JPS6038410B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS6038410B2
JPS6038410B2 JP13054176A JP13054176A JPS6038410B2 JP S6038410 B2 JPS6038410 B2 JP S6038410B2 JP 13054176 A JP13054176 A JP 13054176A JP 13054176 A JP13054176 A JP 13054176A JP S6038410 B2 JPS6038410 B2 JP S6038410B2
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polyester
polymer
acid
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千秋 田中
忍 中島
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された性質、特に可操性、摩耗性、低温特
性などの機械的性質や加工性においてすぐれた性質を示
す熱可塑性樹脂組成物に関するものであり、さらに詳し
くは、例えばテレフタル酸とィソフタル酸の混合物と1
・4ーブタンジオールとの縞重合体(以下これをポリブ
チレンテレフタレート/ィソフタレートのように表示す
る)などのポリエステル共重合体(以下共重合ポリエス
テルと称することもある)にある種のポリェステルハー
ドセグメント(以下単にハードセグメントと言うことも
ある)とポリェーテルソフトセグメント(以下単にソフ
トセグメントと言うこともある)を分子中に有するポリ
ェーテルェステルフロック共重合体(以下ブロックポリ
ェーテルェステルと言うこともある)を混合後固相重合
した熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
ポリブチレンテレフタレートのごときポリエステルのハ
ードセグメントとポリ(テトラメチレンオキシド)グリ
コールのようなポリエーテルのソフトセグメントとを分
子中に有するブロックコポリェーテルェステルは公知で
ある。
このブロックコポリマは優れた引裂強さ、引張り強さ、
耐屈曲性、衝撃強さや耐油性、耐熱性および成形性を有
するが故にタイヤ、チューブ・ホ−ス、ベルト、スノー
モビルのキャタピラ、機械部品などの上記性能の1つも
しくは2種以上が要求される用途に適している。この樹
脂の欠点は一般にゴムと比較するとかなり硬く、弾性回
復性が大幅に劣るために、より高度の柔軟性やゴム特性
を要求される分野には不適となることである。かかるブ
ロックコポリェーテルェステルにおいて柔軟性やゴム特
性を高める手段の1つはブロックコボリェーテルヱステ
ル中のポリェーテルソフトセグメントの革を増大させる
ことであるが、この方法では耐熱性や耐油性の悪いポリ
エーテルセグメントの塁が多くなるためこれらの性能が
低下してしまうばかりでなく、機械的強度(抗張力)に
おいても劣ったものしか得られない。また柔軟性がゴム
特性を高めるためのもう1つの手段はポリェステルハ−
ドセグメントを共重合ポリエステルとすることである。
この方法では耐熱性や耐油性ではそれ程の低下は見られ
ないもののポリマ自体の粘着性が増し、また結晶化特性
を損うために成形性が著しく低下してしまう。本発明者
らはかかるポリエステル樹脂の欠点に鑑み、高温ないし
低温での柔軟性やゴム弾性に富み、かつ耐熱性、耐油性
や機械強度が優れており、さらに粘着性の少ない成形性
に優れたポリエステル樹脂を製造せんと鋭意検討したと
ころ、柔軟でかつ弾性に富むブロックコポリェーテルェ
ステルにポリブチレンテレフタレート単位を含む或るポ
リマ組成の共重合ポリエステルを混合したポリエステル
樹脂配合物が上記の性能を具備することを見し、出し本
発明に到達した。
すなわち本発明は10〜95重量%の下記ポリエステル
共重合体脚と90〜5重量%の下記ポリェーナルェステ
ルフロック共重合体‘B’とを混合後固相重合した熱可
塑性樹脂組成物であり、凶は■テレフタル酸、■1・4
−ブタンジオール、■他のジカルボン酸または他のグリ
コールから得られる共重合体であって、該共重合体中の
ポリブチルレンテレフタレート成分が50〜8の重量%
であるポリエステル共重合体‘B}‘ま■1種または2
種以上の芳香族ジカルボン酸、■1・4ーブタンジオ−
ノレ、■数平均分子量約500〜6000のポリ(テト
ラメチレンオキシド)グリコールから得られる共重合体
であって該共重合体中の長鎖ポリェーテル成分が5〜9
の重量%であるポリヱーテルェステルフロツク共重合体
である。
本発明の特徴の1つはブロックコポリェーテルェステル
に配合する樹脂として特定の構造を有するポリエステル
共重合体■を選択したことである。
かかる特定のポリエステル共重合体とテレフタル酸、1
・4−ブタンジオールおよび他のジカルボン酸またはグ
リコールからなる、ポリブチレンテレフタレート成分を
50〜8の重量%含有するポリエステル共重合体であり
、他のジカルボン酸またはグリコールとはィソフタル酸
、フタル酸、2・6一ナフタレンジカルボン酸、ジフェ
ニル−p・p′−ジカルボン酸、ビス(pーカルボキシ
フヱニル)メタン、4・4′ージフエニルエーテルジカ
ルボン酸、アントラセンジカルボン酸、エチレンビス−
p−安息香酸、1・4ーテトラメチレンビス−p−安息
香酸、pーフヱニレンジ酢酸などの芳香族ジカルボン酸
、1・4ーシクロヘキサンジカルボン酸、シュウ酸、グ
レタル酸、アジピン酸、アゼラィン酸、セバシン酸、ド
デカンジカルボン酸などの脂肪(環)族ジカルボン酸、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオベン
チルグリコール、1・6−へキサンジオール、1・4ー
シクロヘキサンジメタノールなどの脂肪(環)族グリコ
ールである。中でも共重合成分としてはイソフタル酸も
しくはフタル酸または1・6ーヘキサンジオールが優れ
ている。かかる特定の構造を有するポリエステル共重合
体が特に好ましい結果を与える理由は他の一成分である
ブロックコポリェーテルェステルに対する相溶性に起因
して機械特性が優れるだけでなく、特に高温における機
械的強度や剛性、弾性性能などが優れており、また成形
時における硬化速度が大であることから高速で成形でき
るという長所を有している。特に共重合成分としてィソ
フタル酸もしくはフタル酸が優れている理由はこれらが
耐熱性や耐油性を保持する上で重要な役割を果たしうる
からである。本発明の共重合ポリエステルがポリブチレ
ンテレフタレート単位を50〜8の重量%の範囲で含有
し、20〜5の重量%の共重合成分を含有しなければな
らない理由はポリプチレンテレフタレート単位が8の重
量%越えると(英)重合体の融点が高くなりすぎて溶融
配合時にブロックコポリェ−テルェステル成分の熱分解
を促し、物性低下を招来することになる。またポリブチ
レンテレフタレート単位が5の重量%より少ない場合に
は前記のような性能を達成することができない。特に好
ましい共重合ポリエステルはポリブチレンテレフタレー
ト/イソフタレートもしくはポリブチレンテレフタレー
ト/オルトフタレ−ト共重合体であり、その共重合比率
は80/20〜50/50である。熱可塑性共重合ポリ
エステル風に配合して用いられるブロックコポリェーテ
ルェステルェラストマー‘Bーのうち、短鎖ヱステルハ
ードセグメントを構造するポリエステルは、1種もしく
は2種以上の芳香族ジカルボン酸と1・4−ブタンジオ
ールとから誘導されるものである。芳香族ジカルポン酸
としてはテレフタル酸、ィソフタル酸、フタル酸などの
ベンゼンジカルボン酸類が特に好ましい。またブロック
コポリエーテルエステル{B)のソフトセグメントを構
成するポリェーテル成分は数平均分子量が約500〜6
000のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールで
あり、他のポリェーテルに比較して耐熱性、耐水性、耐
光性などの弾性成形体に不可欠な性能の点で優れている
分子量が6000を越えるとポリ(テトラメチレンオキ
シド)グリコール単位自体が高い結晶性を持つよつにな
って弾性機能を失うことになり、逆に分子量が500よ
り小さければポリエステルハードブロックの長さも短か
〈なりすぎてこの場合も弾性が失われる。ブロックコポ
リヱーテルエステル中、ポリエーテルソフトセグメント
ノポリエステルハードセグメントの占める割合は重量比
で5/95〜90/10になるようにする必要がある。
90/10より大きい場合のポリマのハードセグメント
の性質がほとんど消滅してしまって液状またはロウ状ポ
リマになってしまい、以後の配合等のプロセスに不利に
なる。
また5/9より小さい場合には低Tg成分であるポリ(
テトラメチレンオキシド)グリコール単位が少ないため
に弾性体として必要な弾性回復性や耐衝撃性、柔軟性を
向上させることができなくなってしまう。これらの成分
からなるブロックコポリェーテルェステルの製法は任意
であるが好適な重合方法の一例を示すとジカルボン酸の
ジメチルェステルを過剰モル数すなわち酸に対して約1
.1〜2.ぴ音モルの1・4ーブタンジオールおよび所
定量のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールと共
に通常のェステル化触媒の存在において約150〜26
0つ0の温度で常圧下加熱反応してェステル交換を行な
い、メタノールを蟹去させ、ついで5肋Hg以下の減圧
下に200〜270qCに加熱重縮合させることによっ
て製造することがでる。
必要に応じブロックコポリェーテルェステルの一部に化
学架橋をさせうる成分を導入して例えばジカルボン酸や
グリコールの一部としてジカルボン酸の多官能ヒドロキ
シ化合物、オキシ酸などを共重合して弾性的性質を向上
させることも可能である。熱可塑性ポリエステル共重合
体のに混合されるブロックコポリエーテルエステルエラ
ストマー脚は配合物全重量に対し、約5〜9の重量%で
ある。
ブロックコポリェーテルェステル曲が5%より少ない場
合には本発明の目的とする柔軟で可榛性に富む弾性的性
質がほとんど消滅してしまい、また逆に熱可塑性ポリエ
ステル共重合体凶が10%より少ない場合には本発明の
方法による高温や低温における機械的性質の改良が十分
ではなく、粘着性や加工性を改良する効果も4・さし、
。特にブロックコポリェーテルェステル中に含有される
ポリェーテルソフトセグメントが配合体組成物全体の約
3〜7の重量%になるように配合比およびブロックコポ
リェーテルヱステルの組成比を選択することが好ましい
。本発明の配合体においてブロックコポリェーナルェス
テル曲に対して少量の熱可塑性ポリエステル共重合体帆
を配合した混合物はブロックコポリェーテルェステル‘
B}の高温における剛性、耐熱性、耐油性および成形加
工性特に粘着性を改善する観点で重要であり、一方熱可
塑性ポリエステル共重合体弧に対して少量のブロックコ
ポリェーナルェステル【B}を配合した混合物は熱可塑
性ポリエステル共重合体例の柔軟性、耐衝撃性を改善す
るばかりでなく、硬化速度が大きくなることによって成
形性を著しく向上させることが可能になる。
すなわち配合体を構成する2成分は各々独立に用いると
成形性において難点を有しているのに対し、本発明の配
合物は優れた成形性を有することになる。風と脚の配合
に際して各成分がほぼ均質に混合されて局在化した部分
の発生を抑えるようにするべきである。
風と【B}‘まべレツト/べレツト、ベレット/粉末、
粉末/粉末などの形態で混合するこができ、両成分の混
合比や相溶性などを考慮して適宜その形態を選択しうる
。分散粒子径は一般にはその小さい方が好ましいが、最
大50一程度なら許容される。樹脂配合組成物は各成分
を軟化もしくは溶融流動させるに十分な温度まで加熱し
、かつ均一なブレンドが達成されるまで縄拝することに
よって調製することができる。
各成分を軟化もしくは溶融させ、ブレンドするに要する
温度と時間は当該共重合ポリエステル、フロックコポリ
ェーテルェステルの組成に被るが、一般に160〜22
0午0で3の抄〜15分程度である。一般には混合手段
を有効ならしめることを可能とする最低温度と長短時間
を用いることが好ましい。適当な混合装置はゴムロール
機、バンバリ−ミキサー、2軸押出機、スクリューによ
る1鼠押出機などである。
混合の際に注意する必要があるのは、両者の溶融粘度の
絶対値および両者の粘度差に最適範囲が存在することで
、溶融した温度における溶融粘度が約1ぴ〜1びポアズ
であり、かつ各成分間の粘度差が1ぴポアズ以下ででき
るだけ小さい時に好ましい結果が得られる。本発明は組
成物および特に配合物のブロックコポリェーテルェステ
ル部分は例えばヒンダードフェノール類、芳香族アミン
化合物、ジスルフィド化合物、ベンゾトリアゾール化合
物、オルトヒド。
キシベンゾフェノル化合物、ヒンダードアミン類などの
安定剤のごとき、酸化や光に対する安定剤を配合して光
や熱、酸化による劣化を防止することができる。さらに
雛型剤、結晶核剤、滑剤、着色剤、常電防止剤、無機微
粒子、繊維状物などの添加剤を主要特性を損わない範囲
内で任意に配合してもよく、最終的なポリエステル共重
合体とフロックコポリェーテルェステルの配合物を作る
前か、それともあらかじめ各々または一方の成分に添加
される。固相重縮合は配合体のべレットまたは粉末をバ
ッチ式および回転式乾燥機、移動床反応器、固定式乾燥
機、流動床反応器などのような連続式の装置を用いて5
柳日製〆下より好ましくは1側Hg以下の真空中か、窒
素、C02、アルゴンなどの不活性気流中一般には大気
圧で行なうのが好ましい。
固相で重縮合を進めるためには約120〜200qoに
加熱する必要があるが、ポリマのとポリマ【B}のうち
軟化流動温度の低い方のポリマの軟化点より約5〜20
0C低い温で約1〜50時間行なわれる。温度と時間は
適宜選択して決められるが、樹脂組成物の固有粘度が1
.0以上に高められるような条件にするべきである。得
られた配合物はその優れた性能と成形加工性を生かした
、自動車をはじめとする各種工業用チューブ、ホース、
ダストカバー、ベルト基材やギヤ、ブッシュ、0ーリン
グ、シール、ガスケツト、パッキンなどの工業、精密部
品および電線被覆、タイヤ、油圧、水圧、空圧のチュー
ブ・ホース類などに適用することができる。
以下の具体例によって本発明を詳しく説明する。
なお下記実施例において特記しない限り全ての割合は重
量部による。また園相粘度はオルトクロロフェノール中
、0.5%ポリマ濃度の溶液から25℃で測定したもの
である。参考例 1 テレフタル酸11.62部、ィソフタル酸4.斑部およ
び1・4ープタンジオール14.4部をテトラブチルチ
タネート/酢酸マグネシウム触媒の存在下に速常のポリ
エステル重合条件で反応させ、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)単位が70モル%、ポリブチレンィソフ
タレート(PBI)単位が30モル%の共重合ポリエス
テルのを得た。
このコポリェステル凶の融点は17400、固有粘度は
1.08であった。次にテレフタル酸11.62部、ィ
ソフタル酸4.98部、1・4−ブタンジオール13.
0部および数平均分子量が約1000のポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール22.6部とから同様にし
てハードセグメントのPBT成分対PBI成分のモル比
が7の対30であり、かつソフトセグメントとしてポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコールを共重合体重量
当たり私M%含有するブロックコポリヱーテルェステル
■を作った。
脚の融点は14〆0、固有粘度は1.33であった。。
英重合ポリエステル■と脚のチップを1:2の重合比で
200℃に加熱された3仇仰ぐスクリューの押出機に導
き、水中にガット状に押出し、ベレット化した後乾燥し
た。ブレンドポリマに}の組成はハードセグメントのポ
リブチレンテレフタレート対ポリブチレンテレフタレー
ト単位のモル比が70/30、全ブレンド組成物に占め
るソフトセグメント含量が4の重量%であることが計算
から求められる。ブレンドポリマ(C}を200qoに
加熱された放出成形機(東芝IS−50)によりJIB
2号ダンベル片に成形し、各種物理試験を行ないその結
果を表1に示した。金型温度を常温にしても2現砂の成
形サイクルで成形可能であった。比較例 1 ブレンドーこよらない方法を示す。
テレフタル酸11.6部、ィソフタル酸4.98部、1
・4ープタンジオール13.5部および数平均分子量約
1000のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール
11.5部とを重合させ、ポリマの組成がブレンドポリ
マ‘C’と同一の共重合ポリェーテルヱステル■を製造
した。このポリマ皿は融点155oo、固有粘度1.2
4であった。血を実施例1と同様の条件で射出成形を試
みたが、金型温度を室温硬化速度がおそすぎて良好な成
形品が得られず6000の金型温度で成形サイクル3の
砂を要した。測定した物性を表1に示した。表1 表1の結果からブレンドポリマに)の方が低温で柔軟性
に富み、また高温で強度・剛性を保持していることがわ
かる。
参考例 2 参考例1で得たポリエステル弧とポリエステル(B’と
を2対1の比でチップブレンドし、ハードセグメントの
ポリプチレンテレフタレート成分とポリブチレンィソフ
タレート成分のモル比が70対30、ソフトセグメント
の全ブレンドポリマ組成物に対する含量が2の重量%の
ブレンドポリマ脚とした。
一方比較のためにテレフタル酸44.3部、ィソフタル
酸18.9部、1・4−ブタンジオール51.6部およ
び数平均分子量が約1000のポリ(テトラメチレンオ
キシド)グリコール17.7部からブレンドポリマ脚と
含有組成物には同一のブロックコポリェーテルェステル
町を作った。
脚は21000に加熱された65肌◇のスクリューを有
する押出機からT−ダィを通して厚さ1.5肌のシート
状に押出した際キャストドラム面に粘着することなく美
麗な表面光沢を有するシートが得られたのに対し、【F
}‘ま同一の条件ではキャストドラムへの粘着が激しく
、キャストドラム温度を上げ、かつ引取り速度を約1/
5にしなければ粘着のないシートとして巻き取ることが
できなかった。
脚のシートの物性は表2に示す通りである。表2実施例
3 テレフタル酸16.6部、1・4ーブタソジオール12
.6部および数平均分子量が1000のポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール36.8部から、ポリプチ
レンテレフタレートをハードセグメントとして25重量
%含有し、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール
をソフトセグメントとして75重量%含有するブロック
コポリェーテルェステル(G)とした。
コポリヱステル(G)と参考例1で得たコポリェステル
■のチップを50/50の重量比で200qoに加熱さ
れた押出機に導き、ブレンドポリマ(H)とした。フレ
ンドポリマ(H)はハードセグメントとして76モル%
のポリブチレンテレフタレートと24モル%のポリブチ
レンイソフタレートからなり、ソフトセグメントの含有
量は37.5重量%である。またブレンドポリマ(H)
の固有粘度は1.36であり、溶融ブレンド前と比較し
ても全く低下していなかった(溶融ブレンド前の固有粘
度はブレンドチップを液体窒素で粉砕し、その粉末を使
って求めた)。プレスシートによって求めた機械的性質
は表3に示す通りである。比較例 2ハードセグメント
が60モル%のポリプチレンテレフタレートと40モル
%のポリブチレンイソフタレートから構成され、ソフト
セグメントとして数平均分子量1000のポリ(テトラ
メチレンオキシド)グリコール5の重量%を含有するブ
ロックコポIJェーテルェステル(1)75部とポリブ
チレンテレフタレート(J)25部とを250『Cの押
出機を通して溶融ブレンドし、ポリマ組成物には参考例
3のブレンドポリマ(H)と同一のブレンドポリマ(K
)を調製した。
ブレンドポリマ(K)はチップブレンド段階のポリマの
固有粘度(粉末によって求めた)が1.35であったに
もかかわら溶融ブレンド後の固有粘度は1.12と大幅
に低下していた。これは高温でブレンドせねばならない
ために熱分解に起因している。またプレスシートによる
物性は表3に比較対照して示す通り、重合度の差から予
想される以上に弾性特性が劣っており、ブレンドポリマ
(H)とブレンドポリマ(K)との相溶性の差が示唆さ
れる。表3 参考例 4 風と【B}を1:1の重量比で溶融ブレンドし、ポリ(
テトラメチレンオキシド)グリコールソフトセグメント
単位を3の重量%含有するブレンド共重合体(L)を作
った。
物性は表4に示すように強勘で弾性性能に富み、かつ硬
化速度も大であった。一方凶のィソフタル酸の代わりに
オルトフタル酸を用いたポリブチレンテレフタレート/
フタレート共重合体(70/30)を用いて佃と1:1
にブレンドした配合ポリマ(M)もほぼ同等の性能を示
した。比較のために凶の代わりに別途調製したポリエチ
レンテレフタレートノィソフタレート共重合体(70/
30)、ポリシクロヘキシルジメチレンテレフタレート
ノイソフタレ−ト共重合体(70/30)をそれぞれブ
レンドしたブレンドポリマ(M′)と(N)を作ったが
、いずれも硬化速度が極めておそく成型品を金型から取
り出すのに長時間を要した。
またブレンド品の機械特性も劣っていた。表4参考例
5 ィソフタル酸ジメチル97.礎部、1・4ープタンジオ
ール67.5部および数平均分子量が約2000のポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール80.0部を安
定剤としてlo血×−3300.30部触媒としてテト
ラブチルチタネート0.05部の共存下にェステル交換
ひきつづいて重合せしめた。
得られた共重合体(P)は54.3%のポリプチレンイ
ソフタレート単位と45.7%のポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコール単位とを含有する。(P)を凶と
1:1の重合比で配合したブレンドポリマ(Q)は溶融
温度範囲が140〜165ooと高く、100qCにお
いても弾性率が110k9/地を示したのに対し、(Q
)と同一ポリマ組成物を一挙に英重合したブロックコポ
リェーテルェステルは10000では比較してほとんど
強度を示さなかった。実施例 1 参考例3におけるブレンド物(H)を15500で真空
化3風時間園相重合したところ、破断強度440k9′
の、破断伸び860%、弾性回復率90%および応力緩
和25%となり、機械的性質の向上を認めた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 10〜95重量%の下記ポリエステル共重合体(A
    )と90〜5重量%の下記ポリエーテルエステルブロツ
    ク共重合体(B)とを混合後固相重合した熱可塑性樹脂
    組成物。 (A) (1)テレフタル酸、(2)1・4−ブタンジ
    オール、(3)他のジカルボン酸または他のグリコール
    から得られる共重合体であつて、該共重合体中のポリブ
    チルレンテレフタレート成分が50〜80重量%である
    ポリエステル共重合体。 (B) (1)1種または2種以上の芳香族ジカルボン
    酸、(2)1・4−ブタンジオール、(3)数平均分子
    量約500〜6000のポリ(テトラメチレンオキシド
    )グリコールから得られる共重合体であつて該共重合体
    中の長鎖ポリエーテル成分が5〜90重量%であるポリ
    エーテルエステルブロツク共重合体。
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