JPH0880467A - メタリングロール - Google Patents

メタリングロール

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JPH0880467A
JPH0880467A JP24342094A JP24342094A JPH0880467A JP H0880467 A JPH0880467 A JP H0880467A JP 24342094 A JP24342094 A JP 24342094A JP 24342094 A JP24342094 A JP 24342094A JP H0880467 A JPH0880467 A JP H0880467A
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JP
Japan
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roll
coating
surface layer
layer
coating liquid
Prior art date
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Pending
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JP24342094A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Maekawa
知之 前川
Akira Soma
顕 相馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0880467A publication Critical patent/JPH0880467A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムに鏡面あるいはマット表面を構成す
る、30ポイズ以上の樹脂ワニスあるいはフィラーを多
量に含む塗布液を、単色で多量、且つ均一に塗布するリ
バースコーティングにおいて、表面欠陥である筋状の発
生を防止する塗布方法を提供する。 【構成】 リバースコーティングに使用するメタリング
ロール11の中心線平均粗さRaを1〜5μmに構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフィルム
の表面に機能性、高意匠性をもつ塗布液の塗布に係わ
り、更に詳しくは、家電製品、事務機、車両内装材、そ
の他各種家具類や、建築内装材等、装飾あるいは表面保
護の目的で用いられる均一な表面層を、形成するリバー
スコーティングにおけるメタリングロールの表面層の形
状に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、30ポイズ以上の樹脂ワニス、あ
るいはフィラーを多量に含む、塗布液による鏡面、又は
マット加工は塗布量を多く且つ均一にするためにリバー
スコーティングで行われていた。リバースコーティング
は、被塗布フィルム走行方向とコーティングロールとを
逆に回転させる塗布方法で、塗布液は低粘度から高粘度
まで比較的広い範囲で利用でき、塗布むらも少なく多用
されている。そして塗布量は、メタリングロールとコー
ティングロールとの間隔、及びコーティングロール又は
メタリングロールとバックアップロールとの速度比によ
って決まるものである。しかしながら、該ロール面に塗
布液のゲル状物、異物等の塗布液より硬いものがメタリ
ングロールの表面に付着した場合、塗布層に筋状の塗布
むらが発生することがあるという問題点があった。そし
て、その塗布むらを防ぎ、塗布層を均一にするため、メ
タリングロールの表面層は、極力鏡面状に仕上げられて
いた。
【0003】しかしながら、表面層が鏡面に仕上げられ
たメタリングロールを用いても、粘度が高くフィラーを
多量に含む特に反応型の塗布液を塗る場合は、ゲル状に
なった塗布液が、コーティング部のドクターでかききれ
ずメタリングロールの表面層に不均一に付着し、筋状の
塗布むらが発生することをを防げないという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するために行われたものであって、より高
度な表面状態をもつ塗布層を安定して供給できるメタリ
ングロールの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、粘度が30ポイズ以上の樹脂ワニス、あ
るいはフィラーを多量に含む塗布液をリバースコーティ
ングに使用するメタリングロールにおいて、該ロールの
表面層の中心線平均粗さRaが1〜5μmに設けたもの
である。そして、該ロール表面層凹部の、深さが5〜2
0μmで、その形状が四角錐、六角錐、格子型、又は六
角格子型のいずれかに形成したものである。
【0006】本発明メタリングロール11は、図1に示
すとおりの、円柱状の鉄芯1にハードクローム層2を施
し、更に彫刻により、ロール表面の中心線平均粗さRa
が1〜5μmのセルをもつ表面層3を形成したものであ
る。セルは、ハードクローム層2又は、鉄芯1に直接あ
るいは、実施例1(b) のように鉄芯に設けた銅板層1C
に形成したセルに、ハードクローム層3を施して構成す
ることができる。
【0007】セルの形状は、図2〜5に示すとおりの該
ロール表面層3に設けた凹部の深さhが5〜20μm
の、図2の四角錐状セル31、図4の六角錐状セル3
3、あるいは、図3に示す格子型セル32、又は図5の
六角格子型セル34のいずれかの形状を土手aで形成し
たものである。
【0008】メタリングロールの表面層は、鏡面ではな
く、多角形状の角錐型、又は台形型のセルを形成するも
のであり、そして、その線数は300〜400線/2
5.4mmが好ましい。表面層は、中心線平均粗さRa
が1〜5μm、深さを5〜20μmに設けたものであ
る。そして深さが浅いと、筋状の塗布むらを防ぐ効果が
少なく、また深いと塗布面が均一に形成できず、リバー
スコーティング特有の性能を発揮することができない。
また、本発明で記載する中心線平均粗さRaとは、JI
S表面粗さ(BO601)で規定されるとおりのもので
ある。そして、メタリングロールの表面層を、軸方向で
0.4mm巾測定したものである。
【0009】メタリングロールの表面層に設けるセル
は、従来の円形状のものより、多角形状の角錐型、又は
台形型のものを、その土手の直線部が被塗布フィルムの
進行方向と交差するように構成することが好ましい。
【0010】リバースコーティングの方法は、ロール配
置、被塗布フィルムの走行位置等により種々あるが以下
に記載する方法が主なものである。図6に示す方法は、
メタリングロール11とコーティングロール12との接
触部上に塗布液6を供給し、双方のロールを逆方向に回
転してコーティングロール12に塗布液を転移し、更に
バックアップロール13に巻きつけた被塗布フィルム5
を逆方向で回転して塗布するものである。ドクター10
は、塗布液6がメタリングロールの下へ流出するのを防
ぐためのものである。このとき、メタリングロール11
に設けられた表面層3に薄膜で均一に存在する塗布液の
かき残り61が、部分的に乾燥、固化することを防止
し、コーティングロール12に筋状のものがない均一な
塗布層を形成するものである。
【0011】図7に示す方法は、塗布液6を吐出するア
プリケター16から、コーティングロール12に巻きつ
けた被塗布フィルム5に供給し、メタリングロール11
を逆方向に回転させて、塗布量の規制と均一化を行い、
過剰の塗布液をドクター10で除去するものである。そ
して、メタリングロール11に設けられた表面層3に薄
膜で均一に存在する塗布液のかき残り61が、部分的に
乾燥、固化することを防止するものである。
【0012】図8に示す方法は、塗布液6をアプリケー
タロール15を介してコーティングロール12に転移
し、それと接するメタリングロール11を逆方向に回転
させて、塗布量の規制と均一化を行い、過剰の塗布液6
をドクター10で除去するものである。そして、メタリ
ングロールに設けられた表面層に薄膜で均一に存在する
塗布液のかき残り61が、部分的に乾燥、固化するのを
防止し、コーティングロール12に筋状のものがない均
一な塗布層を形成するものである。
【0013】上記のリバースコーティング法は、いずれ
の場合も、メタリングロールが鏡面の金属ロールでドク
ターを使用する場合は、かき残りの塗布液61は不均一
なものである。そして、部分的に、塗布液が乾燥固化し
て、メタリングロール11あるいはコーティングロール
12より被塗布フィルムに転移する筋状の塗布むらを発
生を完全に防ぐことは困難である。
【0014】
【作用】上記のように構成された、リバースコーティン
グに用いるメタリングロールは、その表面層に微細な粗
面をもっているので、該ロール表面をドクターでかき取
った後も、極めて微量の塗布液が常に均一の状態でロー
ル表面層に残り、塗布液が乾燥、ゲル化、更に硬化しな
いように作用するものである。そして、筋状物がロール
表面に発生するのを阻止するように働くものである。
【0015】
【実施例】実施例について、図面を参照にして説明す
る。
【0016】(実施例 1)図1の鉄芯1に、ハードク
ローム層2を施し、その次に彫刻により400線/2
5.4mm、深さhが10μmの図2に示す四角錐状セ
ル31をもつ表面層3を設けたメタリングロール11を
構成した。該メタリングロールの表面層3を軸方向で
0.4mm巾で測定した中心線平均粗さは、Ra=1〜
3μmであった。次いで、図6に示す通常のトップフィ
ード方式のリバースコーターに上記の表面層3を設けた
メタリングロール11をセットし、紫外線硬化型樹脂ワ
ニス100重量部に対し、平均粒形1〜2μmのシリカ
40重量部加えた粘度40ポイズの塗布液6を、被塗布
フィルム5として厚さ75μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムに塗布しその塗布層の表面状態、及びメ
タリングロール11における塗布液かき残り61の状態
を観察した。
【0017】(実施例 2)実施例1と同様に図1の鉄
芯1に、メッキにより銅板層1Cを施し、次いで腐食に
より350線/25.4mm、深さhが10μmの六角
格子型セル34を設け、更にハードクローム層2を施し
メタリングロール11を構成した。該メタリングロール
の表面層3を、軸方向で0.4mm巾で測定した中心線
平均粗さは、Ra=2〜4μmであった。次いで、実施
例1と同様に塗布液6を塗布し、その塗布層の表面状
態、及びメタリングロール11における塗布液かき残り
61の状態を観察した。
【0018】(比較例 1)実施例1と同様の鉄芯1
に、ハードクローム層2を施し、軸方向に0.4mm巾
で測定した中心線平均粗さが、Ra=0.05〜0.3
μmの鏡面の状表面層3を設けたメタリングロールを構
成し、次いで、実施例1と同様に塗布液6を塗布しその
塗布層の表面状態、及び塗布液かき残り61の状態を観
察した。
【0019】(比較例 2)実施例1と同様の鉄芯1に
ハードクローム層2を施し、次いで図示はしないが、彫
刻により通常の230線/25.4mmの斜線型セルの
表面層をもつメタリングロールを構成した。そして表面
層の軸方向に0.4mm巾で測定した中心線平均粗さ
は、Ra=5〜8μmであった。次いで、実施例1と同
様に塗布液6を塗布しその塗布層の表面状態、及び塗布
液かき残り61の状態を観察した。
【0020】(比較例 3)実施例1と同様の鉄芯1に
ハードクローム層2を施け、次いでサンドブラスト法に
より、軸方向に0.4mm巾で測定した中心線平均粗さ
が、Ra=1μm以下の鏡面に近い表面層3をもつメタ
リングロールを構成した。次いで、実施例1と同様に塗
布液6を塗布しその塗布層の表面状態、及び塗布液かき
残り部61の状態を観察した。
【0021】実施例、及び比較例の評価結果は、表1の
とおりである。
【0022】 判定基準 ○:良好 △:やや不良 ×:不良 *1 表面状態は良好ではあるが、一部に縦スジを発生
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0024】上記のように構成された、リバースコーテ
ィングに用いるメタリングロールは、その表面層に微細
な粗面を均一に形成しているので、該ロール表面がドク
ターでかき取られた後も、極めて微量の塗布液が常に一
定量安定した状態でロール表面に残り、塗布液が部分的
に乾燥、ゲル化、更に硬化はしないものである。したが
って、リバースコーティングで、30ポイズ以上の高粘
度あるいはマット剤を多量に含むドクターのかき取り効
果が悪い塗布液を被塗布フィルムに塗布しても、メタリ
ングロールに塗布液の硬化物が蓄積することもなく安定
した塗布層を得ることができ、また、ミラーロール使用
時と同様の均一性がある良好な塗布層の表面状態を全面
に得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明のメタリングロールの概略の斜視図
である。 (b) 銅板層に設けたセルを示す断面概略図である。
【図2】メタリングロールに四角錐状セルを形成した表
面層の斜視図である。
【図3】メタリングロールに格子型セルを形成した表面
層の斜視図である。
【図4】メタリングロールに六角錐状セルを形成した表
面層の斜視図である。
【図5】メタリングロール六角格子型セルを形成した表
面層の斜視図である。
【図6】トップフィード型リバースコーターの例を示す
断面概略図である。
【図7】アプリケーターフィード型リバースコーターの
例を示す断面概略図である。
【図8】ボトムフィード型リバースコーターの例を示す
断面概略図である。
【符号の説明】
1 鉄芯 1c 銅板層 2 ハードクローム層 3 表面層 31 四角錐状セル 32 格子型セル 33 六角錐状セル 34 六角格子型セル 5 被塗布フィルム 6 塗布液 61 塗布液かき残り 10 ドクター 11 メタリングロール 12 コーティングロール 13 バックアップロール 15 アプリケーターロール 16 アプリケータ a 土手 h セルの深さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘度が30ポイズ以上の樹脂ワニス、あ
    るいはフィラーを多量に含む塗布液をリバースコーティ
    ングに使用するメタリングロールにおいて、該ロールの
    表面層の中心線平均粗さRaが1〜5μmであることを
    特徴とするメタリングロール。
  2. 【請求項2】 該ロールの表面層の凹部の、深さが5〜
    20μmで、その形状が四角錐、六角錐、格子型、又は
    六角格子型のいずれかであることを特徴とする請求項1
    記載のメタリングロール。
JP24342094A 1994-09-13 1994-09-13 メタリングロール Pending JPH0880467A (ja)

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JP24342094A JPH0880467A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 メタリングロール

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JP24342094A JPH0880467A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 メタリングロール

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ID=17103611

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JP24342094A Pending JPH0880467A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 メタリングロール

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JP (1) JPH0880467A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19946325A1 (de) * 1999-09-28 2001-04-05 Vits Maschinenbau Gmbh Vorrichtung zum Auftragen einer abrasiven Beschichtungsmasse auf eine durchlaufende Papierbahn
JP2003515444A (ja) * 1999-12-03 2003-05-07 ビーエイチピー スティール (ジェイエルエイ) プロプライエタリ リミテッド 移動している基質表面を被覆する方法と装置

Cited By (4)

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