JPS606011Y2 - 搬送路連結装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は振動式搬送路の連結装置に関し、更に詳細には
方向性のある物品を搬送する搬送路の連結装置に関する
ものである。

従来より、振動式ボールフィーダーと振動式直線フィー
ダーあるいは固定式シュートとを連結して、振動式ボー
ルフィーダーから振動によって送出された部品を整列供
給するものが知られている。

振動式ボールフィーダーは、部品を投入されるボールと
、このボールの周壁内部に設けられた螺旋状に上昇する
通路と、ボールを振動させるためにボール下面にネジ止
めされた複数の振動板を有している。

この振動板に半波整流された電流を印加することにより
、振動板が振動しこの振動により前記ボールに投入され
た部品は前記ボールの周壁内部に設けられた螺旋状通路
を連続して上昇しボール外へ送出される。

これは小さい部品を整列供給するものとして非常に有用
なもので、特に方向性のない部品、例えば円板、針状体
の整列供給に好適なものである。

ところが振動式ボールフィーダーの搬送路端部から他の
搬送路、例えば振動式直線フィーダー、固定式シュート
に部品を転送する場合に、搬送路の連結部分が単に搬送
方向と交差する方向に切断され間隙を有していたので、
部品に方向性がある場合にはこの間隙部分において部品
の姿勢の乱れや詰まりを生じるという不都合を有してい
た。

第１図と第２図とを参照して従来の連結装置を説明する
と、参照符号１は振動式ボールフィーダーで、この振動
式ボールフィーダー１内に投入された部品４が側壁に吊
下されて振動式ボールフィーダー１の搬送路２上を振動
により先端部分５に向って搬送され、ベース６に固定さ
れたシュート３へ転送されるようになっている。

このとき部品４は順次後方から押されているためシュー
ト３へ転送されるが、ビス、ボルト等の一端部分が他部
分より大径の部品４の場合には、振動式ボールフィーダ
ー１の搬送路２は矢印のように振動しているため、第２
図Ａ、 Ｂ、 Ｃの順に変化し部品４の大径部がシュー
ト３の先端部分７に当接して姿勢を崩し、部品４の詰ま
りを生じることがあった。

前記せる問題に対しては実開昭４９−６１２７１号公報
にて、端部上面が傾斜した案内を持つ電磁ボウルフィー
ダーのトラックの先端部と、下部に傾斜を有する直線形
電磁フィーダーのシュートの一端とを僅少な重なりと隙
間を設けて配置し、段違いにされたポールフィーダーの
トラックの下り勾配を利用して部品が該接続部を通過す
る際の移動速度を増すようになしたものが知られてはい
るが、この構造ではリード線等を搬送するに適してはい
るものの、径に対する長さの比率が比較的小さい、例え
ばボルト形状等の部品を搬送するについては、該部品が
シュート移行時にその落下衝撃で抜は落ちてしまうとい
う問題が生ずることから不向きであった。

本考案は叙上のような従来の不都合な点を改良したもの
であって、図面に従って実施例を説明する。

第３図、第４図は第１の実施例で、振動式ボールフィー
ダー１の搬送路８は部品４の大径部を上方にして吊下す
る側壁９，９と部品４の底面と摺接する床面１０とを有
し、この側壁９，９と床面１０とは部品４の小径部を通
過させるように溶接、ネジ止め等により一体化されてい
る。

床面１０は側壁９，９の端部より突出している。

一方、シュート１１は搬送路８と同様に部品４を吊下す
る側壁１２，１２と部品４の底面と摺接する床面１３と
を有し、この床面１３は側壁１２，１２先端より内方へ
後退し、この床面１３の後退部分には前記搬送路８の床
面１０の突出部分が振動できるように間隙を有して遊嵌
されている。

この間隙については、搬送路８の側壁９，９とシュート
１１の側壁１２，１２との間ｄ１、搬送路８の床面１０
とシュート１１の床面１３との開山、搬送路８の床面１
０の突出部分とシュート１１の側壁１２．１２との間ｄ
３は搬送路８が振動したときに接触しない程度に設けれ
ば良く、好ましくは出来る限り少ない間隙が有効である
。

次に作用を第５図を参照して説明する。

搬送路８において側壁９，９に吊下された部品４は、搬
送路８の位置がシュート１１と同一かそれ以上の高さの
ときにシュート１１に転送され、この転送された部品４
は搬送路８がシュート１１より低い位置に達したときに
は側壁１２．１２により吊下され、搬送路８がシュート
１１より高い位置に達したときには搬送路８の床面１０
の突出部分により押し上げられるので、連結部分におい
て部品４が倒れたり姿勢を崩すようなことがなく、した
がって部品４の詰まりを生ずることもない。

尚、本実施例では振動式ボールフィーダー１の搬送路８
の床面１０を突出させてシュート１１内に遊嵌した構造
を示したが、逆にシュート１１の床面１３が突出して搬
送路８の床面１０を後退させて嵌入しても差支えなく、
また、それぞれの床面１０゜１３の突出を複数個設けて
、突出１０．１３がそれぞれ櫛歯状で互いに噛み合うよ
うな形状となしても良い。

第６図、第７図は他の実施例で、搬送路８の側壁９，９
と床面１０とを先端部分で、側壁９，９が床面１０より
突出するように一体に斜めに切断し、シュート１１の搬
送路８と対応する先端部分が床面１３が側壁１２，１２
より突出して一体に斜めに切断して、搬送路８の切断面
とシュート１１の切断面が合致するように間隙を有して
設けられている。

本実施例においても前記した実施例と同等の効果を有す
るものである。

尚、第６図に示した切断方向と反対方向、即ち、搬送路
８の側壁９，９より床面が突出し、シュート１１の側壁
１２，１２より床面１３が後退してそれぞれ一体に切断
された場合でも本実施例は完成するものである。

本考案は叙上のような構成となしたので、搬送される部
品は、搬送路連結部分において、上部の大径部が搬送路
の側壁で吊下されるか、部品の底面が搬送路の床面と摺
接されているので、径に対する長さの比率が比較的小さ
い、例えば、ボルト形状等の部品であっても、該部品は
倒れて姿勢を崩したり、詰まりを生じたり、抜は落ちる
といった問題を生ずることなく速やかに転送されること
になる。

尚、実施例においては振動式ボールフィーダーと固定式
シュートとの連結を示したが、振動式ボールフィーダー
と振動式直線フィーダーとの連結、振動式直線フィーダ
ーと固定式シュートとの連結に使用しても本考案の要旨
を変更するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の連結装置を示す図、第２図は従来の装置
の動作を説明する図、第３図は第１の実施例の要部平面
図、第４図は第３図の縦断面図、第５図は本考案の実施
例の説明図、第６図は他の実施例の平面図、第７図は第
６図の縦断面図である。 １・・・・・・振動式ボールフィーダー ２・・・・・
・振動式ボールフィーダーの搬送路、３・曲・固定式シ
ュート、４・・・・・・部品、８・・・・・・振動式フ
ィーダーの搬送路、９，１２・・・・・・側壁、 １・・・・・・固定式シュート。 １０゜ １３・・・・・・床面、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも一方が振動式である二個の物品搬送路であっ
   て、それぞれの搬送路は物品を吊下する側壁と、該側壁
   に連設して設けられ前記側壁に吊下された物品の下端面
   を摺動移動させる床面とを同一平面で有し、前記二個の
   搬送路の端部を間隙をもって対向するよう配置し、この
   間隙を有しつつ前記一方の搬送路の床面の先端部を他方
   の搬送路の側壁の下方に位置してなることを特徴とする
   搬送路連結装置。