JPS6071523A - 板状塩基性炭酸カルシウムの製造方法 - Google Patents
板状塩基性炭酸カルシウムの製造方法Info
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- JPS6071523A JPS6071523A JP17884283A JP17884283A JPS6071523A JP S6071523 A JPS6071523 A JP S6071523A JP 17884283 A JP17884283 A JP 17884283A JP 17884283 A JP17884283 A JP 17884283A JP S6071523 A JPS6071523 A JP S6071523A
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- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01F—COMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
- C01F11/00—Compounds of calcium, strontium, or barium
- C01F11/18—Carbonates
- C01F11/181—Preparation of calcium carbonate by carbonation of aqueous solutions and characterised by control of the carbonation conditions
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は板状塩基性炭酸カルシウム及びその製造方法に
関し、さらに詳しくは、組成式2CaC03・Ca(o
H)2・H2Cを有する新規な板状塩基性炭酸カルシウ
ム、及び石灰乳に二酸化炭素を特定の条件で吹き込むこ
とによシ、前記の板状塩基性炭酸カルシウムを製造する
方法に関するものである。
関し、さらに詳しくは、組成式2CaC03・Ca(o
H)2・H2Cを有する新規な板状塩基性炭酸カルシウ
ム、及び石灰乳に二酸化炭素を特定の条件で吹き込むこ
とによシ、前記の板状塩基性炭酸カルシウムを製造する
方法に関するものである。
従来、石灰乳と二酸化炭素又は二酸化炭素含有ガスとの
反応によって、立方状、連鎖状、ぼうすい状、柱状など
の形状を有する沈降性炭酸カルシウムを製造する方法は
よく知られている。しかしながら、この炭酸カルシウム
の製造過程における中間生成物である組成式2CaC0
3・Ca(oH)2・H2Cを有する板状塩基性炭酸カ
ルシウムは、古くからその存在が推定されていたものの
、生成条件が複雑であるため、これまでその製造方法が
見出されておらず、実際に得られていない。
反応によって、立方状、連鎖状、ぼうすい状、柱状など
の形状を有する沈降性炭酸カルシウムを製造する方法は
よく知られている。しかしながら、この炭酸カルシウム
の製造過程における中間生成物である組成式2CaC0
3・Ca(oH)2・H2Cを有する板状塩基性炭酸カ
ルシウムは、古くからその存在が推定されていたものの
、生成条件が複雑であるため、これまでその製造方法が
見出されておらず、実際に得られていない。
本発明者らは、石灰乳と二酸化炭素とを反応させて、組
成式2caco3゛ca(on)2・H2Cを有する板
状塩基性炭酸カルシウムを製造することについて、鋭意
研究を重ねた結果、反応の進行に伴い1反応液の電気伝
導度曲線及び18曲線に特有の降下現象が現われること
に着目し、この現象を利用して二酸化炭素の吹込速度を
制御することによシ、その目的を達成しうろことを見出
し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
成式2caco3゛ca(on)2・H2Cを有する板
状塩基性炭酸カルシウムを製造することについて、鋭意
研究を重ねた結果、反応の進行に伴い1反応液の電気伝
導度曲線及び18曲線に特有の降下現象が現われること
に着目し、この現象を利用して二酸化炭素の吹込速度を
制御することによシ、その目的を達成しうろことを見出
し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、組成式20aO03°ca(oH
)2・H2Cを有する板状塩基性炭酸カルシウムを提供
するものである。
)2・H2Cを有する板状塩基性炭酸カルシウムを提供
するものである。
このような板状塩基性炭酸カルシウムは、本発明方法に
従い、20°C以下の温度に維持した、CaOとしての
濃度4〜12.9 / 100cc(D石灰乳の中へ、
二酸化炭素を一定速度で導入し、かきまぜなから反応さ
せることによシ炭酸カルシウムを製造するに当り、反応
液の電気伝導度又はPHを継続的に測定し、反応開始か
らその二次降下が生じるまでの時間t1 と二次隨下か
ら三次降下が生じるまでの時間t2どの比 2/l が
0.40〜0.50 の範囲になるように二酸化炭素の
導入速度を制御することによって得ることができる。
従い、20°C以下の温度に維持した、CaOとしての
濃度4〜12.9 / 100cc(D石灰乳の中へ、
二酸化炭素を一定速度で導入し、かきまぜなから反応さ
せることによシ炭酸カルシウムを製造するに当り、反応
液の電気伝導度又はPHを継続的に測定し、反応開始か
らその二次降下が生じるまでの時間t1 と二次隨下か
ら三次降下が生じるまでの時間t2どの比 2/l が
0.40〜0.50 の範囲になるように二酸化炭素の
導入速度を制御することによって得ることができる。
本発明方法の原料として、用いられる石灰乳は、生石灰
又は消石灰を水に懸濁させたものであり、この生石灰及
び消石灰については特に制限はないが、それらの粒径が
200メツシユふるいを通過するような大きさであシ、
かつ強固に凝集した粗粒の少ないものが好ましい。
又は消石灰を水に懸濁させたものであり、この生石灰及
び消石灰については特に制限はないが、それらの粒径が
200メツシユふるいを通過するような大きさであシ、
かつ強固に凝集した粗粒の少ないものが好ましい。
また、石灰乳の濃度はca□換算で4〜12g/100
cc、好゛ましくは5〜10 g/ 1oOecの範囲
である。その濃度が417/100cc未満では、濃度
が。
cc、好゛ましくは5〜10 g/ 1oOecの範囲
である。その濃度が417/100cc未満では、濃度
が。
低すぎて経済的でなく、また12777100ccを超
えると、石灰乳の粘度が高すぎて作業性が悪く、その上
反応熱による石灰乳の温度上昇が大きく、反応温度の調
節が困難となる。
えると、石灰乳の粘度が高すぎて作業性が悪く、その上
反応熱による石灰乳の温度上昇が大きく、反応温度の調
節が困難となる。
一本発明において石灰乳の炭酸化に用いる二酸化炭素は
純粋なものでもよいし、二酸化炭素を含有したガスでも
よい。この二酸化炭素含有ガスを用いる場合、二酸化炭
素の濃度については、特に制限はないが、低すぎると反
応終了までに長時間を要するので、好ましくは10容置
チ以上、よシ好ましくは20容量チ以上である。
純粋なものでもよいし、二酸化炭素を含有したガスでも
よい。この二酸化炭素含有ガスを用いる場合、二酸化炭
素の濃度については、特に制限はないが、低すぎると反
応終了までに長時間を要するので、好ましくは10容置
チ以上、よシ好ましくは20容量チ以上である。
次に、本発明方法における二酸化炭素又は二酸化炭素含
有ガスの吹き込み速度について、添付図面に従って説明
すると、第1図は、石灰乳に二酸化炭素又は二酸化炭素
含有ガスをかきまぜながら一定速度で吹き込んで塩基性
炭酸カルシウムを生成させる際の、反応液の典型的な電
気伝導度曲線及び18曲線の1例である。この図から明
らかなように、両曲線とも反応過程において3種の降下
現象を有することが分る。これらの降下現象を反応開始
点から順に一次降下、二次降下及び三次降下と呼ぶこと
にする。石灰乳と二酸化炭素との主反応は液相反応であ
シ、反応系に導入した二酸化炭素がまず水に溶解し、次
いで溶存している水酸化カルシウムと反応するものと考
えられる。したがって、反応に伴う液相中の水酸カルシ
ウムの濃度変化は、ただちに電気伝導度やPH変化とな
って検知できる。前記の一次降下は反応生成物の結晶核
生成に伴う溶存水酸化カルシウムの濃度降下に対応する
ものと推定できる。この−次降下は、懸濁している水酸
化カルシウムが水に溶解し、溶存水酸化カルシウムを補
給するので、しばらくすると回復する。また二次降下は
塩基性炭酸カルシウムに特有のものであって、該塩基性
炭酸カルシウムが存在しないときは現われず、塩基性炭
酸カルシウム生成の有無の指標となりうる。この二次降
下は、水酸化カルシウムが塩基性炭酸カルシウムに変化
し終るときの溶存水酸化カルシウムの濃度変化に対応す
る。さらに三次降下は、中間生成した塩基性炭酸カルシ
ウムが炭酸化の継続によって炭酸カルシウムに変化し終
るときの溶液中の塩基性炭酸カルシウムの濃度変化に対
応する。
有ガスの吹き込み速度について、添付図面に従って説明
すると、第1図は、石灰乳に二酸化炭素又は二酸化炭素
含有ガスをかきまぜながら一定速度で吹き込んで塩基性
炭酸カルシウムを生成させる際の、反応液の典型的な電
気伝導度曲線及び18曲線の1例である。この図から明
らかなように、両曲線とも反応過程において3種の降下
現象を有することが分る。これらの降下現象を反応開始
点から順に一次降下、二次降下及び三次降下と呼ぶこと
にする。石灰乳と二酸化炭素との主反応は液相反応であ
シ、反応系に導入した二酸化炭素がまず水に溶解し、次
いで溶存している水酸化カルシウムと反応するものと考
えられる。したがって、反応に伴う液相中の水酸カルシ
ウムの濃度変化は、ただちに電気伝導度やPH変化とな
って検知できる。前記の一次降下は反応生成物の結晶核
生成に伴う溶存水酸化カルシウムの濃度降下に対応する
ものと推定できる。この−次降下は、懸濁している水酸
化カルシウムが水に溶解し、溶存水酸化カルシウムを補
給するので、しばらくすると回復する。また二次降下は
塩基性炭酸カルシウムに特有のものであって、該塩基性
炭酸カルシウムが存在しないときは現われず、塩基性炭
酸カルシウム生成の有無の指標となりうる。この二次降
下は、水酸化カルシウムが塩基性炭酸カルシウムに変化
し終るときの溶存水酸化カルシウムの濃度変化に対応す
る。さらに三次降下は、中間生成した塩基性炭酸カルシ
ウムが炭酸化の継続によって炭酸カルシウムに変化し終
るときの溶液中の塩基性炭酸カルシウムの濃度変化に対
応する。
本発明者らは、反応開始点より二次降下終了点までに要
した反応時間をtlとし、二次降下終了点から三次降下
終了点(ただし、−曲線では一約10の点)までに要し
た時間t2として、t2とtlとの比 2/l□をめる
と、二次降下終了点までに塩基性炭酸カルシウムがほぼ
100チ生成しているときは、その値は常に約0.45
となシ、一方炭酸カルシウムが混じっているときは、そ
の量に応じて最小0までになることを見出した。
した反応時間をtlとし、二次降下終了点から三次降下
終了点(ただし、−曲線では一約10の点)までに要し
た時間t2として、t2とtlとの比 2/l□をめる
と、二次降下終了点までに塩基性炭酸カルシウムがほぼ
100チ生成しているときは、その値は常に約0.45
となシ、一方炭酸カルシウムが混じっているときは、そ
の量に応じて最小0までになることを見出した。
この知見により、板状塩基性炭酸カルシウムの最適生成
条件の探索が可能となった。すなわち、二酸化炭素又は
二酸化炭素含有ガスの吹き込み速度以外の条件、例えば
反応開始温度、石灰乳濃度、かきまぜ速度などをニ定に
し、t2//を値が約0.45となるようなガス吹き込
み速度を系統的に探索すればよい。このようにして最適
なガス吹き込み速度を見出せば、前と同様な条件で反応
を0行い、二次降下終了点でガス吹き込みを止めると、
はぼ純度100%の板状塩基性炭酸カルシウムを得るこ
とができる。
条件の探索が可能となった。すなわち、二酸化炭素又は
二酸化炭素含有ガスの吹き込み速度以外の条件、例えば
反応開始温度、石灰乳濃度、かきまぜ速度などをニ定に
し、t2//を値が約0.45となるようなガス吹き込
み速度を系統的に探索すればよい。このようにして最適
なガス吹き込み速度を見出せば、前と同様な条件で反応
を0行い、二次降下終了点でガス吹き込みを止めると、
はぼ純度100%の板状塩基性炭酸カルシウムを得るこ
とができる。
この二酸化炭素又は二酸化炭素含有ガスの最適吹き込み
速度は、反応開始温度、原料の生石灰又は消石灰の粒径
と凝集状態、石灰乳濃度、かきまぜ速度、ガスの気泡径
、反応装置形状などによって異なる。これは塩基性炭酸
カルシウムの結晶核の生成が溶液中の溶存水酸化カルシ
ウムや溶存二酸化炭素の濃1度、懸濁水酸化カルシウム
の溶解速度などとの微妙なバランスの上で起るためと考
えられる。ガス吹き込み速度が最適値よシ大きすぎると
、反応液の電気伝導度やPH値が急激に大きく降下した
のち再び急に回復するが、そのときゲル化を経て糸状体
と呼ばれるものを核生成し、板状塩基性炭酸カルシウム
は生成しない。また、ガス吹き込み速度をあまシ遅くす
ると、反応の不均等化が起るためか炭酸カルシウムをも
核生成し、塩基性炭酸カルシウムと炭酸カルシウムとの
混合物が得られる。したがって、本発明においては、二
酸化炭素又は二酸化炭素含有ガスの吹き込み速度を前記
のt2/lx値が0.40〜0.50の範囲、好ましく
は約0.45 になるように調整することか重要である
。
速度は、反応開始温度、原料の生石灰又は消石灰の粒径
と凝集状態、石灰乳濃度、かきまぜ速度、ガスの気泡径
、反応装置形状などによって異なる。これは塩基性炭酸
カルシウムの結晶核の生成が溶液中の溶存水酸化カルシ
ウムや溶存二酸化炭素の濃1度、懸濁水酸化カルシウム
の溶解速度などとの微妙なバランスの上で起るためと考
えられる。ガス吹き込み速度が最適値よシ大きすぎると
、反応液の電気伝導度やPH値が急激に大きく降下した
のち再び急に回復するが、そのときゲル化を経て糸状体
と呼ばれるものを核生成し、板状塩基性炭酸カルシウム
は生成しない。また、ガス吹き込み速度をあまシ遅くす
ると、反応の不均等化が起るためか炭酸カルシウムをも
核生成し、塩基性炭酸カルシウムと炭酸カルシウムとの
混合物が得られる。したがって、本発明においては、二
酸化炭素又は二酸化炭素含有ガスの吹き込み速度を前記
のt2/lx値が0.40〜0.50の範囲、好ましく
は約0.45 になるように調整することか重要である
。
また、本発明においては、反応開始温度はガス吹き込み
速度とともに板状塩基性炭酸カルシウムの生成にとって
極めて重要な要因であり、該塩基性炭酸カルシウムを収
率よく得るためには、反応開始温度を20℃以下(二す
る必要がある。好ましい反応開始温度は10〜18℃の
範囲である。その温度が10℃未満でも板状塩基性炭酸
カルシウムは生成するが、石灰乳の冷却の点から経済的
でない。一方、20℃を超えて22℃位までは一部板状
な塩基性炭酸カルシウムも生成するが、他の形状の炭酸
カルシウムとの混合物となシ、100%近い高純度の塩
基性炭酸カルシウムは得られない。
速度とともに板状塩基性炭酸カルシウムの生成にとって
極めて重要な要因であり、該塩基性炭酸カルシウムを収
率よく得るためには、反応開始温度を20℃以下(二す
る必要がある。好ましい反応開始温度は10〜18℃の
範囲である。その温度が10℃未満でも板状塩基性炭酸
カルシウムは生成するが、石灰乳の冷却の点から経済的
でない。一方、20℃を超えて22℃位までは一部板状
な塩基性炭酸カルシウムも生成するが、他の形状の炭酸
カルシウムとの混合物となシ、100%近い高純度の塩
基性炭酸カルシウムは得られない。
また25℃以上ではもはや板状塩基性炭酸カルシウムは
生成しない。
生成しない。
反応中は反応熱によシ反応液の温度が上昇するので、2
0℃近辺の反応開始温度で炭酸化する場合は、少なくと
も結晶核生成段階終了後、しばらくは冷却する必要があ
る。
0℃近辺の反応開始温度で炭酸化する場合は、少なくと
も結晶核生成段階終了後、しばらくは冷却する必要があ
る。
さらに、均一な反応を行うためには、石灰乳をかきまぜ
ながら二酸化炭素又は二酸化炭素含有ガスを吹き込む必
要がある。このかきまぜ速度は400〜1000 rl
)m1好ましくは500〜7QQ rpmの範囲である
。
ながら二酸化炭素又は二酸化炭素含有ガスを吹き込む必
要がある。このかきまぜ速度は400〜1000 rl
)m1好ましくは500〜7QQ rpmの範囲である
。
このようにして得られた板状塩基性炭酸カルシウムは、
例えば40℃以下の低温乾燥か、あるいは噴霧乾燥やア
ルコール乾燥のような急速な乾燥法によって乾燥される
。40℃以上の高温乾燥を行う場合は、予め水切り′°
を十分に行わないと、乾燥過程中に高温水の作用によっ
て形状が変化することがある。この傾向は粒径の小さな
塩基性炭酸カルシウムにおいて特に著しい。
例えば40℃以下の低温乾燥か、あるいは噴霧乾燥やア
ルコール乾燥のような急速な乾燥法によって乾燥される
。40℃以上の高温乾燥を行う場合は、予め水切り′°
を十分に行わないと、乾燥過程中に高温水の作用によっ
て形状が変化することがある。この傾向は粒径の小さな
塩基性炭酸カルシウムにおいて特に著しい。
本発明の板状塩基性炭酸カルシウムは、形状が板状であ
るため、塗料や製紙用塗被顔料としての用途があシ、ま
た塩基性であることから、塩基性触媒としての用途もあ
る。さらに樹脂混合複合建材の素材としての用途もあジ
、各種プラスターへの充てん材、可塑剤としても利用し
うる。
るため、塗料や製紙用塗被顔料としての用途があシ、ま
た塩基性であることから、塩基性触媒としての用途もあ
る。さらに樹脂混合複合建材の素材としての用途もあジ
、各種プラスターへの充てん材、可塑剤としても利用し
うる。
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
試薬沈降炭酸カルシウムを1000℃で10時間焼成し
て得た生石灰56!iを800ccの蒸留水とともに容
量11のジュサーに入れ、3分間強力な混合水和を行う
。このようにして得た石灰乳2バッチ分を容量31の反
応容器にとシ、さらに蒸留水を加え全量を21としたの
ち、室温で30分間、600 rp!nでかきまぜなが
ら熟成した。次にこの容器を10℃の恒温水槽に移し、
石灰乳温度が10℃になってから、600rl)mでか
きまぜながら炭酸ガスを21!/分で吹き込み炭酸化反
応を行った。
て得た生石灰56!iを800ccの蒸留水とともに容
量11のジュサーに入れ、3分間強力な混合水和を行う
。このようにして得た石灰乳2バッチ分を容量31の反
応容器にとシ、さらに蒸留水を加え全量を21としたの
ち、室温で30分間、600 rp!nでかきまぜなが
ら熟成した。次にこの容器を10℃の恒温水槽に移し、
石灰乳温度が10℃になってから、600rl)mでか
きまぜながら炭酸ガスを21!/分で吹き込み炭酸化反
応を行った。
この間、反応過程を電気伝導度の変化でチェックし、t
2/l工値をめると0.45の値が得られた。
2/l工値をめると0.45の値が得られた。
次に同一条件で調製した石灰乳を同一条件で炭酸化し、
電気伝導度曲線の二次降下終了点でただちに炭酸ガスの
吹き込みを止め、ろ過、脱水、メチルアルコール洗浄を
行ったのち、1ooOQで乾燥し板状な塩基性炭酸カル
シウム約184Iを得た。第2図にこの物質のX線回折
の結果を示す。比較のために消石灰と炭酸カルシウムの
結果も示している。この物質が結晶学的に消石灰や炭酸
カルシウムとは異なることは明らかである。第3図に熱
重量分析の結果を示す。3つの重量減少が認められる。
電気伝導度曲線の二次降下終了点でただちに炭酸ガスの
吹き込みを止め、ろ過、脱水、メチルアルコール洗浄を
行ったのち、1ooOQで乾燥し板状な塩基性炭酸カル
シウム約184Iを得た。第2図にこの物質のX線回折
の結果を示す。比較のために消石灰と炭酸カルシウムの
結果も示している。この物質が結晶学的に消石灰や炭酸
カルシウムとは異なることは明らかである。第3図に熱
重量分析の結果を示す。3つの重量減少が認められる。
ガス分析の結果IとHの減量は水蒸気により■の減量は
二酸化炭素によることが分ったので、各減量値から計算
すると、この物質の示性式は2 Ca OOs ・Ca
(OH) 2 ・H20で表示できることが分った。
二酸化炭素によることが分ったので、各減量値から計算
すると、この物質の示性式は2 Ca OOs ・Ca
(OH) 2 ・H20で表示できることが分った。
第4図にこの物質の走査電子顕微鏡写真を示す。厚さ約
0.05μm1直径約0.35μmの板状体であること
が分る。
0.05μm1直径約0.35μmの板状体であること
が分る。
実施例2
容量3I!の反応容器に20’Qの地下水1.8Jをと
シ、これに市販工業用生石灰粉(2oOメツシユ以下)
120.9を入れ、室温下、600 rpmでかきま
ぜながら30分間水利反応を行った。次にこれに水を加
え全量21!とじたのち、18℃の恒温水槽に入れ、恒
温になってから二酸化炭素濃度1o容量係の空気と二酸
化炭素の混合ガスを毎分57の速度で吹き込んだ。この
間、電気伝導度で反応過程をチェックし、t2/l□値
をめると0.45の値が得られた。次に同一条件で調製
した石灰乳に同一条件で10%二酸化炭素含有ガスを吹
き込み、約90分後に電気伝導度曲線に現われた二次降
下終了点でガス吹き込みを止め、ただちに噴霧乾燥によ
多板状な塩基性炭酸カルシウム約196gを得た。第5
図に得られた塩基性炭酸カルシウムの走査電子顕微鏡写
真を示す。
シ、これに市販工業用生石灰粉(2oOメツシユ以下)
120.9を入れ、室温下、600 rpmでかきま
ぜながら30分間水利反応を行った。次にこれに水を加
え全量21!とじたのち、18℃の恒温水槽に入れ、恒
温になってから二酸化炭素濃度1o容量係の空気と二酸
化炭素の混合ガスを毎分57の速度で吹き込んだ。この
間、電気伝導度で反応過程をチェックし、t2/l□値
をめると0.45の値が得られた。次に同一条件で調製
した石灰乳に同一条件で10%二酸化炭素含有ガスを吹
き込み、約90分後に電気伝導度曲線に現われた二次降
下終了点でガス吹き込みを止め、ただちに噴霧乾燥によ
多板状な塩基性炭酸カルシウム約196gを得た。第5
図に得られた塩基性炭酸カルシウムの走査電子顕微鏡写
真を示す。
実施例3
石灰乳の調製を実施例2と同様にして行ったあと、水分
調節をし全量21とした。次に容器を10〜22°C範
囲の所定温度の恒温水槽に入れ、恒温になってから60
0rpmでかきまぜながら二酸化炭素を所定速度(25
’0 、500 、1000 cc/分)で吹き込み炭
酸化反応を行った。この間、電気伝導度とPHの連続測
定を行い、それぞれの場合のt2/ll値をめ、環基性
炭酸カルシウムの生成に及ぼす反応開始温度の効果を調
べた。その結果を第6図に示す。この図から、反応開始
麺皮と二酸化炭素吹き込み速度が塩基性炭酸カルシウム
の生成に大きな影響を与えることが分る。
調節をし全量21とした。次に容器を10〜22°C範
囲の所定温度の恒温水槽に入れ、恒温になってから60
0rpmでかきまぜながら二酸化炭素を所定速度(25
’0 、500 、1000 cc/分)で吹き込み炭
酸化反応を行った。この間、電気伝導度とPHの連続測
定を行い、それぞれの場合のt2/ll値をめ、環基性
炭酸カルシウムの生成に及ぼす反応開始温度の効果を調
べた。その結果を第6図に示す。この図から、反応開始
麺皮と二酸化炭素吹き込み速度が塩基性炭酸カルシウム
の生成に大きな影響を与えることが分る。
実施例4
31!の反応容器に20℃の地下水1.81!をとシ、
これに市販工業用生石灰粉(200メツシユ以下)を所
定量入れ、室温下、60Orpmでかきまぜながら30
分間水利反応を行った。次に水分調節をし全量21!と
じたのち、18℃の恒温水槽に入れ恒温になってから、
60Orpmでかきまぜながら二酸化炭素を所定速度(
250、500、jDDQcc1分)で吹き込み炭酸化
反応を行った。この間、電気伝導度とPHの連続測定を
行いそれぞれのt2/10 値をめ塩基性炭酸カルシウ
ムの生成に及ぼす石灰乳濃度の効果を調べた。その結果
を第7図に示す。
これに市販工業用生石灰粉(200メツシユ以下)を所
定量入れ、室温下、60Orpmでかきまぜながら30
分間水利反応を行った。次に水分調節をし全量21!と
じたのち、18℃の恒温水槽に入れ恒温になってから、
60Orpmでかきまぜながら二酸化炭素を所定速度(
250、500、jDDQcc1分)で吹き込み炭酸化
反応を行った。この間、電気伝導度とPHの連続測定を
行いそれぞれのt2/10 値をめ塩基性炭酸カルシウ
ムの生成に及ぼす石灰乳濃度の効果を調べた。その結果
を第7図に示す。
実施例5
3I!の反応容器に20℃から80℃の所定温度に加温
した地下水i、s I!をとり、これに市販工業用生石
灰粉(200メツシユ以下)120gを入れ、60Or
pmでかきまぜながら30分間水利反応を行った。次に
水分調節をし全量2tとしたのち、実施例4と同様条件
で炭酸化反応を行った。この間、電気伝導度と−の連続
測定を行い、それぞれt2/11値をめ、塩基性炭酸カ
ルシウムの生成に及ぼす生石灰の水利温度差に由来する
性情差の効果について検討した。その結果を第8図に示
す。この炭酸化条件では20〜40℃で水和した石灰か
らはガス吹き込み速度の調節によ多塩基性炭酸カルシウ
ムを生成できるが、水利温度50℃以上ではガス吹き込
み速度を調節してもほぼ100チの塩基性炭・酸カルシ
ウムは生成できないことが分る。
した地下水i、s I!をとり、これに市販工業用生石
灰粉(200メツシユ以下)120gを入れ、60Or
pmでかきまぜながら30分間水利反応を行った。次に
水分調節をし全量2tとしたのち、実施例4と同様条件
で炭酸化反応を行った。この間、電気伝導度と−の連続
測定を行い、それぞれt2/11値をめ、塩基性炭酸カ
ルシウムの生成に及ぼす生石灰の水利温度差に由来する
性情差の効果について検討した。その結果を第8図に示
す。この炭酸化条件では20〜40℃で水和した石灰か
らはガス吹き込み速度の調節によ多塩基性炭酸カルシウ
ムを生成できるが、水利温度50℃以上ではガス吹き込
み速度を調節してもほぼ100チの塩基性炭・酸カルシ
ウムは生成できないことが分る。
第1図は石灰乳の炭酸化反応過程における電気伝導度曲
線とPH曲線の1例、第2図は板状塩基性炭酸カルシウ
ム、消石灰及び炭酸カルシウム(カルサイト)のX線回
折図の1例、第3図は板状塩基性炭酸カルシウムの熱重
量分析における温度と重量変化との関係を示すグラフの
1例、第4図及び第5図は、それぞれ実施例1及び2で
得た板状塩基性炭酸カルシウムの走査電子顕微鏡写真(
倍率2万倍)、第6図は板状塩基性炭酸カルシウムの生
成に及ぼす反応開始温度の効果をガス吹き込み速度との
関係で示すグラフの1例、第7図は板状塩基性炭酸カル
シウムの生成に及ぼす石灰乳濃度の効果をガス吹き込み
速度との関係で示すグラフの1例、及び第8図は板状塩
基性炭酸カルシウムの生成に及ぼす生石灰の水利温度の
効果をガス吹き込み速度との関係で示すグラフの1例で
あ4特許出願人 工業技術院長用 1)裕部指定代理人
工業技術院九州工業技術試験所長、¥13図 温& (’C) 第4リ 晃5図
線とPH曲線の1例、第2図は板状塩基性炭酸カルシウ
ム、消石灰及び炭酸カルシウム(カルサイト)のX線回
折図の1例、第3図は板状塩基性炭酸カルシウムの熱重
量分析における温度と重量変化との関係を示すグラフの
1例、第4図及び第5図は、それぞれ実施例1及び2で
得た板状塩基性炭酸カルシウムの走査電子顕微鏡写真(
倍率2万倍)、第6図は板状塩基性炭酸カルシウムの生
成に及ぼす反応開始温度の効果をガス吹き込み速度との
関係で示すグラフの1例、第7図は板状塩基性炭酸カル
シウムの生成に及ぼす石灰乳濃度の効果をガス吹き込み
速度との関係で示すグラフの1例、及び第8図は板状塩
基性炭酸カルシウムの生成に及ぼす生石灰の水利温度の
効果をガス吹き込み速度との関係で示すグラフの1例で
あ4特許出願人 工業技術院長用 1)裕部指定代理人
工業技術院九州工業技術試験所長、¥13図 温& (’C) 第4リ 晃5図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 組成式2CaCO3°ca(oH) 2 H20を
有する板状塩基性炭酸カルシウム。 220℃以下の温度に維持した、Oa○としての ゛濃
度4〜12Q/IQOccの石灰乳の中へ、二酸化炭素
を一定速度で導入し、かきまぜながら反応させることに
よシ炭酸カルシウムを製造するに当シ、反応液の電気伝
導度又はp)lを継続的に測定し、反応開始からその二
次降下が生じるまでの時間t1と二次降下から三次降下
が生じるまでの時間t2との比 2/11が0.40〜
0.50の範囲になるように二酸化炭素の導入速度を制
御することを特徴とする、組成式2caco3・oa(
OR)2・H2Cを有する板状塩基性炭酸カルシウムの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17884283A JPS6071523A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 板状塩基性炭酸カルシウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17884283A JPS6071523A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 板状塩基性炭酸カルシウムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6071523A true JPS6071523A (ja) | 1985-04-23 |
JPS6232130B2 JPS6232130B2 (ja) | 1987-07-13 |
Family
ID=16055616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17884283A Granted JPS6071523A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 板状塩基性炭酸カルシウムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6071523A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107055585A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-08-18 | 长兴大地新型材料有限公司 | 一种阻燃型大直径片状碳酸钙的制备方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX2008001169A (es) | 2005-07-26 | 2008-03-18 | Ineos Silicas Ltd | Composiciones acuosa que forma gel de aluminosilicato. |
-
1983
- 1983-09-26 JP JP17884283A patent/JPS6071523A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107055585A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-08-18 | 长兴大地新型材料有限公司 | 一种阻燃型大直径片状碳酸钙的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6232130B2 (ja) | 1987-07-13 |
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