JPS606878B2 - 多段伸縮ブ−ムにおけるブ−ム伸縮装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クレーンブーム等の多段伸縮ブ−ムにおける
ブーム伸縮装置に関するものである。

従来前記多段伸縮ブームは、テレスコピックシリンダあ
るいは複数個の伸縮シリンダを用いて伸縮作業するもの
が一般に知られているが、か）るものはきわめて高価で
あるばかりでなく、多段伸縮ブームの全体の重量を増大
させ、その支持および伸縮作動に要する動力が大きくな
る等の不具合点があった。そこで本発明は、単一の伸縮
シリングで各伸縮フームを支障なく伸縮作動することが
でき、しかも取扱い操作が簡単で軽量安価な多段伸縮ブ
ームにおけるブーム伸縮装置を提供することを目的とす
るものである。

以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、多段伸縮ブームＢは基ブームーと、これに順次に伸縮
自在に鉄挿される第一、第二および第三伸縮ブーム２，
３および４より構成され、それら第一、第こおよび第三
伸縮ブーム２，３および４の先端上部にはそれぞれ第一
、第二および０第三連結片５，６および７が固着されて
おり、これらの連結杵５，６および７にはそれぞれピン
孔８，９および１０が穿設されている。

基ブームーの基端には油圧シリンダ１１の基端が連結さ
れており、この油圧シリンダ１１は基ブーム１に沿つ夕
て前方にのび、そのピストンロッド先端には被連結片１
２が固着され、この被連結片１２には第一ないし第三ピ
ン孔１３，１４，１５が穿設され、これらのピン孔１３
，１４，１５は、前記連結片５，６，７のピン孔８，９
，１川こそれぞれ一致させることができ、互いに一致し
たピン孔に連結ピンＰを菱込むことにより、油圧シリン
ダー１と、第一、第二あるいは第三伸縮ブーム２，３あ
るいは４とを選択的に連結することができる。また第三
伸縮ブーム４の基端側面と、第二伸縮フーム３の先端側
面には、第三伸縮ブーム４が最伸長した際に互いに一致
するピン孔１６，１７が穿設され、これらのピン孔１６
，１７に連結ピンＰを差込むことにより第三伸縮ブーム
４と第二伸縮ブーム３とを一体に連結することができ、
同じく第二伸縮ブーム３の基端側面と第一伸縮ブーム２
の先端側面にも第二伸縮ブーム３が最伸長したとき互い
に一致するピン孔１乳 １９が穿談され、それらのピン
竃８，１９に連結ピンＰを差込むことにより第二伸縮ブ
ーム３と第二伸縮ブーム２とを一体に連結することがで
きる。基ブームーの先端側面にはブラケツト２０が固談
され〜 このプラケット２Ｑ‘こはストッパ保持部材、
すなわち螺村２１が基ブーム１の側方に回動できるよう
に連結され、その螺村２川こはストッパ片、すなわちナ
ット２２が螺合され「 このナット２２は、その左右回
動により螺杵２１の軸万向に移動し得る。

また前記第一伸縮ブｍム２の先端側面にはＵ字状の係止
溝２４を設けた第一係止部材２３が固着され、第一伸縮
ブーム２の最収縮時には、前言己螺杵２１の前方への回
動により、これを係止溝２４に鉄入することができる。
同じように第二伸縮ブーム３の先端側面にもＵ字状の係
止溝２６を設けた第二係止部村２５が固着され、第二伸
縮ブーム３の最収縮時には、前記蝿杵２１の前方への回
動によりこれを孫止溝２６に鉄入することができる。ま
た、前記第一、第二係止部村２３、２５には、それぞれ
ナット２２が選択的に係合して、前記第一、第二伸縮ブ
ーム２，３の基ブームーからの伸長を阻止することがで
きるようになっている。基ブームーの「前記プラケット
２０の後方にはクリップ２７が固着されし このクリッ
プ２７は螺村２１が基ブーム１の後方に回動されたとき
、この螺村２１を挟持することができる。次に本発明の
実施例の作用を主に第２図ａ〜ｆを参照して説明する。
先ず多段伸縮ブームが最収縮されている状態において、
第２図ａに示すように油圧シリンダー１と第三伸縮ブー
ム４を連結ピンＰにより連結し、またストッパ片、すな
わちナット２２を第二係止部材２５に係合した後「油圧
シリンダー１を伸長作動すれば第三伸縮ブーム４のみを
伸長させることができる。第２図ｂに示すように第三伸
縮ブーム４が最伸長したところで、第三連結片７と油圧
シリンダー１の先端とを連結している連結ピンＰを抜取
る。次に油圧シリンダー１を収縮作動した後、第２図ｃ
に示すように、油圧シリンダー１の先端を連結ピンＰに
より第二連結片６に連結すると）もに第三伸縮ブーム４
の基端と第二伸縮ブーム３の先端とを連結ピンＰにより
連結し、さらにナット２２を第一係止部材２３に係合し
た後、油圧シリンダ１１を伸長作動すれば第二伸縮ブー
ム３を伸長することができる。第２図ｄに示すように第
二伸縮ブーム３が最伸長されたら第二連結片６と油圧シ
リンダー１の先端とを連結している連結ピンＰを抜取っ
た後再び油圧シリンダ１１のみを収縮作動し、第２図ｅ
に示０すように油圧シーｊンダー 亀の先端を連結ピン
Ｐにより第一連結片５に連結すると）もに第二伸縮ブー
ム３の基端と第一伸縮ブーム２の先端とを連結ピンＰに
より連結し「 さらにナット２２を第一係止部材２３か
ら離脱して螺杵２１をクリップ２７夕に係止させた後、
油圧シリンダ亀蔓を伸長すればト第２図ｆに示すように
第一伸縮ブーム２を伸長することができ、これにより第
一「第二および第三伸縮ブーム２７３および４をすべて
伸長させることができ、多段伸縮ブームは最伸長される
。０ また以上の操作を逆に行えば、前記第２図ｆ〜ａ
の順を辿って多段伸縮ブームを収縮させることができる
。

満、上記実施例では伸縮ブームが三本よりなる多段伸縮
ブームの場合を説明したが、伸縮ブームの本数の増減は
自由である。以上のように本発明によれば「基ブームに
複数本の伸縮ブームを順次に伸縮自在に鉄挿してなる多
段伸縮ブームにおいて、前記基ブームの基端に単一の伸
縮シリンダの基端を連結し、その伸縮シリンダの先端に
は、前記複数本の伸縮ブームの各先端にそれぞれ設けた
連結片の一つに選択的に連結し得る被連結片を設け、ま
た前記複数本の伸縮フームのうち、最先端のブームを除
く残余のブームの各先端部にはそれぞれ係止部材を設け
、それらの係止部村の一つに選択的に係合してその係止
部材が設けられる伸縮ブームの基ブームからの伸長を阻
止し得るストッパ片をト前記基ブームの先端部に設けた
ストッパ保持部材に移動調節可能に支持したので、伸縮
シリンダ先端の被連結片と伸縮ブーム各先端の連結片と
の連脱操作と〜前記ストッパ保持部材のストッパ片と係
止部材との係脱操作とを行うことにより「単一の伸縮シ
リンダの伸縮作動のみで多段伸縮プ−ムを伸長作動する
ことができ、高価なテレスコピックシリンダや複数個の
伸縮シリンダを必要としないから、廉価に提供すること
ができると〉もに多段伸縮ブーム全体の重量を軽減し、
その伸縮作動保持に要する動力を減らすことができる。

特に本発明では、ブーム伸長過程で複数本の伸縮ブーム
をその先端側のものから順次一本宛基ブームに対して伸
長させる一方、収縮位置に待機する伸縮ブームの追従伸
長を前記ストッパ片によって規制するようにしているか
ら、該ストッパ片及びこれを支持するストッパ保持部材
は、収縮位置に待機する伸縮ブームの先端と基ブーム先
端とに亘る短いもので足り、その取扱い操作が極めて容
易である。

その上「伸縮ブームが多段の場合でも、それらブームの
各伸長規制を、ストッパ保持部村に対して移動調節可能
な共通一個のストッパ片によってそれぞれ支障なく行な
うことができるから「構造が簡単でコストの低減に寄与
し得る。しかもブーム伸長過程で、一旦伸長させた伸縮
ブームの一部を特別に収縮移動させる必要はないから、
それだけ伸縮シリンダの負荷が軽減されることは勿論、
伸長済み伸縮ブームを伸長位置に保持するための、該伸
長済みブームと基ブームとに亘る長いストッパ手段も不
要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を備えた多段伸縮ブームの一部の斜
視図「第２図ａ〜ｆはその伸長過程を示す斜視図である
。 軍・…・・基ブーム、２，３？ ４……伸縮ブームとし
ての第一、第二、第三伸縮ブーム、５，６，７・…・・
連結片としての第一「第二、第三連結片、１１…・・・
伸縮シリンダとしての油圧シリンダ、２１・・・・・・
ストッパ保持部村としての蝿村、２２…・・・ストツパ
片としてのナット、２３，２５・・・・・・係止部村と
しての第一〜第二係止部材。 筆１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 基ブームに複数本の伸縮ブームを順次に伸縮自在に
   嵌挿してなる多段伸縮ブームにおいて、前記基ブームの
   基端に単一の伸縮シリンダの基端を連結し、その伸縮シ
   リンダの先端には、前記複数本の伸縮ブームの各先端に
   それぞれ設けた連結片の一つに選択的に連結し得る被連
   結片を設け、また前記複数本の伸縮ブームのうち、最先
   端のブームを除く残余のブームの各先端部にはそれぞれ
   係止部材を設け、それらの係止部材の一つに選択的に係
   合してその係止部材が設けられる伸縮ブームの基ブーム
   からの伸長を阻止し得るストツパ片を、前記基ブームの
   先端部に設けたストツパ保持部材に移動調節可能に支持
   してなる、多段伸縮ブームにおけるブーム伸縮装置。