JPS60750Y2 - 田植機の予備苗載装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、湛水圃場内において田植作業を行なう田植
機において、予備の苗を載せておくおくための予備苗載
装置に、関するものである。

すなわち、この考案は、植付部の苗載台上に苗マットが
欠乏して来た場合に、該苗載台上へと予備の苗マットを
移す苗継ぎ操作を簡単に行なえるように図られた、田植
機の新規な予備苗載装置を、提供しようとするものであ
る。

図示の実施例について、この考案の田植機の予備苗載装
置の構成を説明すると、第１，２図に模式的に示すよう
に、乗用トラクタ型の本機Ｔの後部に、上方の１本のト
ップリンク１と下方の左右１対のロワリンク２とによっ
て、パイプ材より構成された支持フレームＦを昇降自在
に連結し、この支持フレームＦ前端の門形をなす立上り
フレーム部３に、上方の１本のトップリンク４と下方の
左右１対のロワリンク５とにより、植付部Ｐを昇降自在
に連結して、本機Ｔにより植付部Ｐを牽引しつつ湛水圃
場内において機体を走行させ、田植作業を行なうように
構成された乗用田植機において、この考案は、次のよう
に実施されている。

すなわち、上記した植付部Ｐは通例のように、植付部ト
ランスミッション６、この植付部トランスミッション６
によりそれぞれ、横往復動せしめられる苗載台７及び上
下回動せしめられる植付アーム８、植付部Ｐを下方から
受は支持するフロート９等を、備えたものに構成されて
いるが、図示の場合には後下り状に傾斜させである上記
苗載台７の上面の上方位には、次のような予備苗載台１
０を設けである。

すなわち、図示の乗用田植機は、６条植のものに構成さ
れており、苗載台７は相当して、縦リブ１１により６条
の苗載区画に仕切られているが、予備苗載台１０は、２
条宛を１セツトとされ３セツトの予備苗載台１０が、両
側に縦リブ１２を有する各条の予備苗載区画が苗載台７
の各条の苗載区画に整列するように配して、設けられて
いる。

以下、第３−８図について、上記した予備苗載台１０を
備えた予備苗載装置の詳細を説明して行くと、第３−５
図に示すように、各セットの予備苗載台１０の基端下面
側には横方向に沿う２本のパイプ１３，１４を固定装備
させてあり、これらのパイプ１３，１４に上端で溶着し
て垂設した左右１対宛のアーム１５，１６を各セットの
予備苗載台１０に、数台１０の基端下方位において装備
させである。

また各セットの予備苗載台１０中途の上面側には横方向
に沿うパイプ１７を装備させてあり、このパイプ１７と
予備苗載台１０とに固定して左右１対のブラケット１８
を、各セットの予備苗載台１０の中途下面両側に設けで
ある。

さらに、苗載台７の縦リブ１１の１つおきに、該縦リブ
１１の基端部と中途とで固定支持させて、左右ｌ対宛の
ブラケット１９，２０を設けである。

各セットの予備苗載台１０は、その基端下面のアーム１
５，１６にピン２１接続されると共に苗載台縦リブ１１
基端部上のブラケット１９にピン２２接続されている基
端側の左右１対の支持リング２３と、予備苗載台１０下
面中途のブラケット１８にピン２４接続されると共に苗
載台縦リブ１１中途上のブラケット２０にピン２５接続
されている中途の左右１対の支持リンク２６とによって
、第３図に実線図示のように苗載台７にほぼ平行する予
備苗ストック姿勢から、第３図に鎖線図示のように先端
の苗継ぎ端を苗載台７上面に臨ませた、傾斜角慶大な苗
継ぎ姿勢へと、下降させ得るように、苗載台７に支持さ
せである。

予備苗載台１０には、この予備苗載台１０姿勢を上記し
た予備苗ストック姿勢と苗継ぎ姿勢とでそれぞれ解除可
能にロックするロック機構２７と、予備苗載台１０の苗
継ぎ端において予備苗マットのずり落ち阻止する苗スト
ッパー２８とを、附設してあり、さらにこれらのロック
機構２７と苗ストッパー２８のための単一の操作レバー
２９が、設けられている。

このうち、この考案の一つの重要な特徴をなす苗ストッ
パー２８について先ず説明すると、第３．４．６図に示
すように、各セットの予備苗載台１０の苗継ぎ端に配さ
れたこの苗ストッパー２８は、各セットの予備苗載台１
０両側の縦リブ１２先端の立上り部１２ａ内面に固定し
た水平支管３０に両端を挿入し、該支管３０から予備苗
載台１０の苗継ぎ端方向に張出し状として、支管３０の
軸線まわりで回動自在に設けられている。

また各セットの予備苗載台１０における中央の縦リブ先
端の立上り部１２ｂに、上記水平支管３０の軸線上て水
平な支点ピン３１を装備させ、この支点ピン３１に基端
で回動自在に支持させた回転板３２をその先端で、苗ス
トツパー２８中央部の門形枠部２８ａへと溶着固定して
いる。

苗ストッパー２８は、各セットの予備苗載台１０におけ
る各予備苗載区画の苗継ぎ端に臨む上下の水平なストッ
パー杆２８ｂ、２８ｃを備えており、下方側のストッパ
ー杆２８ｃが予備苗載台１０面に沿う下方回動姿勢で上
記両ストッパー杆２８ｂ、２８ｃにより予備苗載台１０
の苗継ぎ端を閉鎖する。

第３，４図に示すように、各セットの予備苗載台１０に
おける中央の縦リブ１２上の取付枠３３と上記した回動
板３２上の取付枠３４とに両端を止着して、引張リスプ
リング３５が設けられている。

この引張リスプリング３５は、第３図に実線図示の苗ス
トッパー２８の苗継ぎ端閉鎖姿勢において、該スプリン
グ３５の軸線Ｘが苗ストッパー２８の回動支点軸線とな
る前記水平支管３０及び支点ピン３１の軸線Ｙよりもや
や下方に位置していて、苗ストッパー２８を苗継ぎ端閉
鎖方向に回動附勢するものに、設定されている。

また苗ストッパー２８における下方側のストッパー杆２
８ｃの側端には、第４，６図に示すように、開放始動用
の延出部３６を形成してあり、この延出部３６は、苗載
台７の縦リブ１１の上方に位置していて、予備苗載台１
０が第３図に実線図示の予備苗ストック姿勢から一点鎖
線図示の苗継ぎ姿勢へと下降せしめられるとき、該下降
動の終期において、予備苗載台１０が一点鎖線図示の完
全な苗継ぎ姿勢にまて下降するよりも前に苗載台７の縦
リブ１１へと接当するものと、されている。

したがって苗ストッパー２８は、予備苗載台１０の下降
動の終期において、上記延出部３６が苗載台ｉ １Ｊブ
１１に押されることから、第３図に一点鎖線図示の一姿
勢２８Ａのように若干量上方回動せしめられることとな
る。

引張りスプリング３５の両端取付は位置は、苗ストッパ
ー２８の上記の上方回動により、第３図に図示のように
、該スプリング３５の軸線Ｘが苗ストッパー２８の前記
回動支点軸線Ｙをのり越えるように、設定されている。

このように、軸線Ｘが支点軸線Ｙをのり越えると、引張
りスプリング３５の苗ストッパー２８回動附勢方向が、
苗ストッパー２８を開放回動させる方向に変更されるか
ら、上記ののり越えが起きると直ちに、苗ストッパー２
８は、引張りスプリング３５により第３図の矢印Ａのよ
うに開放回動せしめられて、第３図に一点鎖線図示の他
の姿勢２８Ｂ１つまり予備苗載台１０の苗継ぎ端を大き
く開放した姿勢を、とるに至る。

このようにして、予備苗載台１０を予備苗ストック姿勢
から苗継ぎ姿勢へと下降させると、苗ストッパー２８が
自動的に開放回動せしめられるから、苗継ぎ端を苗載台
７上面に向けて下方向きに傾斜する苗継ぎ姿勢の予備苗
載台１０上から、予備の苗マットが自重で苗載台７上へ
と滑り落ち、苗継ぎが行なわれるのである。

つまり図示の予備苗載装置は、その予備苗載台１０を苗
継ぎ姿勢へと下降させさえすれは、自動的に苗継ぎを行
なうものに、構成されているのである。

第６図において３８は、苗ストッパー２８における下方
側のストッパー杆２８ｃの適所に被嵌固定した緩衝用の
ゴム管である。

苗ストッパー２８を再ひ苗ストップ作用姿勢にもたらす
ための機構については、後述する。

ここで、前記したロック機構について説明すると、第３
図では二点鎖線て輪郭のみを示しである該ロック機構２
７は、第５，７図に示すように、各セットの予備苗載台
１０における中央の縦リブ１２位置て前記パイプ１４に
溶着固定した左右１対の支持板３９間に架渡しである、
円弧状に彎曲したロックプレート４０を、備えている。

このロックプレート４０には、７，８図に示すように、
両端に大径のロック穴４１ａ、４１ｂを有するガイド溝
４１を、該ブレート４０を貫通させて形成しである。

また各セットの予備苗載台１０における中央の縦リブ１
２の基端に固定したスリーブ４２に挿通して、下端に大
径のロック頭４３ａを有するロックピン４３を設け、こ
のロックビン４３下端部を上記ガイド溝４１へと挿通し
である。

ロックピン４３は、第７図に明瞭に示すように、ピン４
４にて抜止めしてロックピン４３上に設けであるばね受
板４５と上記のスリーブ４２上端面とに両端を受けさせ
ロックピン４３上に配設された圧縮はね４６によって、
ロックプレート４０から遠さかる向きに移動附勢されて
いる。

この移動附勢によりロックピン４３は、予備苗載台１０
の予備苗ストック姿勢において、第７図に示すように、
そのロック頭４３ａ端の段部がスリーブ４２の下端面に
接当し、ロック頭４３ａがロックプレートガイド溝４１
端のロック穴４１ａへと嵌合する位置に保たれ、これに
よって予備苗載台１０が予備苗ストック姿勢にロックさ
れる。

ロック機構２７は、第７図に示ず状態から、圧縮ばね４
６の附勢力に抗してロックピン４３を一旦押下げ、該ピ
ン４３のロック頭４３ａをロック穴４１ａから抜出させ
ビン４３小径部をロック穴り１ａ内へと臨ませて、該ビ
ン４３小径部がロックプレート４０のガイド溝４１へと
挿入され得る状態を得ることで、予備苗載台１０の予備
苗ストック姿勢へのロックを解除するものに、構成され
ている。

このロック解除を行なうためには、前記した操作レバー
２９が用いられる。

すなわち、該操作レバ２９は、第３，４図に示すように
、各セットの予備苗載台１０における中央の縦リブ１２
の基端部上面に突設したブラケット４８に水平ピン４９
にて上下回動自在に支持させであるが、この操作レバー
２９には、第３図に示すように、その下縁中途にロック
ピン４３上に臨む作動突起２９ａを、一体形成しである
。

したがって、操作レバー２９を第３図に実線図示の位置
から矢印Ｃ方向に押下げ操作し一点鎖線図示の位置２９
Ｃへともたらすと、作動突起２９ａに押されてロックピ
ン４３が押下げられ、上記したロック解除状態が得られ
る。

上記のように白ツク解除を行なうと、予備苗載台１０は
、前記した支持構造からして、それに載置された予備苗
マットの重量を加えた自重で下降回動するから、ロック
ビン４３小径部がロックプレート４０のガイド溝４１内
を滑りつつ予備苗載台１０の下降が得られる。

なおこの予備苗載台１０の下降始動が起り難いときは、
操作レバー２９を、その基端に設けた把手２９ｂを持ち
第３図の矢印りのように引いてやれば、支持リンク２３
，２６をねかせる向きの力が加えられる関係となり、簡
単に予備苗載台１０の下降動が得られる。

予備苗載台１０が第３図に一点鎖線図示の苗継ぎ姿勢へ
と下降せしめられると、ロックピン４３がロックプレー
ト４０におけるガイド溝４１他端のロック穴４１ｂ内へ
と到達する。

このときは、圧縮ばね４６の附勢力でロックずン４３が
上昇動し、該ピン４３の田ンク頭４３ａがロック穴４１
ｂへと嵌合して、予備苗載台１０が苗継ぎ姿勢に自動的
にロックされる。

すなわち、図示ロック機構２７は、前記したように、予
備苗載台１０姿勢を予備苗ストック姿勢と苗継ぎ姿勢と
てロックするものと、されている。

ロック機構２７による予備苗載台１０の苗継ぎ姿勢への
ロックを解除することは、操作レバー２９を先に説明し
たのと同様に押下げ操作することで、行ない得る。

すなわち、操作レバー２９もロックピン４３も共に予備
苗載台１０自体に支持させであるから、該両者２９．４
３の間係位置は、予備苗載台１０が苗継ぎ姿勢にもたら
されても、変わらないからである。

予備苗載台１０を第３図に一点鎖線図示の苗継ぎ姿勢か
ら実線図示の予備苗ストック姿勢へと上昇させることは
、ロック機構２７によるロックを上記のように解除した
上で、操作レバー２９を第３図の矢印り反対方向に押し
操作して、支持リンク２３，２６を立上らせることによ
っても、行ない得るが、図示の場合には、予備苗載台１
０を自動的に上昇させるための引張りスプリング５０を
設けている。

すなわち、第３図に示すように、予備苗載台１０の中途
を支持する支持リンク２６には、苗載台７の縦リブ１１
内に臨むアーム部２６ａを形成してあって、上記の引張
リスプリング５０は、このアーム部２６ａと、苗載台縦
リブ１１内に固定設置された取付枠５１とに、両端を止
着して設けられ、支持リンク２６を前記ピン２５まわり
で起立方向に回動附勢するものと、されている。

この引張りスプリング５０のばね力は、予備苗載台１０
上に予備苗マットが載置されている状態では、該予備苗
マットを含めた予備苗載台１０の重量が引張りスプリン
グ５０力に打克って、予備苗載台１０に下降力が作用す
るが、予備苗載台１０から予備苗マットが苗載台７上へ
と移されると、予備苗載台１０自身の重量に引張りスプ
リング５０力が打克って、予備苗載台１０に上昇力を附
与するように、設定されている。

したがって、予備苗載台１０が第３図に一点鎖線図示の
苗継ぎ姿勢へと下降せしめられ、該下降により前記した
ように苗ストッパー２８が自動的に開放回動せしめられ
て、予備苗載台１０上の予備苗マットが自動的に苗載台
７上に滑り落ち、苗継ぎが完了したときに、ロック機構
２７により予備苗載台１０のロックを前記のようにレバ
−２９操作で解くと、予備苗載台１０は、上記の引張り
スプリング５０の作用で自動的に上昇せしめられる。

この予備苗載台１０の上昇は、ロック機構２７における
ロックピン４３がロックプレート４０におけるガイド溝
４１端のロック穴り１ａ内にまで移動したときに、停止
せしめられ、ここで圧縮ばね４５作用でロックピン４３
の上動が行なわれて、予備苗載台１０の予備苗ストック
姿勢へのロックが得られる。

次に、前記苗ストッパー２８を、第３図に一点鎖線図示
の苗継ぎ端開放姿勢から再び苗ストップ作用姿勢へと下
降回動させるための機構について説明すると、第３．
４． ６図に示すように、前記回動板３２の基端には円
弧状の長孔５２を備えた扇形部３２ａを立上り状に一体
形成してあり、また前記操作レバー２９の先端には立上
り状のアーム部２９ｃを一体形成してあって、上記の長
孔５２に先端屈曲部を挿入すると共に上記のアーム部２
９ｃに基端を接続した作動杆５３が、設けられている。

前記したように、予備苗載台１０下降時の終期において
苗ストッパー２８は、第３図に図示の姿勢２８Ｂへと自
動的に開放回動せしめられるが、この苗ストツパー２８
方向は、一体的に回動する回動板３２における上記扇形
部３２ａの長孔５２先端面に作動杆５３の先端屈曲部が
接当することで、停止せしめられるように、図られてい
る。

そして苗ストッパー２８を下降回動させるための機構は
、上記した状態から操作レバー２９を、第３図の矢印Ｅ
のように上方回動操作レバー姿勢２９Ｅを得ることで、
該レバー２９のアーム部２９ｃを第３図に一点鎖線図示
のように苗ストツパー２８方向に傾動させ、これにより
作動杆５３に押し作用を与えて回動板扇形部３２ａを押
させ、回動板３２を下降回動させることによって、苗ス
トッパー２８の下降回動を得るものに、構成すしている
。

この苗ストッパー２８の下降回動により、前記引張リス
プリング３５の軸線Ｘが苗ストッパー２８の前記回動支
点軸線Ｙをのり越えると、以後は、ストッパー杆２８ｃ
が予備苗載台１０面に接する苗ストップ作用姿勢まで苗
ストッパー２８が自動的に下降回動せしめられ、このと
き作動杆５３の先端屈曲部は、長孔５２内を相対的に該
長孔５２の基端面方向へと移動せしめられて、第３図に
実線図示の状態が得られる。

なお第１，２図において、５５は本機Ｔの後輪、５６は
本機Ｔの乗用座席、５７は本機Ｔに設けた油圧リフトア
ーム、５８はこの油圧リフトアーム５７を前記ロワリン
グ２に接続するタイロツド、５９は本機Ｔと前記支持フ
レーム１間に張設した左右１対の補助ばねで支持フレー
ムＦを上方へ引き勝手に支持するもの、６０は前記支持
フレームＦと植付部Ｐ間に張設した左右１対の補助はね
て植付部Ｐを上方へ引き勝手に支持するもの、６１は本
機Ｔから植付部Ｐへと伝動するフレキシブル伝動軸機構
である。

図示乗用田植機を用いての田植作業は、前記したように
本機Ｔにより支持フレームＦごと植付部Ｐを牽引して機
体を走行させつつ、植付部Ｐにより通例のように行なわ
れるが、この田植作業中において、この考案に係る図示
予備苗載装置は、植付部Ｐの苗載台７上に苗マットが欠
乏して来た場合に、次のように簡単に苗継ぎ操作を行な
わせることとする。

すなわち、上記の苗マツト欠乏時には、本機Ｔの乗用座
席５６に座乗する作業者が後ろに振返り、予備苗載台１
０上端部の操作レバー２９を、第３図に実線図示の姿勢
から矢印Ｃ方向に押下は姿勢２９Ｃへともたらすと、前
記したようにロックピン４３の押下げが得られて、予備
苗載台１０の予備苗ストック姿勢へのロックが解かれる
から、後は、予備苗載台１０がその上の予備の苗マット
を含めた自重て第３図に一点鎖線図示の苗継ぎ姿勢へと
、下降せしめられる。

そしてこの予備苗載台１０の下降動の終期に、前記した
ように苗ストッパー２８の下方側ストッパー杆２８Ｃの
延出部３６が苗載台７のｍｌＪブ１１に押されて、引張
りスプリング３５の軸線Ｘが苗ストッパー２８の回動支
点軸線Ｙをのり越え、苗ストッパー２８が、予備苗載台
１０の苗継ぎ端を大きく開放した、第３図に一点鎖線図
示の開放姿勢２８Ｂへと、自動的に開放動作せしめられ
る。

したがって、苗継ぎ端を苗載台７上面に向けて下方向に
犬きく傾斜する予備苗載台１０上から、予備の苗マット
が自重て自動的に苗載台７上へと滑り落ち、所要の苗継
ぎが行なわれる。

つまり、作業者が単に操作レバー２９を１回操作するの
みで、自動的に所要の苗継ぎが行なわれるのである。

なお、この苗継ぎ後に予備苗載台１０を予備苗ストック
姿勢へと上昇させることも、前記したように、操作レバ
ー２９を押下げ操作し、予備苗載台１０の苗継ぎ姿勢へ
のロックを解除しさえすれば、引張りスプリング５０の
附勢力て自動的に行なわれる。

苗ストッパー２８は、予備苗載台１０を予備苗ストック
姿勢へともたらした後に、前記したように操作レバー２
９を第３図の矢印Ｅ方向に回動操作して、第３図に実線
図示の苗ストップ作用姿勢へと、もたらされる。

以上の説明から明らかなように、この考案の田植機の予
備苗載装置は、植付部Ｐの苗載台７上面の上方位に予備
苗載台１０を、予備苗ストック姿勢から苗継ぎ端を苗載
台７上面に向けて下方向きに傾斜する苗継ぎ姿勢へと下
降させ得るように支持して、設けると共に、この予備苗
載台１０の苗継ぎ端に、スプリング３５により苗継ぎ端
閉鎖方向に回動附勢された苗ストッパー２８であって、
予備苗載台１０の下降動終期に苗載台７側から押され上
記スプリング３５の附勢方向を変更されて該スプリング
３５により開放回動せしめられる苗ストッパー２８を、
設けたことを特徴としてなるものであって、植付部苗載
台の上面上方位に予備苗載台を設け、この予備苗載台を
予備苗ストック姿勢から下方向き傾斜の苗継ぎ姿勢へと
下降させ、予備苗マットを予備苗載台上から苗載台上へ
と直接に滑らせ補給するものとなっていることから、苗
継ぎ操作を簡単化するものとなっているのはもとより、
特に、苗ストック状態とか予備苗載台の下降動途中で予
備苗載台の苗継ぎ端から予備苗マットがずり落ちるのを
防止する苗ストッパーを、該ストッパーを苗ストップ作
用姿勢へと姿勢維持するスプリングについて予備苗載台
下降動の終期に苗載台側から始動を受は附勢方向を変更
されることとして、予備苗載台の苗継ぎ姿勢への下降で
自動的に開放回動させることと、しであるから、予備苗
載台を予備苗ストック姿勢から苗継ぎ姿勢へと下降させ
る操作のみで、自動的に所要の苗継ぎが行なわれること
となり、苗継ぎ操作を一層簡単化するものとなっている
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を装備した乗用田植機要部
の模式的側面図、第２図は同田植機要部の模式的平面図
、第３図は同実施例の一部切欠き、一部縦断側面図、第
４図は同実施例の一部省略部分平面図、第５図は第３図
のＶ−Ｖ線に沿う一部省略断面図、第６図は第３図のＶ
Ｉ −■矢視図で一部を省略して図示したもの、第７図
は同実施例要部の部材のみの縦断側面図、第８図は同実
施例の一部材の平面図である。 Ｆ・・・・・・支持フレーム、Ｐ・・・・・・植付部、
Ｔ・・・・・・本機、７・・・・・・苗載台、１０・・
・・・・予備苗載台、１１・・・・・・縦リブ、１２・
・・・・・縦リブ、２１，２２・・・・・・ピン、２３
・・・・・・支持リンク、２４，２５・・・・・・ピン
、２６・・・・・・支持リンク、２７・・・・・田ツク
機構、２８・・・・・・苗ストッパー、２８ｂ、２８Ｃ
・・・・・・ストッパー杆、２９・・・・・・操作レバ
ー ２９ａ・・・・・・作動突起、３０・・・・・・水
平支管、３１・・・・・・支点ピン、３２・・・・・・
回動板、３５・・・・・・引張リスプリング、３６・・
・・・・延出部、４０・・・・・田ツクプレート、４１
・・・・・・ガイド溝、４１ａ、４１ｂ・・・・・田ツ
ク穴、４２・・・・・・スリーブ、４３・・・・・・ロ
ックピン、４３ａ・・・・・田ツク頭、４６・・・・・
・圧縮ばね、５０・・・・・・引張リスプリング、５２
・・・・・・長孔、５３・・・・・・作動杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 植付部の苗載台上面の上方位に予備苗載台を、予備苗ス
   トック姿勢から苗継ぎ端を苗載台上面に向けて下方向き
   傾斜する苗継ぎ姿勢へと下降させ得るように支持して、
   設けると共に、この予備苗載台の苗継ぎ端に、スプリン
   グにより苗継ぎ端閉鎖方向に回動附勢された苗ストッパ
   ーであって、予備苗載台の下降動終期に苗載台側から押
   され上記スプリングの附勢方向を変更されて該スプリン
   グにより開放回動せしめられる苗ストッパーを、設けた
   ことを特徴としてなる、田植機の予備苗載装置。