JPS606373B2 - 低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPS606373B2
JPS606373B2 JP11694279A JP11694279A JPS606373B2 JP S606373 B2 JPS606373 B2 JP S606373B2 JP 11694279 A JP11694279 A JP 11694279A JP 11694279 A JP11694279 A JP 11694279A JP S606373 B2 JPS606373 B2 JP S606373B2
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Japan
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unsaturated polyester
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polyester resin
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acid
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JP11694279A
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行志 荒川
悦司 岩見
兼政 野間口
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Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物に関す
る。
その目的とするところは、低収縮性不飽和ポリエステル
樹脂の収縮率を自由に制御することにより、低収縮性不
飽和ポリエステル樹脂のもつ特長を十分発揮しつつも、
型よりの脱型を容易にし、成形して得られた成形品への
はめ込み部材のはめ込み性を容易ならしめることが可能
となる。
不飽和ポリエステル樹脂は硬化時に収縮率が大きく、7
〜10%の体積収縮をする。そのため現象として加熱し
て固化させる加熱硬化法においては急激なゲル化反応と
あいまって、硬化物に著しいクラックが入る。この硬化
収縮率を低下させるために、充てん剤、補強材を併用し
ても、成形した成形品の収縮率が大きく、残留応力によ
りクラックが生じたり、ひげの発生、成形品表面の平滑
性低下(ガラス繊維の浮き出し)等の問題が生じてくる
。これらの欠点はすべて不飽和ポリエステル樹脂の硬化
収縮によるものであるが、不飽和ポリエステル樹脂に熱
可そ性樹脂をブレンドすることにより無収縮化が可能と
なることは知られている。そして、この手法により不飽
和ポリエステル樹脂を用いた時に生じた上記欠陥はほと
んど解決された。確かに不飽和ポリエステル樹脂に熱可
そ性樹脂をブレンドしたもの(以下低収縮性不飽和ポリ
エステル樹脂と略す)は、低収縮化は可能になった反面
、成形品設計者が望む任意の収縮率にコントロ−ルする
技術は放置されたままであった。従来は収縮率を制御す
る方法として熱可そ’性樹脂の添加量を減じる方法があ
り、これはいましば用いられた方法である。しかし添加
量を減らせば、収縮率が大きくなるとともに表面平滑性
がなくなり、また収縮率が熱可そ性樹脂の減量により不
飽和ポリエステル樹脂の影響をうけ一定の収縮率に固定
されず、変動することが見出された。本発明はこれらの
点をかんがみてなされたもので、その目的とするところ
は表面平滑性をそこなわず、収縮率の変動が少なく望む
収縮率に一定に制御できる低収縮性不飽和ポリエステル
樹脂組成物を提供するものである。本発明は不飽和ポリ
エステル樹脂および熱可そ性樹脂を含有する低収縮性不
飽和ポリエステル樹脂組成物100重量部に不飽和二塩
基酸もしくはその無水物、グリコール、さらに必要に応
じて飽和二塩基酸もしくはその無水物の反応生成物で1
〜3量体の割合が50重量%以上であるオリゴェステル
および、またはグリコールを0.1〜10重量部添加し
てなる低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物に関する
本発明は不飽和ポリエステル樹脂、熱可そ性樹脂および
上記のオリゴェステルおよび、またはグリコールを用い
ることにより、従来に比べて表面平滑性をそこなわずに
望む収縮率に一定に制御できる低収縮性不飽和ポリエス
テル樹脂組成物を提供するものである。
本発明においてオリゴェステルの1〜3量体の割合を5
0重量%以上とするのは、これが5の重量%未満であれ
ば組成物の収縮率が少なくなり、収縮率の制御が困難と
なるからである。
本発明の組成物は、収縮率が制御される収縮量の大きい
組成物である。
本発明における不飽和ポリエステルはQ,8−不飽和二
塩基酸およびグリコール類から、必要に応じて飽和二塩
基酸を併用して製造される。
Q,8−不飽和二塩基酸としては無水マレィン酸、マレ
ィン酸、フマル酸、ィタコン酸、塩素化マレィン酸等が
用いられ、また飽和二塩基酸としては、無水フタル酸、
フタル酸、ィソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、アジピン酸、ビシクロ(2,2,1)へプテ
ン−2,3ジカルボン酸または無水物等が用いられる。
またグリコール類としてはエチレングリコール、ジェチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ネオベンチルグリコール、1,6−へキサ
ンジオール等が用いられる。醸成分中Q,8−不飽和二
塩基酸の占める割合は50〜100モル%が好ましい。
また不飽和ポリエステルの最終酸価は35以下、その分
子量(数平均分子量)は1,000〜4,000が望ま
しい。以上の不飽和ポリエステルの成分として用いられ
る二塩基酸、グリコール類の他にジシクロベンタジェン
又はその誘導体を用いてもよい。
ジシクロベンタジェン又はその誘導体が用いられる量に
制限はないが、Q,8一不飽和二塩基酸の20〜80モ
ル%が好ましい。不飽和ポリエステルと混合して不飽和
ポリエステル樹脂とされるQ,B−エチレン性不飽和単
量体としてはスチレン、ビニルトルェソ、クロロスチレ
ン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、ジアリルフタレー
ト、アクリル酸ェステル類、メタクリル酸ェステル類等
が用いられる。不飽和ポリエステルとQ,3ーェチレン
性不飽和単量体の混合割合は前者が30〜85重量部%
、後者が70〜15重量%の範囲が好適である。熱可そ
性樹脂としてはポリスチレンホモポリマ、スチレンを5
の重量%以上含むポリメタクリル酸ェステル、ポリブタ
ジェン、ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルェーブル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカプロラクトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等が用いられる。これら
の分子量はとくに限定しないが、約1×1ぴ〜7×1び
、好ましくは1.5×1『〜3×1ぴが好適である。不
飽和ポリエステル樹脂とQ,8ーェチレン性不飽和単量
体の混合割合は前者が95〜5の重量%、後者が5〜5
の重量%の範囲が好ましい。本発明に用いるオリゴェス
テルとは無水マレィン酸、マレィン酸、フマル酸、ィタ
コン酸、塩素化マレィン酸、無水フタル酸、フタル酸、
ィソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、
ァジピン酸等の二塩基酸または二塩基酸無水物とエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジブロピレングリコール、ネオベンチルグリコ
ール、1,6ーヘキサンジオール等のグリコールを反応
させて得られた生成物のうち1量体〜3量体の割合が全
体の5の重量%以上である生成物を言う。オリゴェステ
ルの製造には、飽和二塩基酸もしくはその無水物は、必
要に応じて用いられる。
このオリゴェステルの製造に際し、ジシクロベンタジェ
ン、水酸化ジシクロベンタジェン等を反応させて得られ
る変性されたオリゴェステルも用いられる。このオリゴ
ェステルの製造は、既に知られている方法が採用され、
例えば二塩基酸又は二塩基酸無水物とグリコールとを当
モルで150〜18000で1〜3時間加溢するか、グ
リコールを過剰にして150〜22000で3〜5時間
加溢して得られる。
また、このオリゴェステルと共に、又はこれに変えて上
記のグリコ−ルも用いられる。低収縮性不飽和ポリエス
テル樹脂組成物とオリゴェステルおよび、またはグリコ
ールの混合割合は前者が100重量部、後者が0.1〜
1の重量部の範囲とされる。0.1重量部未満では収縮
率制御の効果が十分発揮できない。
また1の重量部を越えると成形外観がわろくなるととも
もこ機械的強さも低下する。本発明になる低収縮性不飽
和ポリエステル樹脂組成物を硬化させるために、硬化剤
として、ベンジルパーオキシド、tーブチルパーベンゾ
エ−ト、ジクミルパーオキシド、2,5ージメチル−2
,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)へキサンなどが用い
られる。
また、重合禁止剤としてハイドロキノン、パラターシヤ
リブチルカテコールなどが用いられる。本発明になる低
収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物に炭酸カルシウム
、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルク、マィカ
粉等の充てん剤、ステアリン酸亜沿、ステアリン酸カル
シウム等の雛型剤、着色剤、ガラス繊維、カーボン繊維
、ビニロン繊維等の補強剤、難燃剤を併用してもよい。
本発明の実施例を説明する。
1 オリゴェステル(1)の合成 コンデンサ、窒素導入管、温度計、カクハン機をつけた
0.5その四つ口フラスコにプロピレングリコール22
紅重量部(3モル)、無水マレィン酸98重量部(1モ
ル)を仕込み窒素気流下で180qo、6時間反応させ
た後、210℃に昇温し、反応中にJISK6901に
準じて酸価を測定し4時間反応させ酸価1.1のオリゴ
ェステル(1)(1〜3量体は約95%)を得た。
2 オリゴェステル(ロ)の合成 1と同じ装置を用い、ネオベンチルグリコール312重
量部(3モル)、無水マレィン酸98重量部(1モル)
を仕込み、1と同じ反応工程で反応を進めた。
最終酸価の1.3であるオリゴェステル(0)(1〜3
量体は約95%)を得た。3 不飽和ポリエステル(m
)の合成 無水マレィン酸98重量部、ブロピレングリコール79
.8重量部を窒素気流中で215q0に加溢し、反応さ
て、酸価29で縮合反応を終了し、不飽和ポリエステル
を得た。
不飽和ポリエステル7の重量部をハイドロキノン0.0
1重量部を溶解したスチレン30重量部に溶解し、不飽
和ポリエステル樹脂(m)を得た。4 不飽和ポリエス
テル(W)の合成 無水マレィン酸4塁重量部、無水フタル酸74重量部、
プロピレングリコール79.母重量部を窒素気流中で2
15)0に加温し、反応させ、酸価25で縮合反応を終
了し、不飽和ポリエステルを得た。
不飽和ポリエステル7の重量部をハイドロキノン0.0
1重量部を熔解したスチレン30重量部に溶解し、不飽
和ポリエステル樹脂(W)を得た。
5 熱可そ性樹脂液の調製 数平均分子量約10方のポリエステル4の重量部をスチ
レン60重量部に溶解し、熱可そ性樹脂液(V)を得た
実施例 1 熱可そ性樹脂の量をかえて線収縮率の制御を行なった。
不飽和ポリエステル樹脂(m)を用いて各種のBMCを
作成した。BMCの目標線収縮率は0.3%とした。(
単位:重量部) * JIS.K 6911K準じた。
**目視(良:◎,悪:×) 線収縮率0.30%のBMCを得るために熱可そ性樹脂
の量を減らし(比較例2)、また本発明のオリゴェステ
ルを入れる(実施例1)ことにより目的を達した。
しかし、比較例2の方法では緑収縮率の増加とともに表
面平滑性が著しくそこなわれ、商品としての価値はなく
なった。しかし実施例1では表面平滑性も良好である。
実施例 2 熱可そ性樹脂の量をかえて線収縮率の制御を行なった。
不飽和ポリエステル樹脂(m)を用いて、各種BMCを
作成した。BMCの目標線収縮率は0.50%とした。
(単位:重量部)線収縮率0.50%のBMCを得るた
めに熱可そ性樹脂の量を減らし(比較例2)、また本発
明のオリゴェステルを入れる(実施例2)ことにより、
目的を達した。
しかし比較例2の方法では線収縮率の増加とともに表面
平滑性が著しくそこなわれ、商品としての価値はなくな
った。しかし実施例2では表面平滑性も良好である。実
施例 3,4 不飽和ポリエステル樹脂の種類による線収縮率の制御を
行なった。
BMCの目標線収縮率は0.70%とした。(単位:重
量部)線収縮率0.70%のBMCを得るために不飽和
ポリエステル樹脂の反応性を落とし、(比較例)、目的
の線収縮率をもつBMCが得られたが表面平滑性が悪く
「実用に供せない。
しかし実施例3,4では表面平滑性をそこなわず目的と
する線収縮率のBMCが得られた。実施例 5 熱可そ性樹脂の量をかえて線収縮率の制御を行なった。
不飽和ポリエステル樹脂(m)を用いて、各種のBMC
を作成した。BMCの目標線収縮率は0.3%とした。
(単位:重量部)線収縮率0.30%のBMCを得るた
めに、熱可そ性樹脂の量を減らし(比較例2)、また本
発明のプロピレングリコールを入れる(実施例)ことに
より目的を達した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 不飽和ポリエステル樹脂および熱可そ性樹脂を含有
    する低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物において、
    低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物100重量部に
    対して不飽和二塩基酸もしくはその無水物、グリコール
    、さらに必要に応じて飽和二塩基酸もしくはその無水物
    の反応生成物で1〜3量体の割合が50重量%以上であ
    るオリゴエステルおよび、またはグリゴールを0.1〜
    10重量部添加してなる低収縮性不飽和ポリエステル樹
    脂組成物。
JP11694279A 1979-09-11 1979-09-11 低収縮性不飽和ポリエステル樹脂組成物 Expired JPS606373B2 (ja)

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JPS6142574A (ja) * 1984-08-03 1986-03-01 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 塗料用不飽和ポリエステル樹脂組成物
JPH0593132A (ja) * 1991-08-06 1993-04-16 Sumitomo Bakelite Co Ltd 不飽和ポリエステル樹脂成形材料

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