１９に係合して動作さ
れるように配置しである。

そして、上記凹陥部１５には、デッドポイントバネ２０
が内装されるもので、このデッドポイントバネ２０は、
その一端２０ａを上記回転板１２の裏面に掛止し、又他
端２０ｂは上記キックレバー１７の基端よりに掛止して
取付けられていて、そのプツトポイントが図中一点破線
で示す位置のにあるように予め設定しである。

モして又、キックレバー１７は、その基端１７ａと蓋板
１６とに夫々の端部を支持して圧縮バネ２１が介在配置
してあって当該圧縮バネ２１により前方へ弾撥賦勢させ
て成るものである。

而して上記構成において、ペイルアーム１１が釣糸の巻
取位置■にある時、キックレバー１７は第２図中実線で
示した前進位置にプツトポイントバネ２０及び圧縮バネ
２１により弾撥保持されていて、基端１７ａは作動カム
１９と係合しない位置にある為、ローター４は自由に回
転できて釣糸はスプール１に巻装され、又キックレバー
１７の前進に伴ないそれに掛止されたデッドポイントバ
ネの他端２０ｂも前進するので、そのデッドポイントは
上記位置のから回転板の枢軸１３軸心とプツトポイント
バネの他端２０ｂとを結ぶ直線上、即ち回転板に掛止さ
れたプツトポイントバネの一端２０ａより遠い位置に移
り、よってペイルアームの僅かな揺動によりペイルアー
ム１１が釣糸の放出位置に＠に反転することを防止して
いる。

上記位置からペイルアーム１１を手動で第２図に示す釣
糸の放出位置＠に起こすと、回転板１２は矢印ａ方向へ
回転されるので、これに同期して変位するボス部１８は
キックレバー１７の先端１７ｂを突き当て押動しながら
時計回り方向へ回転して、キックレバー１７を図中二点
破線で示した位置まで後退させ、その基端１７ａを作動
カム１９に保合可能な位置に変位させる。

又この時、デッドポイントバネ２０の一端２０ａは回転
板１２と同期して変位しプツトポイントを越え、一方他
端２０ｂはプツトポイント上に位置してペイルアームの
反転力が蓄勢されると共に、上記一端２０ａはデッドポ
イントを越えることによって回転板１２を矢印ａ方向へ
弾撥賦勢するので、ペイルアーム１１を釣糸の放出位置
＠に保持する。

又キックレバー１７が上述のように後退されるとデッド
ポイントバネの他端２０ｂも後退するためデッドポイン
トは図中一点破線で示す位置Ｏに、即ち回転板に掛止さ
れたプツトポイントバネの一端２０ａより遠い位置に戻
るため、ペイルアーム１１が少しの動揺等により釣糸の
巻取位置＠に反転することを防止している。

圧縮されてペイルアームの反転力が上記プツトポイント
バネと共に蓄勢されるのである。

このようにして釣糸を放出した後、図示しないハンドル
の回転操作を行ってローター４を回転すると、キックレ
バー１７の基端１７ａは直接作動カム１９に衝接し、当
該作動カム１９によりキックレバー１７は前方へ押圧さ
れる為、その時、先端１７ｂがボス部１８を反矢印ａ方
向にキックし、このことにおいて回転板１２は反矢印ａ
方向へ回転されるからデッドポイントバネ２０の一端２
０ａはプツトポイントを越え、そのバネ２０と圧縮バネ
２１に蓄勢されている反転力によって回転板１２はペイ
ルアーム１１を伴なって反矢印ａ方向へ回転し、釣糸の
巻取位置■に自動反転して保持される。

第３図は、上述ペイル反転装置を他方の腕部１０に内装
して構成した本考案の変形例を示したもので、か）る場
合においても、上述の一方の腕部９に設けた場合と全く
同−構成であって同一の目的、作用効果を遠戚し得る。

以上説明したように本考案に係るペイル反転装置によれ
ば、キックレバー１７とプツトポイントバネ２０と、圧
縮バネ２１との数少ない部品から戊って、ローター４の
腕部９，１０の内装れか一方の腕部内に集約して組立て
得るから製作及び組立を極めて簡単にすることができ且
つ、軽量化も図れるからローター４の回転に伴なう釣糸
巻取りヲ軽快に行うことができ、又ペイルアーム１１の
反転力は、デッドポイントバネ２０と圧縮バネ２１によ
り蓄勢されると共に該デッドポイントバネ２０の弾撥賦
勢方向を変換するデッドポイント位置をも移動されるか
ら、ペイルアームの反転動作を正確且つ確実に実行し得
るのみならず、圧縮バネ２１によりキックレバー１７は
前方へ弾撥賦勢されていて回転板１２を釣糸の巻取位置
■に弾圧保持するから、キックレバー１７及びプツトポ
イントバネ２０の組立精度はラフでよく、従って組立後
の調整を省くことができるから作動確実で低廉なるペイ
ル反転装置を提供できる等の実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に係るペイル反転装置を採用したアウト
サイドスプールタイプスピニングリールを一部切欠して
示した側面図、第２図は同ペイル反転装置の平面図、第
３図は同ペイル反転装置を他方の腕部に設けた変形例を
示す平面図である。 ４・・・・・・ローター、８・・・・・・ローターの軸
支部、９．１０・・・・・・腕部、１１・曲・ペイルア
ーム、１２・・・・・・回転板、１６・・・・・・蓋板
、１７・曲・キックレバー、１７ａ・・・・・・キック
レバーの基端、１７ｂ・・・・・・キックレバーの先端
、１８・・・・・・ボス部、１９・・・・・・作動カム
、２０・・・・・・プツトポイントバネ、２１・・・・
・・圧縮バネ、■・・・・・・釣糸の巻取位置、＠・・
・・・・釣糸の放出位置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ローター４両側から前縁に向けて突設した一対の腕部９
   ，１０に、ペイルアーム１１両端の回転板１２．１２を
   夫々軸支してなるアウトサイドスプールのスピニングリ
   ールにおいて、前記腕部の何れか一方には、側面略り字
   形状に屈曲形成したキックレバー１７を、その先端？７
   ｂはペイルアーム１１が釣糸の巻取位置■から放出位置
   ＠に切換動作される時、回転板裏面に突設したボス部１
   ８に係止して押動されるように、又基端１７ａはロータ
   ー軸支部８に突設した作動カム１９に保合可能に夫々関
   与させて前後方向へスライド可能に取付けると共に、該
   キックレバーと前記回転板には夫々端部を掛止してデッ
   ドポイントバネ２０を取付け、一方キツクレバーの基端
   と、腕部の蓋板１６に夫々端部を支持して配装した圧縮
   バネ２１によりキックレバーを前方へ弾撥賦勢して成る
   ことを特徴とする魚釣用スピニングリールのペイル反転
   装置。