JPS607661B2 - ポリエステル弾性体組成物 - Google Patents

ポリエステル弾性体組成物

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JPS607661B2
JPS607661B2 JP11566375A JP11566375A JPS607661B2 JP S607661 B2 JPS607661 B2 JP S607661B2 JP 11566375 A JP11566375 A JP 11566375A JP 11566375 A JP11566375 A JP 11566375A JP S607661 B2 JPS607661 B2 JP S607661B2
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JP
Japan
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acid
weight
glycol
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oxyalkylene
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JP11566375A
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JPS5239747A (en
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紀次 斉木
和嘉 鈴木
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステル弾性体組成物に関する。
更に詳しくは表面硬度斑がなく、且つ外観の優れた成形
品を与えるポリエチレンテレフタレート系フロック共重
合体組成物に関する。テレフタル酸とエチレングリコー
ル及びポリ(オキシアルキレン)グリコールとから得ら
れるポリェーテルェステルフロック共重合体(以下、ポ
リエチレンテレフタレート系ブロック共重合体と称する
ことがある)は、従来から良く知られている。
しかし、該ポリエチレンテレフタレート系ブロック共重
合体は成形性が悪く、例えば射出成形しようとすると金
型に粘着し易い欠陥があり、また得られる成形物は表面
硬度斑、部分的に不透明になる外観不良、熱収縮性が大
きい等の欠陥を有し、実用に供するには問題があった。
本発明者は、かかる問題を解決すべく鋭意研究の結果、
ポリエチレンテレフタレート系ブロック共重合体に有機
カルボン酸アルカリ金属塩を特定量配合した組成物は、
優れた成形性を有し、且つ表面硬度に斑がなく、外観の
優れた、しかも熱収縮性の小さい成形品を形成すること
更に該成形品が200山以下のフィルムのときには優れ
た透明性を有することを知見し、本発明に到達したもの
である。
すなわち、本発明は (1)テレフタル酸成分とエチレングリコール成分及び
ポリ(オキシアルキレン)グリコール成分とから主とし
てなり、且つ該ポリ(オキシアルキレン)グリコール成
分が20〜5の重量%占めるポリェーテルェステルフロ
ック共重合体100重量部並びに(0)炭素数1沙〆上
の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩0.01〜5重量部より
なるポリエステル弾性体組成物に関する。
前記ポリェーテルェステルフロツク共重合体のソフトセ
グメントを構成するポリ(オキシアルキレン)グリコー
ル成分は、全ポリマー当り20〜50重量%占める。
なお、前記量範囲においてポリ(オキシアルキレン)グ
リコール成分はポリ(オキシアルキレン)グリコールと
して計算する。ポリ(オキシアルキレン)グリコール成
分は、分子量が600〜6000好ましくは600〜2
000であり、炭素/酸素の比が約2〜4.5のポリ(
オキシアルキレン)グリコールよりなり、特に好ましい
ものとしてポリエチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールがあげられる。また前記ポリェーテルェス
テルブロック共重合体のハードセグメントは主としてポ
リエチレンテレフタレートからなるポリエステル部分よ
り構成される。
該ポリエステル部分は全構成成分に対し20モル%未満
のテレフタル酸以外のジカルボン酸「 エチレングリコ
ール以外の低分子量グリコール又はオキシカルボン酸が
共重合されていても良い。この共重合されうるジカルボ
ン酸としては、ィソフタル酸、フタル酸、ナフタリンジ
カルボン酸、4・4一ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシェタンジカルボン酸等の如き芳香族ジカルボン酸
:アジピン酸、セバチン酸、アゼラィン酸、デカンジカ
ルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の如き脂肪族
又は脂環族ジカルボン酸等をあげることができる。また
、共重合されうる低分子量グリコールとしては、トリメ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、ネオベンチルグリコール等の如き
脂肪族グリコール:2・2−ビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)プロパン、2・2ービス(4一8ーヒド0キシェ
トキシフェニル)プ。パン等の如き芳香族グリコール等
をあげることができる。更にまた共重合されうるオキシ
カルボン酸としては、例えばc−ヒドロキシカブロン酸
等をあげることができる。前記ポリエチレンテレフタレ
ート系ブロック共重合体は、テレフタル酸又はその低級
アルキルェステルとエチレングリコール及びポリ(オキ
シアルキレン)グリコールとを通常の方法、例えばェス
テル化又はェステル交換の後に溶融重縮合せしめる方法
で反応せしめることにより製造することができる。
その際、ポリ(オキシアルキレン)グリコールは末端が
必ずしも水酸基である必要はなく、ェステル形成能を有
する基(例えばカルボキシル基等)であってもよい。こ
のポリエチレンテレフタレート系ブロック共重合体は3
5oo、1.2夕/100の‘濃度でオルトクロロフェ
ノール中で側定した還元粘度が0.5以上、好ましくは
0.6以上であることが望ましい。また、ポリエチレン
テレフタレート系ブロック共重合体は3官能以上のェス
テル基形成能を有する化合物を少割合共重合されていて
も良い。このものは弾性回復率の向上等の好ましい特性
を有する。本発明においては、かかるポリエチレンテレ
フタレート系ブロック共重合体10の重量部に対して炭
素数1沙〆上の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩を0.01
〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部配合する。
これより少し、場合には、本発明の効果が得られず、ま
た多い場合には弾性体としての性質が悪くなり好ましく
ない。前記炭素数1沙〆上の飽和脂肪酸のァル力IJ金
属塩としては次のものが好ましく用いられる。
即ち、モンタン酸、ステアリン酸、オレィン酸、リノー
ル酸、ラウリル酸、等の如き飽和脂肪酸のナトリウム塩
、カリウム塩、リチウム塩等である。これらの中でもモ
ンタン酸、ステアリン酸等の如き炭素数1沙〆上の飽和
脂肪酸のナトリウム塩が特に好ましい。これらは単独で
用いてもまた2種以上を併用してもよい。前記飽和脂肪
酸アルカリ金属の添加は、成形以前の段階であれば如何
なる時期でもよくその方法は任意である。
例えばポリエチレンテレフタレート系ブロック共重合体
の重合時又は重合終了後に添加する方法、ブロック共重
合体と共に溶融押出して添加する方法、ブロック共重合
体と単に混合して成形する方法等が用いられる。かくし
て得られる組成物は、特に射出成形用として好ましいも
のであるが、押出成形、回転成形、その他の成形法で成
形する事も可能である。
本発明の組成物を成形したものは、以下に述べる実施例
からも明らかなように、炭素数12以上の飽和脂肪酸ア
ルカリ金属塩を使用しないものに比して成形性が著しく
改良され、また弾性回復率、緩和率、耐溶剤性、硬度変
化、表面硬度などの諸物性が向上する。また薄片とした
場合、透明性が良くなると言う利点も合せ持つ。かかる
効果は炭素数1沙久上の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩を
用いることによりはじめて得られるものであり、他の化
合物、例えばカルシウム、バリウム等の如きアルカリ土
類金属の脂肪酸塩はポリエチレンテレフタレート系ブロ
ック共重合体に対する溶解性が悪く、フィルム等にした
とき不透明になる欠陥を有し、好ましくない。また、本
発明の組成物は、熱安定剤、光安定剤、着色剤、充填剤
(例えば無機粒子、ガラス繊維等)、鱗燃剤等の添加剤
をその発現量添加する事も可能である。
以下実施例をあげて本発明を詳述する。
なお、実施例中「部」とあるのは「重量部」を意味し、
りsp′cは35℃、1.2タノ100の‘濃度でオル
トクロロフェノール中で測定した還元粘度である。
また軟化点はべネトロメータ−で昇温速度1℃/分で測
定し、引張強度・伸度はJISK−6301に従って、
3号ダンベルを用いて測定した。更に弾性回復率は50
%、伸長後5分間緩和させ、荷重を除いた直後の長さ回
復率で示した。緩和率は、50%伸長時の応力及び5分
緩和後の応力の値から求めた。耐薬品性は室温で2蝿時
間放置後の重量増加率(3号ダンベル使用)で示した。
硬度は、ASTMショアーD型の硬度で示した。実施例
1、2及び比較例1 糟留塔付反応器にジメチルテレフタレート1460礎郭
、エチレングリコール9300部、平均分子量800の
ポリテトラメチレングリコール600碇部、ペンタェリ
スリトール8部、テトラブチルキタネート7.7部及び
安定剤としてチバ・ガィギー社製ィルガノツクスlol
o■200部を入れ、160〜230℃の温度で加熱蝿
拝し、ェステル交換反応を行った。
理論量のメタノールが留出した後、反応物を重縮合反応
器に移し、250qoの温度で常圧反応10分、150
〜3伍舷Hg程度の中真空反応30分、更に1.仇蛇H
g以下の高真空反応6時間行った。得られたポリマーは
りsp/c=1.95、軟化点213ooであった。上
記ポリマーを押出しノズルから吐出・冷却し、チップ化
したのち、乾燥(120℃ 2〜3時間)を行った。
このポリマーの乾燥チップと表−1に示す有機カルボン
酸ナトリウム塩0.5重量%とを混合し、次いで通常の
射出成型を行って3号ダンベル成形品を得た。この成形
品を使用し、波断強度、波断伸度、伸張弾性回復率、緩
和率及び耐薬品性を測定した。その結果を表1に示す。
比較例として、前記添加剤を使用しない場合の値を示し
た。一1 ※ へキストヮックスS(主としてモンタン酸よめなる
)とNaOHの中和反応によって得られる。
実施例3、4及び比較例2 ジメチルテレフタレート1170の部、エチレングリコ
ール750の部、平均分子量1000のポリテトラメチ
レングリコール900碇部、テトラブチルチタネ−ト6
.1部及びィルガノックスlolo■200部を使用し
、実施例1と同様な装置、操作で軍縮合を行った。
高真空反応6時間でりse′c=1.64軟化点229
qoのポリマーを得た。なお、上記ィルガノックスlo
lo■は下記構造式の化合物より主としてなる。このポ
リマーを実施例1と同様に処理してチップ化し、更に実
施例1、2と同様な添加剤及び操作で射出成型を行った
得られた成型品の硬度変化を測定した。その結果を表−
2に示す。− 2 上記より明らかな通り、本発明の組成物は硬度の安定化
が早く、優れた特性を有する。
実施例5、6 実施例1と同様にして得たりsp/c:1.9入軟化点
213ooのポリェーテルェステルフロツク共重合体の
乾燥チップに、実施例1のNaOHにかえKOH、Li
OHを使用して合成したへキストワツクスS■のカリウ
ム塩及びリチウム塩をそれぞれ0.5重量%になる様混
合し、射出成形して得た成形品の物性値を表−3に示す
表−3 実施例 7 ジメチルテレフタレート354碇郭、エチレングリコー
ル250碇靴、平均分子量1500のポリテトラメチレ
ングリコール650碇郭、ベンタエリスリトール4部、
テトラブチルチタネート4.碇郡及びィルガノッタスl
olo■loの邦を入れ、実施例1と同様に反応させ、
りsp/c=2.62、軟化点192ご0のポリマーを
得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (i) テレフタル酸成分とエチレングリコール成
    分及びポリ(オキシアルキレン)グリコール成分とから
    主としてなり、且つ該ポリ(オキシアルキレン)グリコ
    ール成分が20〜50重量%を占めるポリエーテルエス
    テルブロツク共重合体100重量部並びに(ii) 炭素
    数12以上の飽和脂肪酸のアルカリ金属塩0.01〜5
    重量部よりなるポリエステル弾性体組成物。
JP11566375A 1975-09-26 1975-09-26 ポリエステル弾性体組成物 Expired JPS607661B2 (ja)

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JPS5239747A JPS5239747A (en) 1977-03-28
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