JPS6239167B2 - - Google Patents

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JPS6239167B2
JPS6239167B2 JP54124160A JP12416079A JPS6239167B2 JP S6239167 B2 JPS6239167 B2 JP S6239167B2 JP 54124160 A JP54124160 A JP 54124160A JP 12416079 A JP12416079 A JP 12416079A JP S6239167 B2 JPS6239167 B2 JP S6239167B2
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JP
Japan
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block copolymer
glycol
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dicarboxylic acid
polyether ester
Prior art date
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JP54124160A
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English (en)
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JPS5647427A (en
Inventor
Akira Kudo
Hiroo Inada
Makoto Ogasawara
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は透明弾性ポリエステルブロツク共重合
体の製造方法に関する。更に詳しくは本発明はポ
リエーテルエステルブロツク共重合体にビスフエ
ノール系ポリカーボネートをブロツク化反応せし
めることを特徴とする透明弾性ポリエステルブロ
ツク共重合体の製造方法に関する。 ポリエーテルエステルブロツク共重合体、すな
わち芳香族ジカルボン酸を主とするジカルボン酸
成分と炭素数2〜10の低分子量グリコールを主と
するグリコール成分とから導かれるエステル単位
と芳香族ジカルボン酸を主とする酸成分と平均分
子量が350〜6000でありかつ炭素数対酸素数の比
が2.0〜10.5対1のポリ(オキシアルキレン)グ
リコール成分とから導かれるエーテルエステル単
位とからなり、かつエーテルエステル単位が全体
の5〜85重量%を占めるポリエーテルエステルブ
ロツク共重合体は知られており、射出成形、押出
成形等の成形容易さとその優れた弾性特性からシ
ート、チユーブその他の各種成形品として現在広
く利用されている。 しかし、このポリエーテルエステルブロツク共
重合体は透明性に劣るため、例えば食品用及び医
療用に用いるには透明性において十分でない。 本発明者は、かかるポリエーテルエステルブロ
ツク共重合体の透明性を、該共重合体の特長を保
持しながら、改良すべく鋭意研究した結果、かか
るポリエーテルエステルブロツク共重合体にビス
フエノール系ポリカーボネートを特定の条件下で
ブロツク化反応せしめることにより透明性を改良
することが可能であることを知見し、本発明に到
達したものである。 即ち本発明は芳香族ジカルボン酸を主とする酸
成分と炭素数2〜10の低分子量グリコールを主と
するグリコール成分とから導かれるエステル単位
と芳香族ジカルボン酸を主とする酸成分と平均分
子量が350〜6000でありかつ炭素数対酸素数の比
が2.0〜10.5対1のポリ(オキシアルキレン)グ
リコール成分とから導かれるエーテルエステル単
位とからなり、かつエーテルエステル単位が全体
の5〜85重量%を占めるポリエーテルエステルブ
ロツク共重合体(A)にビスフエノール系ポリカーボ
ネート(B)を(A)/(B)(重量比):95/5〜60/40の
割合で減圧下ブロツク化反応せしめることを特徴
とする透明弾性ポリエステルブロツク共重合体の
製造方法に関する。 本発明においてポリエーテルエステルブロツク
共重合体は、線状の分子からなる長鎖のエーテル
エステル単位並びに短鎖のエステル単位から実質
的になるコポリエステルであり、このエーテルエ
ステル単位を形成するポリ(オキシアルキレン)
グリコール成分は例えばポリ(オキシエチレン)
グリコール、ポリ(オキシプロピレン)グリコー
ル、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、
ポリ(オキシエチレン)グリコール−ポリ(オキ
シプロピレン)グリコールブロツクコポリマー等
であり、これらは炭素数対酸素数の比が2.0〜
10.5対1であれば単独での使用はもちろんのこ
と、混合物としても用いることもできる。ポリ
(オキシアルキレン)グリコールの平均分子量は
350〜6000の範囲内とするが、特に工業的には分
子量範囲は600〜3000程度が好ましい。 またエーテルエステル単位及びエステル単位を
形成するジカルボン酸成分は実質的に芳香族ジカ
ルボン酸であるが、特にテレフタル酸が好まし
く、その他イソフタル酸、ジフエニルジカルボン
酸、ジフエノキシエタンジカルボン酸等が例示さ
れる。これら芳香族ジカルボン酸の他に少割合
(15%以下)のオキシ安息香酸等の他の芳香族オ
キシカルボン酸あるいは、アジピン酸、セバチン
酸、シクロヘキサン1・4−ジカルボン酸等の脂
肪族又は肪環族ジカルボン酸を併用してもよい。 更に又、エステル単位を形成する低分子量グリ
コール成分は炭素数2〜10の低分子量グリコール
例えばエチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ヘキサンジオ
ール、デカンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール等である。 本発明において用いるエーテルエステル単位及
びエステル単位のブロツク結合より実質的になる
ブロツク共重合体は、エーテルエステル単位が5
〜85重量%を占めるものである。 前記ブロツク共重合体を製造するには、前記酸
成分、低分子量グリコール成分、ポリ(オキシア
ルキレン)グリコール成分を任意の方法で重縮合
させればよい。例えばテレフタル酸のジメチルエ
ステルと低分子量グリコール及びポリテトラメチ
レングリコールをエステル交換触媒の存在下に反
応せしめ、次いで得られた予備重合体を減圧下に
過剰の低分子量グリコールを蒸留せしめることに
より高分子量のポリエーテルエステルブロツク共
重合体とする方法により製造される。 前記ポリエーテルエステルブロツク共重合体
は、還元比粘度(ηsp/c:フエノール/テト
ラクロロエタン=4/6(重量比)中c=1.2
g/dl、35℃で測定した値から求める)で0.9以
上、更には1.5以上が好ましい。 本発明においては、ポリエーテルエステルブロ
ツク共重合体にビスフエノール系ポリカーボネー
トをブロツク化反応(ブロツク化共重合反応)せ
しめることにより、透明弾性ポリエステルブロツ
ク共重合体を製造する。本発明に用いるビスフエ
ノール系ポリカーボネートはビスフエノールを主
原料としてホスゲン法又はエステル交換法により
製造されたものである。原料ビスフエノールとし
て、2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)−
プロパン(既ちビスフエノールA)、1・1′−ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)−シクロヘキサン
(既ちビスフエノールZ)等が例示され、このう
ち特にビスフエノールAが好ましく利用される。
尚、ポリカーボネートは平均分子量が1万ないし
10万のものが好ましい。 ポリエーテルエステルブロツク共重合体に上記
ビスフエノール系ポリカーボネートを反応せめる
とき、好ましくはポリエーテルエステルブロツク
共重合体又はビスフエノール系ポリカーボネート
の融点以上の温度、具体的には200〜260℃の温度
範囲が好ましく、更に好ましくは220℃〜250℃の
範囲である。またかかる反応における触媒は、通
常のポリエステル重合に用いられる触媒を使用し
ても良いが、無触媒でも良く、特にポリエーテル
エステルブロツク共重合体を重合する際に使用し
た触媒、例えば有機チタン酸化合物の残存触媒が
ビスフエノール系ポリカーボネートとの共重合反
応にも生かされるので、ビスフエノール系ポリカ
ーボネートとの反応時、更に新たな触媒を加える
ことはない。 本発明においてポリエーテルエステルブロツク
共重合体とビスフエノール系ポリカーボネートと
の反応は減圧下にて行う。ここで減圧下とは絶対
圧100mmHg以下、より好ましくは50mmHg以下で
あり、最終的には1mmHg以下の減圧下にするこ
とが好ましい。かかる減圧下でポリエーテルエス
テルブロツク共重合体とビスフエノール系ポリカ
ーボネートとが共重合すると反応系内は透明均一
になる。減圧下の反応をかかる透明均一になるま
で続けることが好ましく、反応時間は装置によつ
てもことなるがおよそ1〜4時間である。尚上記
反応において反応系内を減圧下にしないと弾性体
は得られない。 本発明におけるポリエーテルエステルブロツク
共重合体(A)とビスフエノール系ポリカーボネート
(B)との割合は重量比で(A)/(B)=95/5〜60/40で
使用され、好ましくは90/10〜60/40である。ポ
リカーボネート(B)の割合が小さすぎると透明性の
向上効果が得られず、また大きすぎるとゴム弾性
の特性が低下するので、好ましい。 ブロツク共重合体(A)とビスフエノール系ポリカ
ーボネート(B)との反応は、反応系が透明になる迄
行うと良い。両成分は相溶性がなくかつ溶融状態
や非晶状態での屈折率が相違することから、両成
分が未反応の状態では反応系は不透明である。 以上の反応によつて得られた透明弾性ポリエス
テルブロツク共重合体は優れたゴム弾性を有する
と共に適度な強度と伸度を有し、又、結晶融点以
上に熱せられたポリマーを急冷することにより透
明性の優れたポリマーとして得られ、全光線透過
率で少なくとも50%以上、良好なもので70%以上
を有する。更に前記弾性体は優れた耐熱性、耐衝
撃性、耐摩耗性及び低オリゴマー性をも兼ね備え
ている。 以上のように優れた物性及び熱可塑性エラスト
マーに特有の優れた加工性を有する本発明におけ
る透明弾性ポリエステルブロツク共重合体は各種
工業材料は言うに及ばず、医療用、食品用等のチ
ユーブ及び種々の容器の材料として好適に使用で
きる。また、本発明の透明弾性ポリエステルブロ
ツク共重合体に、その透明性及び弾性等の特性を
そこなわない程度で、用途に応じて増量剤、保強
剤、滑剤、伝熱フイラーや導電性向上のフイラー
等の複合剤をブレンドしても良いし、従来公知の
耐熱安定剤、紫外線安定剤等の各種安定剤や難燃
剤、顔料、着色剤等各種の添加剤が配合されてい
ても良い。 以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。尚実施例中「部」とあるのはいずれも「重
量部」を意味し、還元比粘度(ηSP/C)はフ
エノール/テトラクロロエタン=4/6(重量
比)中、C=1.2g/dl、35℃で測定した値から
求めた。又、強度、伸度及び弾性回復率の測定に
はインストロンエンジニアリング社製の引つ張り
試験機(モデルTM−M)を用いた。その際弾性
回復率は引つ張り速度100%/分で100%伸長させ
たのち30秒伸長をとめて、次いで荷重を解除する
方法で測定した。また全光線透過率は日本電色工
業製NDH−20Dで測定した。 上記測定に使用した試料フイルムはTダイから
急冷しながら溶融押出しして得た厚さ約400μの
ものを使用した。 実施例 1 ジメチルテレフタレート33部、テトラメチレン
グリコール12部、平均分子量2000のポリ(オキシ
テトラメチレン)グリコール66部及びブトキシチ
タネート0.003部を常法に反応せしめてポリエー
テルエステル共重合体(ηSP/C=2.31)を得
た。 このポリマー82部とビスフエノール系ポリカー
ボネート(帝人化成(株)製:分子量20000)18部と
を仕込み、230℃で2時間、約0.3mmHgの高真空
下で撹拌下反応せしめ、溶融反応物が透明である
ことを確認して透明弾性ポリエステルブロツク共
重合体を得た。 得られたブロツクコポリマーは1000%伸長時の
強度が80Kg/cm2、伸度1000%以上、ηSP/C=
2.37、弾性回復率77%の各物性値を示した。また
全光線透過率75%を示し、使用したポリエーテル
エステル共重合体の全光線透過率35%に比べ透明
性において格段に向上していた。 比較例 1 実施例1と同様の組成のポリエーテルエステル
ブロツク共重合体とポリカーボネート(帝人化成
(株)製)で全く同様の割合で230℃常圧で2時間反
応せしめた、溶融反応物は不透明であり、得られ
たポリマーは、両成分がほとんど共重合反応して
なく、混合物の状態にあつて相溶性の悪い、硬く
弾性のない不透明なポリマーであつた。 実施例 2、3 実施例1と同じポリエーテルエステル共重合体
に表1の割合でビスフエノールA系ポリカーボネ
ート(帝人化成(株)製:分子量20000)を実施例1
と同条件で反応せしめ透明弾性ポリエステル共重
合体を得た。 この共重合体の物性を表1に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族ジカルボン酸を主とするジカルボン酸
    成分と炭素数2〜10の低分子量グリコールを主と
    するグリコール成分とから導かれるエステル単位
    と芳香族ジカルボン酸を主とする酸成分と平均分
    子量が350〜6000でありかつ炭素数対酸素数の比
    が2.0〜10.5対1のポリ(オキシアルキレン)グ
    リコール成分とから導かれるエーテルエステル単
    位とからなり、かつエーテルエステル単位が全体
    の5〜85重量%を占めるポリエーテルエステルブ
    ロツク共重合体(A)にビスフエノール系ポリカーボ
    ネート(B)を(A)/(B)(重量比):95/5〜60/40の
    割合で減圧下ブロツク化反応せしめることを特徴
    とする透明弾性ポリエステルブロツク共重合体の
    製造方法。
JP12416079A 1979-09-28 1979-09-28 Preparation of transparent elastic polyester block copolymer Granted JPS5647427A (en)

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JPS5647427A JPS5647427A (en) 1981-04-30
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Families Citing this family (4)

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US4598129A (en) * 1979-10-23 1986-07-01 General Electric Company Block carbonate-carboxylate copolyesters and method for their preparation
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS491639A (ja) * 1972-04-18 1974-01-09
JPS4997892A (ja) * 1973-01-09 1974-09-17

Patent Citations (2)

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