JPH10179615A - 義歯安定剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 酢酸ビニル樹脂とグルコマンナン、カラ
ヤガム、アラビアガム、トラガカントガム、タマリンド
ガム、ローカストビーンガム、グアーガム、キサンタン
ガム、ジェランガム、カラギーナン、ゼラチンの１種又
は２種以上の水溶性高分子化合物とを併用したことを特
徴とする義歯安定剤。 【効果】 本発明の義歯安定剤は、義歯の固定力、クッ
ション性に優れ、しかも使用感が良く、剥離性も良好で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、不適合義歯の固定
に必要な優れた接着力と、咬合時の疼痛を緩和するクッ
ション性を有すると共に、使用後の剥離性にも優れた義
歯安定剤に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】義歯安
定剤は、加齢に伴う顎堤の吸収や変形などにより生じた
不適合義歯を暫間的に口腔粘膜に固定し、咬合，咀嚼，
会話などを補う剤として高い効果が認められている。

【０００３】現在市販されている義歯安定剤は、義歯を
粘膜に固定するメカニズムの違いから２種類に大別され
る。

【０００４】１つは、水不溶性のゴムペースト状の製剤
を、義歯床と粘膜の隙間に埋めて間の空気を取り除き、
義歯を粘膜に真空吸着させる「密着タイプ」であり、我
が国においては、この密着タイプが義歯安定剤の主流と
なっている。この場合、密着タイプの主成分には、一般
的に平均重合度が２００〜７，０００の酢酸ビニル樹脂
（特公昭６０−２１１２３号、特公平１−９０１８号公
報）が適度な弾力性を有する主剤として使われている。

【０００５】もう１つは、水溶性の粘着性高分子化合物
を主剤として、義歯床と粘膜の間で口中の唾液を吸収し
て粘着性を発揮させ、義歯を粘膜に粘り付ける「粘着タ
イプ」であり、こちらは粉末、ペースト、液体、シート
など種々の剤型が提供されている。海外ではこの粘着タ
イプがほとんどを占めている。この粘着タイプの主剤に
は、高粘性で付着性を有する水溶性高分子化合物とし
て、従来からカラヤガム、アラビアガム、トラガカント
ガム等の天然性物質や、アルギン酸ナトリウム、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸の金
属塩、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン等
の合成又は半合成高分子が単独又は複数の組み合わせで
用いられている。

【０００６】従来よりこのように２つのタイプが義歯安
定剤として存在する理由は、お互いのタイプがそれぞれ
相反する特徴を有するためである。

【０００７】即ち、密着タイプは、ゴム状のため、義歯
を固定する機能の他に、咬合時に義歯の不適合部位が歯
茎や粘膜に接触し刺激することで生じる疼痛を緩和す
る、クッション材としての機能も有する。また、このタ
イプは、水に不溶のため、２〜３日間継続して使うこと
ができ、使用中に成分が唾液等で溶出することがないた
め、違和感や異味のない優れた使用感を有する利点もあ
る。

【０００８】しかしながら、このタイプは真空吸着によ
る固定のため、粘着タイプほどの強力な固定力は得難
い。また、義歯の素材によっては、製剤が義歯床に接着
しないため適用できない等の欠点がある。更にこのタイ
プは、使用後も製剤が義歯床に残留するため手指で剥が
し取る必要があるが、従来品は剥離性に劣るため、これ
を改良するための検討が多々行われてきた（特開昭６１
−７３６４８号、特開昭６２−１２９２１０号、特開昭
６２−２６５２０９号、特開平１−１８０８０７号、特
開平２−１２４８０８号、特開平２−２９２２０７号、
特開平４−１４９１１０号、特開平５−６５２１０号、
特開平５−６５２１１号公報）。

【０００９】一方、粘着タイプは義歯の素材を問わず、
いずれも粘着による強固な固定力を発揮する。また義歯
床への塗布や使用後の洗浄などの使用性に優れる長所を
持つ。反面、このタイプには密着タイプのようなクッシ
ョン効果は期待できず、使用中に製剤が徐々に溶出し喪
失するため、使用期間も１日に限られてしまう。また溶
出に伴うネバネバやベタベタ等の違和感や異味を感じる
などの欠点があり、従来より持続性を上げる検討（特開
昭４７−４４８９５号、特公昭６２−５４５０２号、特
公平２−２４８０４号、特公平２−３９５５０号、特公
平４−５５１６１号、特公平４−６１８４３号、特開昭
６３−１１５８０５号、特開昭６３−１２８００９号、
特公平７−８７８４９号、特開平１−１１０６１９号、
特開平１−２２９０８６号、特開平３−１７１０４号、
特開平４−１６９５０８号、特開平７−１１２９０９
号、特表平７−５００３５７号公報）や、使用感を改良
するための検討（特表平６−５０４０６６号、特開平６
−１９７号公報）が多々行われてきた。

【００１０】しかしながら、これらの提案は、両タイプ
の義歯安定剤の短所を部分的に改良するものに止まって
おり、市場では両者の長所を兼ね備えた「密着・粘着タ
イプの」の義歯安定剤の検討が望まれている。

【００１１】また、密着タイプの主成分である酢酸ビニ
ル樹脂と、粘着タイプの主成分である水溶性高分子化合
物を混合する検討は、酢酸ビニル樹脂＋アルギン酸塩＋
カルボキシメチルセルロース＋乳化剤の組み合わせ（特
開平１−２２９０８６号公報）、及び酢酸ビニル樹脂＋
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース等の特定の水溶性高分子化合物の組み合わせ（特開
平５−６５２１０号公報）が提案されている。

【００１２】しかしながら、後者の提案は密着タイプの
剥離性向上が目的であり、前者については使用感や剥離
性が悪く、ともに両タイプの義歯安定剤の長所を兼ね備
えるには至らず、一層の改善が望まれてきた。

【００１３】本発明は、上記問題を解決したもので、優
れた義歯の固定力とクッション性を有すると共に、使用
感が良く、義歯床からの剥離性も良好な上記両タイプの
義歯安定剤の長所を兼備した義歯安定剤を提供すること
を目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、酢酸ビニル樹脂にグルコマンナン、カラヤガム、
アラビアガム、トラガカントガム、タマリンドガム、ロ
ーカストビーンガム、グアーガム、キサンタンガム、ジ
ェランガム、カラギーナン、ゼラチン、ポリビニルアル
コールの１種又は２種以上を併用すること、好ましくは
更にポリプロピレングリコールを配合することにより、
義歯の固定力、クッション性という機能面に優れ、かつ
使用感及び剥離性等の使用性を満足させる密着・粘着タ
イプの義歯安定剤が得られることを知見し、本発明をな
すに至った。

【００１５】従って、本発明は、酢酸ビニル樹脂とグル
コマンナン、カラヤガム、アラビアガム、トラガカント
ガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、グアー
ガム、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン、
ゼラチンの１種又は２種以上の水溶性高分子化合物とを
併用したことを特徴とする義歯安定剤、及び更にこれに
ポリプロピレングリコールを配合した義歯安定剤を提供
する。

【００１６】以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明に使用する酢酸ビニル樹脂は、平均重合度１００
〜７，０００のもの、好ましくは２００〜５，０００の
ものがよく、１種又は重合度の異なる２種以上の品を組
み合わせて用いてもよい。酢酸ビニル樹脂の平均重合度
が１００未満では義歯床との親和性が強く、使用後の剥
離が困難であり、７，０００を超えると製剤が固すぎて
義歯の固定力とクッション性が低下する場合がある。

【００１７】酢酸ビニル樹脂の配合量は２０％（重量
％、以下同様）以上であることがよく、好ましくは２０
〜８０％、更に好ましくは２０〜７０％である。２０％
より少ないとクッション性及び義歯からの剥離性が低下
するおそれがある。

【００１８】本発明で水溶性高分子化合物として用いら
れるグルコマンナン、カラヤガム、アラビアガム、トラ
ガカントガム、タマリンドガム、ローカストビーンガ
ム、グアーガム、キサンタンガム、ジェランガム、カラ
ギーナン、ゼラチンは、天然由来の水溶性高分子化合物
であり、食品、口腔製品に用いられており、安全性も高
く、口腔粘膜への刺激も少なく、長時間口腔内にて使用
するのに適している。

【００１９】なお、本発明で用いられるグルコマンナン
は、こんにゃく属の植物の球茎や根から抽出される非イ
オン性の天然高分子で、その成分は主にＤ−マンノース
とＤ−グルコースからなる多糖類であるが、義歯の固定
と優れた使用感を発揮するためには、エタノールを溶媒
に使い、高純度に抽出精製された２０万以上の重量平均
分子量を有するものが好ましく、より好ましくは２０万
〜２００万の品を用いるのがよい。該グルコマンナン
は、１種又は平均分子量の異なる２種以上の品を組み合
わせて用いてもよい。該グルコマンナンの分子量が２０
万未満では、粘性が低く義歯の固定に不十分であり、固
定効果の持続性にも問題が生じ、また２００万を超える
と、水に溶けにくく粘着性を発揮できない場合がある。

【００２０】本発明においては、これら高分子化合物は
１種を単独で又は２種以上組み合わせて用いることがで
き、その配合量は３〜８０％、好ましくは５〜７０％、
更に好ましくは１０〜６０％であることがよい。３％未
満では粘着性の発現が不十分であり、８０％を超えると
製剤が固すぎて義歯の固定力とクッション性が低下する
場合がある。

【００２１】なお、本発明の義歯安定剤には、必要に応
じ、上記高分子化合物に加えて、更にペクチン、アルギ
ン酸の塩又はプロピレングリコールエステル、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸の金属
塩、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、低級アルキルビニルエーテル／
無水マレイン酸共重合体及びその誘導体等の１種又は２
種以上の他の水溶性高分子化合物を併用してもよい。

【００２２】本発明の義歯安定剤には、更に剥離性の点
からポリプロピレングリコールを配合することが好まし
い。ポリプロピレングリコールとしては、使用後、義歯
からの剥離性を発揮するために、重量平均分子量５００
〜８，０００のもの、好ましくは１，０００〜６，００
０のものが好ましく、また１〜１０％配合することが好
ましい。ポリプロピレングリコールの分子量が５００未
満では剥離性が悪くなり、８，０００を超えると製剤を
固化する場合がある。また、ポリプロピレングリコール
の配合量が１％未満では所定の効果を発揮できず、１０
％を超えると固定力が落ちたり、液分離等の欠点が生じ
るおそれがある。

【００２３】本発明の義歯安定剤には、必要に応じて適
宜他の成分、例えば無毒性油脂・ワックス類、乳化剤、
水不溶性粉体、湿潤剤、水、ｐＨ調整剤、防腐剤、色素
又は顔料、香料等を加え、ペースト状、シート状などの
剤型に加工することができる。無毒性油脂・ワックス類
としては植物性硬化油、ミツロウ、木ロウ、キャンデリ
ラワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ンロウ、カルナウバロウ等が挙げられる。乳化剤として
はステアリン酸のモノ〜トリグリセライド、オレイン酸
のモノ〜トリグリセライド、ショ糖脂肪酸エステル、ア
セチルグリセリルモノステアレート等のアセチル化グリ
セリルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート
等が挙げられる。水不溶性粉体としては炭酸カルシウ
ム、リン酸水素カルシウム、シリカ、ゼオライト、ポリ
エチレンやポリプロピレン等のプラスチックパウダー、
セルロースパウダー等が用いられる。湿潤剤としてはエ
タノール、プロパノール、グリセリン、糖アルコール、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、トリアセチルグリセリン、ジアセ
チルグリセリン、エチレングリコールジアセテート等が
用いられる。

【００２４】このようにして得られた本発明の義歯安定
剤は、公知の義歯安定剤と同様にして製造することがで
き、従来のものと同様にして使用できる。

【００２５】

【発明の効果】本発明の義歯安定剤は、義歯の固定力、
クッション性に優れ、しかも使用感が良く、剥離性も良
好である。

【００２６】

【実施例】以下、実験例及び実施例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の％はいずれも重量％であ
る。

【００２７】〔実験例１〕下記組成の義歯安定剤を調製
し、下記方法で使用テストを行った。結果を表１に示
す。

【００２８】 本発明義歯安定剤組成（密着・粘着タイプ，ペースト状） 酢酸ビニル樹脂（平均重合度１，５００） ３２．０％ グルコマンナン（重量平均分子量３０万） ３２．０ ポリプロピレングリコール（平均分子量３，０００） ３．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％ 比較義歯安定剤組成１（密着タイプ，ペースト状） 酢酸ビニル樹脂（平均重合度１，５００） ６０．０％ 軽質炭酸カルシウム ３．０ ミツロウ ３．０ ポリプロピレングリコール（平均分子量３，０００） ３．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％ 比較義歯安定剤組成２（粘着タイプ，ペースト状） カルボキシメチルセルロースナトリウム ３２．０％ （重量平均分子量１０万） ポリエチレンオキサイド（重量平均分子量１００万） １３．０ ワセリン ４０．０ ｐＨ調整剤 ０．２ 香料 ０．０３ 防腐剤 微量 色素 微量 流動パラフィン バランス 計 １００．０％

【００２９】使用テスト方法 上顎総義歯使用者３６名を６群に分け、それぞれが３種
の義歯安定剤を決められた順序で１週間ずつ各３回以上
使用してもらい、使用後にアンケートにより表１に示す
項目の調査を行い、下記基準で評価し、平均値を求め、
統計解析を行った。 ＜評価基準＞ ５ 良い ４ やや良い ３ どちらでもない ２ やや悪い １ 悪い

【００３０】

【表１】

【００３１】表１の結果より、酢酸ビニル樹脂とグルコ
マンナンを併用した本発明の義歯安定剤は、従来の密着
タイプ及び粘着タイプの義歯安定剤と比較して、機能、
使用性、使用感のいずれも優れており、特に固定力と持
続性に優れていることが確認された。

【００３２】〔実験例２〕下記組成の義歯安定剤を調製
し、下記方法で使用テストを行った。結果を表２に示
す。

【００３３】 本発明義歯安定剤組成（密着・粘着タイプ，ペースト状） 酢酸ビニル樹脂（平均重合度１，５００） ４０．０％ カラギーナン ３５．０ ポリプロピレングリコール（平均分子量３，０００） ５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％ 比較義歯安定剤組成１（密着タイプ，ペースト状） 酢酸ビニル樹脂（平均重合度１，５００） ６０．０％ 軽質炭酸カルシウム ３．０ ミツロウ ３．０ ポリプロピレングリコール（平均分子量３，０００） ３．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％ 比較義歯安定剤組成２（粘着タイプ，ペースト状） カルボキシメチルセルロースナトリウム ３２．０％ （重量平均分子量１０万） ポリエチレンオキサイド（重量平均分子量１００万） １３．０ ワセリン ４０．０ ｐＨ調整剤 ０．２ 香料 ０．０３ 防腐剤 微量 色素 微量 流動パラフィン バランス 計 １００．０％

【００３４】使用テスト方法 上顎総義歯使用者４８名を６群に分け、それぞれが３種
の義歯安定剤を決められた順序で１週間ずつ各３回以上
使用してもらい、使用後にアンケートにより表２に示す
項目の調査を行い、下記基準で評価し、平均値を求め、
統計解析を行った。 ＜評価基準＞ ５ 良い ４ やや良い ３ どちらでもない ２ やや悪い １ 悪い

【００３５】

【表２】

【００３６】表２の結果より、酢酸ビニル樹脂とカラギ
ーナン等の天然水溶性高分子化合物を併用した本発明の
義歯安定剤は、従来の密着タイプ及び粘着タイプの義歯
安定剤と比較して、機能、使用性、使用感のいずれも優
れており、特に固定力に優れていることが確認された。

【００３７】 〔実施例１〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度８００） ５０．０％ グルコマンナン（重量平均分子量１００万） １５．０ ポリプロピレングリコール ５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００３８】 〔実施例２〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度５００） １５．０％ 酢酸ビニル樹脂（平均重合度５，０００） １０．０ グルコマンナン（重量平均分子量５０万） ４０．０ プルロニック Ｌ−１０１ ５．０ ステアリン酸モノグリセライド １．０ グリセリン ５．０ エタノール バランス 計 １００．０％

【００３９】 〔実施例３〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度２００） ２５．０％ グルコマンナン（重量平均分子量２０万） ３０．０ グルコマンナン（重量平均分子量２００万） ３０．０ ミツロウ ３．０ 炭酸カルシウム ３．０ オレイン酸モノグリセライド １．０ エタノール バランス 計 １００．０％

【００４０】 〔実施例４〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度５００） １５．０％ グルコマンナン（重量平均分子量２０万） ２０．０ グルコマンナン（重量平均分子量８０万） ２０．０ グルコマンナン（重量平均分子量１５０万） １０．０ トリアセチルグリセリン ５．０ ポリエチレングリコール １０．０ マイクロクリスタリンワックス １．０ ７０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００４１】 〔実施例５〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度１，５００） ３０．０％ グルコマンナン（重量平均分子量２０万） １０．０ キサンタンガム １５．０ カルボキシメチルセルロースナトリウム ２０．０ ポリプロピレングリコール ５．０ エタノール バランス 計 １００．０％

【００４２】 〔実施例６〕 シート状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度３００） ２０．０％ 酢酸ビニル樹脂（平均重合度４，０００） ５０．０ グルコマンナン（重量平均分子量１８０万） １０．０ シリカ ５．０ 香料 微量 ８０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００４３】 〔実施例７〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度８００） ５０．０％ キサンタンガム ３５．０ ポリプロピレングリコール（重量平均分子量３，０００） ５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００４４】 〔実施例８〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度５００） ２５．０％ 酢酸ビニル樹脂（平均重合度５，０００） １０．０ カラヤガム ３５．０ ポリプロピレングリコール（重量平均分子量２，０００） ３．０ ステアリン酸モノグリセライド １．０ グリセリン ５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００４５】 〔実施例９〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度２００） ２５．０％ ゼラチン ４０．０ ポリプロピレングリコール（重量平均分子量３，０００） ４．０ ミツロウ ３．０ 炭酸カルシウム ３．０ オレイン酸モノグリセライド １．０ エタノール バランス 計 １００．０％

【００４６】 〔実施例１０〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度５００） ４５．０％ トラガカントガム ２０．０ トリアセチルグリセリン ５．０ ポリエチレングリコール １０．０ ７０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００４７】 〔実施例１１〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度１，５００） ４５．０％ カラギーナン ３５．０ キサンタンガム １５．０ ポリプロピレングリコール（重量平均分子量３，０００） ２．０ エタノール バランス 計 １００．０％

【００４８】 〔実施例１２〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度１，５００） ５５．０％ カラヤガム １０．０ ポリプロピレングリコール（重量平均分子量２，０００） ５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００４９】 〔実施例１３〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度８００） ５０．０％ アラビアガム ３５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００５０】 〔実施例１４〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度８００） ５０．０％ タマリンドガム ３５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００５１】 〔実施例１５〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度８００） ５０．０％ ローカストビーンガム ３５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００５２】 〔実施例１６〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度８００） ５０．０％ ジェランガム ３５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

【００５３】 〔実施例１７〕 ペースト状 酢酸ビニル樹脂（平均重合度８００） ５０．０％ グアーガム ３５．０ ６０％エタノール バランス 計 １００．０％

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 利之 東京都墨田区本所１丁目３番７号 ライオ ン株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 酢酸ビニル樹脂とグルコマンナン、カラ
   ヤガム、アラビアガム、トラガカントガム、タマリンド
   ガム、ローカストビーンガム、グアーガム、キサンタン
   ガム、ジェランガム、カラギーナン、ゼラチンの１種又
   は２種以上の水溶性高分子化合物とを併用したことを特
   徴とする義歯安定剤。
2. 【請求項２】 ポリプロピレングリコールを配合した請
   求項１記載の義歯安定剤。