JPS6053395B2

JPS6053395B2 - ミュ−ジック演奏装置

Info

Publication number: JPS6053395B2
Application number: JP53084461A
Authority: JP
Inventors: 彰高亀尾
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1978-07-10
Filing date: 1978-07-10
Publication date: 1985-11-25
Also published as: JPS5512546A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、前奏曲の楽音と、歌手による歌または歌とメ
ロデイーがない伴奏曲の楽音とが録音された通常カラオ
ケテープと称せられているミュージックテープのごとき
ミュージック記録媒体を再生聴取しながら、その伴奏に
合わせて歌うことで、個人または複数の人で楽しむこと
のできるミュージック演奏装置に関するものである。

最近、カラオケテープと称されるミュージックテープ（
以下、カラオケテープと称す）を再生し、伴奏に合わせ
て各人が歌を歌うことが各所で行なわれている。

この場合、カラオケテープは歌人りのミュージックテー
プと異なり、前奏の後には歌または歌とメロデイが録音
されていないため、歌いなれない人が上述のカラオケテ
ープを再生聴取して歌う際に、何時歌つて良いか、わか
らない場合が多々あり、このため、前奏の途中で歌い出
したり、伴奏が開始しているのに歌い出されないといつ
たことがあつた。本発明は、前述のごときカラオケテー
プを再生聴取して歌を歌う場合に、前奏曲の歌い出しタ
イミングを適当な表示手段、例えば光学的表示手段で表
示することにより、歌いなれていない人であつても伴奏
に合わせて正しく歌うことができるようにした歌い出し
タイミング表示機能を有するミュージック演奏装置を提
供せんとするものであ・る。

以下、本発明を図示の実施例に基いて説明する。

第１図は本発明で使用し得る通常のカラオケテープのト
ラックパターンの一例を後述の磁気ヘッドと関係づけて
示した図である。なお、現在、門多量に市販されている
カラオケテープはステレオのものが殆んどであるが、こ
こでは説明の便宜上、モノラルの場合を例示している。
第１図において、１は通常のコンパクトカセットまたは
８トラックマガジンのカラオケテープ（磁気テープ）で
あり、２は往路用トラック、３は復路用トラックを示す
。また、各トラック２，３において、Ａは曲間の無録音
部分、Ｂは各曲の前奏が録音された前奏録音部分、そし
てＣは各曲の伴奏録音部分を示す。４はトラック２また
はトラック３に録音された前奏録音部分Ｂおよび伴奏録
音部分Ｃを再生するための磁気ヘッドである。

第２図は第１図に示すごときカラオケテープ１を使用し
て歌い出しタイミングを表示するようにした本発明の一
実施例の要部構成を示す図である。

これを説明すると、５は第１図のカラオケテープ１を収
納したリール・ツウ・リール型のコンパクトカセット、
６および７はカラオケテープ１を矢印Ｆ方向へ所定の速
度で走行駆動するためのキヤプスタンおよびピンチロー
ラ、８は磁気ヘッド４からの再生信号を増幅する増幅器
、９はその増幅度（音量）を調整可能にした音量調節器
である。なお、前記増幅器８の中には音質調整回路を含
めても良い。また、１０は増幅器８の出力信号によつて
駆動されるスピーカ、１１はマイクロホン、１２はその
出力信号を増幅する増幅器、１３は上記スピーカ１０の
入力回路に対する増幅器１２の出力信号の混合量、すな
わちスピーカ１０から発音されるマイクロホン１１系の
音量を調整可能にした調整器である。なお、必要に応じ
て増幅器１２は増幅器８と兼用または、その中に含める
ことも可能である。以上の構成は従来のテープ再生装置
と本質的に用様であるが、本実施例では更に次のような
構成が付加されている。すなわち、図示の歌い出しタイ
ミング検出手段１４と歌い出しタイミング表示手段１５
がそれである。ここで、上記歌い出しタイミング検出手
段１４は、磁気ヘッド４の出力信号を増幅する増幅器１
６と、その増幅器１６の出力の直流平均化レベル、従つ
て磁気ヘッド４の出力レベルの平均値を検出し、その直
流平均化レベルが第３図に斜線で示す範囲内にあつて所
定の時間以上にわたつて生じる場合にのみ検出信号を出
力するレベル検出器１７と、そのレベル検出器１６の出
力検出信号によつてタイミング表示手段１５を作動させ
る駆動信号を出力する駆動回路１８を含めて構成されて
いる。なお、上記レベル検出器１７は、例えば検波回路
、積分回路、電圧比較回路などの組合せによる周知の適
当な構成のものを使用し得る。また、前記歌い出しタイ
ミング表示手段１５としては電気一音変換素子を用いる
ことは可能であるが、発光ダイオードなどの電気一光変
換素子を使用した方が耳障りとならないなどで効果があ
り、そして、更に上記タイミング表示手段１５を第４図
に例示するようにマイクロホン１１の受音”部といつた
ように、マイクロホン１１の使用者が目につき易い箇所
に設けると一層有効である。

これは有線式のマイクロホンに限らず、無線（ワイヤレ
ス）式のマイクロホンにおいても同様である。次に、上
記第２図の実施例の動作について説明する。

カラオケテープ１はキヤプスタン６およびピンチローラ
７によつて矢印Ｆ方向へ定速走行される。この場合、磁
気ヘッド４は第１図に示すトラック２に対応しているも
のとする。ここで、まず、磁気ヘッド４に前奏録音部分
Ｂが到来すると、磁気ヘッド４によつて再生された前奏
楽音信号は増幅器８で増幅され、スピーカ１０より発育
せられる。そして、前奏録音部分Ｂの再生が終ると伴奏
録音部分Ｃが磁気ヘッド４に到来し、同様にスピーカ１
０より発音せられる。

この場合、カラオケテープ１においては、通常、前奏録
音部分Ｂは伴奏録音部分よりも大レベルで楽音信号が録
音されているため、磁気ヘッド４から得られる再生信号
、従つて増幅器１６の出力信号の直流平均化レベルは前
奏録音部分Ｂを再生する場合と、伴奏録音部分Ｃを再生
する場合とで異なる。すなわち、前者の場合が後者の場
合よりも大である。それらの直流平均化レベルの大小関
係をわかり易く示したのが第３図である。図中、Ｌｂが
前奏録音部分Ｂを再生している場合（ＴＢ期間）の直流
平均化レベル、Ｌｃが伴奏録音部分Ｃを再生している場
合（Ｔｃ期間）の直流平均化レベルである。なお、Ｔぇ
は無録音再生期間を示す。また、Ｗはレベル検出器１７
のレベル検出器範囲を示し、必要に応じて、そのレベル
検出範囲ｗの幅およびレベルを可変できるようにしてお
く方が望ましい。従つて、上記のような信号レベル差を
利用すると、無録音部分Ａはもとより、前奏が発音せら
れている場合にはレベル検出器１７からは何ら検出信号
が出力されないが、前奏が終つて伴奏に入ると、レベル
検出器１７かな検出信号が出力されるため、駆動回路１
８から駆動信号（電圧）が歌い出しタイミング表示手段
１５に供給される。

ここで、この歌い出しタイミング表示手段１５として発
光ダイオードを使用した場合には、それが非発光状態か
ら発光状態になることで伴奏録音部分Ｃの到来（または
前奏録音部分Ｂの終了）、従つて歌い出し時機を知るこ
とができる。なお、以上述べた第２図の実施例は、楽音
再生用の磁気ヘッド４を、歌い出しタイミング検出のた
めに兼用した形となつているため、歌い出しタイミング
表示手段１５の動作（発光）を待つてから歌い出すと、
若干時間的な遅れが生ずることがある。

第５図乃至第８図は、そのような問題を解決した本発明
の更に別の実施例を示す図である。

すなわち、第５図および第６図は歌い出しタイミング検
出のために専用の再生磁気ヘッド１９を使用し、かつ、
それを図示のように、カラオケテープ１の走行方向に対
し、磁気ヘッド４よりも若干上流側となるように配設し
た例である。このようにすると、磁気ヘッド４によつて
伴奏録音部分Ｃが再生される少し前から歌い出しタイミ
ング表示手段１５が動作するため、歌う人が、その表示
を見て歌い出す項には伴奏が発音されることになり、歌
い出しタイミングが伴奏とずれるといつた事態の発生を
極少にし得る。

第７図および第８図は、歌い出しタイミング検出のため
に専用の再生磁気ヘッド２０および、それによつて再生
される制御信号Ｓｌ，Ｓ２，Ｓ３，Ｓ，を使用した例で
ある。

上記制御信号Ｓ１〜Ｓ４はトラック２，３とは別のトラ
ックに予じめ記録しておく。ここで、制御信号Ｓ１〜Ｓ
４と複数箇所に記録した理由は次のことからである。す
なわち、前奏が終る直前または、伴奏が始まる少し前に
制御信号Ｓｌ，Ｓ２，Ｓ３にて歌い出しタイミング表示
手段１５を所定の周期で３回点滅させることにより歌い
出し用意の表示をし、伴奏の開始時に制御信号Ｓ４にて
歌い出しタイミング表示手段１５を所要時間点灯するこ
とにより、歌い出し開始時を表示しようとするためであ
る。なお、歌い出し用意の表示をするための制御信号は
３つに限られるものではなく、２つ、または４つ以上と
することも可能である。また、この第７図、第８図の実
施例においては先述の実施例のように前奏録音部分Ｂと
伴奏録音部分Ｃにおける直流平均化レベルの大小を利用
するものではないので、レベル検出器１７は必要としな
い。駆動回路１８は、再生磁気ヘッド２０および増幅器
１６にて再生増幅された制御信号から、歌い出しタイミ
ング表示手段１５を動作させるに充分な駆動信号に変換
するのであれば良い。以上の説明から明らかなように本
発明のミュージック演奏装置は、カラオケテープの再生
に際して歌い出し時点を表示することができるため、歌
いなれていない人でも、大巾に歌い遅れたり、歌うのが
早すぎたりするといつた事態の発生を極小にし、伴奏に
合わせて、うまく歌うことを可能にするもので、その効
果は著しいものがある。また、本発明は、歌い出しタイ
ミング表示手段を構成する発光部をマイクロホンの受音
部に装備しているので、歌う人がマイクロホンの受音部
をすぐ口元へ持ち来たすことができるようにマイクロホ
ンを把持した状態で、発光部の発光のオン、オフ状態を
目視することができ、これにより、歌い出しのタイミン
グ表示がなされたことを目で確認してから実際に歌い出
すまでの時間ずれを極少にすることができるという優れ
た特長も有する。なお、特に第１図、第２図の実施例お
よび第５図、第６図の実施例のごとく構成した場合には
既存のカラオケテープに改良を加えることなく、そのま
ま使用できる点で有利であり、また、第５図、第６図の
実施例および第７図、第８図の実施例のごとく構成した
場合には、歌い出しタイミング表示がなされた時点から
伴奏が開始されるまでに若干の時間差（遅延）を持たせ
ることができることから、歌い出しを一層タイミング良
く行なわすうえで効果がある。また、第７図、第８図の
実施例のごとく構成した場合には、既存のカラオケテー
プをそのまま使用することはできないが、その反面、簡
単な構成で歌い出しタイミング表示を確実に行なわすこ
とができること、および所望のＬパターンのタイミング
表示を行なわすことができる点で効果がある。なお、本
発明はカラオケレコードを再生する装置にも適用可能で
あることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ本発明の第１の実施例に
おけるカラオケテープのトラックパターン図と要部構成
図、第３図は同実施例におけるレベル検出範囲を示す図
、第４図は本発明に使用して有効なマイクロホンの一例
の斜視図、第５図および第６図はそれぞれ本発明の第２
の実施例におけるカラオケテープのトラックパターン図
と要部構成図、第７図および第８図はそれぞれ本発明の
第３の実施例におけるカラオケテープのトラックパター
ン図と要部構成図である。１・・・・・・カラオケテープ、Ｂ・・・・・・前奏録
音部分、Ｃ・・・・・・伴奏録音部分、４・・・・・・
磁気ヘッド、６・・・キヤプスタン、７・・・・・・ピ
ンチローラ、８，１２，１６・・・・・・増幅器、１０
・・・スピーカ、１１・・・・・・マイクロホン、１
４・・・・・・歌い出しタイミング検出手段、１５・・
・・・歌い出しタイミング表示手段、１７・・・ルベル
検出器、１８・・・・・駆動回路、１９，２０・・・・
・再生磁気ヘッド、Ｓ１〜Ｓ４・・・・・・制御信号。

Claims

【特許請求の範囲】

１前奏曲の楽音が記録された前奏録音部分と、歌のな
い伴奏曲の楽音が記録された伴奏録音部分を有するミュ
ージック記録媒体を所定の速度で移動させる移動手段と
、前記ミュージック記録媒体の移動にともなつて、それ
に記録された楽音を再生する再生ヘッドと、その再生ヘ
ッドから得られる再生信号を増幅する増幅器と、その増
幅器の出力信号を発音させるスピーカと、マイクロホン
から得られる信号を増幅してスピーカより発音させる拡
声手段と、前記ミュージック記録媒体より、それに記録
された前奏録音部分の終了もしくは伴奏録音部分の開始
を表わすタイミング信号を得る歌い出しタイミング検出
手段と、その歌い出しタイミング検出手段からのタイミ
ング信号に応動してのタイミングを使用者に対し光学的
に表示する発光部から含む歌い出しタイミング表示手段
を具備し、かつ、前記タイミング表示手段を構成する発
光部をマイクロホンの受音部に装備したことを特徴とす
るミュージック演奏装置。