JPS60663B2 - ジアゾタイプ湿式複写機の現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジアゾタイプ湿式複写機の一連のローラ群から
なる現像装置に関する。

一般にジアゾタイプ湿式複写機においては、現像液が付
着したゴム製の現像ローラと、これに接触した状態で回
転する加圧ローラとの間を露光すみ感光紙が通過するこ
とによって、感光紙の未感光部分に残るジアゾニゥム塩
がカップリング成分と反応してジアゾ色素をつくり発色
し、画像が形成される所謂現像が行なわれる。

上記現像ローフと加圧ローラを含む一連のローラ群から
なるジアソータィプ湿式複写機の現像装置は、上記現像
ローラに対して現像皿内から現像液を取出す塗布ローラ
が現像液を塗布し、現像ローラの表面に塗布された現像
液が感光紙の感光面に塗布されるプロセスをもつ。した
がって、ジアゾタイプ湿式複写機において、鮮明なコピ
ィを得るには、原稿の濃度に応じた適正露光と、霧光ず
み感光紙の感光面への適正で均一な現像液の塗布が要求
されることは周知のとおりである。

そこで、従来のこの種現像装置は、塗布ロールと現像ロ
ールにプレードを圧接し、現像ロールへの現像液塗布量
を少なくし、さらに、現像ロールに塗布された現像液を
かき落して、過不足なく均一量の現像液を感光紙面に転
着しようと図っている。

しかし、上記プレードは四ふつ化エチレン（商品名テフ
ロン）被履等の特殊加工が施されていて耐薬品性や猪性
には優れているものの、常時ローラと磨擬接触するため
部分的に剥離し易く、この剥離が原因となって現像液塗
布量にむらが生じ、また、プレードとローラとの間に紙
粉が詰って現像液量に対するコントロールがきかなくな
り易いなどの難点があった。

さらに、通常プレードは固定されているため内部の掃除
が困難となっている難点もある。特に塗布ローラの磨損
、変形による部分的な現像液塗布量のむらが、比較的早
期に発生する難点があった。本発明はこれに鑑み、上記
難点のないジアゾタイプ緑式複写機の現像装置を提供す
ることを目的とし、制御プレード類を使用せず、各ロー
ラの構造の改良により目的を達成したものである。

以下、図面を参照しながら本発明を実施例により説明す
る。第１図には本発明ジアゾタイプ湿式複写機の現像装
置の実施例が略示側面図で示されている。

加圧ローラー、現像ローラ２、塗布ローラ３のローラ配
置からなり、最下部の塗布ローラ３は現像皿４内の現像
液５中に下半部が浸潰されている。加圧ローラ１は図示
しない加圧ユニットにより加圧力を与えられた加圧コロ
６によって現像ローラ２に圧接されている。

上記加圧ローラーはステンレス鋼製であり、表面に、ピ
ッチ０．５側、深さ０．１柳の螺旋溝７がほぼ全長に亙
って設けられている（第２図参照）。

現像ローラ２は０．５側乃至２肋の層厚とした外層２ａ
を、硬度２５乃至４０のゴム製とした中間層２ｂを介し
て、金属製内層２ｃに接合し、一体のローラとしたもの
で、外層２ａは繊維と硬度６０乃至６５のゴムとの混合
物からなる弾性材としてある。さらに上記外層２ａは表
面における軸方向のあらさを０．５仏乃至７りに仕上げ
られ、多孔質とするための微細孔径は２０ム乃至７０ム
、各孔間のピッチは２５０仏乃至５００Ａとしてある。
塗布ローラ３は硬度４０乃至６９崖度のクロロフレーン
ゴム製としてある。

なお本実験に際し、硬度４５前後のゴムを使用した場合
良好な結果が得られた。上述の構成からなる本発明の装
置は、第１図に示されるように霧光ずみ感光紙８が感光
面８ａを下に向けて給送されてきて、現像ローラ２と加
圧ローラ１の間に挿入され、ここを通過する間に、現像
液が塗布される点においては、この種の従来装置と変ら
ない。

しかし、第３図に示される塗布量の変化を示す線図から
明らかなように、本発明装置では低速城においても感光
紙に対する必要量の現像液徴量塗布を安定して行なえる
点に従来装置と大きな差異がある。

まず、現像液５は塗布ｏーラ３によって現像ローラ２に
塗布される。

現像ローラ２は極めて薄い外層２ａに現像液を含浸し、
保存する。この外層２ａに感光面８ａを当接するように
して供給されてくる感光紙８‘ま、加圧ローラ１によっ
て現像ローラ２に押付けられる。このとき感光紙８は、
現像ローラ２の内層２ｃにより背圧を受けた状態で、揮
発的伸縮性に富む外層２ａに接するか外層２ａは比較的
欧かし、中間層２ｂに緩衝されて内層２ｃに接している
ので「感光紙８には、外層２ａに含浸されている範囲内
の現像液が均等内に塗布されることになる。実験の結果
、第３図において１例で示されるよう外層２ａの層厚ｔ
を１肋とした場合と２肋とした場合、いずれもほぼ塗布
量は等率で変化することが明らかとなった。

また、機械のスピードの大小に拘らずほぼ等量の塗布量
が得られることも明らかとなった。なお塗布ローラ３と
現像ローラ２との間に与えられる加圧力は０．１５ｋ９
′の程度が徴量制御に最も好ましい結果が得られた。以
上の説明から明らかなように、本発明装置は、現像ロー
ラを特殊３層構造としたことによって、制御用のプレー
ド類を一切用いることなく「徴量かつ均等な現像液塗布
を感光紙に施すことができジアゾタイプ湿式複写機の性
能向上と機構簡素化を容易にする優れた効果が得られる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明現像装置の実施例の略示側面図第２図は
加圧ローラの一部省略正面図、第３図は現像ローラの外
層厚２例における塗布量と機械スピードの関係を示す線
図である。 １・・・・・・加圧ロール、２・・…・現像ロール、２
ａ・・・・・・外層、２ｂ・…・・中間層、２ｃ・・・
・・・内層、３・・・・・・塗布ローラ、４…・・・現
像皿、５・・・・・・現像液、６……加圧コロ、７・・
…・螺旋溝、８・・・・・・感光紙、８ａ・・・・・・
感光面。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転しつつ露光ずみ感光紙の感光面に現像液を塗布
   する現像ローラと、この現像ローラに接して通過する上
   記感光紙を現像ローラに対し所定圧で押付ける加圧ロー
   ラと、上記現像ローラに現像液を塗布すべく現像ローラ
   に接した状態で回転するる塗布ローラとのローラ構成を
   有する形式のジアゾタイプ湿式複写機の現像装置におい
   て、現像ローラを、微細多孔質の弾性材からなる外層と
   、金属製内層とを硬度２５乃至４０程度のゴム製中間層
   を介して一体に接合してなる複層構造としたことを特徴
   とするジアゾタイプ湿式複写機の現像装置。