JPS6059623B2 - 画像演算装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ラスタ走査によつて得られた画像データ
を、符号化することによつてデータ圧縮し、さらに符号
化されたままの形て演算処理することて高速化を図つた
画像演算装置に関するものである。

従来この種の装置として、第１図に示すものがあつた
。

図において、１はラスタ走査によつて、画像データをデ
ィジタル信号として得る画像データ入力装置、２はプロ
グラムに従つて画像データの演算を制御する制御装置、
３はプログラムを蓄えるプログラムメモリ、４はプログ
ラムの進行アドレスを示すプログラムカウンタ、５は画
像データを格納する画像メモリ、６は画像メモリから画
像データをロードしてくる演算レジスタ、７は画像処理
の演算を行う演算装置、８は画像メモリの内容を出力す
る画像データ出力装置である。 図中、実線はデータの
送られる向きを示し、破線はコマンド・アドレス指定の
向きを示す。 次に、第１図を用いて従来の装置の動作
について説明する。画像データ入力装置１から入力され
たディジタルの画像データは、制御装置２の指示に従つ
て、ます全て画像メモリ５に蓄えられる。続いて、画像
処理動作に移ると、プログラｌ、メモリ３中のプログラ
ムが、プログラムカウンタ４のカウントに従つて実行さ
れてゆく。まず、制御装置２が、画像メモリ５中の画像
データを選択し、バイト単位でデータを演算レジスタ６
にロードする。ロードされたデータは演算装置７で所定
の処理がなされた後、演算レジスタ６に戻され、ここか
ら、制御装置２の指示する画像メモリ５上のアドレスに
格納される。これを繰り返して、一連の処理動作が終了
すると、制御装置２の指示に従つて、画像データ出力装
置８に出力される。従来の画像演算装置は以上のように
構成されているので、次のような欠点を有している。

すケわち、画像データを演算処理を行う単位（１バイ『
−単位）で演算レジスタ６にロードするため、画像メモ
リ５と演算レジスタ６間のデータ転送の回数が著しく多
くなり、そのための制御時間が増加し、画像演算の速度
が低下する。また、ラスタ走査によつて読み取られた画
像データは、通常冗長度を有しており、画像データ入力
装置１で得られたディジタルデータをそのままの形で演
算処理することは、演算処理の回数を不要に増加させ、
演算効率そのものを低下させると同時に、データの入出
力に際して余分の制御を必要とし、装置全体としての画
像演算効率をいつそう低下させることになる。この発明
は、上記のような従来のものの欠点を除去するためにな
されたもので、画像データ入力装置１で得られるディジ
タルデータを、走査ライン単位て符号化することにより
冗長度を抑圧し、さらに、画像演算の段階においても、
一走査ライン単位て符号化された形のまま処理すること
により、画像処理を高速化した画像演算装置を提供する
ことを目的としている。

以下、この発明の一実施例を図に用いて説明する。

第２図において、９は画像データ入力装置１より得られ
たディジタルの画像データを符号化する符号器、１０は
画像メモリ５中の符号化された一画像データを復号する
復号器、１１は走査ライン番号を指定すると、対応する
１走査ラインのデータが格納されたアドレスを出力する
ラインデータセレクタである。また、１２は演算レジス
タＬで、画像メモリ５から１走査ライン分のデータをま
とめてロードするレジスタである。これは、演算レジス
タ６が連結された形をしている。図中、実線はデータの
送られる向きを示し、破線はコマンド・アドレス指定の
向きを示す。

上記第２図のように構成された画像演算装置では、画像
データ入力装置１より得られた画像データは符号器９に
より、走査ライン単位に符号化される。ここでは、符号
化の方法として、１走査ライン上におけるデータの変化
位置を示す符号化（以後、変化位置符号化と呼ぶ）を考
える。第３図に変化位置符号化の例を示す。画像データ
は、白ＷをＲＯョ黒ＢをＲｌ．Ｊで表わし、６４ビット
で１走査ラインを構成している。画像データとして１走
査ラインが３０ビットの白、１４ビットの黒、１２ピン
ートーの白、４ビットの黒、そして４ビットの黒各々の
連続で構成され−る場合を第？図に示した。１走査ライ
ンの左端が白データで始まるか、黒データで始まるかを
示すのに１ビット（白ならＲＯぁ黒ならＲｌＪ）使用し
、第３図の変化点を第３０，４４，５６，６０，６４ビ
ットとして、〔変化点ビット番号−１〕を６ビットで表
現すれば、第３図で示した走査ラインのデータは３１ビ
ットに圧縮される。

圧縮されたデータは、制御装置２を通じて画像メモリ５
に格納されるが、ラインデータセレクタ１１は、１走査
ラインデータが送られてくる毎に、上記変化位置符号化
の場合には、６ビットの連続１が検出される毎に、走査
ライン番号と格納した画像メモリアドレス対応させて記
憶してゆく。

画像データの演算処理にはいると、制御装置２は、プロ
グラムメモリ３中のプログラムと、プログラムカウンタ
４の指示に従つて、所望の走査ライン番号をラインデー
タセレクタ１１に出力する。

ラインデータセレクタ１１は、走査ライン番号を指定さ
れると、画像データ入力時に記憶した画像メモリ５上の
アドレスを検索し、指定された走査ライン１本分の符号
化されたままのデータを演算レジスタＬ，ｌ２にロード
する。演算装置７は、変化位置を示す値毎に演算処理を
行う。画像データを走査線方向に左へ１０ビット平行移
動する場合の演算例を第４図に示す。演算を終了したデ
ータは、ラインデータセレクタ１１を経て、画像メモリ
５に再び格納される。この場合のラインデータセレクタ
１１の動作は、画像データ入力時と同じである。画像デ
ータ出力時には、制御装置２が出力する走査ライン番号
を出力すると、ラインデータセレクタ１１は、演算処理
の場合と同じように、対応する１走査ラインの符号化さ
れた画像データを復号器１０へ出力する。

復号器１０は符号器９と逆の動作を行い、１走査ライン
の画像データを出力する。なお、上記実施例ては、画像
の平行移動の例を示したが、拡大、縮小、重畳、合成、
消去などの画像処理に対しても利用できる。

また、符号化方式も、変化点位置符号化に限らす、一次
元符号化方式ならば、いづれの方式に対しても同様の効
果を奏する。以上のように、この発明によれば、画像デ
ータを符号化し、画像演算を符号化のまま行えるように
構成したので、演算処理データ数、転送データ数を減少
することができ、画像演算の高速化が図れるばかりでな
く、データの圧縮により画像メモリが少くて済むという
効果を有する。

また、走査ライン単位で処理を行うため、画像データが
入力されると同時に、リアルタイムでの画像処理も可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の画像演算装置を示す構成図、第２図は
本発明の一実施例による画像演算装置を示す構成図、第
３図は、変化位置符号化を示す説明図、第４図は、変化
位置符号化による画像の平行移動処理を示す説明図てあ
る。 １・・・・・・画像データ入力装置、２・・・・・・制
御装置、３・・・・・・プログラムメモリ、４・・・・
・・プログラムカウンタ、５・・・・・・画像メモリ、
７・・・・・・演算装置、８・・・・・・画像データ出
力装置、９・・・・・・符号器、１０・・・・復号器、
１１・・・・・ラインデータセレクタ、１２・・・・・
演算レジスタＬＯなお、図中同一符号は同一または相当
部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ラスタ走査により、画像データをディジタル信号と
   して得る画像データ入力装置と、ディジタル化された画
   像データを符号化することにより、データ圧縮を行う符
   号器と、プログラムに従つて、符号化された画像データ
   の演算を制御する制御装置と、プログラムを蓄えるプロ
   グラムメモリと、プログラムの進行アドレスを定めるプ
   ログラムカウンタと、符号化された画像データを走査ラ
   イン単位で記憶する画像メモリと、走査ラインのライン
   番号と画像メモリ上の１走査ラインの画像データとを１
   対１に対応づけるラインデータセレクタと、画像データ
   を走査ライン単位で画像メモリからロードする演算レジ
   スタと、走査ライン単位で、画像演算処理を行う演算装
   置と、画像メモリの内容を復号化する復号器と、復号化
   された画像データを出力する画像データ出力装置を備え
   たことを特徴とする画像演算装置。