JP4085456B2 - 底部ライナの接合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所等で使用される建屋一体型のコンクリート製格納容器(RCCV:Reinforced Concrete Containment Vessel)のサプレッションチャンバ底部に敷設される底部ライナの接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3はRCCVと称される建屋一体型のコンクリート製格納容器1を示したものである。
【0003】
図示するように、この格納容器1は、その底部を区画する底部コンクリートs上に、原子炉圧力容器(RPV)2を支持する円筒状のペデスタル3が立設されていると共に、その外側には、ダイヤフラムフロア4によって上部ドライウェル5と環状のサプレッションチャンバ6が上下に区画形成されている。
【0004】
このサプレッションチャンバ6には常時一定量の冷却水が溜められたプールPが形成されており、万一、上部ドライウェル5側に漏れ出した高温高圧の蒸気をペデスタル3内に埋め込まれたベント管7を介してプールP内に流し、冷却凝縮することで上部ドライウェル5内の内圧上昇を効果的に抑制するようになっている。
【0005】
また、図4に示すように、このサプレッションチャンバ6の内側部を区画するペデスタル3は耐食性に優れたクラッド鋼から形成されると共に、アンカー9によって底部コンクリートs上に固定されたベースプレート10上に溶接されて立設されるようになっている。
【0006】
また、このサプレッションチャンバ6の底部を区画する底部コンクリートs上には、耐食性に優れたステンレススチール(SUS)等の金属薄板からなる底部ライナ8が敷き詰められており、プールp内の冷却水が底部コンクリートs側内に浸透しないようにサプレッションチャンバ6底部を区画するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図5に示すように、この底部ライナ8はその内周端がベースプレート10の外周端部側に溶接されるようになっているため、このままの状態では炭素鋼からなるベースプレート10が露出した状態となって直接冷却水に晒されてしまい、短期間で腐食を招くおそれがある。そのため、従来ではこのベースプレート10の腐食を防止すべく底部ライナ8をベースプレート10側に溶接した後に、その露出部分にSUS等の耐食材をバタリング(肉盛り溶接)して肉盛り部Bを形成するようになっている。
【0008】
しかしながら、このバタリング作業には高度な溶接技術を要する上に、ペデスタル3の全周に亘って施工する必要があるため、多大の労力を要し、工期の長期化、建設コスト上昇等を招く要因の一つとなっている。
【0009】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、高度の溶接技術と多大な労力を要するバタリング作業を省略することができる新規な底部ライナの接合構造を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、円筒状のペデスタル周囲に形成されるサプレッションチャンバの底部コンクリート上に耐食性金属板からなるリング状の底部ライナを敷設すると共に、上記ペデスタルを立設する炭素鋼からなるベースプレートを上記サプレッションチャンバ内に臨むように設け、他方、上記ペデスタルを、表面に耐食性材料がクラッドされたクラッド鋼で形成し、上記底部ライナの内周端を上記ペデスタル側まで延出させ、上記サプレッションチャンバ内で露出したベースプレートに接触してベースプレート上を覆うように、上記ペデスタルの下端に上記底部ライナの内周端部を直接溶接したものである。
【0011】
従って、このベースプレートが露出して冷却水に直接晒されることがなくなるため、高度な溶接技術と多大な労力を要するバタリング作業が不要となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は本発明の実施の一形態示す断面図、図2は図1中A部を示す部分拡大図である。
【0014】
図示するように、サプレッションチャンバ6の内周側を区画するペデスタル3は、底部コンクリートs内に埋設されたアンカー9によって底部コンクリートs上に固定されたベースプレート10上に支持立設されている。
【0015】
このペデスタル3は、上述したように原子炉圧力容器2を支持すべく格納容器1の略中央部に立設されており、その表面に耐食性材料がクラッドされた筒状のクラッド鋼から形成されている。従って、その表面、特にサプレッションチャンバ6の内周面側は、サプレッションチャンバ6内の冷却水に晒されても簡単に腐食しない構造となっている。
【0016】
一方、このサプレッションチャンバ6の底部コンクリートs上に敷設される底部ライナ8は、同様にステンレススチール(SUS304等)等の耐食性に優れたリング状をした金属薄板から構成されており、サプレッションチャンバ6底部からの冷却水の漏洩を防止すると共に、直接冷却水に晒されても簡単に腐食しない構造となっている。
【0017】
そして、この底部ライナ8の内周端はペデスタル3側まで延出されており、ベースプレート10の上面を覆うようにペデスタル3の下端部に直接溶接されて接合されている。
【0018】
従って、このように構成することにより、ベースプレート10の上面が底部ライナ8で覆われて従来のように露出しなくなるため、このベースプレート10が炭素鋼等の腐食しやすい材料であっても、その表面にバタリングなどを施工する必要がなくなり、工程の簡略化が達成される。この結果、バタリング作業に要する多大な労力や高度な溶接技術、及び人員や装置が不要となり、格納容器全体の工期の短縮、建設コストダウンに寄与することができる。
【0019】
尚、この実施の形態では建屋一体型のコンクリート製格納容器に適用した場合で説明したが、本発明は、格納容器内にペデスタルを備えると共にサプレッションチャンバに底部ライナを設けるものであれば、他の格納容器、例えば、MARK−II等にもそのまま適用できることは勿論である。また、図2に示すように、この底部ライナ8と、ペデスタル3との溶接はその接合部gのみならず、ベースプレート10の外周端部との接合部hも同様に溶接を施せば、より確実な接合が達成される。
【0020】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、高度な溶接技術と多大な労力等を要するバタリング作業が不要となるため、コンクリート製格納容器全体の工期の短縮、建設コストの低減化に寄与することができる等といった優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る底部ライナの接合構造の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】図1中A部を示す部分拡大図である。
【図3】従来のコンクリート製格納容器の構造及びクエンチャの取り付け位置を示す概略図である。
【図4】従来の底部ライナの接合構造を示す断面図である。
【図5】図4中A部を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
3 ペデスタル
6 サプレッションチャンバ
8 底部ライナ
9 アンカー
10 ベースプレート
s 底部コンクリート
Claims (1)
- 円筒状のペデスタル周囲に形成されるサプレッションチャンバの底部コンクリート上に耐食性金属板からなるリング状の底部ライナを敷設すると共に、上記ペデスタルを立設する炭素鋼からなるベースプレートを上記サプレッションチャンバ内に臨むように設け、他方、上記ペデスタルを、表面に耐食性材料がクラッドされたクラッド鋼で形成し、上記底部ライナの内周端を上記ペデスタル側まで延出させ、上記サプレッションチャンバ内で露出したベースプレートに接触してベースプレート上を覆うように、上記ペデスタルの下端に上記底部ライナの内周端部を直接溶接したことを特徴とする底部ライナの接合構造。
Priority Applications (1)
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JP02599798A JP4085456B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 底部ライナの接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP02599798A JP4085456B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 底部ライナの接合構造 |
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JPH11223692A JPH11223692A (ja) | 1999-08-17 |
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Family
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JP02599798A Expired - Fee Related JP4085456B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 底部ライナの接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4085456B2 (ja) |
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1998
- 1998-02-06 JP JP02599798A patent/JP4085456B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11223692A (ja) | 1999-08-17 |
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