JPS606538Y2 - 二重サツシの内外枠連結具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二重サツシの内外枠連結具に関するものである
。

二重サツシは内側枠と外側枠とを別体に設け、取付けの
際に両者を結合し、両者の結合部分を断熱材で密閉して
室温を保持するようになっている。

特にコンクリート壁面に用いる二重サツシにおいては鉄
骨等の構造体に固定するアンカーにサツシを取付けるよ
うになっているが、従来は、内外側枠を一枚の板材にボ
ルトにや固定することにより相互に連結していた。

そのため、取付けに時間を要する欠点があった。

本考案は前記従来の欠点に鑑み、簡単な構造で且つ確実
に内外側枠を連結することができる二重サツシの内外枠
連結具を提供するのをその目的とする。

本考案の構成を第１図に示す第１実施例に基き詳細に説
明すると、連結具Ａは一枚の連結板１の屋外側に高い水
平な取付部２を、屋内側に低い水平な取付部３を設けた
段部４を有する形状に形成する。

そして、取付部２の裏面に挾持板５をピン６で回動自在
に枢着する。

この挟持板５は両端を一段低く形成してて挟持部７，８
を設ける。

又、取付部３の裏面にも同様に長さの短かい挾持板９を
ピン１０で回動自在に枢着する。

この挾持板９は両端を一段低く形成して挟持部１１．１
２を設けている。

次に第２実施例を第２図に基き説明すると、連結具Ａ′
は第１実施例と同様な取付部２の段部４の反対側端で、
図において手前側に、切起しにより下側に突設させた挟
持部７′を端面が開放するように設け、段部４側で且つ
向側に切起しにより下側に挟持部８′を段部４側が開放
するように設ける。

又、取付部３には第１実施例と同じ挾持板９をピン１０
で枢着している。

次に連結具Ａ、 Ａ’を取付ける二重サツシＢについて
説明すると、第３，４図に示すように、二重サツシＢは
内側枠１３と外側枠１４とで構成している。

そして、内側枠１３は天板１５の上面中央部に対向する
ように鍵形の取付片１６．１６’を突設した内上枠１７
と、底板１８の下面中央部に対応するように鍵形の取付
片１９．１９’を突設した内下枠２０と、側板２１の外
側中央部に対向するように鍵形の取付片２２．２２’を
突設した内両堅枠２３，２４の四辺で構成している。

又、外側枠１４は天板２５の両端上面に中央に向って対
向するように鍵形の取付片２６．２６’を突設した外上
枠２７と、底板２８の両端下面に取付片２９．２９’を
突設した外下枠３０と、側板３１の両端外側に中央に向
って対向するように鍵形の取付片３２．３２’を突設し
ン゛−両外堅枠３３．３４との四辺で且つ内側枠１３よ
りも外周側に張り出した状態で構成している。

前記内側枠１３の各枠１７．２０．２３．２４の屋外側
に位置した箇所に、開放側を屋外側に向けたリップ付溝
形をした断熱材嵌合部３５を設け、外側枠１４の各枠２
７，３０の屋内面に接する１本の断熱材３６を嵌合して
いる。

そして、内外下枠２０．３０は、外下枠３０から適当間
隔をおいて複数個のビス３７．・・・・・・を断熱材３
２を通して内下枠２０の断熱材嵌合部３５に螺合するこ
とにより連結している。

更に第４図において鎖線で示すように、連結板３８を夫
々内下枠２０の取付片１９．１９’及び外下枠３０の取
付片２９にビス（図示省略）により固定することにより
内外下枠２０，３０を連結している。

次に前記のように構成した二重サツシＢに第１実施例の
連結具Ａを取付ける状態を説明すると、内外上枠１７，
２７を連結する際には、第３図に示すように、連結具Ａ
を第１図に示す状態にして連結板１を、夫々の取付片１
６．１６’、２６゜２６′上に載置し、挾持板５，９を
ピン６．１０を中心に回動させて、挟持部７を取付片２
６′の下面に、挾持部８を取付片２６の下面に、挾持部
１１を取付片１６′の下面に、挟持部１２を取付片１６
の下面に位置させて、各挟持部と取付部２．３とで各取
付片を挾持し、内外上枠１７，２７を連結する。

又、両内外堅枠２３，３３及び２４．３４を連結する際
には、第４図に示すように、内外上枠１７．２７の連結
と同様に夫々両内外堅枠２３，３３及び２４，３４に連
結板１を沿わせ、挟持板５．９を回動して、夫々の取付
片３２．３２’の下面に挟持部７，８を位置させ、取付
片２２，２２′の下面に挾持部１１，１２を位置させて
挾持することにより連結する。

尚、連結具Ａは数個所に取付けて連結する。

次に第２実施例の連結具Ａ′を取付ける状態を内外上枠
１７，２７を連結する際を第５図について説明すると、
第２図に示す状態において、挟持部７′を外上枠２７の
取付片２６′の下面に、挟持部８′を取付片２６の下面
に位置させることにより取付部２とで挾持する。

この状態において酪付部３は内上枠１７の取付片１６．
１６’の上面に位置することになるので、第１実施例と
同様に挟持板９をピン１０を中心に回動させて挟持部１
１を取付片１６′の下面に、挟持部１２を取付片１６の
下面に夫々位置させて挾持し、内外上枠１７゜２７を連
結する。

尚、両内外堅枠２３，３３及び２４．３４の連結は同様
なので図示及び説明を省略する。

前記両実施例においては、連結具Ａ、Ａ’の取付部２，
３を段部４により高低差をつけて形成したが、これは外
側枠１４が内側枠１３よりも外周側に張り出した形状に
構成しているためで、同一寸法に構成したものであれば
、取付部２，３を同一水平面で設ければよいものである
。

又、取付部２に設ける挟持部は前記両実施例に限定する
ものではなく、例えば、従来と同様に取付片にビス止め
するようにしてもよいものである。

本考案は前記実施例のように構成したもので、取付部２
を外側枠１４に取付けた後に、取付部３の挟持板９を回
転させて取付片の下面に挟持部１１．１２を位置させる
と、外側枠１４を内側枠１３側に引寄せる作用を行い、
断熱材に密着させることができる。

又、挟持板９を回転させて取付けるので、取付は作業が
容易である。

尚、取付部２，３は内外側枠１３，１４に対して逆に取
付けてもよいものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る二重サツシの内外枠連結具の実施例を
示すもので、第１図は第１実施例の斜視図、第２図は第
２実施例の斜視図、第３図は第１実施例で内外上枠を連
結した状態を示す縦断側面図、第４図は同じく内外堅粋
の連結状態を示す横断平面図、第５図は第２実施例で内
外上枠を連結した状態を示す縦断側面図である。 尚、図中１は連結板、２，３は取付部、９は挾持板、１
１，１２は挾持部、１３は内側枠、１４は外側枠、１６
，１６’、２２，２２’、２６，２６’、３２，３２’
は取付片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内外側枠１３．１４に亘って設けた一枚の連結板１の一
   方の取付部２を一方の側枠の取付片に取付けるように形
   成し、他方の取付部３に他方の側枠の取付片の下面に位
   置する挾持部１１，１２を設けた挟持板９を回動自在に
   枢着して戒る二重サツシの内外枠連結具。