JPS6072815A - 安定なs−アデノシル−l−メチオニン塩を含有する経口使用のための治療用組成物 - Google Patents

安定なs−アデノシル−l−メチオニン塩を含有する経口使用のための治療用組成物

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JPS6072815A
JPS6072815A JP59175325A JP17532584A JPS6072815A JP S6072815 A JPS6072815 A JP S6072815A JP 59175325 A JP59175325 A JP 59175325A JP 17532584 A JP17532584 A JP 17532584A JP S6072815 A JPS6072815 A JP S6072815A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安定なS−アデノシル−L−メチオニン塩にも
とづく新規な経口使用のための治療用組成物に関する。
S−アデノシル−L−メチオニン(SAMe )(1)
はメチル基の主要生物学的供与体であることが知られて
いる。
この特別の特徴はこの化合物を始めに生物化学的観点か
らそして次にその可能な治療上の用途から極めて重要な
対象にしている。
しかしながら、そのヒトの治療における使用は二つの明
らかに解消されていない問題、すなわちSAMsが室温
で不安定であることおよび工業的規模で実施できる方法
によっては製造および精製が不可能であるという問題に
よって長年不可能であった。
前記した問題は安定なSAMe塩を工業的方法によって
製造することを目的とする本出願人による多くの特許(
たとえば米国特許第3,893,999号、同第3,9
54,726号、同第4.CJ57,686号およびヨ
ーロッパ特許出願第73.376号)にょシ解消されて
いる。
現時点まで、安定なSAMe塩は下記の二つの基本的理
由から注射によってだけ投与されてぎた。
1)これらの塩は強酸性であシ、この性質はこれらの塩
を胃粘膜に対して攻撃的にする。
2)経口投与した場合に、全てのSAMe塩は有効でな
いことが証明されている。
ここに、安定なSAMe塩は経口投与した場合に実質的
に吸収されないが、これらを腸に直接投与した場合には
、顕著な程度に吸収されることが見い出され、これが本
発明の主題を構成している。
冑腸器管の異なる準位でこのような異なる吸収能を予想
させる特徴がSAMe塩の構造中に何もないことから、
そして経口投与した際にSAMe塩が効果的でないこと
が証明されていることからこの事実は全く驚(べきこと
である。
この発見の結果として、活性成分として1種または2種
以上の安定なSAMe塩を含有し、胃内耐性であって、
腸溶性てあシ、従って経口投与した場合でさえも、活性
成分を腸に直接投与することを可能にすることかできる
新しい治療用組成物が製造された。
経口投与した場合のSAMe塩について抗炎症活性およ
び鎮痛活性もまた発見されたが、このような活性はこれ
らの塩について従来全く予想されていなかった。
しかしながら、本発明による経口使用のための新しい組
成物はSAMe塩を抗炎症剤または鎮痛剤として使用す
る場合に限定されるものではなく、投与量を適当に変え
ることによって既知の治療用途のいずれに対してもこれ
らの塩の投与に使用できることは明白である。
胃投与および腸投与した場合の安定なSAMe塩の異な
る吸収性を証明するために、完全な一連の試験を行ない
、その結果を下記第1表に示す。
表に示されている数値はSAMe −) !J −p−
トルエンスルホン酸塩を用いて行なった試験に関するも
のであるが、実質的に同一の結果がその他の既知のSA
Me塩についても得られている。
門脈または大動脈血漿中の薬物濃度を吸収指数として評
価した。
実験は体重210〜260?の72匹の雄のスプラギュ
ー・ダウレイ種のラットを用いて行ない、実験動物は前
の晩から絶食させた。
エーテル麻酔した実験動物は手術して、近位9腸にカテ
ーテルを挿入した。腸壁の切開部は縛帯で閉じ、動物は
縫い合せた。
処置順序は次のとおシであった: 腸内投与:体重1 kg当り32即の投与量に相当する
量の計量SAMeを含有するカプセルを腸 6− 内に挿入し、水5 mVkgを胃プローブにより投入し
た。
経口投与:空のカプセルを腸内に挿入し、SAMs32
 mg/kgを水溶液として(5mcAg )、胃プロ
ーブによシ投与した。
対 照:空のカプセルを腸内に挿入し、H205me/
体重ゆを胃プローブにより投与した。
投与してから10.20.40.60.90.120.
180および240分後に、3匹の動物を同時に犠牲に
して、門脈および大動脈の血液を採取した。
血漿中のSAMe濃度はBa1dessariniおよ
びKopinの方法(J’、 Neuroch、 13
 : ’769 (1966年)〕によシ決定した。
表中の数値は対照について検出された数値を減じた3回
の観察の平均信士標準誤差を示している。
 6− 第 1 表 血漿中のSAMe濃度(mcg/+n/)10 25.
5 13.1 2.93 1.120 9.39 8,
63 0.87 0.7840 2.99 4.59 
0.84 0.7260 2.44 187 0.61
 0.7090 1.54 1,28 0.54 0.
68120 0.77 0.88 0.52 0681
80 0.77 0,69 0.52 0.66240
 0.64 0.53 0.46 0.64これらの数
値はSAMe塩を腸に直接投与する場合には、血漿中に
良好な時間−持続性SAMe濃度が得られるのに対し、
正常な経口投与の場合には胃腸吸収が最小であシ、従っ
て血漿値が非常に低いことを示している。
同一の結論が、安定なSAMe塩の消炎作用および鎮痛
作用について経口投与した場合と腸内投与した場合とを
評価した場合に得られた。
SAMeを経口服用した動物について行なりたこの実験
では、薬物を生理学的溶液に溶解し、0.54体重l0
ofの量で胃プローブによυ投与した。
対照には等容量の生理学的溶液を投与した。
SAMsを十二指腸内に投与する実験では、エーテルで
麻酔させた動物に開腹手術を施して十二指腸に本発明の
組成物を含むゼラチンカプセル(サイズ4)を挿入でき
ろようにした。
カプセル挿入後に、十二指腸を注意深く縫い合せて、組
織に外傷がないようにし、次にその支持組織を元に戻し
、筋肉および皮膚層を再構成し、縫い合せた。
対照動物には同じ方法で空のゼラチンカプセルを挿入し
た。
手術の15分後に、動物は完全な回復を示した。
SAMeの消炎活性および鎮痛活性は下記の試験によシ
評価した: (A) 抗炎症活性 1)ラットにおげろカラゲ1ン誘発浮腫実験の前夜以来
絶食させた、体重約1702の雄のスプラギューーダウ
レイ種ラットを使用した。浮腫はWinter氏等によ
シ記載されている方法[Proc、 Boa、 Exp
、 Biol、 Med、 、 111 、544 (
1962年)〕を使用して、カラゲーンによシ誘発させ
た。
SAMeはカラゲーン投与の1時間前に25 Q/ki
tおよび50897kgの投与量で経口投与し、そして
炎症誘発剤投与の80分前に2589/kl/および5
O−yApの投与量で十二指腸内に投与した。
比較薬物としてはインドメタシンを使用し、これはカラ
ゲーンの投与前に9勢〜の投与量で経口投与した。
第2表および第3表はカラゲーン誘発浮腫に対して8A
Meを経口および十二指腸内投与することにより得られ
た結果を示している。これらの結果は下記の事実を示す
25ay/kpおよび50勢勺の投与量での被験物質の
経口投与は浮腫の発現を有意には改善することができな
い。処置動物における浮腫は第2表にし生理学的溶液」
により示されている対照動物の場合と実質的に同一であ
る。
 9− 8AMe十二指腸投与の場合に、第3表に示されている
結果は25 Q/kyの投与量を50 rny/kyの
投与量との間に効果の差違があることを示しておシ、 
50 my/kyの投与量で統計学的に有意の浮腫の抑
止を示している。
10− (B) 鎮痛活性 1)熱に対する反応、ラットにおける尾振シ打ち試験 SAMeの鎮痛活性はD’AmourおよびSm1th
の方法[J、 Pharmacol、 EXI)、 T
heor、 71 、74 (1941年)〕によシ体
重約190tの雄のスプラギューーダウレイ種ラットを
用いて評価した。
SAMeは50 my/kyおよび100吟勺の投与量
で経口によるかまたはゼラチンカプセルを十二指腸に投
与するかのどちらかによシ投与した。
モルヒネを比較薬物として使用し、これは5my/kg
の投与量で皮下投与した。
鎮痛活性は薬物投与の30分、60分および、120分
後に測定した。
第4表および第5表はこのようなラットにおける尾振シ
打ち試験の結果を示すものである。
これらの結果は括弧内に示した数の動物における平均信
士S、E、を示している。モルヒネは十二指腸に1個の
空のカプセルを挿入したラットの表皮下に投与した。
13− 3−8Aで処置して30分の測定時点で得られたデータ
を無作為化ブロック分散分析法によシ評価した。この評
価はSAMeで処置した動物と対照との間の高い有意の
差異(p<o、DI)を示す。
さらにまた、Dunnet試験は100 my/kqの
SAMeが処置動物の場合に対照に比較して高度に有意
の様相(P<0.01)で熱に対する反応時間の増加さ
せ′ることを示した。
モルヒネで処置した動物は全観察時間で対照よりも有意
に大きい反応時間を示した。
これらの結果から、経口SAMe投与が対照と比較して
熱に対する反応時間を改善できないことを明白に示して
いる。
これに対し、SAMeの十二指腸内投与後には良好な鎮
痛活性が存在する。処置の30分後に測定した反応時間
について行なった統計学的評価は10 ’OtryAy
の投与量におけるSAMe処置動物と対照との間の高度
に有意の差違(P<0.01)を示す。
モルヒネは全観察時間で対照に比較して強力な鎮痛活性
(P<、0.01)を示す。
14− 第4表二ラットに対する尾振り打ち試験における経口投
与したSAMeの鎮痛活性 SAMe 50 4.60 5,04 4.09 4.
20データは1群13匹の動物の平均値±S、E、を示
すSAMe (14) 50 4B8.5 8.2 8.3AMe (14)100 5.[] 10.2 9.6 8・5
SAMeの抗炎症活性および鎮痛活性を確認するために
行なった実験(前記2種の試験は例示の目的だけで示し
たものである)で得られた結果から、本発明の組成物の
十二指腸投与だけが炎症症状の発現を抑止でき、熱感受
性を減じることかできる(すなわち鎮痛効果を生じさせ
ることができる)と結論することができる。
本発明を実施することができるためには、すガわちSA
Me塩にもとづく治療用組成物を経口により腸に投与す
るために、新規な治療用組成物は次の基本的特徴を有す
ることが見い出された。
1)活性成分を放出することなく少なくとも2時間別ぎ
伸ばされた胃内耐性を臀すること、および 2)腸液中において非常に迅速に崩壊して、最も短い可
能な時間で薬物を最大に利用できるようにされているこ
と。
これらの目的は砂糖、デンプンおよびセルロースのよう
な糖類、オリゴ糖類および多糖類より基本的になる多水
酸基含有有機化合物群から選ばれる腸溶性賦形剤を1錠
当り50〜400 myの量で使用することによシ達成
される。この必須の賦形剤にはその他の固体賦形剤を添
加できるが、これらは次の要件を満たすものでなければ
ならない。
(イ) これらは2チより多い量で遊離水分を含有すべ
きではない、 (ロ) これらは好ましくは外部水分に対する吸収作用
を示すべきである、および (ハ) これらは非常に微細な粒子寸法を有し、および
良好な圧縮可能特性を有するべきである。
本発明の要件を満す製剤例を下記に例として示すが、こ
れは本発明を限定するものではない。
A) S AMe硫酸塩−p−トルエンスルホン酸塩 384
51gデ ン プ ン 260属9 シ リ カ 192mg ステアリン酸マグネシウム 10mg B) sAMe W/を酸塩−p−)ルエンスルホン酸塩 3
84■17− マンニット 166■ シ リ カ 401Ng ステアリン酸マグネシウム 10++yC) SAMe 硫酸塩−p −)ルエンスルホン酸塩 38
4即マンニツト 179駅g ステアリン酸マグネシウム 6■ D) SAMe 硫M塩−p −)ルエンスルホン酸塩384
 即シ リ カ 90jI9 デ ン プ ン 77my ステアリン酸マグネシウム 7R9 タ ル り 6調g E) SAMem酸塩−p−)ルエンスルホン酸塩 384嘘
シ リ カ 601g デ ン プ ン 77属g アビセル(Avlcal ) 30薦gステアリン酸マ
グネシウム 10jlP本発明の目的を達成するために
はまた、活性18− 成分として安定なSAMs塩を含む組成物を前記様相お
よび時間で作用する胃内耐性でしかも腸溶性である被覆
物で被覆することが必須である。
このような被覆物は、たとえば1錠当り3〜5■の量で
施用され、慣用の可塑剤および不活性充填剤と混合され
ている適当なセルロースエステル、ポリアクリレート、
ポリメタアクリレート、ポリシロキサンまたはそれらの
混合物から形成する。
このような被覆物のいくつかの例を次に示すが、これら
は本発明を限定するものではない。
A) セルロースアセトフタレート 20119ジエチルフタ
レート 6,6肩g シ リ コ ン 3.4報 B) セルロースアセトフタレート 35i+gジエチルフタ
レート 9報 シ リ コ ン 6#Ig メタアクリル酸/メタアクリル酸 メチル重合体 2019 ブチルフタレート 2属g との50%150%混合物 5Q D) メタアクリル酸/メタアクリル酸 メチル重合体 15叩 ホリエチレングリコール 1m!1! 特許出願人 ビオリサーチ・ニス、ピー、エイ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11安定なS−アデノシル−L−メチオニン(SAM
    e)塩を腸管に直接に投与できるに適した安定なS−ア
    デノシル−L−メチオニン塩を含有する経口使用のため
    の治療用組成物。 (2) 胃内耐性であって、腸溶性である特許請求の範
    囲第1項に記載の治療用組成物。 (3)全体的賦形剤として多水酸基含有有機化合物およ
    び胃内耐性重合体を基材とする外側被覆物を含む特許請
    求の範囲第1項に記載の治療用組成物。 (4)前記の多水酸基含有有機化合物が二糖類、オIJ
     コ糖類および多糖類よシなる群から選ばれる特許請求
    の範囲第6項に記載の組成物。 (5)前記の胃内耐性重合体がセルロースエステル、ポ
    リアクリレート、ポリメタアクリレーート、ポリシロキ
    サンおよびそれらの混合物から選ばれる特許請求の範囲
    第3項に記載の組成物。
JP59175325A 1983-08-24 1984-08-24 安定なs−アデノシル−l−メチオニン塩を含有する経口使用のための治療用組成物 Granted JPS6072815A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
IT22621-A/83 1983-08-24
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Publication Number Publication Date
JPS6072815A true JPS6072815A (ja) 1985-04-24
JPH0531524B2 JPH0531524B2 (ja) 1993-05-12

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JP59175325A Granted JPS6072815A (ja) 1983-08-24 1984-08-24 安定なs−アデノシル−l−メチオニン塩を含有する経口使用のための治療用組成物

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EP (1) EP0136464B1 (ja)
JP (1) JPS6072815A (ja)
AT (1) ATE38151T1 (ja)
AU (1) AU563762B2 (ja)
CA (1) CA1224418A (ja)
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