JPS6053640B2 - キワゾリ付電気カミソリ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の技術分野〕 本発明は、キワゾリ刃付電気カミソリに関するもので
ある。

〔従来技術〕

最近、キワゾリ刃付の電気カミソリが一般的になつて
おり、とりわけキワゾリ刃を使用しない時には該キワゾ
リ刃はボディーの一部に収納されて、普通のカミソリ使
用時に邪魔にならない様に配慮され、キワゾリ刃使用時
には、カミソリのボディーからやや突出して、キワゾリ
刃を使い易く配慮したいわゆるジャンプアップ式キワゾ
リ刃が、主流になりつつある。

しかるに、これらのキワゾリ刃の構成要素の一つのキ
ワゾリ基板はプラスチック製であり、その強度上から、
板厚が厚くなり、キワゾリ刃全体のボリューム感が増し
、カミソリというシャープな感じのイメージを損つてし
まつているばかりか、外力に対する強度上の点よりカミ
ソリ本体からの突出量を余り大きく設定することができ
なかつた。

又、組立上から一も、プラスチック製であるが故に、バ
ネ部等に形状的な制約を受けてし、まうため、完全なも
のではなかつた。〔目的〕 本発明は、これらの欠点を改善することを目的として
いる。

〔実施例〕

本発明の一実施例について、図をもつて説明するが、本
発明と直接関係のない部分、及び周知の部分は簡略化、
若しくは省略する。

第１図は、本発明の一実施例を示す側面外観図。

第２図はキワゾリ刃の部分を示す組立図、第３図は第１
図、第２図の正面図であり、全図中、１は電気カミソリ
のボディー、２は外刃３のセットされている外刃枠で、
後述する可動刃５の振動方向（第３図のＡ方向）に対面
する両刃壁にはキワゾリ刃の構成要素の一つであるキワ
ゾリ基板４の回動の支点となる穴４ｃが係合するピン２
ａが備えられている。５は前記キワゾリ基板４に溶接さ
れ、一部に刃を有する固定刃、６は該固定刃５と協働し
、刃を有する可動刃、該固定刃５と可動刃６は、キワゾ
リ刃バネ（板バネ、コイルバネなどであるが、図示せず
）により常に押圧されていることは周知のとおりである
。

組立について説明すると、まず第２図に示すように、金
属製のキワゾリ基板４の上面の固定刃５の保持部４ａ部
に固定刃５を溶接又はピンカシメにより固定する。

そして可動刃６、キワゾリ刃バネを組み立てキワゾリ刃
を完成させる。前記キワゾリ基板４の一部の回動支点部
４ｂ部には穴４ｃ（両端に２ケ所）が備えられており、
該穴４ｃ部と前記保持部４ａ部はバネ部４ｄにて連結し
ている。又、回動支点部４ｂ部の近傍には突起４ｅが設
けられている。該キワゾリ刃の回動支点部４ｂ部を、外
刃枠２の正面の穴（図示せず）を通して挿入していくが
、このとき外刃枠の両壁の距離（第３図のｅ１）は、第
２図に示すキワゾリ基板の各バネ部４ｄのアーム間距離
Ｅ２より若干小さくできているため、キワゾリ基板のバ
ネ部４ｄ部を第３図の矢印の方向へ絞りながら行なう必
要がある。

そし，て、キワゾリ基板４の回動支点部４ｂ部が外刃枠
２のピン２ａの近傍に位置したときに、第３図の矢印方
向にさらに強く絞り（上記バネ部４ｄ部が第３図の二点
鎖線位置までバネ変形する）キワゾリ基板のアーム間距
離Ｅ２を小さくして、外刃枠・のピン２ａと穴４ｃを嵌
合させる。穴４ｃとピン２ａは、若干の径方向のガタを
もつて係合し、バネ部間距離はバネ部４ｄの復元力によ
り、自由形状に戻ろうとするか、前述したとおりｅ１≦
Ｅ２のためバネ部４ｄはやや縮められた状態となり、回
動支点部４ｂ部はガタのない状態で外刃枠の両壁に密着
している状態となる。以上説明したとおり、キワゾリ基
板４の組立時には、バネ部４ｄ部にかなりの応力が発生
するが、キワゾリ基板は金属製であるため、キワゾリ基
板の厚みを厚くしなくても外力が除かれれば完全に外刃
枠２の前記両壁にバネ部４ｄが押圧し密着する。

） この密着することが、金属製キワゾリ基板にとつて
は大事なことである。

なぜなら、もし、ガタがあつた場合、キワゾリ刃の使用
中、可動刃６は周知の振動機構により振動方向Ａ（第３
図参照）に動くが、この力がキワゾリ基板にも伝達され
、・キワゾリ基板４も前記ガタ量だけ左右に振動するこ
とになり、固定刃５と可動刃６の間の相対的振幅が減少
し、切れ味に影響を与えるほか、前記外刃枠のピン２ａ
とキワゾリ基板の穴４ｃとの間でも往復運動が生じ、穴
４ｃ又はピン２ａの摩耗が”起こることになる。これは
外刃枠２をプラスチックで製造してあるものに関しては
、特に顕著である。キワゾリ刃を外刃枠２へ組立て後、
第１図に示すように外刃枠２をボディー１へ組立てる。

ボディー１にはスイッチボタン７が組立でられており、
その先端は、キワゾリ基板４の突起４ｅ部と係合可能で
あるため、使用者が、キワゾリ刃を使用するときには、
スイッチボタン７を上方に押し上げると、キワゾリ刃は
外刃枠２のピン２ａを回動の支点として想像線（第１図
）の位置へ移動し、可動刃６か振動機構と係合して使用
可能となる。キワゾリ刃使用後は、スイツチボ・タン７
を元へ戻せば、スイッチボタン先端がキワゾリ基板４の
突起４ｅ部と係合してキワゾリ刃を時計方向に回転させ
、キワゾリ刃は外刃枠２に収納される。〔効果〕以上説
明したとおり、本発明は、金属製のキワゾリ基板を用い
、該基板に固定刃を保持する部分を設け、該部分と、回
動支点との間をバネ要素で連結していることに特徴があ
り、こうすることにより、プラスチック製の外刃枠、ボ
デ・イーの仕上と金属調のキワゾリ基板とのコントラス
トのおもしろさを演出できるほか、キワゾリ刃全体を薄
く仕上げることができるため、カミソリ全体の小型化・
薄型化が図れ、さらに、前述した幾つかの利点を有する
ものである。

本発明の一実施例では、キワゾリ基板４と固定刃５は別
体として設けたが、同一部材として実施することも可能
てある。

ことに、本発明では、キワゾリ基板においてバネ性ある
バネ部によりその回動支点部と外刃枠内壁の係合部との
枢支部の着脱を前記バネ部を単に内方にたわませるのみ
で行なえるものであり、キワゾリ基板の着脱が極めて容
易となる。

又、キワゾリ基板が枢支されている時には前記バネ部の
バネ性により回動支点部が可動刃の振動方向に対面する
外刃枠内面に押圧、密着しているから、キワゾリ可動刃
が往復運動する際も前記バネ部と外刃枠内面間からは騒
音や振動が生じないもので快適なキワゾリ刃が得られる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側面外観図、第２図は
キワゾリ刃の部分を示す一部切欠き組立図、第３図は、
第１図、第２図の正面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外刃枠に回動可能に装着されたキワゾリ刃を有する
   電気カミソリにおいて、前記キワゾリ刃は、金属製のキ
   ワゾリ基板と前記基板に固定される固定刃と前記固定刃
   に圧接する可動刃を具備し、前記キワゾリ基板は前記固
   定刃を保持する保持部と、前記外刃枠における前記可動
   刃の振動方向に対面する内面の係合部に枢支される回動
   支点部と、前記保持部と前記回動支点部との間のバネ部
   とを有し、前記バネ部は、前記回動支点部が前記係合部
   と着脱される際外刃枠の前記内面の内方にバネ変形し、
   且つ前記回動支点部が前記係合部に枢支されている際前
   記回動支点部が外刃枠の前記内面にバネ押圧されるよう
   に前記バネ部がバネ変形していることを特徴とするキワ
   ゾリ刃付電気カミソリ。 ２ 外刃枠に回動可能に装着されたキワゾリ刃を有する
   電気カミソリにおいて、前記キワゾリ刃は、先端に刃部
   を有した金属製のキワゾリ基板と前記基板の刃部に圧接
   する可動刃を具備し、前記キワゾリ基板は前記刃部と、
   前記外刃枠内面の係合部に枢支される回動支点部と、前
   記刃部と前記回動支点部との間のバネ部とを有し、前記
   バネ部は、前記回動支点部が前記係合部と着脱される際
   外刃枠の前記内面の内方にバネ変形し、且つ前記回動支
   点部が前記係合部に枢支されている際前記回動支点部が
   外刃枠の前記内面にバネ押圧されるように前記バネ部が
   バネ変形していることを特徴とするキワゾリ刃付電気カ
   ミソリ。