JPS6054331B2 - ポリプロピレンワックスを基体とする着色材調製物 - Google Patents

ポリプロピレンワックスを基体とする着色材調製物

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JPS6054331B2
JPS6054331B2 JP52137333A JP13733377A JPS6054331B2 JP S6054331 B2 JPS6054331 B2 JP S6054331B2 JP 52137333 A JP52137333 A JP 52137333A JP 13733377 A JP13733377 A JP 13733377A JP S6054331 B2 JPS6054331 B2 JP S6054331B2
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    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/20Compounding polymers with additives, e.g. colouring
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08J2323/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Derivatives of such polymers not modified by chemical after treatment
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は着色材、特に顔料、をポリマー組成物、特にポ
リプロピレン中に顔料担体混合物の使用下分散させるこ
とに関するものである。
熱可塑性合成物質を着色するのに適当な顔料調製物は既
に公知である。
この様な顔料担体混合物はカラー顔料とポリオレフィン
との混合物に対する剪断力の作用によつて高められた温
度で製造することができる。
ドイツ国特許出願公告第1669651号明細書に記載
された発明はたとえば有機顔料10ないし25%及びポ
リエチレン90ないし75%から成り、このポリエチレ
ンの少なくとも半量は低分子のポリエチレンから成る顔
料調製物用混合物の使用に関するものである。しかしな
がらポリプロピレンの成形品、特にシート及びフィラメ
ントを着色するためにこの様な調製物を使用することは
次の欠点を有している。すなわちポリプロピレンとそれ
自体非相容性のポリエチレンワックスが表面に移動し、
そこで望ましくないフィルムとして認められることであ
る。顔料調製物の製造のためにポリプロピレンを使用す
ることも既に報告されている。
ドイツ国特許第1239093号明細書にはたとえば無
定形のエチレンープロピレンープロツクポリマー〔15
0℃で熔融粘度5ないし300Pa.s(5000〜3
0000■P)〕と低分子の結晶質ポリプロピレン又は
ポリプロピレンに重合した、プロピレンとは異なるa−
モノオレフィンの結晶質ポリマーとの混合物を使用する
ことが挙げられている。ドイツ国特許出願公開第154
4830号明細書にはプロピレン、ブテンもしくはヘキ
センの無定形のホモポリマー又はコポリマー又はプロピ
レンーエチレンープロツクコポリマーの使用が記載され
ている。
これらのポリマーの粘度も150℃で5ないし300P
a.s(5000〜300000cp)、特に10ない
し200PaIs(10000〜200000:)P)
である。この無定形ポリプロピレンの製造は比較的経費
がかかり、また複雑である。というのは重合の他に更に
またかかるポリプロピレンを得るために抽出を行うから
である。数種の担体材料から成る混合物の場合には付加
的な操作としてその他の成分及び混合物の製造がこれに
加えられる。アイソタクチックポリプロピレンの機械的
性質は無定形ポリプロピレンの多量が組入れられること
によつて不都合な影響をうける。
この理由から無定形の部分はアイソタクチックポリプロ
ピレンの製造の際に大部分抽出される。今や本発明者は
着色材、特に顔料、のポリマー組成物、特にポリプロピ
レン中での分散を、着色材及びポリプロピレンワックス
の混合物から成る調製物−これはポリプロピレンワック
スが170℃で粘度0.5ないし5Pa.s(500な
いし500■P)、好ましくは170℃で1ないし5P
a.s(1000ないし5000CP)、かつ40ない
し9唾量%、好ましくは50ないし8喧量%のアイソタ
クチック割合を有することを特徴とするものである。
−を使用することによつて、極めて容易に且つ好都合に
達成することができることを見い出した。この反応系の
適合性は驚くべきことである。というのは初めに述べた
様に一般に著しく高粘度のポリプロピレン又は複雑な多
成分系を使用しなければ調製物中での着色材のそれに応
じた良好な分散は達成できないからである。この関係か
らして、混和工程を行うための不可欠なエネルギーがよ
り低い粘度に応じて比較的少“なくてよく又はより簡単
な機械を使用することができるということは特別な利点
である。
その他の極めて著しい利点はこの様な低粘性担体材料が
スプレー式粒状化に極めて適していることである。
このことによつてポリマー紛未と固体の着色材、特に顔
料粉末とを、場合により更に安定剤又は酸化防止剤と共
に先す混合し、それによつて非常に良好な初期の分散を
達成することができる。このことはこの様な調製物の連
続的製造に際して特に有利である。I 着色材としては
染料、しかも好ましくは有幾の又は無機の顔料を使用す
ることができる。
それはたとえば二酸化チタン、カドミウムイエロー、カ
ーボンブラック、フタロシアニ顔料、アゾ顔料、ペリレ
ンー又はキナクリドンー誘導体並びに場合によりそれら
の混合物などである。着色材濃度は8唾量%まで、好ま
しくは20ないし7喧量%である。
H.P.LuOngO,J.Appl.POlym.S
c].3,第302頁(1960)及びR.H,Hug
tles,J.Appl.POIym.SCl.l3,
第41頂(1969)による刊行物に基づき本発明によ
り使用されるポリプロピレンワックスのアイソタクチッ
ク部分は赤外線分析によつて10.0μm及び10.3
μmでのピークの吸光度割合から測定される。
25℃での密度は約0.87〜0.89である。
この様な性質を有するポリプロピレンワックスはたとえ
ばプロピレンを溶液の中でドイツ国特許出願公開第23
29641号明細書に記載されている特別なチーグラー
触媒の使用下に重合させることによつて製造することが
できる。
着色材調製物の製造は種々の公知の方法に従つて行うこ
とができる。
非連続的操作の装置としては通常その目的のために使用
されるミキサー及び捏和機が適当である。
したがつてたとえば出発成分:着色材、ポリプロピレン
ワックス及び楊合により添加物、たとえば湿潤剤及び酸
化防止剤をシグマ羽根型捏和機中で先ず混和し、熔融し
、捏和することができる。また着色材を予め熔融された
ポリプロピレンワックス中に導入し、申し分なく配分さ
れるまで捏和処理を続ける。次に示す操作が好ましい: ポリプロピレンワツクスを熔融し、シグマー羽根型捏和
機中に予め充填された着色材上に加え、次いで着色材が
ポリプロピレンワックス中に分散されるまて捏和する。
更に着色材調製物の製造は、2〜3の装置をあげれば、
これに対して適する、連続的に作動する単軸一及び二軸
−スクリュー押出し機並びにスクリュー捏和機〔たとえ
ばブスーコクネーター(Buss−KOkneter)
〕又は捏和盤を有する二軸スクリュー捏和機(ヴエルナ
ー&ブフライデレル社製)で行うことができることは勿
論である。これらの連続的に作動する機械を使用した場
合、着色材調製物は場合により直接粒状化される。それ
はダイ●ブレード又はストレーナー(Breaker)
ブレードの直後熱い糸状物を切断するか又は水中に糸状
物を挿入するかどちらかである。本発明により得られる
着色材調製物−これは粉末、フレーク又は粒状で存在す
ることができる一はポリマー組成物、特にポリプロピレ
ンの着色に極めて適している。
この新規な着色材調製物によつて着色されたシート及び
フィラメントは顔料の使用に際して極めて良好な顔料分
散を示す点で優れている。前記のポリプロピレンワック
スを用いて製造された顔料調製物は優れた流動性を有す
るために、簡単に加工の間少量を添加した場合でも顔料
調製物の均一分散が達成される。更に本発明による新規
な顔料調製物の付加的な利点はステーブルファイバー及
びフィラメントヤーンの着色の場合、ポリプロピレンワ
ックスを基体とする顔料調製物と異なり、担体材料が熱
的な後処理工程(伸展、固着、テキスチヤード化及びニ
ードリング)の間に表面に移動しないことにある。
次の例中、他に明記しない限り、1部ョは1重量部ョ及
び1パーセントョは0重量バーセントョを意味する。
温度は摂氏である。
触媒の製造 マグネシウムエチラート171ダをディーゼル油100
0m1中に懸濁させ、85℃で四塩化チタン330m1
を滴下する。
次いでこの懸濁液を1時間よく攪拌し、固体を数回デカ
ンテーシヨン及びディーゼル油の新たな添加によつて可
溶性チタン化合物から遊離させる。
かくして最初に添加したチタンの約20%が固体上に固
着している。
ポリプロピレンワックスAの製造 ディーゼル油(沸謄範囲140〜1600)15eを羽
根車付攪拌器を備えた50eの容器中に先ず仕込・み、
次にプロピレンを圧力が4.5/くールとなるまで、つ
いで水素を圧力が5バールとなるまで圧入する。
120素に加熱した後ディーゼル油2eで希釈された前
述の触媒(固着したチタンに対して30mM0e)とア
ルミニウムジエチルモノクロラノイド30n1M0eと
アルミニウムトリエチル120n1M0eとの混合物を
一定のガス供給割合(1時間につきプロピレン4kg及
び水素約60e)て反応器のガス相中の圧力及びガス組
成が一定に保たれる様に加える。
2〜3時間後少量の水の添加によつて反応を終了させ、
触媒及び溶剤を分離する。
形成されたワックスは熔融粘度1.2Pa.s(120
0CP)〔170℃で測定〕を示す。
IR一分析によればワックスの72%は結晶質である。
密度は20一で0.89である。ポリプロピレンワック
スBの製造 水素0.5バールの代りに水素圧を0.3/くールのみ
とし、アルミニウムトリエチル100rnM0e1アル
ミニウムジエチルモノクロライド200InM0e及び
上述の触媒50rr1M0eから成る触媒混合物を使用
した他は前述の方法で行つた。
かくして得られたワックスは1700で熔融粘度4Pa
.s(4000cP)を示し、密度は0.88である。
ワックスの55%が結晶質である。例1 ジスアゾ染料ピグメントイエロー83(C.I.NO.
2llO8)22(4)部を20e容量の冷却可能なシ
グマー羽根型捏和機(ヴエルナー&プフライデレル社製
)中に先ず仕込む。
この予め仕込んだ顔料上に捏和しながら予め熔融され且
つ2000に加熱されたポリプロピレンワックスB33
(1)部を注加した。次いで更に一時間捏和する。この
際混合物の温度は捏和機を冷却して徐々に1300とな
す。かくして得られた顔料調製物を冷却した後粒状に粉
砕する。例2 例1に於て使用された黄色顔料の代りにピグメントレツ
ド149(C.I.NO.7ll37)を使用し、ポリ
プロピレンワックスBの代りにポリプロピレンワックス
Aを使用して、前述と同様な操作を行つた。
かくして容易に分散しうる、相当する顔料調製物が得ら
れた。例3 カドミウムイエロー・ピグメントイエロー37(C.I
.NO.77l99)42(1)部を20e容量の冷却
可能なシグマー羽根型捏和機(ヴエルナー&プフライデ
レル社製)中に先ず仕込む。
これに捏和しながら、予め融解されかつ2000に加熱
されたポリプロピレンワックスB28(4)部を注加す
る。次いで更に45分間捏和する。この際捏和される混
合物の温度は徐々に130。にする。冷却後調製物を粒
状に粉砕する。得られた顔料調製物はとりわけ射出成形
部材の着色にも適している。
この特別な目的に対しては一様な配分を保証するために
この高濃度調製物を自然色のポリマー、たとえばポリプ
ロピレンワックスあるいはポリプロピレン又はポリエチ
レンと調製混合して適当な加工濃度となすのが好ましい
。例4 例1に記載の如くして得られた調製物を連続式配量装置
の充填ホッパー中に導入し、そこから繊維形成性ポリマ
ーに対して2.5%の量で二軸スクリュー押出し機の充
填域に導く。
この押出し機にはメルトインデックス45(MFI23
O/5y/10分)のアイソタクチックポリプロピレン
が供給される。押出し機の末端で、融解し且つ着色され
たポリマー熔融物を歯車式ポンプを用いて275ポの温
度で多孔板−この板は内径150pmの24個の穴を有
する一を通してブレスし、ついで生成した紡糸フィラメ
ントを12507TL/分の速度で2つのゴデツトロー
ラーを介して引き取り、円筒形のボビンに巻き上げる。
紡糸フィラメントを延伸した後72dteXの繊度(2
禅−フィラメントから成る)、5.2g/Denの引張
り強度(自重切断長さ47RKm)及ひ切断伸度27%
のフィラメントヤーンが得られる。
このフィラメントヤーンは織物に於てすぐれた堅牢特性
を有する濃い帯赤黄色調を示す点で優れている。フィラ
メント横断面の顕微鏡的検査によつて顔料粒子が一様に
フィラメントの全断面に亘つ分布していることが認めら
れる。延伸されたフィラメントヤーン中の粒子の平均的
大きさは使用された調製物中の粒子の平均的大きさに相
当する。着色されたフィラメントヤーンを1300で1
0分間熱固着した後の顕微鏡的検査によればフィラメン
ト表面に移動した担体粒子は全く認められなかつた。こ
れに対して市販の顔料濃縮物、たとえば市販のポリエチ
レンワックスを基体とするもので同様に着色した場合に
は担体粒子の移動が認められる。例5 例2に従つて得られた顔料濃縮物2%をメルトインデッ
クス8(MFI23O/5f/l紛)のポリプロピレン
中へ徐々に回転する混和機を用いて添加する。
次いで混合物を広幅スリットノズルを備えた押出し機で
、2500の温度で加工して、100μmの厚さの平面
シートにする。かくして得られたシートは均一でかつ濃
い色に着色している。
例6 例3に従つて得られた顔料濃縮物1.5%をメルトイン
デックス8(MFI23O/5y/10分)を有する射
出成形タイプのポリプロピレン中へ徐々に回転する混和
機を用いて添加する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 170℃で測定して粘度が0.5ないし5Pa.s
    であり且つ40ないし90重量%のアイソタクチック割
    合を示すポリプロピレンワックスを基体とすることを特
    徴とする着色材調製物。 2 ポリプロピレンワックスの粘度が1ないし5Pa.
    s(170℃で測定)である特許請求の範囲第1項記載
    の調製物。 3 ポリプロピレンワックスが50ないし80重量%の
    アイソタクチック割合を示す特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の調製物。 4 着色材が顔料である特許請求の範囲第1項ないし第
    3項のいずれかに記載の調製物。 5 着色材割合が80重量%までである特許請求の範囲
    第1項ないし第4項のいずれかに記載の調製物。 6 着色材割合が20ないし70重量%である特許請求
    の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の調製物。 7 粘度が0.5ないし5Pa.s(170℃で測定)
    及び40ないし90重量%のアイソタクチック割合を示
    すポリプロピレンワックスを基体とする着色材調製物を
    製造するにあたり、着色材及び場合により通常の添加物
    を熔融したポリプロピレンワックス中に分散させること
    を特徴とする上記調整物の製造法。8 各成分を先ず混
    合し、次いで熔融し、捏和する特許請求の範囲第7項記
    載の方法。 9 ポリプロピレンワックスを熔融し、これを予め存在
    する着色材に添加し、次いでこの着色材を熔融したポリ
    プロピレンワックス中に分散させる特許請求の範囲第7
    項記載の方法。 10 粘度が0.5ないし5Pa.s(170℃で測定
    )及び40ないし90重量%のアイソタクチック割合を
    示すポリプロピレンワックスを基体とする着色材調製物
    を使用して熔融状態でポリオレフィンを着色する方法。 11 上記ポリオレフィンがポリプロピレンである特許
    請求の範囲第10項記載の方法。
JP52137333A 1976-11-19 1977-11-17 ポリプロピレンワックスを基体とする着色材調製物 Expired JPS6054331B2 (ja)

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