JPS6064118A - 低融点物質含有汚泥の燃焼法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、低融点物質含有汚泥の燃焼法に関する。

従来、ナトリウム（Ｎａ）、カリウム（Ｋ）等の塩化物
やＳＯ，化合物等の低融点物質を含有する汚泥等の燃焼
処理法としては、低融点物質が燃焼高温域でガス状とな
り、ガス側へ移行して、炉壁、煙道、熱交換器チューブ
等へ凝縮固着するのを防ぐため、（イ）燃焼排ガス温度
を、炉内にて冷却水を用いてそれらの融点以下に強制冷
却しそれらを固体ダストとしたあと、炉外ダクトへ排出
したり（第１図の方法）、（ロン汚泥等を融点以下の低
温にてガス化させて低融点物質をガス化残渣として処理
後、未燃ガスを再燃焼させたり（第２図の方法）、（ハ
）Ｍｇ（ＯＨ）　ｚ等の添加により融点上昇を計るとい
う手法が採られている。

第１図及び第２図中の各記号は、下記の通りである。

１は燃焼用空気、２は流動炉等の燃焼炉、６は低融点物
質含有汚泥等、４は汚泥等供給装置、７は煙道、８はサ
イクロン、９は熱交換器、１０はガス洗浄装置、１１は
訪引通風機、１２は煙突、１３は焼却灰抜出ラインであ
る。

しかし、（イ）の方法は強制冷却のため熱回収率が悪く
、また（口）の方法は未燃損失等による燃焼効率の悪化
は避は難い。また、（ハ）の方法はＣＺ含有量の高い場
合あまり有効でない。また、一旦凝縮固着した低融点物
質は固着強度が強く、例えば熱交換器チューブの場合、
通常ダストのスーツブロー等のように容易に除去する事
が困難である。

そこで、本発明は、高燃焼効率、高熱回収率を損なわず
、低融点物質などによる煙道、熱交換器、その他付帯設
備でのダクト固着トラブルを防止した排ガス処理法を提
供するものである。

すなわち、本発明は、燃焼炉内高温部（火炎部等）に、
融点上昇効果を有する水酸化アルミニウム（Ａｌ＜０１
ｌ）ｓ　）及び／又は酸化アルミニウム（ｈｔｘＯｓ　
）の粉末を噴霧し、ガス状の低融点物質を高融点の固体
状ダストとして炉系外へ排出することによシ、後続設備
における低融点物質の凝縮付着によるダスト固着トラブ
ルの防止を計ると共に、汚泥等中に含有されるＣＺ　分
のＨＯＩガスとしての排ガスへの転換率を抑制し得る、
低融点物質含有汚泥等の燃焼排ガスの処理方法に関する
。

本発明において、Ａｔ（ＯＨ）　ｓ及び／又はＡｌ、０
３粉末の噴霧量は汚泥中に含有される低融点物質に対し
モル比で約１〜３相当とする。これは、一般に、添加率
（モル比）を増やすと、融点上昇効果は上昇するが、添
加率の増加は、排ガス中ばいじん量の増大及びランニン
グコストの上昇につながる。そこで、本発明では特に炉
内脱塩効果に着目して、最適添加率を調査し、モル比１
〜５が有効であるとの知見に基いて決定したものである
。

また、本発明における融点上昇効果は、次の作用による
ものである。すなわち、低融点物質（Ｎａ、に等の塩化
物、Ｂ０４化合物等）含有汚泥等を、高温にて焼却処理
する場合、これらの低融点物質は、灰中成分等と反応し
て複塩等を形成して更に低融点化し、温度条件によって
は、ガス相又は液相で焼却炉外へ排出される。このとき
、Ａｔ、Ｏ，、Ａ７（ＯＨ）３等が存在すると、これら
が前述複塩等と固溶体を形成・安定化し、その融点が上
昇するのである。

本発明の処理方法は、産業廃棄物燃焼設備、し原汚泥燃
焼設備、塩類含有汚泥等の燃焼設備等での燃焼処理に有
効である。

以下に、本発明の方法を第３図に示す７０−シートに従
って説明する。第６図で、５は融点上昇用添加剤、即ち
Ａｔ（ＯＨ）、のホッパであり、６はＡｔ（０）１）３
の供給ラインである。その他の記号は、第１図および第
２図のそれと共通である。

低融点物質含有汚泥等６は、供給装置４で燃焼炉２内へ
供給され、燃焼される。燃焼灰は、排ガスと一緒に炉系
外へ運ばれ、後続のサイクロン８等で分離除去されるが
、低融点物質はガス状となシ排ガスと一緒に排出過程に
おいて、降温してゆく。この際、その融点以下の煙道又
は付帯設備等に凝縮固着し、閉塞、腐食等の諸トラブル
を誘起する。

そこで、融点上昇効果を有するＡｔ（ＯＨ）ｓを添加剤
として燃焼炉内高温域へ噴霧することによシ、融点上昇
を計シ、低融点ガス状物質を固体ダストとして、系外へ
排出（サイクロン８にて分離除去）し、付帯設備等への
諸トラブル（例えば、熱交換器チューブへ固着による熱
回収率の悪化、チューブ腐食等）を防止することができ
る。

次に、本発明の効果を下記の実施例によシ説明する。

実施例 海水希釈し原汚泥の流動層燃焼炉における焼却処理にお
いて、通常の燃焼法による排ガス対策なしの場合、数十
時間の運転で、熱交換器チューブへ多量のＮａ、［等の
低融点物質による固着物質が生成し、熱回収効率の悪化
を来たすとともに、通常のチューブ清掃法であるスーツ
ブロー、ハンマリング等では、固着物を除去することは
不能であった。

一方、炉内燃焼域（ガス温度＝８００〜１０００℃）に
、投入される塩類（Ｎａ、に化合物）に対して、モル比
約１〜３相当のＡｔ　（ＯＨ）　。

（粒径：数〜数十ミクロン）粉末を噴霧したところ、チ
ューブ付着物は殆んど無くなシ、また僅かな付着物中に
も無噴霧時付着物中に多量に見られたＨａ　、　Ｋ等の
低融点化合物は検出されなかった。更に、副次効果とし
て汚泥中に含まれる０２分の塩化水素（ＨＯｔ）として
のガス側への転換率が、無噴霧場合に６５％〜１００％
でおったのに対して、Ａｔ（ＯＨ）　、噴霧の場合には
２５〜４０チと低減できた。

また、Ａｔ　（ＯＨ）、の代シにＡｔ、Ｏ，全周いた場
合にも上記と同等の結果が得られた。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、従来法による燃焼排ガスの処理方
法を示す７０−７−トである。第３図は、本発明による
燃焼排ガスの処理方法を示すフローシートである。 復代理人　内　１）　明 復代理人　萩　原　亮　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 低融点物質含有汚泥の燃焼法において、該汚泥の燃焼炉
   内において融点上昇効果を有する水酸化アルミニウム及
   び／又は酸化アルミニウムの粉末を汚泥中の低融点物質
   に対してモル比、約１〜５相当噴霧することを特徴とす
   る、低融点物質含有汚泥の燃焼法、。