JPS6061686A - 原子炉支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はタンク型原子炉における主容器およびルーフス
ラブ等を炉容器室に支持する原子炉支持構造に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、液体す）　ＩＪウム等の液体金属を冷却材とす
るタンク型原子炉においては、その発電量が１００万瞑
程度あり、炉心を内蔵する主容器の直径が約２２ｍにも
なる。そして、この主容器は内蔵する冷却材の圧力が低
（温度が高いため、薄肉に形成されている。更に、この
主容器の蓋の役目をするルーフスラブおよび回転プラグ
は、熱や放射線の遮蔽および燃料交換等を行なうために
、大径でしかも複雑な構造に形成されている。

従来このよう罠形成されている主容器やルーフスラブ等
を炉容器室の開口部に支持するものであったが、次のよ
うな不都合があった。

例えば、主容器およびその外側を覆う安全容器をルーフ
スラブの下面に直接溶接して一体的に組立て、このルー
フスラブをルーフスラブ支持構造物を介して炉容器室間
口上部に取付ける方法が提案されている。

しかし、この場合にはルーフスラブと主容器および安全
容器との溶接は、原子炉建設現場において作業員が炉容
器室内に入って行なわなければならない。そのため、作
業スペースが狭く、困難な作業となり、建設工期が長（
なってしまう。また、ルーフスラブの材料は炭素鋼であ
り、主容器の材料はステンレス鋼であるから、両者の溶
接は異材継手となってしまう。この継手部は原子炉内の
冷却材と外部とを隔てる冷却材バウンダリ一部を構成す
るため、供用期間中の試験として体積検査が必要となり
、しかもその体積検査を高温状況下で遠隔操作によって
行なわなければならないという不都合があった。

また、炉容器室の開口上部に環状のリングガータを取付
け、このリングガータに主容器を搭載し、更にこの主容
器のフランジ部にルーフスラブを搭載する方法が提案さ
れている。

しかしながら、この方法においては、環状のリングガー
タを、ルーフスラブおよび主容器等の原子炉構造を支持
できるように大きな強度および剛性を持たせるように形
成しなければならず、りングガータ自身が大形構造物と
なり、その製造が困難となり、据付も非常に面倒であっ
た。

〔発明の目的〕

本発明はこれらの点に鑑みてなさｎたものであり、構造
が簡単であり、製作および据付けが容易であり、しかも
剛性が高く、熱的な影響も受けずに主容器等を高い信頼
性のもとで支持することのできる原子炉支持構造を提供
することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明の原子炉支持構造は、炉容器室の開口上部に複数
のセグメントリングガータをアンカボルトにより固着し
、゛略環状に配置されたこれらのセグメントリングガー
タ上にルーフスラブを搭載して形成されている。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図から第３図について説明
する。

第１図は本発明の原子炉支持構造によって主容器等を支
持したタンク型原子炉を示し、第２図および第３図はそ
の詳細を示している。

第１図および第２図に示すように、炉容器室１の上端開
口部に形成された環状の段部２には、複数のセグメント
リングガータ３，３がそれぞれアンカボルト４，４を介
して固着されている。このセグメントリングガータ３は
ほぼ中空三角形状断面をしており、第３図に示すよう忙
例えば中心角４５度弱の円弧状に形成されている。アン
カボルト４．４は炉容器室１のコンクリート内に埋設さ
れており、セグメントリングガータ３をその下端と上端
とにおいて炉容器室１の壁面に緊締する。また、上方の
アンカボルト４はセグメントリングガータ３の上下方向
の移動をも阻止している。また、各セグメントリングガ
ータ４の背面には炉容器室１の内壁面と係合して周方向
移動を阻止するシャキー５が設けられている。

このようにして略環状に配設された各セグメントリング
ガータ３，３の上には主容器６がそのフランジ６ａをも
って搭載されている。この主容器６のセグメントリング
ガータ３上への上下方向の固定は固定用ボルト７．７に
より行なわれ、水平方向の固定はラジアルキー８，８を
介して行なわれている。この主容器６の外側を覆って保
護する安全容器９は単独で炉容器室１に取付けらルてい
る。

この主容器６のフランジ６ａの上にはルーフスラブｌＯ
がそのスカート部１０ａをもって搭載さｎており、スカ
ート部１０ａとフランジ６ａとは溶接１１することによ
り結合されている。この溶接１１は炉容器室１の上端開
口部に形成されたピット１２０部分に作業員が入って行
なう。

このルーフスラブ１０の中心部には炉心上部機構１３を
備えた回転プラグ１４が偏心して取付けらｎている。ま
たルーフスラブ１００下面九は吊り胴１５によって炉心
１６等が吊下支持されており、更に循環ポンプ１７およ
び中間熱交換器１８等も取付けらｎている。

次に本実施例の作用を説明する。

本実施例の据付けは、先ず各セグメン）　ＩＪングガー
タ３，３を炉容器室１０段部２ヘアンカポルト４，４を
もって固着する。次に、主容器６を吊下げ、そのフラン
ジ６ａを略環状に配設さ７’したセグメントリングガー
タ３，３上へ搭載する。そして、固定用ボルト７．７を
介して緊締固着する。

次に、ルーフスラブ１０を吊下げそのスカート部１０ａ
と主客器６のフランジ６ａとの間に溶接するための適正
な隙間を設け、ピット１２に入った作業員か両者を溶接
１１する。

このように本実施例においては、セグメントリングガー
タ３、主容器６、ルーフスラブ１０を下からＪＩ）に組
立てて行くことができ、しかも溶接１１は広いピット１
２内で行なうことができる。よって、据付作業も容易で
あり、工期も短縮される。また、溶接１１はｆ４月継手
であるが、炉上部のピット１２内の雰囲気におかれるた
め、低温かつ等温状態であり、熱応力も小さく抑えられ
ろ。そして、溶接１１０部分の供用期間中の検査も、ピ
ット１２において常温状態下でしかも人によって行なう
ことができ、信頼性が非常に高（なる。また、セグメン
トリングガータ３をアンカボルト４を介して炉容器ｌの
コンクリート部に固定しているため、支持構造物の剛性
としてはコンクリートとセグメントリングガータ３との
双方の剛性を加えたものとして扱うことができ、セグメ
ントリングガータ３を小形に形成しても充分な支持力を
得ることができる。そして、ルーフスラブ１０および主
容器６の荷重のうち、水平荷重はラジアルキー８、セグ
メントガータ３、アンカボルト４を通して炉容器室ｌに
て支えられ、垂直荷重は固定用ボルト７を通して同様に
炉容器室１にて支えられる。また、セグメントリングガ
ータ３，３は双方の間にギャップ１９が形成されている
ため、その熱膨張を吸収することができる。

〔発明の効果〕

このように本発明の原子炉支持構造は＋ｇ成され作用す
るものであるから、構造が簡単であり、製作および据付
けが容易であり、しかも剛性が高く、熱的影響も受ける
ことな（主容器、ルーフスラブ等を高い信頼性のもとで
支持することができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の原子炉支持構造の一実施例を示し、第１
図は本発明を適用したタンク型原子炉の縦断側面図、第
２図は支持部の拡大断面図、第３図は第２図の平面図で
ある。 １・・・炉容器室、３・・・セグメントリングガータ。 ４・・・アンカボルト、５・・・シャキー、６・・・主
容器、１０・・・ルーフスラブ。 出願人代理人　猪　股　消 ６１目

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、炉容器室の開口上部に複数のセグメントリングガー
   タをアンカボルトにより固着し、略環状に配置されたこ
   れらのセグメントリングガータ上に主容器を搭載し、こ
   の主容器上にルーフスラブを搭載したことを特徴とする
   原子炉支持構造。 ２、各セグメントリングガータはシャキーを介して炉容
   器室に対して周方向移動を阻止して取付けられているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の原子炉支持
   構造。