JPS606384Y2 - 自動二輪車等のウインドシ−ルド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車等のハンドル前方に配置されるウィ
ンドシールドの改良に関する。

自動二輪車、自動三輪車等の小型軽車両のハンドル前方
を覆うフェアリング等に立設されるウィンドシールドと
して軽量化等の面からは脅威樹脂製であることが望まし
い。

しかしながら車両の走行における車体振動等により斯る
ウィンドシールドには外部振動が伝播され、合成樹脂製
であるがためにその弾性でもってバタついたり、撓った
りすることとなる。

その対策としてウィンドシールドを厚肉化して剛性アッ
プを企図したが、これによると所期に反して重量化を招
来することとなる。

本考案は以上の点に鑑みて威されたもので、その目的と
する処は、ウィンドシールドの厚肉化による重量化を招
来することなく該ウィンドシールドの剛性アップを実現
し、以って軽量化を確保しつつバタつきや撓りを防止す
るとともに、ウィンドシールドに付着した雨水を乗員に
かからないようにドリップさせ得る等頗る好都合なる自
動二輪車等のウィンドシールドを提供するにある。

以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて詳述する。

第１図は自動二輪車の概略側面図、第２図は本考案のウ
ィンドシールドを装備した自動二輪車の斜視図であり、
図示の如くスクータタイプであるが、他の自動二輪車や
自動三輪車等にも本考案を実施することができる。

自動二輪車１の車体前部にはレッグシールド２が後傾起
設され、中間部には低床式のフロア３が、後部にはシー
ト４を載置したシートポスト５が夫々形成され、前輪６
はレッグシールド２下部に、後輪７はシートポスト５後
下部にパワーユニット８を介して夫々支持されている。

そしてレッグシールド２の上方にはハンドル９が臨み、
これ９の前方にはフェアリング１０が任意の手段でもっ
て車体側に取付けられている。

フェアリング１０はハンドル９の左右のグリップ部９ａ
、９ａを前方から覆うグリップカバ一部１０ａ、１０ａ
を有し、斯るフェアリング１ｏの中間部上には脅威樹脂
製であって透明若しくは半透明状ノウインドシールド１
１が後述するメインステーを介して結着立設されている
。

尚図中１２はワイパ装置であり、１２ａはそのワイパブ
レードである。

ウィンドシールド１１の下辺部１１ａには剛性の高い金
属板から戒るメインステー１３が後面から接合等して二
律化され、該メインステー１３を介装してウィンドシー
ルド１１はフェアリング１０にビス１４・・・により結
着されている。

本考案では斯るメインステー１３の左右両端部１３ａ、
１３ａにサイドステー１５．１５を一体成形若しくは結
合等して立設した。

サイドステー１５はウィンドシールド１１の側縁部１１
ｂに沿ってこれｌｌｂを適宜長さに亘って挟持する如く
形成されている。

ところでサイドステー１５は第３図ａ及びｂに示される
ようにウィンドシールド側縁部１１ｂの後面に当接する
裏打片１５ａを有し、側片１５ｂに鈍角を威してウィン
ドシールド１１前方へ折曲した折曲片１５ｃを備えた所
謂裏当てタイプ（第３図ａ）、又は同様の裏打片１５ａ
及び側片１５ｂを有するとともに、前面片１５ｄと鋭角
を戊して同じくウィンドシールド１１前方へ折曲した折
曲片１５ｅを備えた所謂サンドイッチタイプ（第３図ｂ
）の何れかに構成される。

これによりウィンドシールド側縁部１１ｂ前面とサイド
ステー１５に形成した折曲片１５ｃ、１５ｅとに断面略
■状のドリップ部１６．１６が形成されることとなる。

尚裏当てタイプにあってもウィンドシールド側縁部１１
ｂは裏打片１５ａと折曲片１５ｃの基部とによりサンド
イッチタイプと同様にサイドステー１５でもって挟持さ
れている。

次に以上の如く構成された本実施例のウィンドシールド
の発揮する作用効果を述べる。

自動二輪車１の車両の走行振動等によりウィンドシール
ド１１は前後方向、即ち第１図矢印方向に振れようとす
るが、ウィンドシールド側縁部１１ｂは左右ともに前記
メインステー１３の左右両端１３ａ、１３ａに一体化立
設したサイドステー１５．１５に確実に挟持されている
ため、当該ウィンドシールド１１のバタつきや撓りは防
止される。

しかもサイドステー１５によりウィンドシールド１１の
剛性アップが保障されるため、当該ウィンドシールド１
１の薄肉軽量化を達成することができる。

斯くしてウィンドシールド１１の振れが防止されるため
、特にワイパ装置１２付ウインドシールドにおけるワイ
パブレード１２ａのバタつきも防止されることとなり、
従って不快なバタバタ音の発生を防止することができる
。

又上記に加え本考案に係るサイドステー１５の前端部に
車体前方に折曲形成した折曲片１５ｃ。

１５ｅを起設したため、ウィンドシールド側縁部１１ｂ
には雨氷用のドリップ部１６が形成されることとなり、
故に斯るドリップ部１６によりワイパ装置１２で払拭さ
れたウィンド１１前面の雨水が乗員にかかるのを防止す
ることができる。

尚このドリップ部１６によるドリップ効果はワイパがな
くても勿論同様に発揮される。

更に本考案に係るサイドステー１５に第４図に示す如く
ウオッシャ液吹出しノズル１７を設ければ、ウオツシャ
液は図示破線の如くウィンド１１の両サイドからワイパ
ブレード１２ａの払拭範囲に有効な形で吹出すこととな
り、しかも従来の如く前下方からウィンドに吹出される
ウオツシャ液のように乗員にかかることはない。

又、第５図に示す如くサイドステー１５の上部にミラー
１８を取付ければ、従来の如き別個のミラーステーが不
要となり、部品点数の削減、造形上のスッキリ惑及びコ
ストダウンに資することとなる。

加えてウィンカ−ランプ１９をもサイドステー１５の下
部に配設すれば、ランプ１９の位置は従来より高位とな
り、以ってウィンカ−インジケータをメータユニット内
に別設しなくても乗員がウィンカ−ランプ１９の点滅状
態を容易に確認することができる。

以上の説明で明らかなように本考案によれば、ウィンド
シールドの剛性アップを保証し得、更に雨氷のドリップ
効果をも発揮し得る等多大の利点を有する自動二輪車等
のウィンドシールドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は自動二輪
車の概略側面図、第２図は本考案のウィンドシールドを
装備した自動二輪車の斜視図、第３図ａ及びｂは２種類
のサイドステーの横断面を夫々示した第２図中３−３線
断面図、第４図は変更実施例の第２図と同様の図、第５
図は更なる変更実施例の第２図と同様の図である。 尚図中１は自動二輪車、９はハンドル、１１はウィンド
シールド、１３はメインステー １５はサイドステー、
１６はドリップ部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動二輪車等のハンドル前方に立設されたウィンドシー
   ルドの両端縁に沿って立設したサイドステーで該端縁を
   挟持するようにしたウィンドシールドにおいて、上記サ
   イドステーの前端部を車体前方へ折曲してウィンドシー
   ルド前面との間に雨水用のドリップ部を形成したことを
   特徴とする自動二輪車等のウィンドシールド。