JPS6023705A - 燃焼装置の水壁管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は燃焼装置の氷壁管に係り、特に熱応力の発生
を減少させると共に剛性を増加させた氷壁管の構造に関
する。

第１図は、ボイラの燃焼室並びに火炉全体の概略外観構
造を示す。

この種のボイラは、ひれ（メンブレンバー）付きの管体
等相互を気密に保つように接合することによって平面的
な管群を形成し、これら管群の組合せによって箱型の燃
焼室並びに火炉を構成している。第１図においては生と
して水壁管群１．テーラ側壁管群２．ケージ床壁管群３
゜天井壁管群４等によってこれら燃焼室管が構成されて
いる。

第２図は、第１図のＡ部の詳細を示し、ボ′イラ炉外側
から観た各管群の取合部（氷壁・ケージの取合部と通称
されている）の従来構造を示し、第３図は第２図のＥ　
−Ｅ’視図を示す。

まず第２図及び第３図に示す如く水壁管５にはメンブレ
ンバー８ａを、ケージ側管６にはメンブレンバー８ｂを
、またケージ尿管７にはメンブレンバー８ｃをそれぞれ
管軸方向に連続して溶接９で接続し気密性を有する平面
的な管群１．２．３を形成している。

ここで、第１図と第２図並びに第３図においテ、水壁管
５とメンブレンバー８ａとから形成される氷壁管群ｌと
、ケージ側管６とメンブレンバー８ｂとから形成される
ケージ側壁管群２とはメンブレンバー８ｄによって結合
される。

同様にケージ尿管７とメンブレンバー８０とによって形
成されるケージ床壁管群３は、メンブレンバー８８によ
って氷壁管群と結合されている。

よって第２図の０部近傍では３種類の管群が複雑に合体
することになり、構造物、特に熱応力が発生する構造物
としては強度的に最も注意しなければならない形状不連
続部を形成することになる。

さらに第２図における０部では、構造上メンブレンバー
８ｄが途中で切れており、いわゆるメンブレンバ一端部
を形成せざるをえず形状不連続を更に助長することにな
る。

一方、ボイラの運転系統による各管群内の流体（温水又
は蒸気）の流れは、まず氷壁管群内の下側から上部方向
へ流れるにつれ温度上昇した後、他の各種機器系統を経
た後ケージ側壁管群３の下側に位置するケージ側壁管寄
１０に入りケージ側管６内を再び上部方向へ流れさらに
温度上昇するのが一般的な系統である。このためＡ部に
お１する各管群内の流体の温度は自ずと相違し、各管群
の膨張、収縮により応力が発生する。

加えてこの部分には氷壁管５とケージ側管６を結合して
いるメンブレンバーの止端部がありこうした応力のほと
んどはこのメンブレンバーンブレンバー溶接止端部の詳
細を示しており、一般にこの種止端部は形状的にひずみ
（応力）集中個所となるため回し溶接後なめらかなアー
ル仕上げ（図中符号３０で示す）はするもののやはり他
の部分より応力集中することはこばぬないＯ 特に、ボイラの起動、停止並びに各種負荷変動時等では
、前述した要因による繰返し応力がこの溶接上端部に集
中することによって、この部分には疲労損傷が蓄積され
、時として疲労亀裂発生の可能性も大となる。

例えば、第４ｍｌ七おいて、管群の面内向げすなわちＸ
方向の繰返し応力に対してはＸ′の、また管群の軸方向
すなわちＹ方向の応力ではＹ′の方向に疲労き裂１１が
発生する可能性がある。

さらに管群の面外応力すなわち２方向の繰返し応力も発
生する可能性がある。

このような複雑な繰返し応力負荷は、メンブレンバー溶
接止端部で疲労き裂を発生させるのみでなく、シばしば
圧力部である容管の肉厚方向に進展して貫通し、内部流
体の漏洩に結びつき、結果として系全体の機能を損なう
ことになることから重大な問題とされている。

つまり、Ａ部で示す取合部は温度条件並びに変形挙動の
異なる３種の管群が一個所で合体していること、その部
分に強度的に弱いメンブレンバーの止端部が位置してい
ること、更にメンブレンバー止端部は形状的に応力集中
源になるばかりでなくこの部分が応力あるいはひずみ負
荷の支点となること等、強度的な悪条件が重複している
。

この発明は上述した問題点に鑑み構成したものであり、
各氷壁管の取合部における応力の集中を防止し、管壁の
疲労損傷を防止する管壁構造を提供することにある。

要するにこの発明は各氷壁管の取合部に対して補強部材
を取り付けることにより変形に対する剛性を高めると共
に、この補強部材を介して各氷壁管の温度分布をできる
だけ均一化させることにより応力の発生自体を減少させ
る構成としたものである。

以下この発明の実施例につき説明する。

第５図ないし第８図はこの発明の実施例を示すが、この
うち先ず第５図および第６図により氷壁構造について説
明するが、水壁管群１．＋−ジ側壁管群２．ケージ床壁
管群３等の各管群の配置形状、その結合方法等は従来構
造と同じである。この発明はこの取合部に補強部材（当
て板）を設けたことにその特徴がある。

すなわち、水壁管５とメンブレンバー８ａとからなる氷
壁管群１、及びケージ側管６とメンブレンバー８ｂ：と
からなるケージ側管群２の、ボイラ燃焼室外側（第６図
符号３１で示す）に、長方形の駒１２を複数個取付ける
。さらにその外側に駒１２の複数個にわたる大きさの例
えば長方形とした当て板（補強板）１３を取り付ける。

この取り付けは当て板１３の周囲の一部を除いたほぼ全
周にわたって駒１２と管５及び６に接するように符号３
２で示す溶接接合をするものである。

このような各部品の形状並びに接合方法等については、
第５図のＥ部近傍を代表として第７図にその詳細を、ま
た第７図のＦ−Ｆ断面構造詳細を第８図に示す。すなわ
ち、各管群の外側（火炉外側）に設けた複数個の駒１２
はその長手方向両側全長にわたって、かつ駒の表面は容
管の外周頂点と同じ位置になるように溶接１４で接合す
る。（第８図参照）こうした接合方法を実施することに
より、容管からの熱伝導並びに各種荷重を、この駒１２
を介してその外側に取付ける当て板１３に確実に伝える
ことができる。すなわち管と駒と当て板とは熱的にも機
械荷重的にも一体となることを考慮したものである。な
お、駒１２の肉厚は特に規定しないが、取付位置の空間
を考慮すればメンブレンバーとほぼ同等とするのが好ま
しい。またこの駒１２の長さは第７図に示した如く当て
板１３の幅方向長さより両端各々３０〜５０ｍｍ程度長
くするのが理想的となる。

こうして各々の駒を接合したその上側（外側）に当て板
１３を取り付ける。この当て板１３は管群１と２の取合
部を中心にして各々両側に管の直径の５〜６倍の長さ、
また幅方向には３００〜５００ｍｍにわたり、肉厚はメ
ンブレンバーの２〜３倍とするのが好ましい。この当て
板は、第５図及び第７図に示した如く、氷壁管５とケー
ジ側管６のうち一番端部の管（取合部となる管、図中符
号り、６′で示す）の下部の部分のみを除き、他は全周
にわたって管及び駒と溶接工５によって結合固定する。

なお、このすみ肉溶接工５の両終端は応力集中源となる
ため、圧力部である管の表面でなく、駒の表面（符号１
５．１５で示す）に位置させるところにも意義がある。

第９図は別の実施例を示す。

すなわち図中各管群の取り合い並びに当て板１３′の基
本的取付は方法は、第５図と同じであるが、あて板１３
の中央近傍に開口部３３を設け、メンブレンバー溶接上
端部並びにその両側の氷壁管５Ｚ　６＋及びケージ尿管
７の一部を外部から目視可能にしたところに特徴を有す
る。この様にすれば最も応力が集中する部分についての
点検が容易となり装置の安全性をさらに高めるこ　−と
ができる。

第１０図は更に他の実施例を示すもので駒１２ａは氷壁
管５と溶接接続部を設けず溶接部に応力が掛ったときの
水管損傷のない構造としたものである。

この発明を実施することにより以下の如き効果を発揮す
る。

（イ）各種管壁の取合部における剛性が大幅に高まるた
めこの取合部を熱応力に対して十分耐え得る強度とする
ことができる。

（ロ）補強部材は伝熱効果も高いので各管壁の温度分布
を均一化させるよう作用し、熱応力の発生自体を減少さ
せることができる。

（ハ）発生した応力を分散させることができ、従来の如
くメンブレンバー止端部に応力が集中することがないの
で前記剛性の向上と相俊って取付部の物理的強度は飛躍
的に向上する。

に）駒、当て板の取り付けによりこの発明は実施される
ので、新設の燃焼装置（ボイラ）のみでなく既設の燃焼
装置に対しても実施可能であり幅広〈実施することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はボイラの燃焼室全体の概略構造を示す斜視図、
第２図は第１図のＡ部詳細図、第３図は第２図のＢ−Ｂ
−による視図、第４図Ａは第２図のＣ部構造詳細図、同
Ｂは同、ＡのＣ−Ｃ′線による断面図、第５図はこの発
明による各管群取合部の外観構造図、第６図は第５図の
Ｄ　−Ｄ’Ｍによる視図、第７図は第５図のＥ部詳細構
で 造園、第８図は第７図のＦ−Ｆ線による断面図、第９図
・へ第１０図の別の実施例を示す各管群取合部の外観構
造図である。 １・・・・・・水壁管群　２・・・・・・ケージ側壁管
群５・・・・・・水壁管 ８　ａ、８　ｂ、８　ｃ、８　ｄ、８　ｅ・・・・・・
メンブレンノｑ− １２・・・・・・駒　１３・・・・・・当て板１５・・
・・・・すみ肉溶接　３３・・・・・・開口区 υ 転 遣 〜　“ 法 第７図 第８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　複数本の水管と各水管の間に介在配置したメンブ
   レンバーとにより構成した壁面の複数を取合させるもの
   において、この取合部の壁面のメンブレンバーに対して
   駒を取付け、かつこの駒の一面に対し、またはこの駒の
   一面および氷壁管の表面に対して当て板を密着配置した
   ことを特徴とする燃焼装置の氷壁管。 ２、当て板の一部に開口を形成し、メンブレンバー溶接
   始端部及びこれに隣接する管体の一部を外部より目視可
   能に構成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の燃焼装置の氷壁管。 ３、当て板外周縁の一部を非溶接部として応力の吸収を
   行うことを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２
   項記載の燃焼装置の氷壁管。 ４、当て板の外周縁の溶接部の始端部を駒の表面上とし
   たことを特徴とする特許請求の範囲第３項記載の燃焼装
   置の氷壁管。