JP3138230B2 - 剪定鋏 - Google Patents

剪定鋏

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JP3138230B2
JP3138230B2 JP08359802A JP35980296A JP3138230B2 JP 3138230 B2 JP3138230 B2 JP 3138230B2 JP 08359802 A JP08359802 A JP 08359802A JP 35980296 A JP35980296 A JP 35980296A JP 3138230 B2 JP3138230 B2 JP 3138230B2
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cutting
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cutting blade
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正俊 石原
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正俊 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、園芸用の剪定鋏に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、剪定鋏は図4に示すような構造を
していた。即ち、スプリング10で互いに離反側に付勢
したそれぞれ柄の12、14を延長する切刃16と受刃
18とを重ねて支点20によってその回りに回動(鋏運
動)可能に止め付けたものである。この場合、支点20
は、両柄12、14の中間と、両刃16、18の交点
(切断点)とを結ぶ線上に位置させていた。
【0003】こうすると、被切断物を両柄の中心にセッ
トできて使い勝手が良くなるからであるが、一方で、切
断時、切刃と受刃とで被切断物を剪断するように切る
(鋏切り)ことになり、大きな力を要して切れ味に劣
る。このため、特開平2−109914公報に見られる
ように、支点を、両柄の中間と、両刃の交点とを結んだ
線から偏心させた位置に設け、切断時、両刃で被切断物
を擦るように切る、所謂、引切りができるようにしたも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、支点を偏心さ
せると、切断点に大きなモーメントがかかってこれが両
刃を厚み方向に離反させ(以下、口開けという)、切れ
味を低下させる。そこで、図5で見られるように、支点
を両刃の中央に位置させた状態で偏心させたと同様な作
用を発揮させる剪定鋏が提案されている。ところが、こ
のようにすると、偏心させた側の柄が大きく開きすぎる
ので、これを改善するため、途中を折り曲げて開き角度
を狭めている。
【0005】しかし、これでは、使用中に切断抵抗によ
って手が自然に前に滑り、何回も握り直さなければなら
ない。又、本例のものは、両刃を上下逆向きにして押切
りをするときには、刃が上を向いて非常に使い勝手の悪
いものとなる。本発明は、このような課題を解決するも
ので、引切り又は押切りを可能にしながらも使い勝手の
良い剪定鋏を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、切刃と受刃とを支点の回りに回動可能に重ねた剪定
鋏において、支点を、両刃からそれぞれ延長する二本の
柄の中間と、両刃の交点とを結んだ線から偏心させた位
置に設けるとともに、切刃又は受刃の側面に支点とピン
とで受刃又は切刃を挟む押さえ板を取り付ける他、受刃
又は切刃のピン挿通箇所に支点を中心とする扇形の長孔
を形成する一方、押さえ板で長孔を覆ったことを特徴と
する剪定鋏を提供する。
【0007】本発明が以上の手段をとることにより、即
ち、支点を両柄の中間と両刃の交点とを結んだ線から偏
心させた位置に設けて引切り(押切り)を可能にする。
このとき、支点は偏心した位置にあるから、柄の開き角
度も大きくならず、使い勝手も悪くならない。又、この
とき発生するモーメントによる両刃の口開けを押さえ板
で押さえ、切れ味の低下を防いでいる。特に、支点とピ
ンとは両刃の重合部に存在するから押さえ板の押さえ効
果も大きい。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施の態様を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る剪定鋏の側面
図、図2は押さえ板を外した状態の同じく側面図、図3
は図1のAーA断面図であるが、本発明に係る剪定鋏の
基本的な形態は前記した従来例のものとほとんど変わら
ない。更に、切刃16は前面を凸に、受刃18は前面凹
にして切れ味を向上させている点も従来例と同じであ
る。
【0009】しかし、本発明に係る剪定鋏は、支点20
を両柄12、14の中間と、両刃16、18の交点とを
結んだ線から偏心させた位置、即ち、切刃16の外端側
に偏心させて設けており、且つ、切刃16と受刃18と
が離れないように後述する押さえ板22で押さえている
点で違っている。尚、本例では、支点20を切刃16の
外端側に偏心させているが、受刃18の外端側に偏心さ
せてもよい。
【0010】押さえ板22は、切刃16とで受刃18を
挟む小判形をしたもので、支点20と、支点20と反対
側に設けられるピン24とで止め付けられている。そし
て、ピン24が挿通する受刃18の部分には、支点20
を中心とする扇形の長孔26を形成しておく。これによ
り、受刃18は支点20を中心に回動できるから、切刃
16とによる鋏作用が可能になる。
【0011】この場合、長孔26の長さを調整しておく
と、切刃16と受刃18の開閉の限界点を設定できるか
ら、これだけでストッパを構成する。又、以上は、長孔
26を受刃18に形成したものであるが、押さえ板22
を切刃16側の外側面に設け、切刃16に形成してもよ
い。このとき、押さえ板22の大きさを長孔26が隠れ
る程度のものにすれば、長孔26の中にゴミ等が入らな
い。
【0012】以上の構造の剪定鋏によれば、両柄12、
14手で握って両刃16、18を閉じれば、切断点を移
動させながらの切断、即ち、切断点と支点20とを結ぶ
線が徐々に両柄12、14の間に寄って来る、所謂、引
切りが可能になり、切れ味が向上する。更に、支点20
と両柄12、14の中間とを結ぶ線から切断点がオフセ
ットされた分だけのモーメントが切断点に働き、それだ
け大きな切断力を出せる。
【0013】一方、このモーメントは、両刃16、18
の口開けに作用するが、これは押さえ板22で抑えら
れ。尚、支点20を偏心させたとしても、両柄12、1
4の形状は変わらないのであるから、切断点はほぼ両柄
12、14の中心線上にあり、使い勝手も悪くならな
い。従って、両刃16、18を上下逆向きにして使う、
所謂、押切りの際にも使い勝手を悪くしない。
【0014】
【発明の効果】以上、本発明は、前記したものであるか
ら、即ち、支点を切刃の外端側に偏心させたものである
から、切断に際して引切り(又は押切り)ができ、軽い
力で良く切れる。一方、支点を偏心させたために起こる
受刃と切刃の口開けは、押さえ板で押さえてこれを抑制
するものであるから、切断性を低下させない。特に、支
点とピンとは両刃の重合部に存在するから押さえ板の押
さえ効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す剪定鋏の側面図である。
【図2】本発明の一例を示す押さえ板を取り外した状態
の剪定鋏の側面図である。
【図3】図1のAーA断面図である。
【図4】従来例の剪定鋏の側面図である。
【図5】従来例の剪定鋏の側面図である。
【符号の説明】 12 柄 14 柄 16 切刃 18 受刃 20 支点 22 押さえ板 24 ピン 26 長孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切刃と受刃とを支点の回りに回動可能に
    重ねた剪定鋏において、支点を、両刃からそれぞれ延長
    する二本の柄の中間と、両刃の交点とを結んだ線から偏
    心させた位置に設けるとともに、切刃又は受刃の側面に
    支点とピンとで受刃又は切刃を挟む押さえ板を取り付け
    る他、受刃又は切刃のピン挿通箇所に支点を中心とする
    扇形の長孔を形成する一方、押さえ板で長孔を覆ったこ
    を特徴とする剪定鋏。
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