JPS607166Y2 - 帯状梱包用結束材 - Google Patents

帯状梱包用結束材

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JPS607166Y2
JPS607166Y2 JP1976078202U JP7820276U JPS607166Y2 JP S607166 Y2 JPS607166 Y2 JP S607166Y2 JP 1976078202 U JP1976078202 U JP 1976078202U JP 7820276 U JP7820276 U JP 7820276U JP S607166 Y2 JPS607166 Y2 JP S607166Y2
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敏治 平井
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    • B65D63/00—Flexible elongated elements, e.g. straps, for bundling or supporting articles
    • B65D63/10—Non-metallic straps, tapes, or bands; Filamentary elements, e.g. strings, threads or wires; Joints between ends thereof
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    • Y10T428/24994—Fiber embedded in or on the surface of a polymeric matrix
    • Y10T428/249942—Fibers are aligned substantially parallel
    • Y10T428/249946—Glass fiber

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Package Frames And Binding Bands (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は帯状梱包用結束材に関する。
従来において梱包用結束材としては、比較的古くからは
鉄帯が使用され、近年になって合成樹脂製のものも使用
されるようになってきた。
両者は何れも一長一短があって、何れに偏ることなく共
存している。
合成樹脂製の梱包材としては、ポリプロピレン樹脂を結
束に適した帯状に形成したものが広く使用されている。
しかし、この梱包用結束材は、ポリプロピレン樹脂の物
性上、伸度が大きくしかもクリープも大きなものである
ため、重量が大きく荷くずれしやすい物の結束用バンド
としては不適当で、もっばら鉄帯が使用されている。
一方、鉄帯は大きな引張り強度と、低伸度で、低クリー
プ性を有するが、接合部に止め具を必要とすること、錆
が発生すること、切断部が危険であること等の使用上の
欠点の他にも、着色が困難であること、重いこと等種々
の欠点があった。
本考案は以上のような従来の梱包用結束材の問題を鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、従来の合
成樹脂製の結束材と鉄帯からなる結束材の両者の欠陥を
改善し、大きな引張り強度と低伸度で低クリープ特性を
有するとともに、両端部の接合を極めて簡単かつ強固に
行うことのできる、梱包物の結束に適した帯状梱包用結
束材を提供することにある。
以下、本考案の好適な実施例を添付図面を参照しながら
詳述する。
図はこの考案による帯状梱包用結束材の一実施例を示す
。
同図に示す結束材は、先ず、長繊維の補強用繊維を熱硬
化性樹脂で一体的に結着してなるテープ状芯部１と、こ
のテープ状芯部１を被覆・囲繞する熱可塑性樹脂からな
る外層部２とからなる。
さらに、上記熱硬化性樹脂と上記熱可塑性樹脂はそれぞ
れ重合成分として少なくとも一種類の共通するモノマー
成分を有する。
これにより、一体化された肉薄なテープ状（帯状）の梱
包用結束材が構成されている。
また、それぞれ同一のモノマーを重合成分として有する
合成樹脂を組成とする芯部１と外層部２とは、その接合
部分において両樹脂が互いに化学的親和性を呈して強固
に結合され一体化される。
次に、上記構成の結束材を、熱硬化性樹脂として不飽和
ポリエステル樹脂を用い、また熱可塑性樹脂として不飽
和ポリエステル樹脂と共通のモノマー成分を有するＡＢ
Ｓ樹脂（アクリルニドルーブタジェン−スチレン共重合
体樹脂）を用いて成形する場合について述べると、先づ
ガラス繊維等の補強用長繊維を数本引き揃えて未硬化の
不飽和ポリエステル樹脂槽を通して、補強繊維間に樹脂
を含浸させる。
次に、樹脂を含浸した補強繊維束を賦形ダイスを通して
余剰な樹脂を除去するとともに肉薄のテープ状に成形し
て芯部１を先ず形威し、しかる後外層部２を形成するた
めに、溶融したＡＢＳ樹脂で被覆し、被覆後冷却装置の
ついたバーまたはローラーあるいは冷却水中において、
上下から圧力を加えてＡＢＳ樹脂層を複合樹脂体に密着
させるとともに熱湯あるいは適当な熱源で硬化し、梱包
・結束に適した所定のテープ状に形成する。
この実施例では、不飽和ポリエステル樹脂並びにＡＢＳ
樹脂も共にその重合成分となるモノマーとしてスチレン
を持つため、溶融状のＡＢＳ樹脂を不飽和ポリエステル
樹脂を主成分とする芯部２に被覆・囲繞すると、このよ
うな構成により最終的に両者の接合界面に沿って共通の
モノマー成分であるスチレンを介して化学的な結合を伴
なう強固な密着結合状態が得られる。
尚、上記実施例のＡＢＳ樹脂の代りに、スチレンを重合
成分として有するＡＳ樹脂または耐衝撃性のすぐれたポ
リスチレン系樹脂を用いる場合にも前記同様の密着結合
効果が得られる。
上記のような本考案の帯状梱包用結束材によって梱包物
を結束するには、この結束材を梱包物の外周に巻き付け
、その両端部を重ね合わせてこの部分加熱・加圧するこ
とによって、外部の熱可塑性樹脂がその熱融着性によっ
て相互に融着結合することができる。
以上のように、本考案の帯状梱包用結束材によれば、長
繊維の補強用繊維を熱硬化性樹脂で一体的に結着してな
る芯部１が主に大きな引張り強度と低伸度で、低クリー
プ特性を分担するとともに、外層部２の熱可塑性樹脂に
よって両端部を加熱・加圧することにより極めて簡単か
つ確実に融着接合できる。
しかも、芯部１と外層部２の各樹脂はそれぞれ重合成分
として共通のモノマー成分を有するため、その界面にお
いて強固に接着されており、化学的結合を伴なう強固な
密着結合状態を呈し、これにより両者は一体的になって
引張り強度を一層高めることができる。
更には、芯部１が熱可塑性樹脂からなる外層部２によっ
て被覆されているため、内部の補強用繊維が外部に露出
して破断したり、作業者の手に突き刺さるようなことも
ない等、きわめて梱包用に適した帯状結束材となる。
また、熱硬化性樹脂は不飽和ポリエステル樹脂から、そ
して熱可塑性樹脂は該不飽和ポリエステルの重合成分の
一つであるスチレンを重合成分として有するＡＢＳ、
ＡＳ、耐衝撃性ポリスチレン系樹脂の何れかから選択し
て使用する場合には、前記種々の効果に加えて極めて耐
衝撃性の優れた帯状体を提供することができる。
ここで、上述したような構成を有する本考案の梱包用結
束材と従来の梱包用結束材の梱包用結束材としての適性
をそれぞれ試験した結果を以下に示す。
試験に供した本考案の結束材は、補強用繊維としてガラ
スファイバーを、熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステ
ルを、また熱可塑性樹脂としてＡＢＳ樹脂を用いたもの
である。
本考案による結束材、従来の鉄帯およびポリプロピレン
製結束材について、それぞれ引張強力（ｋｇ）、結合強
力（ｋｇ）および衝撃強力の試験を行なったところ、下
表に示すような結果が得られた。
ここで、衝撃強力とは梱包物を結束した状態における結
束材の耐衝撃強度を示す指数であって、梱包用結束材と
しての適性を判断するために最も重要な指標となる。
上記表中の衝撃強力は、６本の結束材が掛けられた重量
１５０ｋｏのベール梱包物を５７７Ｌのリフト上から落
下させて求めたもので、切断本数／落下梱包数で表わさ
れる。
上記表に現われた試験結果からも明らかなように、本考
案による帯状梱包用結束材は、特にその衝撃強力におい
て従来のものよりも格段にすぐれた性能を有し、このこ
とは本考案による結束材が梱包用として特にすぐれた適
性を持つものであることを示す。
また、引張強力および結合強力においても、従来のポリ
プロピレン製の結束材よりも大幅にすぐれ、また従来の
鉄帯の結束材に対しても勝るとも劣らないすぐれた特性
を有している。
しかも、本考案による結束材は、その接合部に止金具を
要せず、また錆も発生せず、さらに切断部が危険である
といった欠点も有せず、これらの点によっても、従来の
鉄帯のものよりも梱包用結束材として格段にすぐれてい
ることは明らかである。
以上のように、この考案による帯状梱包用結束材は、従
来の合成樹脂製の結束材と鉄帯からなる結束材の両者の
欠陥を改善することはもちろん、梱包用結束材として従
来の結束材にはないすぐれた特性を有する。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係る帯状梱包用結束材の一実施例を示す一
部切断斜視図である。 １・・・・・・芯部、２・・・・・・外層部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. （１）長繊維の補強用繊維を熱硬化性樹脂で一体的に結
    着してなるテープ状芯部と、このテープ状芯部を被覆・
    囲繞する熱可塑性樹脂からなる外層部とからなり、さら
    に上記熱硬化性樹脂と上記熱可塑性樹脂はそれぞれ重合
    成分として少なくとも一種類の共通するモノマー成分を
    有することを特徴とする帯状梱包用結束材。
  2. （２）前記熱硬化性樹脂は不飽和ポリエステル樹脂から
    なり、前記熱可塑性樹脂はスチレンを重合成分として有
    するＡＢＳ、 ＡＳ、耐衝撃性ポリスチレン系樹脂の何
    れかからなることを特徴とする前記実用新案登録請求の
    範囲第１項記載の帯状梱包用結束材。
JP1976078202U 1976-06-17 1976-06-17 帯状梱包用結束材 Expired JPS607166Y2 (ja)

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MX77169356A MX144881A (es) 1976-06-17 1977-06-06 Banda mejorada para atar materiales
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