JP3797781B2 - 廃棄物の燃焼処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ごみ等の廃棄物の燃焼処理に利用されるものであり、燃焼装置からの燃焼排ガスの熱回収システムに改良を加えることにより、蒸気過熱器管に高温腐食を生じることなしに発電用蒸気の高温・高圧化が図れ、発電効率の大幅な向上を可能とした新規な廃棄物の燃焼処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従前から、都市ごみ等の廃棄物の燃焼処理装置に於いては、図3に示すように燃焼炉Aからの燃焼排ガスGをボイラKへ導いて蒸気Sを発生させたあと、エコノマイザーJにより更に熱エネルギーを回収すると共に前記蒸気Sを過熱器Lにより加熱し、この過熱蒸気S′を蒸気タービン発電機へ供給して発電を行なうようにした所謂ごみ発電方式が広く採用されている(特開平5−256427号、特開平5−256428号等)。
【0003】
また、前記蒸気タービン発電機による発電に於いては、蒸気タービン発電機へ導く過熱蒸気S′の温度及び圧力が高いほど高い発電効率を得ることができ、従って前記過熱蒸気S′の温度・圧力を高めることは、廃棄物の未利用エネルギーを有効に利用する観点からも、重要な課題となっている。
即ち、発電用の過熱蒸気S′を生成する過熱器Lは、可能な限り燃焼炉Aの燃焼室A′の出口近傍に配設し、高温の燃焼排ガスGにより蒸気Sを加熱して、より高温・高圧の過熱蒸気S′とするのが望ましい。
【0004】
しかし、燃焼炉Aの燃焼室A′からの燃焼排ガスG中には、廃棄物に含まれている塩化ビニールを主体とした有機塩素化合物の燃焼に伴って生成する塩化水素ガス(通常600〜1000ppm程度)や硫黄酸化物(SOx・通常60〜100ppm・O2 12%換算)が含まれており、高温に於いて激しい腐食性を示すことになる。
【0005】
図2は前記塩化水素ガスを含有する燃焼排ガスGの腐食線図を示すものである。図2からも明らかなように、所謂高温腐食は塩化鉄またはアルカリ鉄硫酸塩の介在により発生する腐食であって、温度が320℃を越えると徐々に進行し、650℃でピークになる事が知られている。つまり、320℃から480℃の間は、塩化鉄またはアルカリ鉄硫酸塩の生成による腐食が、また、460℃から700℃の間は、生成した塩化鉄またはアルカリ鉄硫酸塩の分解による腐食が起こることになる。
【0006】
即ち、前記過熱器Lの過熱器管や廃熱ボイラKの各部伝熱面は、管壁温度が約300℃を越えると、前記高温腐食の進行により急激に腐食されることになり、このような高温腐食の進行を避けるためには、廃熱ボイラの、特に過熱器Lの運転圧力及び運転温度は、それぞれ30kg/cm2 G及び300℃以下とする必要があった。
その結果、廃棄物発電の効率改善には蒸気温度および圧力を上げることが望ましいが、従来の技術では前述の理由から、蒸気の温度および圧力を上げることが出来なかった。
【0007】
尚、前記高温腐食の発生を防止する方策として、燃焼排ガスG内の塩化水素ガスを予かじめ除去し、塩化水素ガスを除いた燃焼排ガスGを過熱器Lへ導入する方法が考えられる。
しかし、ごみ燃焼炉A、例えばストーカ式ごみ燃焼炉から排出される燃焼排ガスGは、温度が850°〜950℃の高温であるため、この中へ塩化水素ガスの吸収反応剤(例えば消石灰や生石灰、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム等)を投入して塩化水素ガスと十分に接触させたとしても、化学的な平衡関係から生成した塩化カルシウム或いは塩化ナトリウムは水蒸気と反応して再び塩化水素を生成するため、結局塩化水素ガス濃度を引き下げることはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従前の廃棄物の燃焼処理装置に於ける上述の如き問題、即ち所謂高温腐食の発生により発電用過熱蒸気の圧力・温度が約30kg/cm2 G・300℃以下に押さえられ、発電効率のより一層の向上を図ることができないと云う問題を解決せんとするものであり、過熱器管を腐食環境から隔離することにより過熱器管の腐食防止と廃棄物発電に於ける発電効率の大幅な向上を可能とした廃棄物の燃焼処理装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
ごみ発電に於いて、発電効率をより一層高めるためには、発電用過熱蒸気の圧力・温度を30kg/cm2 G・250℃以上に高める必要があり、過熱器管を腐食の少ない条件下に保持することが必要となる。
一方、過熱器管を腐食の少ない条件下に保持するには、過熱器へ導入する高温燃焼排ガス内の塩化水素ガスを予め除去する必要があるが、前述の通り高温度の燃焼排ガス内の塩化水素ガスを吸収剤により経済的に除去することは現実に不可能である。
そこで、本願発明者等は高温燃焼排ガスによる過熱器管の間接加熱を着想し、各種の熱媒体及び熱回収装置を用いて過熱蒸気の発生試験を繰り返し実施した。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記過熱器管の高温燃焼排ガスによる間接加熱試験の結果を基にして創作されたものであり、請求項1の発明は、廃棄物のストーカ式燃焼炉と、上方から供給されて流下する熱媒体用の砂と前記ストーカ式燃焼炉からの燃焼排ガスとを接触させて砂を加熱すると共に、加熱した砂を下方から外部へ排出する砂加熱室と、前記砂加熱室から排出された燃焼排ガスの熱を回収する廃熱ボイラと、前記砂加熱室から排出した砂を受け入れすると共に、当該加熱した砂の熱により前記廃熱ボイラで発生した蒸気の過熱器管を加熱する流動層過熱器と、前記流動層過熱器から導出から導出した熱媒体用の砂の中から篩分け装置により飛灰を除去すると共に、飛灰を除去した後の熱媒体用の砂を前記砂加熱室の上方へ供給する砂の循環供給路と、前記廃熱ボイラからの燃焼排ガスを浄化する処理装置とを発明の基本構成とするものである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明に於いて、流動層過熱器の流動化ガスを空気又は窒素とすると共に当該流動化ガスをサイクロンを通して循環させ、その循環回路に蒸気タービンの復水を加熱するエコノマイザを介設し、更に、前記サイクロンで分離した固形物を流動層過熱器へ供給する構成としたものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の発明に於いて、篩分け装置により篩分けした粒径が1〜2mmの砂を熱媒体用の砂として砂加熱室へ供給するようにしたものである。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1の発明に於いて、ストーカ燃焼炉からの燃焼排ガスが砂加熱室内を下方から上方へ向けて流通するようにしたものである。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1の発明に於いて、排ガス処理装置などで回収した粒径が0.1〜0.3mmの飛灰を流動層過熱器内へ供給するようにしたものである。
【0015】
図1に示すように、廃棄物燃焼炉Aの燃焼室から排出された850°〜950℃という高温の燃焼排ガスGは、燃焼排ガス通路22を通して第一熱回収装置8を構成する縦型の砂加熱室8の下部へ導入される。また、熱媒体用の砂Cがこの装置の上方から散布され、砂Cと燃焼排ガスGとを直接接触させることにより、効率よく砂の加熱が行なわれる。
【0016】
前記砂Cの粒径は、1から2mmの大きさが適当であり、上部から落下する空間部に於いて、廃棄物燃焼炉Aからの燃焼排ガスGと向流接触させることにより砂Cを加熱する。
また、砂Cの散布量は、加熱された砂Cの温度が650℃以上になるように調節される。
【0017】
砂は、耐熱性及び対腐食性にすぐれた熱媒体であり、廃棄物燃焼炉Aからの燃焼排ガスGが850から950℃という高温度で且つ0.1〜3%の高濃度の塩化水素ガスを含む過酷な雰囲気のガスであっても、特に特殊な砂を使う必要はなく、通常の砂であっても、燃焼排ガスGと直接接触させた状態下で十分に使用に耐える事が出来る。
尚、この様にして得られた高温の砂の塩化水素の吸着量はごく微量であり、従って、砂Cを熱の輸送媒体として作動させることにより、極めてクリーンな二次エネルギー源とする事ができる。
【0018】
第一熱回収装置8から排出された燃焼排ガスGは、第二熱回収装置10として設けられた廃熱ボイラへ導入される。そこで燃焼排ガスGの熱により水が加熱・蒸発され、飽和蒸気が生成される。
【0019】
第一熱回収装置8で加熱された砂は、第三熱回収装置16として設けられた流動層過熱器へ供給され、その熱により流動層部に設置した過熱器管18を介して前記第二熱回収装置10で生成された飽和蒸気Sを加熱し、過熱蒸気S1 を生成させる。
【0020】
第三熱回収装置16の流動化ガスEとしては空気又は窒素が使用され、これをサイクロン19を介して循環使用するようにしている。この流動化ガスEの循環回路中にはエコノマイザ21を設ける事ができ、これによって蒸気タービンからの復水またはドレンを加熱して熱回収をすると共に、同時に循環ガスを冷却する事ができる。
【0021】
また、第三熱回収装置16では、前記第一熱回収装置8から供給されてくる粒径1〜2mmの高温の砂が流動媒体として用いられるが、この砂Cが緩やかに流動する程度の流動化ガスEが供給される。また、これと共に過熱器管18への伝熱をスムーズに行わせるため、0.1〜0.3mmの飛灰Hが別途に供給され、流動化される。更に、第三熱回収装置16から飛散する0.1〜0.3mmの飛灰Hや砂Cはサイクロン19で捕集され、第三熱回収装置16の下部へ循環供給される。
尚、前記0.1〜0.3mmの飛灰Hとしては燃焼排ガス処理装置や廃熱ボイラ10等に於ける集塵ダスト或いは後述する篩分け装置20で分別した飛灰Hや砂Cが利用される。
【0022】
第三熱回収装置16からの流動砂Cは、飛灰Hと混合した状態となって流動床下部から排出されたあと、風力選別や振動篩などの篩分け装置20で分別され、飛灰H等を取り除いたあと粒径1〜2mmの砂Cのみが第一熱回収装置8へ返送されて行く。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る廃棄物の燃焼処理装置のフローシートであり、廃棄物燃焼炉Aとして所謂ストーカ炉を用いた場合を示すものである。
図1に於いて、1は廃棄物ピット、2はごみホッパー、3は乾燥ストーカ、4は燃焼ストーカ、5は後燃焼ストーカ、6は廃棄物燃焼炉Aの一次燃焼室、7は二次燃焼室、8は第一熱回収装置を形成する砂加熱室、9は砂ホッパー、10は第二熱回収装置を形成する廃熱ボイラ、11は空気予熱器、12は急速冷却塔、13は燃焼排ガス処理装置の主体を形成するバグフィルタ、14は誘引送風機、15は煙突、16は第三熱回収装置を形成する流動層過熱器、17は循環空気ブロアー、18は過熱器管、19はサイクロン、20は篩分け装置、21はエコノマイザー、Aは廃棄物燃焼炉(ストーカ炉)、Bは廃棄物、Cは砂、Dは燃焼残渣、Gは燃焼排ガス、Eは流動化ガス(空気)、Hは粒径0.1〜0.3mmの飛灰、Sは飽和蒸気、S1 は過熱蒸気である。
【0024】
廃棄物Bは廃棄物ピット1に蓄えられており、クレーン(図示省略)等によりごみホッパー2内へ投入され、プッシャー(図示省略)を介して廃棄物燃焼炉Aの乾燥ストーカ3上へ順次供給されて行く。
また、乾燥ストーカ3上へ供給された廃棄物Bは、燃焼ストーカ4及び後燃焼ストーカ5上へ順次送られる過程で完全燃焼され、燃焼残渣Dはスラグ冷却槽(図示省略)内へ排出されて行く。
【0025】
尚、廃棄物燃焼炉(ストーカ炉)Aそのものは公知であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
また、図1の実施形態に於いては、廃棄物燃焼炉Aとしてストーカ炉を用いているが、ストーカ炉に替えて他の構成の廃棄物燃焼炉、例えば流動層燃焼炉等であってもよいことは勿論である。
【0026】
前記第一熱回収装置8を形成する砂加熱室8は、ストーカ炉Aの二次燃焼室7に隣接して配置されており、底部を逆錐状に形成した竪型の筒体状に形成されていて、後述する如く、上方空間部が砂Cと燃焼排ガスGとの向流接触部を形成する。
【0027】
当該砂加熱室8の上方には砂ホッパー9が設けられており、砂散布器9aを通して第三熱回収装置16から返送されてくる粒径1〜2mmの砂Cが、天井面から下方へ向けて均一に散布される。
更に、砂加熱室8の前記2次燃焼室7側の側壁下方には高温燃焼排ガスGの流入口8aが、また、当該流入口8aと対向する側の側壁上方には燃焼排ガスGの流出口8bが、夫々形成されている。
【0028】
前記廃棄物燃焼炉Aの二次燃焼室7の上方から排ガス通路22を通して導出された約850°〜950℃の温度を有する高温燃焼排ガスGは、通路22に沿って流下したあとその下方で反転し、流入口8aから砂加熱室8内へ流入する。
当該砂加熱室8内へ流入した燃焼排ガスGは、砂加熱室8内を上方へ向けて流通する間に、落下する砂Cと向流接触することにより保有する熱エネルギーを砂Cへ与え、これを約650℃以上の温度に過熱する。
【0029】
尚、前記砂散布器9aから砂加熱室8内へ散布する砂Cの散布量は、前述の如く砂Cの温度が約650℃以上となるように調整される。また前述の通り、熱媒体である砂Cに燃焼排ガスG内の塩化水素ガス等が吸着される量は極く僅かであり、殆ど無視し得るものである。
【0030】
前記第二熱回収装置10を形成する廃熱ボイラ10は、前記砂加熱室8に隣接してその下流側に設けられており、前記第1熱回収装置8から排出された燃焼排ガスG1 の保有熱を回収し、飽和蒸気Sを生成する。
即ち、前記第一熱回収装置8から排出された燃焼排ガスG1 は、なお350〜450℃の温度を保持しており、第二熱回収装置10としての廃熱ボイラへ導入され、ここで飽和蒸気を生成する。
また、第二熱回収装置10から排出された燃焼排ガスG2 は、空気予熱器11で熱回収をされたあと、急速冷却塔12及びバグフィルタ13等から成る排ガス処理装置で処理され、その後誘引送風機14および煙突15を通して大気中へ放出される。
【0031】
前記第三熱回収装置16を形成する流動層過熱器は所謂流動床型に構成されており、流動床の下方より循環ブロアー17により空気(又は窒素)を流動化ガスEとして供給することにより、第三熱回収装置16の内部に前記砂Cと流動化ガスEとから成る流動層部を形成している。
また、当該第三熱回収装置16の流動層部には過熱器管18が設けられており、前記第二熱回収装置10に於いて生成された飽和蒸気Sを加熱して、発電用の過熱蒸気(温度400℃、圧力40kg/cm2 G)S1 を生成する。
【0032】
当該第三熱回収装置16の流動層部へは、前記第一熱回収装置8内で加熱された砂Cが供給されてくる。即ち、第一熱回収装置8内で高温の燃焼排ガスGにより加熱され、650℃以上の高温になった熱媒体用の砂Cは、第一熱回収装置8の下部より重力で排出され、砂排出管23を通して第三熱回収装置16の流動層部内へ供給される。
【0033】
また、当該、第三熱回収装置16の下方より供給された流動化ガスEは、約450〜650℃の高温度となってその上方より排出され、サイクロン19に於いて随伴して来た粒径が0.1〜0.3mmの飛灰や砂を分離除去される。その後、当該流動化ガスEは、エコノマイザー21に於いて蒸気タービンを駆動させた後の蒸気の復水を過熱すること等により約450℃以下にまで冷却され、循環空気ブロワー17によって前記流動層部の下方へ戻される。
尚、第三熱回収装置16へ供給する流動化ガスEの供給量は、流動熱媒体として供給された粒径1〜2mmの熱媒体用の砂Cが、流動層部で僅かに動く程度の供給量で十分である。
【0034】
更に、当該第三熱回収装置16の前記流動層部へは、別途に0.1〜0.3mmの飛灰Hを供給するように構成されており、これによって流動する砂Cから過熱器管18への伝熱がスムーズに行なえるように為されている。
尚、前記0.1〜0.3mm粒径の飛灰Hとしては、廃熱ボイラ10や燃焼排ガス処理装置で回収した集塵灰等が使用される。
また、第三熱回収装置16から流動化ガスEと共に排出された粒径が0.1〜0.3mmの飛灰Hや砂Cは、前記サイクロン19で補集され、管路25を通して流動層部内へ戻される。
【0035】
一方、前記第三熱回収装置16に於いて蒸気過熱器管18を介して飽和蒸気Sへ熱を与えることにより冷却された砂Cは、第三熱回収装置16の下方より取り出され、風力選別装置や振動篩等の篩分け装置20を通して飛灰等を篩い分けしたあと、砂供給管24を通して砂ホッパー9へ戻される。
【0036】
【発明の効果】
本発明に於いては、廃棄物焼却炉で生成された高温の燃焼排ガスを第一熱回収装置(砂加熱室)へ導き、そこで燃焼排ガスと熱媒体である砂とを接触熱交換させることにより熱砂を作ると共に、この熱砂を、循環空気を流動化ガスとして用いる第三熱回収装置(流動層過熱器)へ供給し、その流動層内に設置した過熱器管を介して飽和蒸気を加熱し、過熱蒸気を得る構成としている。
このため、過熱器管は、廃棄物燃焼炉で生成された塩化水素ガスや硫黄酸化物などの腐食性ガスを含む燃焼排ガスと直接接触することなく、腐食性雰囲気から完全に隔離された清浄雰囲気中で運転されるので、所謂高温腐食から全く開放される事になる。
その結果、従前の所謂ごみ発電に於いては、過熱器管等の腐食を回避するため、過熱蒸気の運転条件は300℃・30kg/cm2 Gが限界であったが、本発明によれば、容易に500℃x100kg/cm2 Gの過熱蒸気を得る事ができ、それに伴い廃棄物発電に於ける発電効果を、従来の10〜15%程度から30〜35%程度まで引上げることが可能となった。
本発明は上述のように、廃棄物発電の発電効果を高めることにより廃棄物燃焼による熱回収効率を著しく高くする事が出来、優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る廃棄物の燃焼処理装置の全体系統図である。
【図2】塩化水素ガスを含有する燃焼排ガスの管壁温度と腐食速度の関係を示す説明図である。
【図3】従前の廃棄物の燃焼処理装置の概要説明図である。
【符号の簡単な説明】
Aは廃棄物燃焼炉(ストーカ炉)、Bは廃棄物、Cは砂、Dは燃焼残査、Eは流動化ガス(空気)、Gは燃焼排ガス、Hは粒径0.1〜0.3mmの飛灰、Sは飽和蒸気、S1 は過熱蒸気、1は廃棄物ピット、2はごみホッパ、3は乾燥ストーカ、4は燃焼ストーカ、5は後燃焼ストーカ、6は一次燃焼室、7は二次燃焼室、8は第一熱回収装置(砂加熱室)、8aは燃焼排ガス流入口、8bは燃焼排ガス流出口、9は砂ホッパ、9aは砂散布器、10は第二熱回収装置(廃熱ボイラ)、11は空気予熱器、12は急速冷却塔、13はバグフィルタ、14は誘引送風機、15は煙突、16は第三熱回収装置(流動層過熱器)、17は循環空気ブロアー、18は伝熱管、19はサイクロン、20は篩分け装置、21はエコノマイザー、22は燃焼排ガス通路、23は砂供給管、24は砂供給管、25は管路。

Claims (5)

  1. 廃棄物のストーカ式燃焼炉と、上方から供給されて流下する熱媒体用の砂と前記ストーカ式燃焼炉からの燃焼排ガスとを接触させて砂を加熱すると共に、加熱した砂を下方から外部へ排出する砂加熱室と、前記砂加熱室から排出された燃焼排ガスの熱を回収する廃熱ボイラと、前記砂加熱室から排出した砂を受け入れすると共に、当該加熱した砂の熱により前記廃熱ボイラで発生した蒸気の過熱器管を加熱する流動層過熱器と、前記流動層過熱器から導出した熱媒体用の砂の中から篩分け装置により飛灰を除去すると共に、飛灰を除去した後の熱媒体用の砂を前記砂加熱室の上方へ供給する砂の循環供給路と、前記廃熱ボイラからの燃焼排ガスを浄化する処理装置とから構成したことを特徴とする廃棄物の燃焼処理装置。
  2. 流動層過熱器の流動化ガスを空気又は窒素とすると共に当該流動化ガスをサイクロンを通して循環させ、その循環回路に蒸気タービンの復水を加熱するエコノマイザを介設し、更に、前記サイクロンで分離した固形物を流動層過熱器へ供給する構成とした請求項1に記載の廃棄物の燃焼処理装置。
  3. 篩分け装置により篩分けした粒径が1〜2mmの砂を熱媒体用の砂として砂加熱室へ供給するようにした請求項1に記載の廃棄物の燃焼処理装置。
  4. ストーカ燃焼炉からの燃焼排ガスが砂加熱室内を下方から上方へ向けて流通するようにした請求項1に記載の廃棄物の燃焼処理装置。
  5. 排ガス処理装置などで回収した粒径が0.1〜0.3mmの飛灰を流動層過熱器内へ供給するようにした請求項1に記載の廃棄物の燃焼処理装置。
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