JPS61219716A - 立方体状炭酸カルシウムの製造方法 - Google Patents

立方体状炭酸カルシウムの製造方法

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JPS61219716A JP6128985A JP6128985A JPS61219716A JP S61219716 A JPS61219716 A JP S61219716A JP 6128985 A JP6128985 A JP 6128985A JP 6128985 A JP6128985 A JP 6128985A JP S61219716 A JPS61219716 A JP S61219716A
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恵藤 泰
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三戸 均
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates
    • C01F11/181Preparation of calcium carbonate by carbonation of aqueous solutions and characterised by control of the carbonation conditions

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は1粒子径の揃った立方体状の炭酸カルシウムを
製造する方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、結
晶の形状が主として立方体であって、0.1−1gmの
範囲で粒子径の揃った炭酸カルシウムを製造する方法に
関する。
[発明の背景] 炭酸カルシウムは、塗料の白色充填剤、複合プラスチッ
クのフィラーなどとして広く使用されている。
特に最近、製紙用の填料として広く使用されていたタル
クに代り炭酸カルシウムを使用して中性紙を製造するこ
とが多くなっている。中性紙の填料として使用する炭酸
カルシウムとしては、従来重質炭酸カルシウムが使用さ
れていたが、抄紙網ワイヤ、特にプラスチックワイヤの
摩耗が大きいことから次第に軽質炭酸カルシウムを使用
することが多くなっている。
[従来技術およびその問題点] 軽質炭酸カルシウムとして、一般に紡錘状、柱状、立方
体状のものなどが知られており、また、粒子径も反応条
件を変えることにより種々のものが得られている。
従来軽質炭酸カルシウムは、可溶性塩化合法、炭酸ガス
化合法および石灰乳ソーダ法により製造される。特にわ
が国で生産される石灰は純度が高いことから炭酸カルシ
ウムは炭酸ガス化合法により製造されることが多い、し
かし、炭酸ガス化合法を利用して製造される炭酸カルシ
ウムの粒子径を制御することは困難な場合が多く、粒子
径が0.1〜1.0JLmの範囲にある炭酸カルシウム
を製造することは困難であるとされていた。また、この
方法を利用して得られる炭酸カルシウムは、その粒子の
形状を特定の形状にすることが困難であり、何等の手当
をしない場合には、針状、紡錘状あるいは柱状の結晶形
態の炭酸カルシウムが得られる。
従って、炭酸ガス化合法を利用した炭酸カルシウムの製
造方法は、粒子径の制御と結晶形態の選択性の二点にあ
ったと言うことができる。
石灰乳に二酸化炭素を導入する炭酸ガス化合法を利用し
た炭酸カルシウムの製造方法における粒子径および粒子
形状を制御する方法としては、特公昭42−14704
号、同42−14706号、同54−28399号、同
58−43331号、特開昭53−43097号、同5
7−123822号などの各公報に記載されている。
これらを大別すると、特公昭42−14704号特開昭
57−123822号、同58−43331号公報に記
載されているように、炭酸化する石灰乳に結晶の核とな
る炭酸カルシウムを添加して、この炭酸カルシウムを核
として利用し、粒子径の均一な炭酸カルシウムを製造す
ることを主な特徴とするものである。上記の方法を利用
することにより、核となる炭酸カルシウムの結晶の粒子
径によって得られる炭酸カルシウムの粒子径は成る程度
は制御可能であるが、核となる炭酸カルシウムを調製す
る際に粒子径を制御しなければならず、その操作が依然
として煩雑なものとならざるを得ない。
一方、特公昭42−14706号、特開昭43−430
97号、同54−28399号の各公報には、石灰乳を
調製する際に使用する水酸化カルシウムの粒子径あるい
は粒子形状を制限することにより得られる炭酸カルシウ
ムの粒子径を制御する方法が開示されている。しかし、
これらの方法も、水酸化カルシウムの調製が困難であり
、炭酸カルシウムを製造する工程全体が煩雑となるとの
問題がある。
さらに、上記の方法により得られる炭酸カルシウムは、
殆どが紡錘状あるいは柱状の結晶形態を有するものであ
る。
これに対して立方体状の結晶形態を有する炭酸カルシウ
ムは、たとえば特公昭54−27200号、同54−2
8397号、同56−44016号などの各公報に開示
されている。
これらの公報に記載された方法は、石灰乳を特定の液滴
径となるように噴霧した状態で二酸化炭素と接触させる
方法である。
これらの方法により得られる炭酸カルシウムは、立方体
状の形態を有する粒子径の均一なものであるが1石灰乳
と二酸化炭素との接触が1石灰乳を噴霧しながら行なう
ので、反応装置が非常に複雑になり、さらにこの複雑な
装置を複数使用しなければ反応が貫徹しないとの問題が
ある。
[発明の目的] 本発明は、主として立方体の形態を有する粒子径の揃っ
た炭酸カルシウムを製造する方法を提供することを目的
とする。
更に、本発明は、粒子径が平均粒子径が0.1〜1.O
ILmの範囲にある粒子径の揃った炭酸カルシウムを製
造する方法を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、反応開始時の液温か25℃以下に調整された
石灰乳に、該石灰乳中の水酸化カルシウムの少なくとも
5重量%が炭酸化される迄、該石灰乳のpH値が二酸化
炭素導入前のpH値よりも実質的に0.2以上降下しな
い条件のもとに二酸化炭素を導入し1次いで、残存する
水酸化カルシウムの実質的に全量が炭酸化されるまで二
酸化炭素の導入を続けることを特徴とする立方体状炭酸
カルシウムの製造方法にある。
[発明の効果] 7 本発明の製造方法により、従来比較的製造することが困
難であった0、1〜lgmの範囲の粒子径の炭酸カルシ
ウムを容易に製造することができる。
[発明の詳細な記述] 本発明の炭酸カルシウムの製造に際して、まず、石灰乳
(水酸化カルシウム”懸濁液)を調製する。
石灰乳の調製に用いる水酸化カルシウム源として、通常
の生石灰あるいは消石灰を用いることができる。生石灰
及び消石灰の例としては、生石灰粉、塊状生石灰、塩焼
き生石灰および通常の消石灰を挙げることができる。
上記のような水酸化カルシウムを水中に投入して石灰乳
を調製する0石灰乳中の水酸化カルシウムの濃度は、通
常は、3〜25g/100mjl好ましくは5〜16g
/100mJLの゛範囲である0石灰乳の濃度が3 g
 / l OOm i未満では濃度が低くすぎて経済的
でなく、他方25g7100mJlを越えると石灰乳の
粘度が高くなり作業性が悪くなることがある。
次に、炭酸化反応を開始する時点でこの石灰乳の温度が
25℃以下、好ましくは、7〜18℃の範囲に調整され
ていることが必要である。更に、少なくとも5重量%の
水酸化カルシウムが炭酸化されるまでの間、すなわち炭
酸化率が少なくとも5%に達するまでの間、この温度に
石灰乳の温度を維持することが好ましい、炭酸化反応を
開始する時点において石灰乳の温度が25℃を越えると
、他の条件を満足したとしてもこの段階で立方体状の炭
酸カルシウムを生成するための核が有効に生成しにくく
、本発明の立方体状の炭酸カルシウムを有効に得ること
ができない、また、石灰乳の温度を炭酸化率が少なくと
も5%に到達するまで上記の温度に制御することにより
、核が良好に生成し、有利である0石灰乳の温度の制御
は、炭酸化反応が発熱反応であるので、たとえば反応容
器に冷却装置を付設して行なうことができる。
本発明は、石灰乳中の水酸化カルシウムの少なくとも5
重量%(好ましくは、9重量%)が炭酸化される迄、石
灰乳のpH値を二酸化炭素の導入前のpH値よりも実質
的に0.2以上降下しないような条件のもとに二酸化炭
素を導入することが必要である。
このようなpH値の範囲で炭酸化を行なうことにより、
石灰乳中の水酸化カルシウムと二酸化炭素とが反応して
、懸濁している水酸化カルシウム粒子の表面上に非晶質
炭酸カルシウムが生成する。そして、非晶質炭酸カルシ
ウムが生成することにより水酸化カルシウムの溶解が制
御されてpH値が降下するのであるが、有効に立方体状
の炭酸カルシウムを生成させるためには、pH値の降下
が二酸化炭素の導入前の値よりも0.2以上降下しない
条件のもとに二酸化炭素を導入することが必要である。
特にpH値の降下を0.01〜0.17の範囲に制御し
て二酸化炭素を導入することが好ましい。
pH値が0.2を越えて降下するような条件で二酸化炭
素を導入すると粒子径が0.1〜l”p mの立方体炭
酸カルシウムが生成しない。
このような範囲にpH値を制御して炭酸化反応を行なう
ことにより、石灰乳中の水酸化カルシウム上に非晶質炭
酸カルシウムが生成し、これが。
後の炭酸化により板状塩基性炭酸カルシウムの生成核と
なり、さらに炭酸化を行なうことにより生成した板状塩
基性炭酸カルシウムの形態が変化して立方体状の炭酸カ
ルシウムが生成する。
炭酸化率とは、[炭酸化されたCa、(OH)2/Ca
(OH)z換算したCaの総量] X100の値である
上記のようなpH値を維持する具体的な方法としては1
種々の方法が可能であるが、たとえば、二酸化炭素の導
入速度を石灰乳中に含有される水酸化カルシウムIgに
対して1〜10mJL/分の範囲、好ましくは、1〜7
rn!Lの範囲内の適当な値に設定することにより可能
となる。
二酸化炭素の導入速度を制御してpH値の降下を上記範
囲とする場合に、二酸化炭素の導入速度が水酸化カルシ
ウム1gに対して10mjL/分を越えると、実質的に
pH値を上記の以下に維持することが不可能となる。
1m11分未満でも非晶質炭酸カルシウムは生成するが
立方体状の炭酸カルシウムの核に至るまで長時間を要す
るようになる。
ただし、二酸化炭素の導入速度が上記の範囲であったと
しても、PH値の降下が0.2を越える場合には粒子径
がO1l〜lpmの立方体炭酸カルシウムを得ることが
できない。
このようにして生成した非晶質の炭酸カルシウムは、炭
酸化率が20%を越えると板状の塩基性炭酸カルシウム
の生成に伴なって消失し、再び水酸化カルシウムが溶解
してpH値は上昇する。
導入する二酸化炭素は、二酸化炭素単独であってもある
いは水酸化カルシウムと実質的に反応性を有していない
気体(例、空気、窒素ガス)との混合ガスであってもよ
い、また、石灰石の焼成の際の排出される二酸化炭素含
有気体を用いることができる。混合ガスを用いる場合に
は、混合ガス中の二酸化炭素7の濃度が、通常lO容量
%以上。
好ましくは20容量%以上のものを使用する。
なお、上記炭酸化反応は攪拌下に行なうことが望ましい
このようにして炭酸化した石灰乳に、更に二酸化炭素を
導入して石灰乳中に残存する水酸化カルシウムのほぼ全
量を炭酸化する。
この炭酸化により炭酸化率60〜75%までは板状の塩
基性炭酸カルシウムが生成し、更に二酸化炭素の導入を
続けることにより、生成した板状の塩基性炭酸カルシウ
ムの形態が変化して立方体状の炭酸カルシウムとなる。
炭酸化は1通常炭酸化率が100%に達するまで行なわ
れるが、炭酸化率が95%以上であれば、炭酸カルシウ
ムとして使用することが可能である。
この炭酸化反応の際の石灰乳の温度は、特に冷却あるい
は加熱などをすることなしに行なうことができるが、一
般には45℃以下、好ましくは10〜45℃の範囲で行
なう、特に反応開始時の石灰乳は、45℃以下に調整さ
れていることが好ましい。
また、二酸化炭素も特定の導入速度で導入する必要はな
く、一般には、石灰乳中の水酸化カルシウム(石灰乳を
調製する際に投入した水酸化カルシウム)1gに対して
、1−15mJL/分の範囲である。なお、初期の水酸
化カルシウムを炭酸化した際の導入速度f引続き二酸化
炭素を導入することも可能である。
本発明の炭酸化反応は攪拌下に行なうことが望ましい。
攪拌を行なわなかったり、あるいは攪拌が不充分である
と、均一に炭酸化反応を行なうことができないことがあ
り、さらに導入した二酸化炭素が未反応のまま放出され
ることとなり製品のコストを上昇させる要因ともなる。
このようにして得られた炭酸カルシウムは1粒子径が0
.11−1pの立方体状(サイコロ状)の粒子を少なく
とも50重量%、一般には90重量%以上含む。
このようにして得られた立方体状の炭酸カルシウムは、
塗料あるいは製紙用の塗被料などとして、さらには樹脂
混合複合建材の素材あるいは各種プラスタへの充填剤と
して使用することができる。
次に本発明の実施例を示す。
[実施例1] 冷却装置を備えた容量6文の反応容器に工業用生石灰粉
(平均粒子径74pm以下)および水を投入して、水酸
化カルシウム濃度7 、1 g/100m1の石灰乳5
fL調製した。
この石灰乳中にpHメータの電極を挿入して継続的に石
灰乳のpH値を測定した。
この石灰乳を冷却し、攪拌しながら反応開始温度17℃
で純度99.5%以上の二酸化炭素を二酸化炭素の導入
速度が石灰乳中の水酸化カルシウムIgに対して4.6
mA/分となるように導入して炭酸化反応を行なった。
石灰乳のpH値が炭酸化反応開始前のpH値より0.1
3降下した時点で石灰乳を採取して炭酸化率を測定した
と、ころ炭酸化率は15.5%であった。この間の液温
は17〜20℃であった。
次に、この石灰乳に反応開始温度20℃にて更に上記の
二酸化炭素を石灰乳中の水酸化カルシウム1gに対して
二酸化炭素の導入速度が9.3rnfLZ分となるよう
に導入して、炭酸化率100%になるまで炭酸化反応を
行なった。
この炭酸化された石灰乳を濾過、脱水、メチルアルコー
ル洗浄を行なった後、100℃で乾燥して炭酸カルシウ
ムを460g得た。
炭酸化反応に要した時間は45分であった。
得られた炭酸カルシウムの電子顕微鏡写真を詳細に検討
した結果、平均粒子径が約IILmの粒子径の揃った立
方体状の炭酸カルシウムであった。
さらにX線回折の結果、カルサイト結晶であることが判
明した。
[実施例2] 実施例1で用いた反応容器に工業用生石灰粉(200メ
ツシユパス)および水を投入して、水酸化カルシウム濃
度6.68g7100miの石灰乳5i調製した。
この石灰乳中にpHメータの電極を挿入して継続的に石
灰乳のPH値を測定した。
この石灰乳を冷却し、攪拌しながら反応開始温度20℃
で実施例1で使用した二酸化炭素を二酸化炭素の導入速
度が石灰乳中の水酸化カルシウム1gに対して6.7m
!L/分となるように導入して炭酸化反応を行なった。
石灰乳のpH値が炭酸化反応開始前のpH値よりも0.
08降下した時点の炭酸化率は1000%であった。こ
の間の液温は20〜24℃であった。
次に、この石灰乳に反応開始温度20℃にて更に上記の
二酸化炭素を石灰乳中の水酸化カルシウム1gに対して
二酸化炭素の導入速度が6.7mu/分となるように導
入して炭酸化率100%になるまで炭酸化反応を行なっ
た。
この炭酸化された石灰乳を濾過、脱水、メチルアルコー
ル洗浄を行なった後、100℃で乾燥して炭酸カルシウ
ムを445g得た。
炭酸化反応に要した時間は45分であった。
得られた炭酸カルシウムの電子顕微鏡写真を詳細に検討
した結果、平均粒子径が約0.61Lmの粒子径の揃っ
た立方体状の炭酸カルシウムであった。
さらにX線回折の結果、カルサイト結晶であることが判
明した。
〔実施例3〕 実施例1で用いた反応容器に工業用生石灰粉(200メ
ツシユパス)および水を投入して、水酸化カルシウム濃
度5.4g/loomJLの石灰乳5iL調製した。
この石灰乳中にpHメータの電極を挿入して継続的に石
灰乳のPH値を測定した。
この石灰乳を冷却し、攪拌しながら反応開始温度20℃
で二酸化炭素含有気体(二酸化炭素濃度20容量%、窒
素ガス80容量%)を二酸化炭素の導入速度が石灰乳中
の水酸化カルシウ゛ムIgに対して6.5mJL/分と
なるように導入して炭酸化反応を行なった。
石灰乳のpH値が炭酸化反応開始前のpH値よりも0.
08降下した時点の炭酸化率は1000%であった。こ
の間の液温は、20〜23℃であった。
次に、この石灰乳に反応開始温度27℃にて更に上記の
二酸化炭素を石灰乳中の水酸化カルシウム1gに対して
二酸化炭素の導入速度が3.2m11分となるように導
入して、炭酸化率100%になるまで炭酸化反応を行な
った。
この炭酸化された石灰乳を濾過、脱水、メチルアルコー
ル洗浄を行なった後、100℃で乾燥して炭酸カルシウ
ムを360g得た。
炭酸化反応に要した時間は85分であった。
得られた炭酸カルシウムの電子顕微鏡写真を詳細に検討
した結果、平均粒子径が約0.61Lmの粒子径の揃っ
た立方体状の炭酸カルシウムであった。
さらにX線回折の結果、カルサイト結晶であることが判
明した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、反応開始時の液温が25℃以下に調整された石灰乳
    に、該石灰乳中の水酸化カルシウムの少なくとも5重量
    %が炭酸化される迄、該石灰乳のpH値が二酸化炭素導
    入前のpH値よりも実質的に0.2以上降下しない条件
    のもとに二酸化炭素を導入し、次いで、残存する水酸化
    カルシウムの実質的に全量が炭酸化されるまで二酸化炭
    素の導入を続けることを特徴とする立方体状炭酸カルシ
    ウムの製造方法。 2、石灰乳のpH値が二酸化炭素導入前のpH値よりも
    実質的に0.2以上降下しない条件のもとに二酸化炭素
    を導入する上記工程を、該石灰乳中の水酸化カルシウム
    の少なくとも9重量%が炭酸化する迄行なうことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の立方体状炭酸カルシ
    ウムの製造方法。 3、5重量%に炭酸化する際の石灰乳の温度が10〜2
    5℃の範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の立方体状炭酸カルシウムの製造方法。 4、反応開始時の石灰乳の温度が5〜20℃の範囲にあ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の立方体
    状炭酸カルシウムの製造方法。 5、石灰乳が、水100mlに対して3〜25gの水酸
    化カルシウムを含むものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の立方体状炭酸カルシウムの製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013506613A (ja) * 2009-10-02 2013-02-28 カルシテック・サンテティク・ミネラルズ・リミテッド 炭酸カルシウムの生成
WO2023007882A1 (ja) 2021-07-28 2023-02-02 株式会社Tbm 炭酸カルシウム粒子群、樹脂組成物、及び炭酸カルシウム粒子群の製造方法

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JPS503098A (ja) * 1973-05-16 1975-01-13

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