JPS6066938A - 改良された非粘着性チュ−インガム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は改良された非粘着性チューインガムにｌし、さ
らに詳細には特定種類および割合の成分からなるチュー
インガムベース組成物に通常のガム成分を添加混線して
なる、特に義歯を有する人に適した非粘着性チューイン
ガムに関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

チューインガムは特異的な粘弾性を有するため、歯表面
との界面力によシ付着する傾向を示すことが知られてい
る。この付着傾向は、人間の天然歯に比して、メタクリ
ル酸系の合成樹脂。

アマルガム、パラジウム合金、クロム合金などで作成さ
れたインレー、義歯、入れ歯に対して一層激しいもので
ある。したがって虫歯、歯槽膿漏などの理由で天然歯を
破損し或いは喪失して義歯の使用を余儀なくされた人け
、チューインガム金糸しむ上で大きな障害となる。

このような問題に対処するため、従来、義歯付着を起こ
しにくいチューインガム組成物が幾つか提案されている
が、いずれもその防止効果が不足しさらにかみごこちの
劣化、香味の劣化、経時安定性の劣化などの欠点を伴な
い、したがってトータル商品として考慮した場合満足し
うる品質とは言い妬いものばかシである。たとえば、米
国特許第３，２５５，０１８号公報はゼラチンタンニン
酸付加物のチューインガムへの添加を開示しているが、
タンニン酸は水溶性であるためｌ！ｌｉ　僻の間に溶出
して、接面付着防止効果に永続性がない。また％特開昭
５１−１２１５６０号公報は弾性体、無機物助剤、水添
油脂との組合せからなる非粘着性ガムベースを開示して
おシ、既に部品化されかつ義歯付着防止能も良好である
）が、かりごこちに基材感が強く、ソフトさが欠如し、
さらに必須成分である水添油脂、特に部分水添油脂が散
孔され易く、したがって経時安定性が低いためガム香味
の劣化を招くという欠点を有する。さらに、特開昭５７
−２０８９５５号公報はレシチンおよびその誘導体、弾
性体溶媒としての水添ウッドロジングリセリンエステル
を含む非粘着性ロジン、ロジン誘導体およびそれらの多
価アルコールエステルを用いた非粘尤性チューインガム
を開示しているが、これら成分はチクルなど天然弾性体
に含有されるものと同様のガムベース樹脂物質であって
、本来強い粘着性を有するためこれらを含有するチュー
インガムＨＡ澹柑魯訪１μ鮨に段番界値；糺ζ式ちに、
レシチンおよびその誘導体は特異臭があシ、香味を劣化
させるという欠点をも有する。

本発明は、充分な義歯付着防止能を有するにも拘わらず
嗜好商品としても総合的に満足しうる品質の非粘着性チ
ューインガムを開発することに成功した。

チューインガム原料として一般的に欧州される天然チク
ルなどの樹脂やゴムよ勺４：＃成された天然弾性体、ロ
ジンもしくはその誘導体およびそれらの多価アルコール
エステルは、チューインガムのかみごこちを良好にする
上で極めて効果のある原料である。しかしながら、反面
において、これら原料は極めて強力な付着性、特に義歯
付着傾向を有するため、他の原料と組合せて使用する場
合その比率いかんにかかわらず充分満足しうる品質の非
粘着性チューインガムを製造するのが困難である。

そこで、本発明者は鋭意研究、改良を重ねた結果４Ｆ定
種類および割合の弾性体、酢酸ビニル樹脂、炭化水素、
無機質および乳化剤でチュ−インガムベースを構成する
ことにより、義歯への付着傾向が著しく低減されると共
にかみどこち、香味、経時安定性などにお−でも滴足し
うるチューインガムｔｍ遺すΣことに成功した。

本発明の必須原料である弾性体、酢酸ビニル樹脂および
炭化水素についても単品ではそれぞれ成る程度の粘着性
すなわち義歯付着傾向を示すが、これらを特定の割合で
組み合せかつ特定割合の乳化剤および無機質と組み合せ
れば義歯に付着しない非粘着性チューインガムが得られ
ることを突き止めた。

〔発明の目的〕

したがって、本発明の目的は、義歯付着防止能が改善さ
れかつかみごこち、香味、経時安定性も良好である改良
された非粘着性チューイン３０重量係と、酢酸ビニル樹
脂１０〜６５重量％と、炭化水素２０〜４５重ｆｆｉ％
と、乳化剤２〜１０Ｍ景係と、無機質８〜２０麓’１１
俤とからなるチューインガムベース組成物に通常のガム
成分を添加混線することにより達成さ１％る。

本発明の一成分である弾性体としてはポリイノブチレン
、イソプレン−イソブチレン共重合体、ポリインプレン
（天然ゴム）訃よびそ７Ｌらの混合物から選択される弾
性体を使用する。商業的に入手しうるポリインブチレン
としては平均分子量４０，０００〜ａｏ、ｏｏｏの中重
合度のものと平均分子量３００，０００〜５００，００
０の高重合度のものとが存在し、前者は伸びのあるソフ
トな弾性を有する一方、後者は強いゴム弾性を有する。

したがって、弾性体としてポリイソブチレンを使用する
場合は、両者の併用が望ましく、前者と後者との重量比
は２：１乃至５：１、好ましくは２，５：１乃至５，５
：１の範囲とする。

後者、すなわち高重合度のものがこの範囲を越えて増加
するとゴツゴツした硬いかみごこちになるのに対し、中
重合近のものが上記範囲を越えて増加すると粘性がより
強くなって本発明の目的に合致しなくなる。弾性体はチ
ューインガムベースに対し１０〜３０ｇ量裂、好ましく
は１６〜２３重量俤の量で使用され、１脂俤未満では弾
性が不足する一方、３０％を越えるとゴム感が強くてか
みごこちが悪化する。

本発明の非粘着性チューインガムの第２の成分である酢
酸ビニル樹脂については、その平均重合度の違いによっ
てその諸物性、チューインガム基材としての効果なども
相違する。ここで「平均重合度」という用語は、単一の
重合度を有する酢酸ビニル７Ｍ脂でなく、正規分布を持
つ酢酸ビニル樹脂分子の重合度平均値を意味する。

一般に、酢酸ビニル樹脂はその平均重合度が６００を越
えると非常に硬いものとなるのに対し、１００程度の平
均重合度を有する酢酸ビニル・；４脂はソフトである。

注目すべきことは、たとえば商業的に入手しうる酢酸ビ
ニル樹脂は正規分布を持つ平均重合７＆２００前後のも
のが多く、これに対し正規分布を持つ平均重合度１００
の酢酸ビニル樹脂４０部と同じく平均重合度２００のも
の５０部と同じく平均重合度６００のもの１０部とを組
合せた場合にも見掛上の重合度は２００となるが後者の
場合平均重合度６００の酢酸ビニル樹１ｊ１はガムの硬
さを維持し、長時間噛み続けても弾性を減少させないと
いう効果を与える一方、平均重合度１００のものはガム
組織のなめらかさを維持するのに役立ち。

かくして一般に市販されている正規分布を持つ平均重合
度２００の酢酸ビニル樹脂だけのものと比較して明らか
に品質面への効果が相違する。

特に１本発明においては、チューインガム原料相互のバ
インダーとなる天然チクル、ロジンおよびロジン誘導体
の多価アルコールエステルを使用せず、したがって組織
のなめらかさが不足しがちであるため、２種以上の異な
った平均重合度の酢酸ビニル樹脂を使用することが品質
向上の点で極めて有利である。この場合、低平均重合度
のものと高平均重合度のものとの組合せ比率が臨界的効
果を示し、平均重合度８０〜１５０の低重合度のものと
平均重合度６００〜１、５００の中乃至高重合度のもの
との比率は４：１乃至１：２、好ましくは２．５：１乃
至１：１．５とすることが望ましく、低重合度のものが
多過ぎると軟化が顕著となる一方、中〜高重合度のもの
が多過ぎるとガムが硬くなり過ぎる。なお、正規分布を
持つ平均重合度が１５０〜６００の範囲にある酢酸ビニ
ル樹脂については、特に添加比率に制約はない。本発明
において、酢酸ビニル樹脂はチューインガムベースに対
し総量トして１０〜３５１ｂ、好ましくは１８〜３０８
〜３０重量％用される。

本発明の非粘着性チューインガムにおける第３の成分で
ある炭化水素は一般に石油系ワックスからなル、これは
パラフィンワックスおよびマイクロクリスタリンワック
ス（微結晶ワックス）を包含する。これらは両者とも分
子量、分子構造の異なる多種の炭化水素の混合物であシ
、前者は直鎖状の相対的に低分子量のものが多く、後者
Ｉ／′ｉ鎖状分鎖状分岐分環状分岐る相対的に高分子量
のものが多いが、両者の明確な境界は存在しない。石油
系ワックスは飽和度の高い炭化水素で構成されているた
め、同様に二次可塑剤として用いられる油脂（水添、部
分水添油脂を含ム）、ロジンおよびロジン誘４〉体の多
価アルコールエステルなどに比べて化学的に不活性であ
シかつ酸化されにくく、したがってガムの経時安定性向
上に寄与する。石油系ワックスは原油から分離精徊され
、元来化学的に不活性なものであるが、水添処理を施こ
すことによりさらに不活性度を増大させることができ５
本発明の目的に一層適するものが得られる。炭化水素の
使用量は、チューインガムベース組成物の重量に対し２
０〜４５重ｉ俤、好ましくｉ／′ｉ６０〜４０重量係で
ある。２０％未満ではｕｆ鎧化効果が不充分となる一方
、４５％を越えるとガムが軟化しかつ組織が粗雑ｐｃな
る。

本発明の非粘着性チューインガムにおける第４の成分で
ある乳化剤としては脂肪酸モノグリセライド、ジグリセ
ライド、アセチル化モノグリセライド、トリア七テン、
ポリグリセリン脂肪酸エステルまたはそれらの混合物が
使用され、弾性体および酢酸ビニル樹脂よシなる咀明基
材に対、する−次回塑剤としての効果を有し、基材窓を
緩和してなめらかなかみごこちを付与する。

しかしながら、他の成分に比較して相対的に酸化され易
いため、可塑剤としての必要量を越える使用は避けるべ
きであり、チューインガムベースに対し２〜１０重量％
、好ましくは３〜６Ｍ量俤の量で使用するのが望ましい
。

最後に、第５の成分である充填剤としての無機質は炭酸
カルシウムおよびメルクから選択され、非粘着性を増大
させる効果を有する。使用量ハ、チューインガムベース
に対し８〜２０重鎚悌、好ましくは１２〜１８２〜１８
重量％あり、８饅未満では義歯付着防止効果が乏しくな
る一方、２０俤を越えると組織が粗雑化してかみごこち
を劣化させる。

本発明の非粘着性チューインガムを製造するに際し、上
記５種の成分からなるチューインガムベース組成物に対
して添加混練される添加成分は通常のガム成分、たとえ
ば甘味料（天然および甘酸甘味料）％香料、保湿剤（た
とえばグリセリン）など当業界で周知された任意の成分
である。

さらに、本発明の非粘着性チューインガムを製造する際
のガムベース製造工程およびチューインガム製造工程も
本発明にとって臨界的でなく、任意の製造設備および製
造条件を使用することができる。

〔発明の実施例〕

以下、実施例により本発明を説明するが、これらのみに
限定されるものではない。なお、実施例の記載において
部数は、特記しない限り重量部とする。

以下の実施例および比較例において、ガムベースおよび
チューインガムは次のようにそｉｔぞ７″Ｌ製造した。

ガムベース 下記各実施例１〜６および比較例１〜６に示した種類お
よび量の成分を高剪断カミキサにて混練し、その際混和
に負荷のかかる高■合度弾性体をワックス或いは無機質
成分と混練した後。

ミキサを１１０〜１２０℃まで加温し、適時他の成分を
添加混合してガムベースを製造する。なお、加圧式ミキ
サなどで短時間に高速剪断混合してもよい。

チューインガム 上記のガムベース製造工程で得られたガムベースにつき
、一般のチューインガム製造用ミキサを使用してそれぞ
れガムペース２２部に対し粉砕グラニユー糖５６部、ブ
ドウ糖８部、コー７’／ラップ１２部、グリセリン１．
５部、スペアミント香料０．５部金添加混合してスペア
ミントガムを製造した。

このように製造さｆしたチューインガム試料のそｉＬぞ
れにつき官能評価試験、義歯基材付着比較試験および経
時安定性比較試験を行ない、後記に示す結果を得た。

実施例１ 次の成分全混練してガムベースを製造した二平均分子１
４ｏｏ、ｏｏｏのポリイソブチレン　５部平均分子量５
０，０００のポリインブチレン　１５部平均重合度１０
０の酢酸ビニル樹脂　６平均重合度２００の酢酸ビニル
樹脂　１８　゛平均重合度６００の酢酸ビニル樹脂　６
マイクロクリスタリンワツクス　２８ パラフインワツクス　４ 脂肪酸モノグリセライド　５ 炭酸カルシウム　１５ 計　１００ 実施例２ 次の成分を混線してガムベースを製造した：平均分子量
４００．０００のポリイソブチレン　４部１　５０．０
００　１２ 天然ポリイソプレン　４ 平均重合度１００の酢酸ビニル樹脂　４＃　２００　１
５ Ｎ　３５０　４ ｚ　８００　ｚ　３ マイクロクリスタリンワツクス　３２ 脂肪１設モノグリセライド　２部 アセチル化モノグリセライド　４ タルク　１６ 計　１００ 実施例６ 次の成分を混線してガムベースを製造した：インプレン
−インブチレン共重合体　５部平均分子ｉ５０，０００
のポリインブチレン　１６平均重合度　１００の＃酸ビ
ニル樹脂５２００　ｚ　、　Ｂ ’　５００　＃　６ １１．０００　１　２ マイクロクリスタリンワツクス　２８ パラフインワツクス　１゜ アセチル化モノグυセライト　５ タルク　１５ 計　１００ 比較例１ 次の成分を混線してガムベースを製造した二平均分子量
４００，０００のポリイソブチレ／　６部５０．０００
　１５ 平均重合度２００の酢酸ビニル樹脂　２６水添植物油　
１４ 部分水添植物油　２２ 脂肪酸モノグリセライド　５ 炭酸カルシウム　１５ 計　１００ 比較例２ 次の成分を混線してガムベースを製造した：平均分子量
４００，０００のポリインブチレン　６部５０．０００
　＃　１６ 平均重合度２００の酢酸ビニル樹脂２５水添植物油　２
２ マイクロクリスタリンワツクス　１０ 部分水添ロジンエステル　４ レシチン　２ 炭酸カルシウム　１５部 Ｎ）　＊ｏ。

比較例６ 次の成分を混迷してガムベースを製造した：天然チクル
　２３部 平均分子［５０，０００のポリイソブチレン　８平均重
合度２００の酢酸ビニル樹脂　２２マイクロクリスタリ
ンワツクス　２０ 部分水添ロジンエステル　１０ 月ｄ肪酸モノグリセライド　２ 炭ばカルシウム　１５ 計　ｊ００ 官能評価試験 入７″１．歯、または大臼歯にさし歯クラウンを入れて
いる義歯保有者４０名に対し、実施例１〜６および比較
例１〜乙のガムペースからそれぞれ製造したチューイン
ガムを試食させて、義歯付着程度訃よびかみごこちにつ
き評価させた。

く評価基準〉 Ａ　ＢＣ 義歯付着程度　全く付着なし　少し付着　かなシ付着か
みごこち　良好　普通　不良 く結　果〉 ６分間１且晴したガムを直径２０■箕、厚さ０．５ｍｍ
の円板に成型してレオメータの試料台にセリトン１幅１
關、深さ０．５ｍの溝を芽設した直径１０關のメタクリ
レートｍの大臼歯状アタッチメントを一定圧力でθσ記
成型ガム円板に食い込１せ、次いで反対方向に試料台を
移動させてガムが完全にアタッチメントから分離する時
間（抄〕を測定した。この時間は付着性の尺度となシ、
短かい程ガムの付層性が小さいことを示す。

く鮎　果〉 １２３　１２３ 退離化物価（ＰＯＶ）を測定し、この値が低い程経時安
定性が艮好なガムである・ 〈結　果〉 １２３　１２３ 常温３ケ月　０．８　０，９　１，２　６，０　６．０
　４．３常己６ケ月　１．２　１，０　１，５　１５．
３　５，６８．８〔発明の効果〕 本発明の非粘着性チューイン、ガムは、特定種Ｑ＞よび
割合の弾性体、酢ばビニルなす脂、炭化水素、乳化剤お
よび無機質からなるチューインガムペルスに通常のガム
添加成分を添加混線してなり、特に義歯付着防止効果が
顕著であると共にかみごこち、香味および経時安定性も
満足しうる品質良好なチューインガムである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）弾性体１０〜３０重量％と、酢酸ビニル徂脂１０
   〜３５重量％と、炭化水素２０〜４５重量係と、乳化剤
   ２〜１０重量鋒と、無機り８〜２０重量俤とからなるチ
   ューインガム＾−ス組成物に通常のガム成分を添加混線
   し１なる。特に義歯に適するよう改良された非な着性チ
   ューインガム。 （２）弾性体がポリイソブチレン、インプレン−イソブ
   チレン共重合体、ポリインプレン（メ然ゴム）′ｉ？よ
   びそれらの混合物よルなる群ｔら選択される特許請求の
   範囲第１項記載のｌ＋粘着性チューインガム。 β）弾性体が平均分子量４０，０００〜ｓｏ、ｏｏ。 の中重合度ポリインブチレンおよび平均分ｊ量３０α０
   ００〜５００，０００の高重合度ポリイ記載の非粘着性
   チューインガム。 （４）　中重合度ポリイソブチレンと高重合度ポリイン
   ブチレンとのＭｉ比が２＝１乃至５：１の範囲にある特
   許請求の範囲第１項記載の非ｉ　粘着性チューインガム
   。 （５）　酢酸ビニル樹脂が、正規分布をもつ平均重合度
   ８０〜ｔ５００を有する少なくとも２種の酢酸ビニル樹
   脂の混合物よりなる特許請求の範囲第１項記載の非粘着
   性チューインガム。 ｉ　（６）　正規分布ｔ″屯つ平均重合度８０〜１５０
   の低重合度酢酸ビニル樹脂と、正規分布をもつ平均重合
   度６００〜１．５００の中乃至高重合度酢酸ビニル樹脂
   との重量比が４：１乃至１：２の範囲にある特許請求の
   範囲第５項記載の非粘着性チューインガム。 （乃　炭化水素が石油系マイクロクリスタリンワックス
   、パラフィンワックスおよびそれらの混合物よりなる群
   から選択される特許請求の範囲第」項記載の非粘着性チ
   ューインガム。 Ｗ　（Ｑｌ　ｔｆｊ４イに＋妥礒２　÷派加卯亡引奔に
   ？市工ｑツクスからなる特許請求の範囲第７項記載の非
   粘着性チューインガム。 （９）　乳化剤が脂肪酸モノグリセライド、ジグリセシ
   イド、アセチル化モノグリセライド、トリアセチン、ポ
   リグリセリン脂肪酸エステルおよびそれらの混合物より
   なる群から選択される特許請求の範囲第１項記載の非粘
   着性チューインガム。 （１０）無機質が炭酸カルシウム、メルクおよびそれら
   の混合物よりなる群から選択される特許請求の範囲第１
   項記載の非粘着性チューインガム。