JPS6231180Y2 - - Google Patents

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JPS6231180Y2
JPS6231180Y2 JP6827684U JP6827684U JPS6231180Y2 JP S6231180 Y2 JPS6231180 Y2 JP S6231180Y2 JP 6827684 U JP6827684 U JP 6827684U JP 6827684 U JP6827684 U JP 6827684U JP S6231180 Y2 JPS6231180 Y2 JP S6231180Y2
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JP
Japan
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coating film
coating
transfer roller
liquid
roller
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JP6827684U
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JPS60179366U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アクリル板等の合成樹脂板その他の
板状母材に所要厚の塗膜を形成するものであつ
て、本体の一側方から供給される板状母材に対し
転写ローラを用い、塗液を塗布する塗膜形成機に
関する。
例えば、駅構内の各種デイスプレイ用等として
用いられる広告或いは表示板は、通常、アクリル
樹脂板に所要の表示デザインをカラー焼付け処理
して製作されているが、その具体的処理方法は、
例えアクリル樹脂板にラツカーを噴き付けると共
に、その上に感光液を上塗し、これに所定表示パ
ターンのフイルムを重ね、且つ紫外線を照射して
表示パターンを焼付け、その後の現像・水洗処理
によりポジ部分のラツカー及び感光液を洗い流す
と共に、ネガ部分のラツカー及び感光液を定着さ
せ、硬化膜にて保護するといつた方法である。
ところで、上記ラツカーは噴き付け処理により
アクリル樹脂板に比較的容易に塗布できるが、感
光液は粘着性に富み、また効果的な焼き付けのた
めには感光液の塗膜が所定の膜厚で、且つ均等に
形成される必要があることから、従来はホイラー
と称される一種の遠心分離機を用い、槽内に沈め
たアクリル樹脂板に対し遠心力を利用して感光液
を塗布していた。
これによれば、塗布された感光液が硬化しない
限り槽内からアクリル樹脂板を引出すことができ
ず、そのため時間がかかり、また、ホイラー自体
も高価であるため、コストが高く付くといつた難
点があつた。
そこで、直線方向に移送されるアクリル樹脂板
に対し転写ローラを用いて感光液を塗布すること
も考えられたが、前述のように感光液には比較的
大きな粘性があるため、均等厚の塗膜形成が至難
であると同時に、転写ローラの回転に起因してア
クリル樹脂板に形成された感光液の塗面が波打
ち、液むらが発生することになる。
本考案は以上の点に鑑みて案出されたものであ
り、その要指とするところは、本体の一側方から
供給される板状母材に対し、転写ローラを用いて
上記感光液等の比較的粘度の大きい液体を塗布す
る塗膜形成機であつて、上記転写ローラの通過直
後位置に母材の塗面に摺接する塗膜ならしロール
を配備し、このならしロールを回転不可状態に固
定すると共に、該ロール周面に周方向の塗液逃し
溝を密に形成した点である。
このような構成によれば、板状母材に転写ロー
ラにて塗液を塗布した直後に、該塗面に塗料逃し
溝を密に形成した塗膜ならしロールが摺接するの
で塗面の過剰な塗料がそぎ除かれる一方、塗面に
溝深さに相応する量の塗液が母材全幅にわたつて
且つ該母材の移動方向にならされて残され、塗面
には一定厚の塗膜が連続的に形成されることにな
る。しかも、塗膜ならしロールは回転するもので
ないから、この回転による塗面の波打ちが発生し
ない。このようにして、安価な装置により且つ短
時間で所要厚の塗膜が移動する母材に対し連続的
に且つ均一に形成されることになり、例えばアク
リル樹脂板へのカラー焼付け印刷等のコストが抵
減されることになる。
以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図において、1,1は左右の本体フレーム
であり、これらの両フレーム1,1間に形成され
る作業空間2に対し、一側方(図要左方)からア
クリル樹脂板(板状母材)3が一直線方向に搬入
される。そして、上記両フレーム1,1間に、搬
入側より搬出側にかけて、上下一対の送りローラ
4,5、転写ローラ6、この転写ローラ6に対応
する押えローラ7、転写ローラ6の手前側に位置
するドクターローラ8、一対の塗膜ならしロール
9,10、これら塗膜ならしロール9,10に対
応する押えローラ11が軸装されている。
上記、送りローラ4,5のうち、下部送りロー
ラ5は本体フレーム1,1に回転のみ自由に軸装
されると共に、図外の駆動手段にて第2図矢印方
向に強制回転される。他方、上部送りローラ4
は、本体フレーム1,1に開設した竪孔12に端
部を挿嵌されて回転と昇降移動とが自由とされて
いると共に、バネ13によつて下部送りローラ5
側に付勢されて、両ローラ4,5間を通過するア
クリル樹脂板3の板厚に拘らず、これを所要の圧
力で挾持するようになつている。
また、上記転写ローラ6はその直下部にセツト
され感光液14の貯槽15に一部が浸漬され、図
外の駆動手段で第2図矢印方向に強制回転される
ように本体フレーム1,1間に軸装されている。
そして、この転写ローラ6の手前側に近接させて
本体フレーム1,1間に回転自由に支承されたド
クターローラ8は、転写ローラ6が貯槽15より
引上げてゆく感光液が過剰とならないように転写
ローラ表面から過剰感光液をそぎ落し、貯槽15
に滴下して戻す働きをするもので、本体1,1に
上下方向に備えられたネジ軸16,16をハンド
ル17,17で回転操作することによつて上下動
されることにより、転写ローラ6との間の間隙a
を変化させて、該ローラ6の周面への感光液の塗
布量を調整できるようになつている。
また、この転写ローラ6の上面に乗る押えロー
ラ7は両端部を本体フレーム11に設けたガイド
溝18,18に嵌入され、自らの重量で転写ロー
ラ6に接当する。これは上記塗膜ならしロール
9,10上の押えローラ11についても同様であ
り、19,19はそのためのガイド溝である。
然して上記塗膜ならしロール9,10は他のロ
ーラと異なり、回転を阻止された状態で本体フレ
ーム1,1間に架設されていると共に、このロー
ル9,10の周面には、第3図に示すように弾力
性のある線体、例えば魚釣りに使用する“てぐ
す”20が密に巻回されている。
上記の構成によれば、アクリル樹脂板3は送り
ローラ4,5の間に供給され、且つ送りローラ5
の強制回転力でフレーム1,1間の作業空間2内
に搬入される。そして、転写ローラ6と押えロー
ラ7との間を通過する際に、転写ローラ6から感
光液14が塗布される、その場合に、転写ローラ
6の周面への感光液14の塗布量は予めドクター
ローラ8を用いて調整してあり、従つてアクリル
樹脂板3への感光液14の転写量が略一定とされ
るのであるが、このドクターローラ8による調整
だけではアクリル樹脂板3に形成される感光液1
4の塗膜は十分に均一とならず、また転写ローラ
6の回転に起因して塗面に波打ちが発生する。し
かし、アクリル樹脂板3は、次に塗膜ならしロー
ル9,10と押えローラ11との間を通過するこ
とで、次のようなならし作用が加えられる。つま
り、塗膜ならしロール9,10の周面には上述の
線体20が密に巻回されているので、該ロール周
面には第4図cに示すように細かな凹条溝(塗液
逃し溝)21がロール長手方向に平行して多数条
形成された状態にある。従つて、この塗膜ならし
ロール9,10の部分を通過したアクリル樹脂板
塗面にあつては、第4図bに示すように感光液1
4も凹条溝21に適合する形状にならされ、塗膜
の厚い部位では感光液がそがれ、薄い部分では感
光液が盛り付けられることになつて、塗付密度が
均一化されるのである。また、塗膜ならしロール
9,10は回転しないので、その回転による液む
らが発生しない、しかも、線体20として“てぐ
す”を用いれば、これは周知のように弾力性に富
むものなので、押えローラ11の自重で塗面が塗
膜ならしロール9,10に押圧されても、該塗面
から塗膜ならしロール9,10が必要以上に感光
液をそぎ取ることがなく、上記のように凹条溝2
1の大きさに応じた液量が塗面に残されることに
なる。こうして塗膜ならしロール9,10を通過
して引き出したアクリル樹脂板3の塗面には、な
らし直後においては第4図bに示すように感光液
14の凹凸ができているが、この凹凸は細い線体
20を使用していることから明らかなように微細
なものであるので、感光液14自体の表面張力に
より速かに第4図aに示す如く自然に平坦な状態
にならされる。
このようにして、アクリル樹脂板3を送りロー
ラ4,5によつて次々と作業空間2に搬入するこ
とで、連続的な感光液塗布処理が行なえる。ま
た、塗膜ならしロール9,10とアクリル樹脂板
3との摺接によつて、該板に対する感光液のすり
こみ作用も働くので、液の種類によつては塗面に
おいては泡立つたり、ピンポールのでき易いもの
であつても、これらの発生が抑止される。
ここで、塗膜ならしロール9,10の周面を凹
条溝21を有しないものとすることも考えられる
が、実験によれば感光液が落ちすぎ、塗膜厚の調
整が行えないことが確められた。つまり、適正な
凹条溝21の存在によつて該溝に液を逃し、該溝
の大きさによつて塗膜厚の調整が可能なのであ
り、上記線体20の径を変えることによつて塗膜
厚を可変できるのである。また、線体20は“て
ぐす”以外の他の線体に代えても良く、更に、線
体を塗膜ならしロール9,10に巻装するのでは
なく、該ロール周面に加工を加えて直接凹条溝2
1を刻接することも可能である。
尚、前記実施例では、板状母材にアクリル樹脂
板を用いて説明したが、本考案はダンボールその
他の板状母材について同様に適用することがで
き、また塗液も感光液に限定されるものではな
く、厚紙への糊付作業等にも適用できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は塗膜
形成機の外観斜視図、第2図は内部構造における
ローラ・ロール配置図、第3図は塗膜ならしロー
ルの一部拡大図、第4図a〜cは塗膜ならし動作
の説明図である。 3……板状母材、6……転写ローラ、9,10
……塗膜ならしロール、21……塗膜逃し溝(凹
条溝)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体の一側方から供給される板状母材に対し転
    写ローラを用いて液体を塗布する塗膜形成機であ
    つて、上記転写ローラの通過直後位置に、母材の
    塗面に摺接する塗膜ならしロールと、該ロール上
    に母材を押付ける押えローラとを配備し、このな
    らしロールを回転不可状態に固定すると共に、該
    ロール周面に周方向の塗液逃し溝を密に形成した
    ことを特徴とする塗膜形成機。
JP6827684U 1984-05-09 1984-05-09 塗膜形成機 Granted JPS60179366U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6827684U JPS60179366U (ja) 1984-05-09 1984-05-09 塗膜形成機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6827684U JPS60179366U (ja) 1984-05-09 1984-05-09 塗膜形成機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60179366U JPS60179366U (ja) 1985-11-28
JPS6231180Y2 true JPS6231180Y2 (ja) 1987-08-10

Family

ID=30602877

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JP6827684U Granted JPS60179366U (ja) 1984-05-09 1984-05-09 塗膜形成機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4590623B2 (ja) * 2000-01-19 2010-12-01 極東産機株式会社 自動壁紙糊付機

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JPS60179366U (ja) 1985-11-28

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