JPS60498Y2 - テ−プ送り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープ送り装置に係り、例えば、プリンタ機器
におけるインキリボンを収納したカートリッジ、録音再
生機器における録音テープを収納したカートリッジなど
のカートリッジを機器に装着することにより、カートリ
ッジのテープ巻き取りまたはテープ送り回転軸が機器の
駆動源に運勢回転される歯車に係脱可能に係合され、歯
車の回転で回転軸が回動し、テープが送られる装置にお
いて、歯車とカートリッジの回転軸とを係脱自在に係合
する継手構造に関する。

従来のこの種回転機構の継手装置は第１図に示すように
電動機１の駆動軸２に設けた歯車３に減速歯車４を噛合
させ、この減速歯車４の穀部５の内周にキ一部６を突設
し、この穀部５にキ一部６に係合するキー溝７を形成し
た駆動子８を嵌挿し、この駆動子８の上面にキー突起９
を突設し、このキー突起９に係合する十字状の係合溝１
０を下端面に形成したインキリボン送り回転軸１１はイ
ンキリボンカートリッジの軸支孔に回転自在に軸支され
ている。

この回転軸１１にはインキリボン１２の幅に合せて鍔部
１３，１４が形成されている。

そしてこの構造ではインキカートリッジ所定位置にセッ
トしたときインキリボンカートリッジに軸架した回転軸
１１の係合溝１０が駆動子８のキー突起９に位置すると
は限らず、このため駆動子８は減速歯車４に、この駆動
子８に突設した案内支軸１５にて摺動可能に取付け、こ
の支軸１５に巻装したコイルばね１６にて駆動子８を回
転軸１１との係合方向に附勢し、カートリッジをセット
したときに回転軸１１の係合溝１０と駆動子８のキー突
起９が係合しないとき、駆動子８は案内支軸１５によっ
てばね１６に抗して下降し、電動機１の駆動で減速歯車
４が回転すると、駆動子８が回転し、キー突起９が回転
軸１１の係合溝１０の位置に至ると、ばね１６の附勢力
で駆動子８は上昇し、キー突起９が係合溝１０に係合し
、駆動子８の回転は回転軸１１に伝達され、この回転軸
１１の回転で、この回転軸１１に圧接されるローラとで
インキリボン１２を挟着し、インキリボン１２を移動さ
せるようにしている。

このような構造では減速歯車４、回転軸１１の外に駆動
子８、ばね１６を必要とし、これらの部品の組立が必要
で、部品点数が多く、高価となる欠点を有している。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、カートリッ
ジを機器に装着したとき、カートリッジの回転軸の継手
部と駆動源に連動する歯車の継手部との噛合いが行なわ
れないときに、歯車の継手部が軸方向に歯車の回転伝達
部によって軸方向に後退変位し、歯車の回転によって同
経平部が噛合う状態となったときに歯車の継手部が回転
伝達部のはね力で進出して同経平部が噛合うようにした
テープ送り装置において、歯車と継手部および回転伝達
部とを一体的に構成し、構成を簡素化でき、安価に得ら
れるテープ送り装置を提供するものである。

次に本考案の一実施例の構造を図面第２図第３図につい
て説明する。

２０は減速歯車で、環状に形成され、この歯車２０の外
周面には駆動源となる電動機２１の駆動軸２２に設けた
駆動歯車２３に噛合する歯２４が形成されている。

この減速歯車２０の一側面には中央部が側方に向って突
出する回転伝達部２５の両端が一体に設けられ、この回
転伝達部２５はこの減速歯車２０の中心軸方向に変位自
在のばね力を有し、この回転伝達部２５の中心部外面に
は十字状の係合突起２６を有する継手部２７が一体に形
成されている。

この回転伝達部２５の両側には半円錐台形の軸支部２８
が減速歯車２０と一体に突出され、この軸支部２８の外
面には軸支溝２９が形成されている。

そしてこの減速歯車２０の軸支部２８は機器の基板３０
に形成し下面側に拡開した軸支孔３１に下方から挿通さ
れ、この軸支孔３１から上方に突出した軸支部２８にＥ
リング３２を係合し、このＥ ＩＪソング２が基板３０
の軸支孔３１の周縁に係止されて減速歯車２０は回転自
在に軸支される。

またこの状態で前記減速歯車２０に形成した回転伝達部
２５に突設されている継手部２７は軸支部２８の上面よ
り上方突出されている。

なお前記電動機２１は基板３０に適宜の手段で固定され
ている。

また３３はインキリボンカートリッジで、このカートリ
ッジ３３の上面板３４と下面板３５とに形成した軸孔３
６に回転軸３７が軸架されており、この軸孔３６の内側
に位置してこの回転軸３７にはローラ部４１が形成され
、このローラ部４１の上下に鍔部３９が形成されている
。

またこの回転軸３７の下端には前記継手部２７に軸方向
に係脱自在に係合される切溝状の継手部３８が形成され
ている。

次にこの実施例の作用を説明する。

リボンカートリッジ３３を装着したとき減速歯車２０の
回転伝達部２５に形成した継手部２７に減速歯車２０と
同軸上で回転軸３７の継手部３８が係合され、電動機２
１の駆動は駆動歯車２３と減速歯車２０との係合で減速
歯車２０は軸支孔３１に支持されて回転される。

そして回転伝達部２５の回転は継手部２７，３８の係合
によって回転軸３７に伝達され、回転軸３７は回転され
、この回転軸３７のローラ部４１にインキリボン４０は
巻取られ、或はローラ部４１に圧接される押圧ローラに
よ−ってインキリボン４０は送り出される。

そしてカートリッジ３３をセットした際に回転伝達部２
５の継手部２７と回転軸３７の継手部３８とが係合され
ないときには回転軸３７の継手部３８は回転伝達部２５
を下方に押圧し、回転伝達部２５は減速歯車２０の軸方
向に弾性変位される。

この状態で電動機２１を駆動し、回転伝達部２５が回転
すると、その継手部２７が回転軸３７の継手部３８と係
合する方向となったときに回転伝達部２５のばね力で回
転伝達部２５が復帰し同経平部２７，３８は係合される
。

また前記継手部２７，３８は前記実施例の構造に限定さ
れるものではなく、軸方向に係脱自在に係合される構造
であればよい。

本考案によれば、カートリッジに回転自在に軸支した回
転軸の継手部に係脱自在に係合される継手部を歯車に一
体に形成した軸方向に変位自在のばね性を有する回転伝
達部に形成したので、駆動源に連動される歯車と回転軸
とで構成され、別部材のばねなどを組合せればよく、構
成が簡単になり組立性が向上され、安価に得られるもの
である。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来のインキリボン駆動機構の継手装置を示す
斜視図、第２図は本考案の一実施例を示す回転機構の継
手装置の断面図、第３図は同上歯車の斜視図。 ２０・・・・・・歯車、２５・・・・・・回転伝達部、
２７・・・・・・歯車２０の継手部、３７・・・・・・
回転軸、３８・曲・回転軸３７の継手部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機器に回転自在に軸支された駆動源に連動して回転され
   る歯車と、前記桟器器に着脱自在に装着されるカートリ
   ッジとを備え、前記機器に着脱自在に取付けられたカー
   トリッジに回転自在に軸支されテープ巻き取りまたはテ
   ープ送り回転軸と前記歯車とを係脱自在に結合し、この
   歯車の回転で前記回転軸を回転させて前記テープを送る
   テープ送り装置において、前記連動回転される歯車の一
   側面に、この歯車の軸方向に変位自在のばね力を有する
   回転伝達部を一体的に形成し、この回転伝達部に前記カ
   ー） ＩＪツジに軸支した回転軸の継手部に軸方向に係
   脱自在に係合され回転方向に噛合い結合される継手部を
   設けたことを特徴とするテープ送り装置。