JPS6056745B2 - 医療器具用樹脂組成物 - Google Patents
医療器具用樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS6056745B2 JPS6056745B2 JP56050182A JP5018281A JPS6056745B2 JP S6056745 B2 JPS6056745 B2 JP S6056745B2 JP 56050182 A JP56050182 A JP 56050182A JP 5018281 A JP5018281 A JP 5018281A JP S6056745 B2 JPS6056745 B2 JP S6056745B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- resin composition
- medical devices
- polyethylene glycol
- plasticizer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- External Artificial Organs (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は医療器具製造に適した塩化ビニル系樹脂組成物
に関する。
に関する。
ポリ塩化ビニルは可塑剤と併用して、すつきりした透明
性、良好な加工性、しなやかな柔軟性、硬度を自由に変
えられること等の長所により医療用器具特に血液バック
、チューブ等に多く用いられている。
性、良好な加工性、しなやかな柔軟性、硬度を自由に変
えられること等の長所により医療用器具特に血液バック
、チューブ等に多く用いられている。
しかし、可塑剤のにじみ出し(以下ブリード)によるフ
ィルムシート類の粘着塊化(以下ブロッキング)等の短
所があるために医療用器具としてもその用途が限定され
ている。特に医療用器具の場合製造工程に高温蒸気滅菌
工程がある場合が多く、この場合12(fC以上の高温
に1時間位さらされるのでブリードブロッキングが一層
促進され、塩化ビニル樹脂系の医療用器具への利用に大
きな障害となつていた。
ィルムシート類の粘着塊化(以下ブロッキング)等の短
所があるために医療用器具としてもその用途が限定され
ている。特に医療用器具の場合製造工程に高温蒸気滅菌
工程がある場合が多く、この場合12(fC以上の高温
に1時間位さらされるのでブリードブロッキングが一層
促進され、塩化ビニル樹脂系の医療用器具への利用に大
きな障害となつていた。
本発明はポリエチレングリコールジアクリレート又はポ
リエチレングリコールジメタアクリレートを共重合成分
として少量含有する塩化ビニル共重合物をベースとし可
塑剤としてフタル酸エステル、若しくは脂肪酸エステル
、安定剤として少量のカルシウムステアレート、亜鉛ス
テアレート及びエポキシ化合物より成る配合物に関する
。
リエチレングリコールジメタアクリレートを共重合成分
として少量含有する塩化ビニル共重合物をベースとし可
塑剤としてフタル酸エステル、若しくは脂肪酸エステル
、安定剤として少量のカルシウムステアレート、亜鉛ス
テアレート及びエポキシ化合物より成る配合物に関する
。
更に詳しくはこれら配合物を原料として製造されたフィ
ルム、シート、チューブ等は軟質ポリ塩化ビニル系組成
物の種々の特徴を保持しつ)ブリード、ブロッキングが
改良されたことを特徴とする組成物に関する。本発明に
用いられる塩化ビニル共重合体は下記構造式で与えられ
るポリエチレングリコールジアクリレート(1)又はポ
リエチレングリコールジメタアクリレート(■)n=2
〜100を0.05〜5重量%と99.95〜95.0
重量%の塩化ビニルを通常の懸濁重合法によつて共重合
することにより得られる。
ルム、シート、チューブ等は軟質ポリ塩化ビニル系組成
物の種々の特徴を保持しつ)ブリード、ブロッキングが
改良されたことを特徴とする組成物に関する。本発明に
用いられる塩化ビニル共重合体は下記構造式で与えられ
るポリエチレングリコールジアクリレート(1)又はポ
リエチレングリコールジメタアクリレート(■)n=2
〜100を0.05〜5重量%と99.95〜95.0
重量%の塩化ビニルを通常の懸濁重合法によつて共重合
することにより得られる。
この際(1)又は(■)が0.05重量%未満ではブリ
ード、ブロッキング防止に効果がなく、5重量%を超え
ると透明性が損われるのて医療用器具用として問題があ
る。(1),(■)以外のもの 例えばジアリルフタレ
ート、トリアリルシアヌレート、ジビニル、アジピン酸
等二官能性のコモノマーを用いた場合、塩化ビニルとは
よく共重合するが、これらをベースとした同様の組成物
はブリード、ブロッキングの防止には効果がないか又効
果があつたとしても透明性、加工性に問題がある。
ード、ブロッキング防止に効果がなく、5重量%を超え
ると透明性が損われるのて医療用器具用として問題があ
る。(1),(■)以外のもの 例えばジアリルフタレ
ート、トリアリルシアヌレート、ジビニル、アジピン酸
等二官能性のコモノマーを用いた場合、塩化ビニルとは
よく共重合するが、これらをベースとした同様の組成物
はブリード、ブロッキングの防止には効果がないか又効
果があつたとしても透明性、加工性に問題がある。
たS゛し、n=2〜100
可塑剤としてはフタル酸エステル、脂肪酸エステル系の
ものが用いられる。
ものが用いられる。
更に詳しくは、ジ2−エチルヘキシルフタレート、ジー
n−オクチルフタレート、ジイソデシルフタレート等の
フタル酸エステル、ジー2−エチルヘキシルアジペート
、ジーn−オクチルアジペート、ジイソデシルアジペー
ト、ジー2−エチルヘキシルセバシケート等の脂肪酸エ
ステルである。熱安定剤としてはカルシウムステアレー
ト、カルシウムパルミテート、カルシウムラウレート等
脂肪酸のカルシウム塩、亜鉛ステアレート、亜鉛パルミ
テート、亜鉛ラウレート等脂肪酸の亜鉛塩が用いられ、
エポキシ可塑剤としてはエポキシ化大豆油、エポキシ化
亜麻仁油等のエポキシ化合物が用いられる。上記熱安定
剤のうち、カルシウム塩及び亜鉛塩は合計の添加量が塩
化ビニル樹脂10濾量部(以下PHR)に対して0.5
〜2PHR以内にしないと透明性が損われる。しかし0
.5SHR未満では熱安定性に効果がない。最適量は0
.8〜1.5PHRである。その他充填剤、酸化防止剤
、顔料等を適量配合することは差しつかえない。これら
の組成物を混合するには通常の混合装置例えばりポンプ
レンダー、ヘンシエルミキサー、タンブラー等が用いら
れ、更に造粒工程が必要であればミルロール、パンバリ
ーミキサー、各種押出機によつて加熱混練される。
n−オクチルフタレート、ジイソデシルフタレート等の
フタル酸エステル、ジー2−エチルヘキシルアジペート
、ジーn−オクチルアジペート、ジイソデシルアジペー
ト、ジー2−エチルヘキシルセバシケート等の脂肪酸エ
ステルである。熱安定剤としてはカルシウムステアレー
ト、カルシウムパルミテート、カルシウムラウレート等
脂肪酸のカルシウム塩、亜鉛ステアレート、亜鉛パルミ
テート、亜鉛ラウレート等脂肪酸の亜鉛塩が用いられ、
エポキシ可塑剤としてはエポキシ化大豆油、エポキシ化
亜麻仁油等のエポキシ化合物が用いられる。上記熱安定
剤のうち、カルシウム塩及び亜鉛塩は合計の添加量が塩
化ビニル樹脂10濾量部(以下PHR)に対して0.5
〜2PHR以内にしないと透明性が損われる。しかし0
.5SHR未満では熱安定性に効果がない。最適量は0
.8〜1.5PHRである。その他充填剤、酸化防止剤
、顔料等を適量配合することは差しつかえない。これら
の組成物を混合するには通常の混合装置例えばりポンプ
レンダー、ヘンシエルミキサー、タンブラー等が用いら
れ、更に造粒工程が必要であればミルロール、パンバリ
ーミキサー、各種押出機によつて加熱混練される。
以下実施例によつて本発明を説明する。
実施例1〜3、比較例1〜5
塩化ビニル樹脂(4)、ポリエチレングリコールジアク
リレートを0.01,0.1,1,10%含有する塩化
ビニル共重合体(B,C,D,E)、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート1%含有する塩化ビニル共重合
体(F)、アジピン酸ビニルを1%含有する塩化ビニル
共重合体(G)、ジアリルフタレートを1%含有する塩
化ビニル共重合体(H)、およびトリアリルシアヌレー
トを1%含有する塩化ベニル共重合体(1)、のいづれ
か一つをベース樹脂として用いた。
リレートを0.01,0.1,1,10%含有する塩化
ビニル共重合体(B,C,D,E)、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート1%含有する塩化ビニル共重合
体(F)、アジピン酸ビニルを1%含有する塩化ビニル
共重合体(G)、ジアリルフタレートを1%含有する塩
化ビニル共重合体(H)、およびトリアリルシアヌレー
トを1%含有する塩化ベニル共重合体(1)、のいづれ
か一つをベース樹脂として用いた。
これら塩化ビニル樹脂若しくは塩化ビニル共重合体の各
々IOOPHRに対して、ジー2−エチルヘキシルフタ
レート80PHR1ステアリン酸カルシウム0.8PH
R1ステアリン酸亜鉛0.4PHR1エポキシ化大豆油
劉択より成る組成物を100′ヘンシエルミキサーにて
ブレンドし、65!!押出機(日本製鋼所(株)製)″
にて造粒した。これらを順にペレットコンパウンドをA
″,B″,C″,D″,E″,F″,G″,H″,I″
とする。A″〜I″について40!L押出機(日本製鋼
所(株)製)にて円型ダイスを用い、円径5mIr!L
のチューブを製造した。又65A押出機にてTダイを用
い厚み200μのシートを製造した。
々IOOPHRに対して、ジー2−エチルヘキシルフタ
レート80PHR1ステアリン酸カルシウム0.8PH
R1ステアリン酸亜鉛0.4PHR1エポキシ化大豆油
劉択より成る組成物を100′ヘンシエルミキサーにて
ブレンドし、65!!押出機(日本製鋼所(株)製)″
にて造粒した。これらを順にペレットコンパウンドをA
″,B″,C″,D″,E″,F″,G″,H″,I″
とする。A″〜I″について40!L押出機(日本製鋼
所(株)製)にて円型ダイスを用い、円径5mIr!L
のチューブを製造した。又65A押出機にてTダイを用
い厚み200μのシートを製造した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の構造式で示されるポリエチレングリコールジ
アクリレート( I )又はポリエチレングリコールジメ
タアクリレート(II)0.05〜5重量%と塩化ビニル
99.95〜95.0重量%よりなる塩化ビニル共重合
物に可塑剤(エポキシ可塑剤を除く)、Ca−Zn系熱
安定剤及びエポキシ可塑剤を混合して成る医療器具用樹
脂組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )▲数式、化
学式、表等があります▼(II)たゞしn:2〜100
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56050182A JPS6056745B2 (ja) | 1981-04-03 | 1981-04-03 | 医療器具用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56050182A JPS6056745B2 (ja) | 1981-04-03 | 1981-04-03 | 医療器具用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57164140A JPS57164140A (en) | 1982-10-08 |
JPS6056745B2 true JPS6056745B2 (ja) | 1985-12-11 |
Family
ID=12852043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56050182A Expired JPS6056745B2 (ja) | 1981-04-03 | 1981-04-03 | 医療器具用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6056745B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6128541A (ja) * | 1984-07-18 | 1986-02-08 | Riken Vinyl Kogyo Kk | 医療器具用塩化ビニル系樹脂組成物 |
JPH02177961A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-11 | Kawasumi Lab Inc | 医療用具 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5480354A (en) * | 1977-12-08 | 1979-06-27 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Vinyl chloride resin composition |
JPS54117550A (en) * | 1978-03-06 | 1979-09-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Vinyl chloride resin composition |
JPS54163939A (en) * | 1978-06-16 | 1979-12-27 | Mitsubishi Monsanto Chem | Vinyl chloride resin composition |
JPS557879A (en) * | 1978-04-04 | 1980-01-21 | Rhone Poulenc Ind | Stabilized composition based on polyvinyl chloride |
JPS55125142A (en) * | 1979-03-22 | 1980-09-26 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | Polyvinyl chloride resin composition having good gamma ray resistance |
JPS6087784A (ja) * | 1983-10-20 | 1985-05-17 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | TrpR保持菌株の培養方法 |
-
1981
- 1981-04-03 JP JP56050182A patent/JPS6056745B2/ja not_active Expired
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5480354A (en) * | 1977-12-08 | 1979-06-27 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Vinyl chloride resin composition |
JPS54117550A (en) * | 1978-03-06 | 1979-09-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Vinyl chloride resin composition |
JPS557879A (en) * | 1978-04-04 | 1980-01-21 | Rhone Poulenc Ind | Stabilized composition based on polyvinyl chloride |
JPS54163939A (en) * | 1978-06-16 | 1979-12-27 | Mitsubishi Monsanto Chem | Vinyl chloride resin composition |
JPS55125142A (en) * | 1979-03-22 | 1980-09-26 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | Polyvinyl chloride resin composition having good gamma ray resistance |
JPS6087784A (ja) * | 1983-10-20 | 1985-05-17 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | TrpR保持菌株の培養方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57164140A (en) | 1982-10-08 |
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