JPS6021123B2 - 義歯安定剤 - Google Patents
義歯安定剤Info
- Publication number
- JPS6021123B2 JPS6021123B2 JP52062663A JP6266377A JPS6021123B2 JP S6021123 B2 JPS6021123 B2 JP S6021123B2 JP 52062663 A JP52062663 A JP 52062663A JP 6266377 A JP6266377 A JP 6266377A JP S6021123 B2 JPS6021123 B2 JP S6021123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl acetate
- acetate resin
- polymerization degree
- denture
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Dental Preparations (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は酢酸ビニル樹脂を主成分とするペースト状義歯
安定剤に関する。
安定剤に関する。
一般に、義歯安定剤には、■容器から取り出し易いこと
(チューブから押し出し易いこと)、■無味、無臭、無
害であり、口腔粘膜への刺激がないこと、■義歯への装
着を容易に行い得、またクッション効果に優れて、使用
感が良好であること、■接着力或いは固着力が強いこと
、■接着力或いは固着力の持続時間が長いこと(長時間
効果が持続すること)、■使用後に義歯から取り除き易
いこと、■保存安定性に優れていること、等の特性が要
求される。
(チューブから押し出し易いこと)、■無味、無臭、無
害であり、口腔粘膜への刺激がないこと、■義歯への装
着を容易に行い得、またクッション効果に優れて、使用
感が良好であること、■接着力或いは固着力が強いこと
、■接着力或いは固着力の持続時間が長いこと(長時間
効果が持続すること)、■使用後に義歯から取り除き易
いこと、■保存安定性に優れていること、等の特性が要
求される。
しかしながら、従来の義歯安定剤は、いるれもこれら要
求を完全に満たし得ない。
求を完全に満たし得ない。
即ち、天然(水溶性)高分子を主成分とした粉末状タイ
プの義歯安定剤は、接着力が弱く、効果の持続時間が短
い上、義歯をとったときに口腔内に高分子が残り、ヌル
ヌルして非常に不快な感じを与える等の欠点があり、天
然・(水溶性)高分子に流動パラフィン、白色ワセリン
等の炭化水素系非水溶媒を加えたペースト状タイプのも
のは、接着力、効果持続時間が前記粉末状タイプのもの
よりは良好であるがなお十分には満足し得るものではな
く、かつ義歯をとった際に口腔内及び義歯に付着物が残
ると共に、これらの除去が困難である等の欠点を有して
いた。また、合成樹脂を主成分としたペースト状タイプ
の義歯安定剤は、主に酢酸ビニル樹脂−水−アルコール
を主構成成分としており、酢酸ピニル樹脂として平均重
合度1000以下の低重合度のものが使用されているが
、従来のこの種の低重合度酢酸ビニル樹脂を主成分とし
たペースト状義歯安定剤は、使用性、機能面の点では前
二者よりも優れているが、義歯の使用される口腔内温度
は37q0前後であり、この温度において良好な固着力
を持たせるために常温(15〜2ぷ0)におけるペース
トの粘度を高くせざるを得ず、このためチューブから押
し出しにくいという問題がある。
プの義歯安定剤は、接着力が弱く、効果の持続時間が短
い上、義歯をとったときに口腔内に高分子が残り、ヌル
ヌルして非常に不快な感じを与える等の欠点があり、天
然・(水溶性)高分子に流動パラフィン、白色ワセリン
等の炭化水素系非水溶媒を加えたペースト状タイプのも
のは、接着力、効果持続時間が前記粉末状タイプのもの
よりは良好であるがなお十分には満足し得るものではな
く、かつ義歯をとった際に口腔内及び義歯に付着物が残
ると共に、これらの除去が困難である等の欠点を有して
いた。また、合成樹脂を主成分としたペースト状タイプ
の義歯安定剤は、主に酢酸ビニル樹脂−水−アルコール
を主構成成分としており、酢酸ピニル樹脂として平均重
合度1000以下の低重合度のものが使用されているが
、従来のこの種の低重合度酢酸ビニル樹脂を主成分とし
たペースト状義歯安定剤は、使用性、機能面の点では前
二者よりも優れているが、義歯の使用される口腔内温度
は37q0前後であり、この温度において良好な固着力
を持たせるために常温(15〜2ぷ0)におけるペース
トの粘度を高くせざるを得ず、このためチューブから押
し出しにくいという問題がある。
更に義歯床からの剥離性に若干の問題がある(上述した
要求のうち、義歯への接着性と剥離性とはむしろ相反す
る要求であり、従来の義歯安定剤にあってはこの…が十
分解決されていないという問題を有する)と共に、樹脂
の唾液により柔軟性の喪失があるので効果持続時間に改
良の余地があり、またその改良のために加える可塑剤の
種類によっては(例えば、フタル酸ェステルを使用する
場合)安全性の点に問題がある等の欠点を有している。
本発明者らは上記事情を改善するため種々検討を重ねた
結果、平均重合度400〜1000の低重合度酢酸ビニ
ル樹脂に平均重合度3000〜7000の高重合度酢酸
ビニル樹脂を配合し、これら両酢酸ビニル樹脂を主成分
とすると、得られたペースト状義歯安定剤は、可塑剤を
必ずしも配合しなくとも良好な特性を有し、チューブか
らの押出し易さに殴れ、かつ接着性、その鮫果の持続性
が良好であると共に義歯からの剥離性が良好で、接着性
と剥離性との相反する要求を十分良好に同時に満足させ
ることができ、しかそ義歯への装着を行い易く、またク
ッション効果に優れ、更に無味、無臭、無害で口腔粘膜
への刺激もなく、良好な使用感を有する等、上述した■
〜■の要求を確実に満たし得ることを知見し、本発明を
なすに至ったものである。
要求のうち、義歯への接着性と剥離性とはむしろ相反す
る要求であり、従来の義歯安定剤にあってはこの…が十
分解決されていないという問題を有する)と共に、樹脂
の唾液により柔軟性の喪失があるので効果持続時間に改
良の余地があり、またその改良のために加える可塑剤の
種類によっては(例えば、フタル酸ェステルを使用する
場合)安全性の点に問題がある等の欠点を有している。
本発明者らは上記事情を改善するため種々検討を重ねた
結果、平均重合度400〜1000の低重合度酢酸ビニ
ル樹脂に平均重合度3000〜7000の高重合度酢酸
ビニル樹脂を配合し、これら両酢酸ビニル樹脂を主成分
とすると、得られたペースト状義歯安定剤は、可塑剤を
必ずしも配合しなくとも良好な特性を有し、チューブか
らの押出し易さに殴れ、かつ接着性、その鮫果の持続性
が良好であると共に義歯からの剥離性が良好で、接着性
と剥離性との相反する要求を十分良好に同時に満足させ
ることができ、しかそ義歯への装着を行い易く、またク
ッション効果に優れ、更に無味、無臭、無害で口腔粘膜
への刺激もなく、良好な使用感を有する等、上述した■
〜■の要求を確実に満たし得ることを知見し、本発明を
なすに至ったものである。
即ち、本発明は平均重合度400〜1000の低重合度
酢酸ビニル樹脂と平均重合度3000〜7000の高重
合度酢酸ビニル樹脂とエタノールと水を含み、低重合度
酢酸ビニル樹脂と高重合度酢酸ビニル樹脂との重量比が
9:1〜7:3であり、これら酢酸ビニル樹脂の総配合
量が40〜75重量%であり、エタノールと水との重量
比が7:3〜4:6であり、エタノールと水の総量が2
5〜45重量%(但しエタノールは2の重量%以下)で
あることを特徴とするペースト状義歯安定剤を提供する
ものである。
酢酸ビニル樹脂と平均重合度3000〜7000の高重
合度酢酸ビニル樹脂とエタノールと水を含み、低重合度
酢酸ビニル樹脂と高重合度酢酸ビニル樹脂との重量比が
9:1〜7:3であり、これら酢酸ビニル樹脂の総配合
量が40〜75重量%であり、エタノールと水との重量
比が7:3〜4:6であり、エタノールと水の総量が2
5〜45重量%(但しエタノールは2の重量%以下)で
あることを特徴とするペースト状義歯安定剤を提供する
ものである。
以下、本発明につき詳しく説明する。
本発明に使用する低重合度の酢酸ビニル樹脂は、その平
均重合度が400〜1000のもので、従来の酢酸ビニ
ル樹脂系義歯安定剤に使用されているものを用いること
ができる。
均重合度が400〜1000のもので、従来の酢酸ビニ
ル樹脂系義歯安定剤に使用されているものを用いること
ができる。
そして、本発明においては、この低重度度の酢酸ビニル
樹脂に平均重合度3000〜7000の高重合度酢酸ビ
ニル樹脂を配合するものであるが、このように低重合度
と高重合度の酢酸ビニル樹脂を併用することによって、
チューブからの押出しを容易とし、かつ接着性と剥離性
との相反する要求を同時に確実に満たすことができるも
のであり、低重合度酢酸ビニル樹脂或いは高重合度酢酸
ビニル樹脂の単独使用、更には前記低重合度酢酸ビニル
樹脂より若干重合度の高い中重合度酢酸ビニル樹脂の単
独使用については、これらの効果が得られない。なお、
前記高重合度酢酸ビニル樹脂は、通常パール重合法によ
って得られるものである。前記低重合度酢酸ビニル樹脂
と高重合度酢酸ビニル樹脂とを合せた酢酸ビニル樹脂の
総配合量は、45〜7の重量%とされ、また低重合度と
高重合度の酢酸ビニル樹脂の配合比率は、低重合度酢酸
ビニル樹脂:高重合度酢酸ビニル樹脂=9:1〜7:3
とされる。
樹脂に平均重合度3000〜7000の高重合度酢酸ビ
ニル樹脂を配合するものであるが、このように低重合度
と高重合度の酢酸ビニル樹脂を併用することによって、
チューブからの押出しを容易とし、かつ接着性と剥離性
との相反する要求を同時に確実に満たすことができるも
のであり、低重合度酢酸ビニル樹脂或いは高重合度酢酸
ビニル樹脂の単独使用、更には前記低重合度酢酸ビニル
樹脂より若干重合度の高い中重合度酢酸ビニル樹脂の単
独使用については、これらの効果が得られない。なお、
前記高重合度酢酸ビニル樹脂は、通常パール重合法によ
って得られるものである。前記低重合度酢酸ビニル樹脂
と高重合度酢酸ビニル樹脂とを合せた酢酸ビニル樹脂の
総配合量は、45〜7の重量%とされ、また低重合度と
高重合度の酢酸ビニル樹脂の配合比率は、低重合度酢酸
ビニル樹脂:高重合度酢酸ビニル樹脂=9:1〜7:3
とされる。
酢酸ビニル樹脂配合量、また特に低重合度と高重合度の
酢酸ビニル樹脂の配合比率が前記範囲にある場合、ペー
ストの粘度、可塑性が確実に改善され、チューブからの
押出易さが向上すると共に、使用性においても装着時の
義歯の固着力、剥離性が確実に向上する。これに対し、
高重合度酢酸ビニル樹脂の配合量が少なすぎる場合は、
クッション効果がなく、義歯への装着性が悪くなると共
に、義歯からの剥離性の低下が生じる場合があり、かつ
固着安定力が必ずしも良好でない場合も生じる。また、
高重合度酢酸ビニル樹脂の配合量が多すぎる場合は、チ
ューブから押し出しにくくなると共に、ペーストがちぎ
りにくくなり、義歯への均一に塗布し難くなる場合があ
り、従って低重合度と高重合度の酢酸ビニル樹脂の配合
比率は前記範囲に保持することが好ましい。また、本発
明においては、低重合度酢酸ビニル樹脂と高重合度酢酸
ビニル樹脂との併用により、上述したように粘度、可塑
性が改善されるため、必ずしも可塑剤を配合する必要は
ないが、場合によりミツロウ、木ロウ、キヤンデリラワ
ツクス、カルナウバロウ等の無毒性油脂ワックス類を0
〜1の重量%配合することができる。更に、ステアリン
酸モノグリセラィド、ソルビタンモノスチアレート等の
乳化剤を通常0.5〜5重量%、炭酸カルシウム、リン
酸カルシウム、プラスチックパウダー等の水不溶性粉体
を通常3〜1の重量%、或いはステアリン酸カルシウム
等の金属石けん、ポリプテン、ポリィソプチレン、香料
や着色料、歯垢分解酵素など、その他従釆公知の添加剤
を配合することができる。更に、本発明においては溶剤
(粘度調整剤)として水、エタノールが使用され、場合
によりグリセリン、プロピレングリコール等が併用され
る。
酢酸ビニル樹脂の配合比率が前記範囲にある場合、ペー
ストの粘度、可塑性が確実に改善され、チューブからの
押出易さが向上すると共に、使用性においても装着時の
義歯の固着力、剥離性が確実に向上する。これに対し、
高重合度酢酸ビニル樹脂の配合量が少なすぎる場合は、
クッション効果がなく、義歯への装着性が悪くなると共
に、義歯からの剥離性の低下が生じる場合があり、かつ
固着安定力が必ずしも良好でない場合も生じる。また、
高重合度酢酸ビニル樹脂の配合量が多すぎる場合は、チ
ューブから押し出しにくくなると共に、ペーストがちぎ
りにくくなり、義歯への均一に塗布し難くなる場合があ
り、従って低重合度と高重合度の酢酸ビニル樹脂の配合
比率は前記範囲に保持することが好ましい。また、本発
明においては、低重合度酢酸ビニル樹脂と高重合度酢酸
ビニル樹脂との併用により、上述したように粘度、可塑
性が改善されるため、必ずしも可塑剤を配合する必要は
ないが、場合によりミツロウ、木ロウ、キヤンデリラワ
ツクス、カルナウバロウ等の無毒性油脂ワックス類を0
〜1の重量%配合することができる。更に、ステアリン
酸モノグリセラィド、ソルビタンモノスチアレート等の
乳化剤を通常0.5〜5重量%、炭酸カルシウム、リン
酸カルシウム、プラスチックパウダー等の水不溶性粉体
を通常3〜1の重量%、或いはステアリン酸カルシウム
等の金属石けん、ポリプテン、ポリィソプチレン、香料
や着色料、歯垢分解酵素など、その他従釆公知の添加剤
を配合することができる。更に、本発明においては溶剤
(粘度調整剤)として水、エタノールが使用され、場合
によりグリセリン、プロピレングリコール等が併用され
る。
この場合、水、ェ/タノールは義歯安定剤の粘度が約8
000〜25000ポイズになるように配合することが
好ましく、このため水とエタノールとの総量は全体の2
5〜45重量%とされ、かつエタノールと水との重量比
は7:3〜4:6とされる。粘度が低すぎる場合は義歯
への装着性、クッション効果が劣ることがあり、また粘
度が高すぎるとチューフからの押出し易さ、義歯への装
着性が低下する場合がある。なお、低重合度と高重合度
の酢酸ピニル樹脂を併用し、かつ好ましくはこれら酢酸
ビニル樹脂の配合比率を上述した範囲とした場合、前記
粘度範囲において、可塑性が良好となり、チューブから
の押し出し易さ、固着性、剥離性等の諸特性を確実に向
上させることができるが、低重合度と高重合度の酢酸ビ
ニル樹脂を併用しないで単に粉体等の配合で増粘し、或
いは前記粘度範囲に調整しても固着性と剥離性との相反
する性状を同時に満たすこれらの効果は得られない。ま
た、この水とエタノールによる粘度調整において、エタ
ノール量があまり多すぎると口腔粘度への刺激が生じる
場合があるので、エタノール全量は、2の重量%以下と
することが好ましい。而して、本発明に係るペースト状
義歯安定剤は、前記成分より常法に従って製造されるが
、平均重合度400〜100M氏重合度酢酸ビニル樹脂
と平均重合度3000〜7000の高重合度酢酸ビニル
樹脂とを主成分として使用することによって、必ずしも
可塑剤を配合しなくともその可塑性、粘度が改善され、
チューブからの押出易さが良好となり、かつ使用の際に
おいて固着力、固着力の持続性が優れ、義歯を短時間取
りはずした際の再装着の固着力が大きいと共に、義歯か
らの剥離性も非常に良好であり、従って従来より問題と
された固着性と剥離性との相反的な要求を同時に満たす
ことができる。更に、本発明は、低重合度と高重合度の
酢酸ビニル樹脂の併用により、義歯への装着性が向上し
、かつクッション効果が良好となって、使用感に優れ、
また無味、無臭、無害であることは勿論として、口腔粘
膜への刺激性もなく、しかも保存安定性に優れている等
の特徴を有する。以下実施例を示し、本発明を具体的に
説明する。
000〜25000ポイズになるように配合することが
好ましく、このため水とエタノールとの総量は全体の2
5〜45重量%とされ、かつエタノールと水との重量比
は7:3〜4:6とされる。粘度が低すぎる場合は義歯
への装着性、クッション効果が劣ることがあり、また粘
度が高すぎるとチューフからの押出し易さ、義歯への装
着性が低下する場合がある。なお、低重合度と高重合度
の酢酸ピニル樹脂を併用し、かつ好ましくはこれら酢酸
ビニル樹脂の配合比率を上述した範囲とした場合、前記
粘度範囲において、可塑性が良好となり、チューブから
の押し出し易さ、固着性、剥離性等の諸特性を確実に向
上させることができるが、低重合度と高重合度の酢酸ビ
ニル樹脂を併用しないで単に粉体等の配合で増粘し、或
いは前記粘度範囲に調整しても固着性と剥離性との相反
する性状を同時に満たすこれらの効果は得られない。ま
た、この水とエタノールによる粘度調整において、エタ
ノール量があまり多すぎると口腔粘度への刺激が生じる
場合があるので、エタノール全量は、2の重量%以下と
することが好ましい。而して、本発明に係るペースト状
義歯安定剤は、前記成分より常法に従って製造されるが
、平均重合度400〜100M氏重合度酢酸ビニル樹脂
と平均重合度3000〜7000の高重合度酢酸ビニル
樹脂とを主成分として使用することによって、必ずしも
可塑剤を配合しなくともその可塑性、粘度が改善され、
チューブからの押出易さが良好となり、かつ使用の際に
おいて固着力、固着力の持続性が優れ、義歯を短時間取
りはずした際の再装着の固着力が大きいと共に、義歯か
らの剥離性も非常に良好であり、従って従来より問題と
された固着性と剥離性との相反的な要求を同時に満たす
ことができる。更に、本発明は、低重合度と高重合度の
酢酸ビニル樹脂の併用により、義歯への装着性が向上し
、かつクッション効果が良好となって、使用感に優れ、
また無味、無臭、無害であることは勿論として、口腔粘
膜への刺激性もなく、しかも保存安定性に優れている等
の特徴を有する。以下実施例を示し、本発明を具体的に
説明する。
実施例 1〜3
下記処方の義歯安定剤を常法に従って製造し、これら義
歯安定剤の種々の特性を官能試験により調べてその機能
評価、並びに総合評価を行い、第1表及び第2表に示す
結果を得た。
歯安定剤の種々の特性を官能試験により調べてその機能
評価、並びに総合評価を行い、第1表及び第2表に示す
結果を得た。
酢酸ビニル樹脂 6の重量%乳化
剤(ステアリン酸モノグリセラィド)1重量% 軽質炭酸カルシウム 4重量%ミツロウ
5重量%エタノール
15重量%水
15重量%10の重量%なお、酢酸ビ
ニル樹脂としては、低重合度(平均重合度約700)の
酢酸ビニル樹脂と高重合度(平均重合度約5000)の
酢酸ビニル樹脂とを各種比率で混合したものを使用した
。
剤(ステアリン酸モノグリセラィド)1重量% 軽質炭酸カルシウム 4重量%ミツロウ
5重量%エタノール
15重量%水
15重量%10の重量%なお、酢酸ビ
ニル樹脂としては、低重合度(平均重合度約700)の
酢酸ビニル樹脂と高重合度(平均重合度約5000)の
酢酸ビニル樹脂とを各種比率で混合したものを使用した
。
更に比較のため、前記処方において酢酸ビニル樹脂とし
て中重合度(平均重合度約1300)のもののみを使用
した義歯安定剤(比較例5)、並びに酢酸ビニル樹脂と
して高重合度のもののみを使用し、その配合量を4の重
量%にすると共に、エタノール及び水をそれぞれ25重
量%配合した義歯安定剤をそれぞれ製造して、その機能
評価、総合評価を行った。
て中重合度(平均重合度約1300)のもののみを使用
した義歯安定剤(比較例5)、並びに酢酸ビニル樹脂と
して高重合度のもののみを使用し、その配合量を4の重
量%にすると共に、エタノール及び水をそれぞれ25重
量%配合した義歯安定剤をそれぞれ製造して、その機能
評価、総合評価を行った。
なお、第1表において各機能評価の基準は以下の通りで
ある。
ある。
評 点 5点:良好
4点:ほぼ良好
3点:普通
2点:やや悪い
1点:不良
また、粘度は、E形粘度計(東京計器K.K製)EHD
型STアダプターを使用し、室温(22〜25℃)にて
測定した。
型STアダプターを使用し、室温(22〜25℃)にて
測定した。
第 1 表 機能評価
第 2 表 総合評価
実施例 4〜131
第3表に示す処方の義歯安定剤を常法に従って製造した
。
。
第 3 表
実施例4〜13の義歯安定剤はいずれもチューフからの
押出易さ、義歯への装着のし易さ、固定安定力、クッシ
ョン効果、口腔粘膜への刺激、義歯からの剥離性といっ
た諸機能が優れていた。
押出易さ、義歯への装着のし易さ、固定安定力、クッシ
ョン効果、口腔粘膜への刺激、義歯からの剥離性といっ
た諸機能が優れていた。
Claims (1)
- 1 平均重合度400〜1000の低重合度酢酸ビニル
樹脂と平均重合度3000〜7000の高重合度酢酸ビ
ニル樹脂とエタノールと水を含み、 前記低重合度酢酸
ビニル樹脂と前記高重合度酢酸ビニル樹脂との重量比が
9:1〜7:3で、これら酢酸ビニル樹脂の総配合量が
40〜75重量%であり、 前記エタノールと前記水と
の重量比が7:3〜4:6で、エタノールと水との総配
合量が25〜45重量%(但し、エタノールは20重量
%以下)であることを特徴とするペースト状義歯安定剤
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52062663A JPS6021123B2 (ja) | 1977-05-28 | 1977-05-28 | 義歯安定剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52062663A JPS6021123B2 (ja) | 1977-05-28 | 1977-05-28 | 義歯安定剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53148197A JPS53148197A (en) | 1978-12-23 |
JPS6021123B2 true JPS6021123B2 (ja) | 1985-05-25 |
Family
ID=13206748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52062663A Expired JPS6021123B2 (ja) | 1977-05-28 | 1977-05-28 | 義歯安定剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6021123B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60253440A (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-14 | サンスタ−株式会社 | 義歯安定剤 |
IT1227978B (it) * | 1988-11-04 | 1991-05-20 | Giovanni Pasini | Composizione per impronte dinamico funzionali |
JP5495689B2 (ja) * | 2009-09-16 | 2014-05-21 | 小林製薬株式会社 | 義歯安定剤 |
-
1977
- 1977-05-28 JP JP52062663A patent/JPS6021123B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53148197A (en) | 1978-12-23 |
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