JPS6056438B2 - 高耐食性表面処理鋼板 - Google Patents
高耐食性表面処理鋼板Info
- Publication number
- JPS6056438B2 JPS6056438B2 JP56200571A JP20057181A JPS6056438B2 JP S6056438 B2 JPS6056438 B2 JP S6056438B2 JP 56200571 A JP56200571 A JP 56200571A JP 20057181 A JP20057181 A JP 20057181A JP S6056438 B2 JPS6056438 B2 JP S6056438B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc
- steel sheet
- coating
- corrosion resistance
- iron alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は自動車等用の高耐食性表面処理鋼板に関する
ものである。
ものである。
自動車用防錆鋼板としては、片面亜鉛めつき鋼板など
の片面防錆処理鋼板が代表的であり、塗装が十分に施さ
れない車体の内側に防錆処理面をあて、道路に散布した
凍結防止用の塩類による内側からの孔あき腐食を防止し
たものである。
の片面防錆処理鋼板が代表的であり、塗装が十分に施さ
れない車体の内側に防錆処理面をあて、道路に散布した
凍結防止用の塩類による内側からの孔あき腐食を防止し
たものである。
しかし、最近の自動車車体の防食に関して法令による
規制が行われつつあり、例えはカナダては１９８１年ま
てに車に対して、表面の錆なし１年半、孔あき腐食なし
５年の保証が義務付けられている。
規制が行われつつあり、例えはカナダては１９８１年ま
てに車に対して、表面の錆なし１年半、孔あき腐食なし
５年の保証が義務付けられている。
従つて、これまでのように車体の内面の耐食性のみを考
慮するだけでは不十分で、外面における腐食対策も重要
な課題になつてきている。この外面における腐食は走行
時に凍結防止剤を散布した路面からはね上げられた小石
や砂等が塗膜面に当り、素地に達する損傷を生ずること
に基因するものである。従つて従来からの片面防錆処理
鋼板では、外面に石はね等で損傷部を生じると素地鋼が
腐食し、赤錆が発生するのて外面側にも何らかの防錆処
理が必要である。このような車体の内外面からの腐食対
策として両面亜鉛めつき鋼板が考えられるが、亜鉛めつ
き被膜は塗装性能が劣り、また素地鋼に達する損傷部が
生じた時その犠牲防食作用が強すぎるために亜鉛が溶解
し、その結果塗膜ふくれ（ブリスター）を生じるという
欠点を持つのて不適当てある。 本発明者等は上記のよ
うな自動車用外装鋼板における諸問題を解決すべく鋭意
研究を重ねた結果、鋼板の片面には亜鉛系めつきを、そ
して他面には亜鉛−鉄合金めつきを施した表面処理鋼板
が所期の目的に有利に適合することを見い出し本発明に
至つた。
慮するだけでは不十分で、外面における腐食対策も重要
な課題になつてきている。この外面における腐食は走行
時に凍結防止剤を散布した路面からはね上げられた小石
や砂等が塗膜面に当り、素地に達する損傷を生ずること
に基因するものである。従つて従来からの片面防錆処理
鋼板では、外面に石はね等で損傷部を生じると素地鋼が
腐食し、赤錆が発生するのて外面側にも何らかの防錆処
理が必要である。このような車体の内外面からの腐食対
策として両面亜鉛めつき鋼板が考えられるが、亜鉛めつ
き被膜は塗装性能が劣り、また素地鋼に達する損傷部が
生じた時その犠牲防食作用が強すぎるために亜鉛が溶解
し、その結果塗膜ふくれ（ブリスター）を生じるという
欠点を持つのて不適当てある。 本発明者等は上記のよ
うな自動車用外装鋼板における諸問題を解決すべく鋭意
研究を重ねた結果、鋼板の片面には亜鉛系めつきを、そ
して他面には亜鉛−鉄合金めつきを施した表面処理鋼板
が所期の目的に有利に適合することを見い出し本発明に
至つた。
亜鉛−鉄合金電気めつきは塗装性能に優れており、特
に衝撃加工部の塗膜の密着性および耐食性に優れている
ことが判明した。
に衝撃加工部の塗膜の密着性および耐食性に優れている
ことが判明した。
また加熱処理による亜鉛−鉄合金めつきと比較すると、
塗装面の仕上りが美麗であり、また加熱による材質劣化
もなく、そして片面処理が簡単にできるという長所を持
つている。 従つて、亜鉛−鉄合金電気めつき被膜を車
体の外面に使用した場合、塗装面の仕上りは美麗であり
、そして石はね等により衝撃を受けても塗膜の密着性が
良好てあるために素地鋼まて損傷しにくく、また損傷し
てもその適度な犠牲防食作用によ・り激しいブリスター
を生じることなく、素地鋼の発情を防止する。
塗装面の仕上りが美麗であり、また加熱による材質劣化
もなく、そして片面処理が簡単にできるという長所を持
つている。 従つて、亜鉛−鉄合金電気めつき被膜を車
体の外面に使用した場合、塗装面の仕上りは美麗であり
、そして石はね等により衝撃を受けても塗膜の密着性が
良好てあるために素地鋼まて損傷しにくく、また損傷し
てもその適度な犠牲防食作用によ・り激しいブリスター
を生じることなく、素地鋼の発情を防止する。
従つて、亜鉛−鉄合金めつきは後述するように内面の防
食処理としては不十分なものの外面の防食処理としては
最適てあり、車体の内側面は従来の亜鉛系めつきを施し
た表裏異種めつき鋼板か自動車用外装鋼板として極めて
好都合である。なお、鋼板の内面側も亜鉛一鉄合金電気
めつきにした場合以下に述べるような理由から不適当で
あり、従つて亜鉛系めつきは亜鉛一鉄合金電気めつき等
の耐食性の劣るものは含まれない。
食処理としては不十分なものの外面の防食処理としては
最適てあり、車体の内側面は従来の亜鉛系めつきを施し
た表裏異種めつき鋼板か自動車用外装鋼板として極めて
好都合である。なお、鋼板の内面側も亜鉛一鉄合金電気
めつきにした場合以下に述べるような理由から不適当で
あり、従つて亜鉛系めつきは亜鉛一鉄合金電気めつき等
の耐食性の劣るものは含まれない。
亜鉛一鉄合金電気めつきは塗装後の耐食性は優れている
ものの、下表に示すように裸の耐食性は他の亜鉛系めつ
きよりも劣る。車体の内面は電着塗装がつきにくく、ま
たその上の中塗り、上塗りも施されないので、通常裸の
耐食性の優れたものが採用されている。従つて、両面亜
鉛一鉄合金電気めつきでは内面側の耐食性が不十分であ
り、自動車用外板として適用できない。なお、下表に示
すのは、板厚０．８Ｗｒ！ｎに施した各種めつきの塩水
噴霧試験３００ｍ間後の腐食による孔あきの観察結果で
ある。本発明の一方の面に亜鉛系めつき、他方の面に亜
鉛一鉄合金電気めつきを施した表面処理鋼板は次のよう
にして容易に製造することができる。
ものの、下表に示すように裸の耐食性は他の亜鉛系めつ
きよりも劣る。車体の内面は電着塗装がつきにくく、ま
たその上の中塗り、上塗りも施されないので、通常裸の
耐食性の優れたものが採用されている。従つて、両面亜
鉛一鉄合金電気めつきでは内面側の耐食性が不十分であ
り、自動車用外板として適用できない。なお、下表に示
すのは、板厚０．８Ｗｒ！ｎに施した各種めつきの塩水
噴霧試験３００ｍ間後の腐食による孔あきの観察結果で
ある。本発明の一方の面に亜鉛系めつき、他方の面に亜
鉛一鉄合金電気めつきを施した表面処理鋼板は次のよう
にして容易に製造することができる。
まず、鋼板の片面に電気亜鉛めつきなどの亜鉛系めつき
を施し、次いて反対面に電気めつき法により亜鉛一鉄合
金めつきを施せば良い。亜鉛系めつきとしては、上記電
気亜鉛めつきの外、亜鉛一ニッケル合金電気めつき、亜
鉛−アルミニウム複合電気めつき、溶融亜鉛めつき、溶
融亜鉛合金めつき、合金化処理亜鉛めつきなどを常法に
従い１０ｙ／ｄ以上のめつき厚さて適用てき、一要求さ
れる耐食性能その他の必要に応じてめつき厚さの増減あ
るいは合金化を施す。亜鉛一鉄合金電気めつきの厚さは
、後記の試験結果から明らかなように、１ｙ／イ以上が
必要であり、１ｙ／イ未満ては塗膜の損傷部の素地鋼の
．発錆を防止てきない。
を施し、次いて反対面に電気めつき法により亜鉛一鉄合
金めつきを施せば良い。亜鉛系めつきとしては、上記電
気亜鉛めつきの外、亜鉛一ニッケル合金電気めつき、亜
鉛−アルミニウム複合電気めつき、溶融亜鉛めつき、溶
融亜鉛合金めつき、合金化処理亜鉛めつきなどを常法に
従い１０ｙ／ｄ以上のめつき厚さて適用てき、一要求さ
れる耐食性能その他の必要に応じてめつき厚さの増減あ
るいは合金化を施す。亜鉛一鉄合金電気めつきの厚さは
、後記の試験結果から明らかなように、１ｙ／イ以上が
必要であり、１ｙ／イ未満ては塗膜の損傷部の素地鋼の
．発錆を防止てきない。
上限は特にないが、６０ｙ／イ以下が実用的である。亜
鉛一鉄合金電気めつきは被膜中に含有している鉄の量に
より塗装後の耐食性は変わり、実施例の表２に示す塩永
噴霧２００時間試験結果かられか・るように、鉄含有量
は３％以上１０％未満の範囲内の場合に、塗装後の耐食
性が優れている。以下、本発明を実施例につき具体的に
説明する。〔実施例〕 板厚０．８ｗｔの冷延鋼板に下記の条件に従い、片面に
は付着量９０ｑ／ｄの電気亜鉛めつきと、他面には１０
ダ／ｄの亜鉛一鉄合金電気めつきを施した。
鉛一鉄合金電気めつきは被膜中に含有している鉄の量に
より塗装後の耐食性は変わり、実施例の表２に示す塩永
噴霧２００時間試験結果かられか・るように、鉄含有量
は３％以上１０％未満の範囲内の場合に、塗装後の耐食
性が優れている。以下、本発明を実施例につき具体的に
説明する。〔実施例〕 板厚０．８ｗｔの冷延鋼板に下記の条件に従い、片面に
は付着量９０ｑ／ｄの電気亜鉛めつきと、他面には１０
ダ／ｄの亜鉛一鉄合金電気めつきを施した。
（４）電気亜鉛めつき条件
（１）めつき浴組成 硫酸亜鉛 ４５０ｙ／ｅ
硫酸ナトリウム４０ｑ／′（２）めつき
浴温 ５０℃（３）電流密度 ５０Ａ／Ｄｍ２ （Ｂ）亜鉛一鉄合金電気めつき条件 （１）めつき浴組成 硫酸第一鉄 ３００ｙ／ｅ
硫酸亜鉛 ２５０ｙ／ｅ
硫酸ナトリウム４０ｙ／ｅ（２）めつき浴温
５０トＣ（３）電流密度 ５０Ａ／Ｄｍ２ 次に、両面のめつき量が９０１１０ｙ／ボの両面亜鉛め
つき銅板および９０１０ｙ／ＴＴＩの片面亜鉛めつき鋼
板を比較材として、上記異種めつき鋼板とともに下記の
条件で塗装を施し、塗装試験を行つた。
硫酸ナトリウム４０ｑ／′（２）めつき
浴温 ５０℃（３）電流密度 ５０Ａ／Ｄｍ２ （Ｂ）亜鉛一鉄合金電気めつき条件 （１）めつき浴組成 硫酸第一鉄 ３００ｙ／ｅ
硫酸亜鉛 ２５０ｙ／ｅ
硫酸ナトリウム４０ｙ／ｅ（２）めつき浴温
５０トＣ（３）電流密度 ５０Ａ／Ｄｍ２ 次に、両面のめつき量が９０１１０ｙ／ボの両面亜鉛め
つき銅板および９０１０ｙ／ＴＴＩの片面亜鉛めつき鋼
板を比較材として、上記異種めつき鋼板とともに下記の
条件で塗装を施し、塗装試験を行つた。
その結果を表１に示す。（Ｃ）塗装条件
（１）化成処理
ポンデライト＃３１２８（日本パーカー（株）製）を５
０℃の温度て１４囲２間スプレー処理した。
０℃の温度て１４囲２間スプレー処理した。
（２）カチオン型電着塗装パワートップＵ−３０ブラッ
ク（日本ペイント（株）製）を塗膜厚２０μｍに形成し
、１８０℃の温度で５分間焼付した。
ク（日本ペイント（株）製）を塗膜厚２０μｍに形成し
、１８０℃の温度で５分間焼付した。
（３）中塗り
サーフエイサー（関西ペイント（株）製）をスプレー塗
装で４０μｍの塗膜を形成し、１４０℃の温度て３０分
間焼付した。
装で４０μｍの塗膜を形成し、１４０℃の温度て３０分
間焼付した。
（４）上塗り
アミラツクペイント（関西ペイント（株）製）をスプレ
ー塗装で４０ｐｍの塗膜を形成し、１４０゜Ｃの温度で
３吟間焼付した。
ー塗装で４０ｐｍの塗膜を形成し、１４０゜Ｃの温度で
３吟間焼付した。
（Ｄ）塗装試験
（１）塗膜密着性
デュポン衝撃テスト（５００９×５０ｃｍ）により５段
階評価を行つた。
階評価を行つた。
評価５（良）←−１（不良）
（２）塗装後の耐食性
（１）のデュポン衝撃加工後の塩水噴霧試験２０００時
間後の発錆およびプリスターの発生状況により評価した
。
間後の発錆およびプリスターの発生状況により評価した
。
下表１の試験結果から明らかなように、本発明による表
面処理鋼板の亜鉛一鉄合金めつき面は、亜鉛めつき面や
非めつき面（冷延鋼板）に比べ塗膜密着性に優れ、また
塗膜損傷部での耐食性が著しく優れている。
面処理鋼板の亜鉛一鉄合金めつき面は、亜鉛めつき面や
非めつき面（冷延鋼板）に比べ塗膜密着性に優れ、また
塗膜損傷部での耐食性が著しく優れている。
続いて、亜鉛一鉄合金電気めつきの鉄含有量および付着
量を変えて上記と同様の塗装を施して塗装試験を行つた
。
量を変えて上記と同様の塗装を施して塗装試験を行つた
。
その試験結果をそれぞれ表２および表３に示す。表２か
ら明らかなように、亜鉛一鉄合金電気めつき被膜中の鉄
含有量は３〜６０％の範囲が良好であり、また表３から
明らかなように、亜鉛一鉄合金電気めつきの付着量は１
ｙ／イ以上が良好てある。以上述べた処から明らかなよ
うに、本発明の両面異種めつき鋼板を自動車用外装鋼板
に適用すれば、自動車車体の内側の孔あき腐食を防止し
、さらに外側の塗装面の発錆、ふくれを防止てき、非常
に有益である。
ら明らかなように、亜鉛一鉄合金電気めつき被膜中の鉄
含有量は３〜６０％の範囲が良好であり、また表３から
明らかなように、亜鉛一鉄合金電気めつきの付着量は１
ｙ／イ以上が良好てある。以上述べた処から明らかなよ
うに、本発明の両面異種めつき鋼板を自動車用外装鋼板
に適用すれば、自動車車体の内側の孔あき腐食を防止し
、さらに外側の塗装面の発錆、ふくれを防止てき、非常
に有益である。
Claims (1)
- １ 片面亜鉛系めつき鋼板の他面に、付着量が１ｇ／ｍ
＾２以上、鉄含有量が３％以上１０％未満の亜鉛−鉄合
金電気めつき被膜を有することを特徴とする高耐食性表
面処理鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56200571A JPS6056438B2 (ja) | 1981-12-12 | 1981-12-12 | 高耐食性表面処理鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56200571A JPS6056438B2 (ja) | 1981-12-12 | 1981-12-12 | 高耐食性表面処理鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58100691A JPS58100691A (ja) | 1983-06-15 |
| JPS6056438B2 true JPS6056438B2 (ja) | 1985-12-10 |
Family
ID=16426538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56200571A Expired JPS6056438B2 (ja) | 1981-12-12 | 1981-12-12 | 高耐食性表面処理鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6056438B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62262793A (ja) * | 1986-05-07 | 1987-11-14 | Shimizu Constr Co Ltd | 接触濾過一体型流動床式リアクタ− |
| KR100406433B1 (ko) * | 1999-10-12 | 2003-11-19 | 주식회사 포스코 | 자동차외판용 이종도금강판에 전도성 고분자화합물을 피복하는 방법 |
| JP5983277B2 (ja) * | 2011-12-26 | 2016-08-31 | 新日鐵住金株式会社 | 塗装後耐食性と耐エナメルヘア性に優れる高鮮映性塗装下地用電気亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
-
1981
- 1981-12-12 JP JP56200571A patent/JPS6056438B2/ja not_active Expired
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| SAE TECHNICAL PAPER SERIES=1980 * |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58100691A (ja) | 1983-06-15 |
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