JP4379178B2 - テープカセット - Google Patents

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Description

本発明は、テープカセットに関するものであり、詳細には、インクリボン及びテープ状の被印字媒体を備えたテープカセットに関するものである。
従来、サーマルヘッドの発熱素子を発熱させて、インクリボンを感熱させて、テープ状の被印字媒体に印字を行うテープ印字装置においては、使用済みのインクリボンを被印字媒体と一緒にテープ印字装置から排出させて操作者に被印字媒体からインクリボンを剥離させているようなテープカセットがある。また、使用済みのインクリボンをテープカセット内に巻き取っているものもある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平5−92652号公報 特開平10−226109号公報
しかしながら、使用済みのインクリボンを被印字媒体と一緒に排出するようなテープカセットでは、操作者に対してインクリボンを剥離する手間をかけるという問題点がある。また、特許文献1や特許文献2のようなテープカセットでは、使用済みのインクリボンを巻き取るために多数のギアを用いたり駆動源としてのモータを用いるなど、複雑な構造となっており、製造工程におけるコストや手間がかかるという問題点がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、モータの如き特別な駆動源や多数のギア等を用いることなく使用済みのインクリボンを巻き取る機構を簡略化できるテープカセットを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明のテープカセットでは、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープ状の被印字媒体とインクリボンとを走行させてその被印字媒体に前記インクリボンを介して印字するテープ印字装置に使用されるものであって、前記サーマルヘッドに供給するための未使用の前記被印字媒体を巻回したテープスプールと、前記印字に使用された後の使用済みの前記インクリボンを巻き取るインクリボン巻取りスプールとを備えたテープカセットにおいて、前記テープスプールと前記インクリボン巻取りスプールとの間に、前記被印字媒体の供給に伴って回転する前記テープスプールの回転動力を前記インクリボン巻取りスプールに対し前記インクリボンを巻き取る方向に回転させるように伝達する駆動力伝達手段を備え、前記駆動力伝達手段は、前記テープスプールに備えられた第1のギアと、前記インクリボン巻取りスプールに備えられ、前記第1のギアと噛合する第2のギアとによって構成され、前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のギアとを滑り回転可能に連結し、前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のギアとの間に、前記インクリボン巻取りスプールに巻取り方向の過剰な回転負荷が加わったときに前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のギアとを滑り回転させる第1クラッチ手段を備えている。
また、請求項2に係る発明のテープカセットでは、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープ状の被印字媒体とインクリボンとを走行させてその被印字媒体に前記インクリボンを介して印字するテープ印字装置に使用されるものであって、前記サーマルヘッドに供給するための未使用の前記被印字媒体を巻回したテープスプールと、前記印字に使用された後の使用済みの前記インクリボンを巻き取るインクリボン巻取りスプールとを備えたテープカセットにおいて、前記テープスプールと前記インクリボン巻取りスプールとの間に、前記被印字媒体の供給に伴って回転する前記テープスプールの回転動力を前記インクリボン巻取りスプールに対し前記インクリボンを巻き取る方向に回転させるように伝達する駆動力伝達手段を備え、前記駆動力伝達手段は、前記テープスプールに備えられた第1のプーリと、前記インクリボン巻取りスプールに備えられた第2のプーリと、前記第1のプーリ及び前記第2のプーリの間に連動可能に張り渡されたベルトとによって構成され、前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のプーリとを滑り回転可能に連結し、前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のプーリとの間に、前記インクリボン巻取りスプールに巻取り方向に過剰な回転負荷が加わったときに前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のプーリとを滑り回転させる第2クラッチ手段を備えている。
また、請求項に係る発明のテープカセットでは、請求項1又は請求項に記載の発明の構成に加えて、前記インクリボン巻取りスプールの軸点と前記テープスプールの軸点との距離は、前記テープカセット使用前の状態において、前記テープスプールに未使用の前記被印字媒体が巻回されている際の前記テープスプールの軸点から前記被印字媒体の外周面までの距離と、前記インクリボン巻取りスプールの軸点から前記インクリボン巻取りスプール軸の外周面までの距離を合算した第1距離、又は、前記テープカセットを完全に使用した後の状態において、前記インクリボン巻取りスプールに使用済みの前記インクリボンが巻回されている際の前記インクリボン巻取りスプールの軸点から前記インクリボンの外周面までの距離と、前記テープスプールの軸点から前記テープスプール軸の外周面までの距離を合算した第2距離のうちの長い方の距離であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項に係る発明のテープカセットでは、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープ上の被印字媒体とインクリボンとを走行させてその被印字媒体に前記インクリボンを介して印字するテープ印字装置に使用されるものであって、前記サーマルヘッドに供給するための未使用の前記被印字媒体を巻回したテープスプールと、前記印字に使用された後の使用済みの前記インクリボンを巻き取るインクリボン巻取りスプールとを備えたテープカセットにおいて、前記テープスプールと前記インクリボン巻取りスプールとを互いに平行な軸線の周りに回転可能、かつその両者の少なくとも一方を他方に対してその回転軸線と交差する方向に接近、離隔変位可能に支持し、前記両者の少なくとも変位可能な一方を他方に向けて付勢する付勢手段を備え、前記付勢手段によって前記テープスプールに巻回された前記被印字媒体の外周面と前記インクリボン巻取りスプールに巻き取られた前記インクリボンの外周面とを直接圧接させ、前記被印字媒体の供給に伴って回転する前記テープスプールの回転動力を前記インクリボン巻取りスプールに前記圧接に基づく摩擦接触により伝達してインクリボン巻取りスプールを前記インクリボンの巻き取り方向に回転させるように構成されている。
また、請求項に係る発明のテープカセットでは、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の発明の構成に加えて、未使用の前記インクリボンを巻回したインクリボン供給スプールは、前記サーマルヘッドの近傍に設けられていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項1に係る発明のテープカセットでは、駆動力伝達手段は、テープスプールとインクリボン巻取りスプールとの間に、被印字媒体の供給に伴って回転するテープスプールの回転動力をインクリボン巻取りスプールに対しインクリボンを巻き取る方向に回転させるように伝達することができる。したがって、テープスプールが被印字媒体を供給しつつ、回転することによって、その回転動力がインクリボン巻取りスプールに伝達されるので、被印字媒体の供給と共にインクリボンを巻き取ることができる。また、モータの如き特別な駆動源や多数のギヤ等を用いることなく、テープスプールの回転動力を利用してインクリボン巻取りスプールを回転できるため、そのインクリボン巻取り機構を簡略化できる。
また、駆動力伝達手段は、テープスプールに備えられた第1のギアと、インクリボン巻取りスプールに備えられた第2のギアとで構成し、被印字媒体の供給により回転するテープスプールに備えられた第1のギアが回転することにより、第1のギアに噛合されている第2のギアが回転駆動され、その第2のギアに備えられているインクリボン巻取りスプールが回転するので、被印字媒体の供給に伴い、その動力を利用してインクリボンを確実に巻き取ることができる。
た、第1クラッチ手段は、インクリボン巻取りスプールと第2のギアとを滑り回転可能に連結し、インクリボン巻取りスプールと第2のギアとの間に、インクリボン巻取りスプールに巻取り方向の過剰な回転負荷が加わったときにインクリボン巻取りスプールと第2のギアとを滑り回転させるようにしたので、インクリボン巻取りスプールに巻取り方向の過剰な回転負荷が加わった場合においても、インクリボンに過度な巻き取り方向の力が加わることがなく、インクリボンを切断するようなトラブルを回避することができる。
また、請求項に係る発明のテープカセットでは、駆動力伝達手段は、テープスプールとインクリボン巻取りスプールとの間に、被印字媒体の供給に伴って回転するテープスプールの回転動力をインクリボン巻取りスプールに対しインクリボンを巻き取る方向に回転させるように伝達することができる。したがって、テープスプールが被印字媒体を供給しつつ、回転することによって、その回転動力がインクリボン巻取りスプールに伝達されるので、被印字媒体の供給と共にインクリボンを巻き取ることができる。また、モータの如き特別な駆動源や多数のギヤ等を用いることなく、テープスプールの回転動力を利用してインクリボン巻取りスプールを回転できるため、そのインクリボン巻取り機構を簡略化できる。
また、駆動力伝達手段は、テースプールに備えられた第1のプーリと、インクリボン巻取りスプールに備えられた第2のプーリと、第1のプーリ及び第2のプーリの間に連動可能に張り渡されたベルトとによって構成し、被印字媒体の供給により回転するテープスプールの第1のプーリの回転をベルトを介して、第2のプーリに伝達し、インクリボン巻取りスプールを回転駆動するようにしたので、被印字媒体の供給に伴い、その動力を利用してインクリボンを確実に巻き取ることができる。
また、第2クラッチ手段は、インクリボン巻取りスプールと第2のプーリとを滑り回転可能に連結し、インクリボン巻取りスプールと第2のプーリとの間に、インクリボン巻取りスプールに巻取り方向に過剰な回転負荷が加わったときにインクリボン巻取りスプールと第2のプーリとを滑り回転させるようにしたので、インクリボン巻取りスプールに巻取り方向の過剰な回転負荷が加わった場合においても、インクリボンに過度な巻き取り方向の力が加わることがなく、インクリボンを切断するようなトラブルを回避することができる。
また、請求項に係る発明のテープカセットでは、請求項1又は請求項に記載の発明の効果に加え、インクリボン巻取りスプールの軸点とテープスプールの軸点との距離は、テープカセット使用前の状態において、テープスプールに未使用の被印字媒体が巻回されている際のテープスプールの軸点から被印字媒体の外周面までの距離と、インクリボン巻取りスプールの軸点からインクリボン巻取りスプール軸の外周面までの距離を合算した第1距離、又は、テープカセットを完全に使用した後の状態において、インクリボン巻取りスプールに使用済みのインクリボンが巻回されている際のインクリボン巻取りスプールの軸点からインクリボンの外周面までの距離と、テープスプールの軸点からテープスプール軸の外周面までの距離を合算した第2距離のうちの長い方の距離とするようにしたので、テープカセットを小型化することができる。
また、請求項に係る発明のテープカセットでは、テープスプールとインクリボン巻取りスプールとを互いに平行な軸線の周りに回転可能、かつその両者の少なくとも一方を他方に対してその回転軸線と交差する方向に接近、離隔変位可能に支持し、付勢手段は、両者の少なくとも変位可能な一方を他方に向けて付勢し、また、付勢手段によってテープスプールに巻回された被印字媒体の外周面とインクリボン巻取りスプールに巻き取られたインクリボンの外周面とを直接圧接させ、被印字媒体の供給に伴って回転するテープスプールの回転動力をインクリボン巻取りスプールに圧接に基づく摩擦接触により伝達してインクリボン巻取りスプールをインクリボンの巻き取り方向に回転させるようにしたので、テープスプールとインクリボン巻取りスプールとの間に動力伝達手段が不要となり、リボン巻取り機構を一層簡略化することができる。また、付勢手段の付勢作用によって常に被印字媒体の外周面とインクリボンの外周面とが圧接しているので、被印字媒体の使用によるテープスプールに巻回されている被印字媒体の厚みの減少、及び、インクリボンの巻取りによるインクリボン巻取りスプールに巻き取られているインクリボンの厚みの増加が発生しても、被印字媒体の外周面とインクリボンの外周面との直接圧接が確実に保たれ、インクリボンの巻き取りを常に確実に行うことができる。
また、請求項に係る発明のテープカセットでは、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の発明の効果に加え、サーマルヘッドの近傍に未使用のインクリボンを巻回したインクリボン供給スプールを設けたので、サーマルヘッドから遠くにインクリボン供給スプールを設けるよりも、インクリボン供給スプールからサーマルヘッドまでの距離が短くなるので、インクリボンの巻取り時における撓みを防止することができる。
以下、本発明におけるテープカセットの第1の実施の形態〜第3の実施の形態まで3つの実施の形態を図面を参照して説明する。まず、図1乃至図5を参照して、第1の実施の形態のテープカセット10について説明する。図1は、本発明のテープカセット10を使用するテープ印字装置1の内部の印刷機構部2を示す平面図であり、図2は、カバーを除去したテープカセット10の使用前の平面図であり、図3は、図2におけるA−A'線の矢視方向のテープカセット10の断面図であり、図4は、テープカセット10の使用後の平面図であり、図5は、図4におけるB−B'線の矢視方向のテープカセット10の断面図である。尚、以下、左右等の方向は各図における図示状態に基づいて説明する。
図1に示すように、テープ印字装置1には本発明のテープカセット10がセットされている。尚、図1において省略されているテープ印字装置1の右側の内部には、テープ印字装置1を制御するCPU、記憶装置であるROMやRAM、電源装置等が配置されており、表面にはテープ印字装置1を操作するためのキーやスイッチ、ディスプレイ(いずれも図示せず)等が配置されている。テープ印字装置1の印刷機構部2には、その中央に、平面視略矩形のテープカセット収納部3が設けられている。そして、図1におけるテープカセット収納部3の後部には、プラテンローラ4が立設されており、プラテンローラ4の前側にはサーマルヘッド5が図1における横方向に設けられている。このサーマルヘッド5には、複数の発熱素子が紙面に垂直方向に列設されている。また、テープカセット収納部3の左側後部、かつ、サーマルヘッド5の左側には、テープ排出口6が設けられている。
ここで、テープカセット10の形状について説明する。図1に示すように、テープカセット10は、平面視略矩形の形状を有しており、図1においては上面が開放されている。テープカセット10は、カセット底面11,カセット側面12a,12b,12c,12dを有し、カセット底面11上に、インクリボン30が巻回されたインクリボン供給スプール80、使用済みのインクリボン30が巻き取られてるインクリボン巻取りスプール90、被印刷媒体であるテープが巻回されているテープスプール70等が設けられている。また、カセット側面12aはカセット底面11の左端に立設されており、カセット側面12bは前端に立設されており、カセット側面12cは右端に立設されている。そして、カセット側面12dは、カセット底面11の図1における後部の約右半分に立設されている。尚、カセット側面12aの立設されたカセット底面11の左端は、カセット側面12cが立設されているカセット底面11の右端よりも、図1における後部において約1/10短くなっている。そして、カセット底面11の後部は、カセット側面12aの後部から右方向へ横方向の約3/4を占める第1縁端部13aと、第1縁端部13aの右端とカセット側面12dの左端とを結ぶ第2縁端部13bとで囲まれる部分が空間部とされている。そして、カセット側面12dの左端に設けられた第1スプール61と、当該第1スプール61の右、第2縁端部13bの左端から約1/4に設けられた第2スプール62との間に、重ね合わされたテープ20及びインクリボン30が排出される排出口14が形成されている。また、第1縁端部13aの図2における前側の右寄りには、インクリボン供給スプール80が設けられ、第1縁端部13aの右端には第3スプール63が設けられている。
そして、テープカセット10がテープ印字装置1のテープカセット収納部3にセットされると、第1縁端部13aと第2縁端部13bとで囲まれた空間にプラテンローラ4及びサーマルヘッド5が配置され、排出口14から排出されたテープ20及びインクリボン30がプラテンローラ4及びサーマルヘッド5の間を通り、テープ20は、そのままテープ排出口6からテープ印字装置1の外部へ輩出され、インクリボン30はサーマルヘッド5の左側の角で折り返されて、第1縁端部13aからテープカセット10の内部に誘導されて、インクリボン巻取りスプール90に巻き取られる。
次に、図2乃至図5を参照して、本第1の実施の形態のテープカセット10について説明する。図2及び図4に示すように、テープスプール70はカセット底面11の図2に於ける前側の中央のやや右よりに配置され、その左後方にインクリボン巻取りスプール90が配置されている。また、図2乃至図5に示すように、テープスプール70の支持軸11aはカセット底面11から略円筒形に立ち上がって形成されている。また、テープ巻回軸71も略円筒形状に形成され、その下端には円形の第1ギア73が設けられており、第1ギア73のやや上部の外周には巻回されたテープがズレ落ちるのを防ぐための略円形のテープ受72が水平に突設されている。第1ギア73の中心部には、支持軸11aと嵌合するための嵌合穴が設けられている。
また、インクリボン巻取りスプール90の支持軸11bもカセット底面11から略円筒形に立ち上がって形成されている。そして、インクリボン巻取り軸91も略円筒形状に形成され、その下端のやや上部の外周に巻き取ったインクリボンがズレ落ちるのを防ぐための略円形のインクリボン受92が水平に突設されている。また、インクリボン巻取り軸91は弾性作用を有する合成樹脂材料によって形成されている。インクリボン巻取りスプール90では、第2ギア93はインクリボン巻取り軸91とは一体形成されておらず、円形の第2ギア93の中央部に支持軸11bに嵌合する嵌合穴が設けられており、嵌合穴の縁から略円筒形のギア軸94が図3における上方向に立設されている。そして、インクリボン巻取りスプール90の支持軸11bに第2ギア93が嵌合され、第2ギア93のギア軸94にインクリボン巻取り軸91が相対回転可能に嵌合されている。尚、ギア軸94は、支持軸11bの外周からインクリボン巻取り軸91の内周までの距離を埋める厚みを有している。そして、第1ギア73と第2ギア93は噛合されている。インクリボン巻取り軸91の下側部分の周囲にはコイル状のクラッチバネ95が嵌合される。このクラッチバネ95は、インクリボン巻取り軸91の下側部分を常に半径方向内側に締め付けて、その下側部分内周面とギア軸94の外周面との間に摩擦力を発生させる。このクラッチバネ95がクラッチ手段の主体をなす。
尚、テープ20はテープスプール70に左巻きに巻回されており、インクリボン30はインクリボン供給スプール80に右巻きに巻回されており、インクリボン巻取りスプール90に左巻きに巻き取られている。
したがって、テープカセット10がテープ印字装置1のテープカセット収納部3にセットされ、プラテンローラ4が右回りに回転することにより、プラテンローラ4とサーマルヘッド5との間に挟持されているテープ20及びインクリボン30が引き出される。そして、テープ20が引き出されることにより、テープ巻回軸71は左方向に回転し、テープ巻回軸71と一体形成されている第1ギア73も左方向に回転する。そして、第1ギア73が左方向に回転することにより、噛合されている第2ギア93は右方向に回転される。そして、ギア軸94と嵌合して第2ギア93の上に乗っているインクリボン巻取り軸91も、クラッチバネ95による摩擦力によって、第2ギア93の右方向の回転に伴い、一体的に右方向に回転することになる。そして、インクリボン巻取り軸91が右方向に回転すると、インクリボン30が右巻きに巻き取られることになる。
このようにして、テープスプール70に巻回されていたテープ20は、インクリボン供給スプール80に巻回されていたインクリボン30と重ねあわされて、サーマルヘッド5及びプラテンローラ4に挟持されて、サーマルヘッド5の発熱素子の発熱によりインクリボン30のインクがテープ20が転写されることにより印字が行われる。そして、テープ20はテープ排出口6から排出され、インクリボン30はインクリボン巻取りスプール90に巻き取られる。テープ20及びインクリボン30を使い切ると、図4及び図5に示すように、テープスプール70にはテープ20が巻回されておらず、インクリボン巻取りスプール90にインクリボン30が巻き取られている状態となる。
尚、第2ギア93と第1ギア73とのギア比は、使用前の段階において第2ギア93の回転が第1ギア73の回転よりも早くなるように略1:1.8乃至1:2に設定されており、使用前の段階において、インクリボン巻取りスプール90に巻き取られるインクリボン30が撓まないように設定されている。しかしながら、テープカセット10が使用されるにつれて、テープスプール70に巻回されているテープ20の量は少なくなり、1周のテープ20の長さは短くなる。また、インクリボン巻取りスプール90に巻き取られているインクリボン30は多くなり、1周に巻き取られるインクリボン30の長さは長くなる。すなわち、ある長さのテープ20が引き出される際のテープスプール70の回転角は徐々に大きくなり、それに伴い第1ギア73の回転角も大きくなり、第2ギア93の回転角も大きくなる。そこで、第2ギア93の回転角が大きくなると、巻き取られるインクリボン30の長さも長くなるが、インクリボン供給スプール80から引き出されるインクリボン30の長さは変わらないので、インクリボン巻取りスプール90が巻き取ろうとするインクリボン30と、インクリボン供給スプール80から引き出されるインクリボン30との長さが異なり、インクリボン巻取りスプール90に過剰な回転負荷が係ることになり、インクリボン30が切れてしまったり、伸びてしまったりする危険性がある。
しかしながら、インクリボン巻取りスプール90の第2ギア93は、インクリボン巻取り軸91とは一体形成されておらず、インクリボン巻取り軸91が第2ギア93の上にギア軸94と相対回転可能に嵌合して乗せられており、クラッチバネ95と協働してクラッチ機構として機能する。つまり、第2ギア93が回転すると、通常、ギア軸94の外周面とインクリボン巻取り軸91の内周面との摩擦力により、インクリボン巻取り軸91も一体的に回転駆動されるが、送り出されてくるインクリボン30の量よりもギア軸94の回転力の方が大きい場合には、ギア軸94の外周面とインクリボン巻取り軸91の内周面とが滑り、インクリボン巻取り軸91の回転量は減衰される。よって、テープカセット10の使用が進むにつれて巻回されたテープ20が減ることによる第1ギア73の回転量の変化がインクリボン巻取り軸91の回転量に影響を及ぼして、インクリボン30を切ってしまったり、伸ばしてしまったりすることはない。
以上のようにして、本第1の実施の形態のテープカセット10は、テープ印字装置1側に特段の構成を必要とせずに、テープスプール70に設けられた第1ギア73とインクリボン巻取りスプール90の第2ギア93とにより、各スプールの回転駆動が伝達されて、使用済みインクリボン30を巻き取ることができる。
次に、図6乃至図9を参照して、第2の実施の形態のテープカセット110について説明する。図6は、カバーを除いたテープカセット110の使用前の平面図であり、図7は、図6におけるC−C'線の矢視方向のテープカセット110の断面図であり、図8は、テープカセット110の使用後の平面図であり、図9は、図8におけるD−D'線の矢視方向のテープカセット110の断面図である。尚、テープカセット110を使用するテープ印字装置は、第1の実施の形態で使用したテープ印字装置1と同様であるので、図1の説明を引用して説明を省略する。
ここで、テープカセット110の形状について説明する。テープカセット110の外観は第1の実施の形態のテープカセット10と同様で、平面視略矩形の形状を有しており、カセット底面111,カセット側面112a,112b,112c,112dを有し、カセット底面111上に、インクリボン130が巻回されたインクリボン供給スプール180、使用済みのインクリボン130が巻き取られてるインクリボン巻取りスプール190、被印刷媒体であるテープが巻回されているテープスプール170等が設けられている。また、カセット側面112aはカセット底面111の左端に立設されており、カセット側面112bは前端に立設されており、カセット側面112cは右端に立設されている。そして、カセット側面112dは、カセット底面111の図6における後部の約右半分に立設されている。尚、カセット側面112aの立設されたカセット底面111の左端は、カセット側面112cが立設されているカセット底面111の右端よりも、図6における後部において約1/10短くなっている。そして、カセット底面111の後部は、カセット側面112aの後部から右方向へ横方向の約3/4を占める第1縁端部113aと、第1縁端部113aの右端とカセット側面112dの左端とを結ぶ第2縁端部113bとで囲まれる部分が空間部とされている。そして、カセット側面112dの左端に設けられた第1スプール161と、当該第1スプール161の右、第2縁端部113bの左端から約1/4に設けられた第2スプール162との間に、重ね合わされたテープ120及びインクリボン130が排出される排出口114が形成されている。また、第1縁端部113aの図7における前側の右寄りには、インクリボン供給スプール180が設けられ、第1縁端部113aの右端には第3スプール163が設けられている。
そして、テープカセット110がテープ印字装置1のテープカセット収納部3にセットされると、第1縁端部113aと第2縁端部113bとで囲まれた空間にプラテンローラ4及びサーマルヘッド5が配置され、排出口114から排出されたテープ120及びインクリボン130がプラテンローラ4及びサーマルヘッド5の間を通り、テープ120は、そのままテープ排出口6からテープ印字装置1の外部へ輩出され、インクリボン130はサーマルヘッド5の左側の角で折り返されて、第1縁端部113aからテープカセット110の内部に誘導されて、インクリボン巻取りスプール190に巻き取られる。
次に、図6乃至図9を参照して、本第2の実施の形態のテープカセット110について説明する。図6及び図8に示すように、テープスプール170はカセット底面111の図6に於ける右側の中央のやや前よりに配置され、その右にインクリボン巻取りスプール190が配置されている。また、図6乃至図9に示すように、テープスプール170の支持軸111aはカセット底面111から略円筒形に立ち上がって形成されている。そして、中央部に支持軸111aに嵌合される円形の開口部が設けられた円形のプーリとしての第1調車173が支持軸111aに回転可能に嵌合している。さらに、第1調車173の上部にテープ120が巻回される略円筒形のテープ巻回軸171が設けられており、第1調車173のテープ巻回軸171の内側には支持軸111aと同じ高さまで立ち上がった立上り部172が形成されている。
また、図7及び図9に示すように、インクリボン巻取りスプール190の支持軸111bもカセット底面111から略円筒形に立ち上がって形成されている。そして、中央部に支持軸111bが嵌合される円形の開口部が設けられた円形のプーリとしての第2調車193が支持軸111bに嵌合されている。この第2調車193の内周寄りの約半分が、支持軸111bの高さまで立ち上がっており、この立上り部192の外周には、略円筒形のインクリボン巻取り軸191が相対回転可能に嵌合配設されている。尚、インクリボン巻取り軸191は弾性を有する合成樹脂材料によって形成される。そして、図6乃至図9に示すように、第1調車173と第2調車193とに無端状のベルト160が張り渡されて、第1調車173の回転駆動が第2調車に伝達されるようになっている。インクリボン巻取り軸191の下側部分の周囲にはコイル状のクラッチバネ195が嵌合されている。このクラッチバネ195は、インクリボン巻取り軸191の下側部分を常に半径方向内側に締め付けて、その下側部分内周面とギア軸194の外周面との間に摩擦力を発生させる。このクラッチバネ195がクラッチ手段の主体をなす。
尚、テープスプール170のテープ120は左巻きに巻回されており、インクリボン供給スプール180のインクリボン130は右巻きに巻回されており、インクリボン巻取りスプール190に右巻きに巻き取られている。
したがって、テープカセット110がテープ印字装置1のテープカセット収納部3にセットされ、プラテンローラ4が右回りに回転することにより、プラテンローラ4とサーマルヘッド5との間に挟持されているテープ120及びインクリボン130が引き出される。そして、テープ120が引き出されることにより、テープ巻回軸171は左方向に回転し、テープ巻回軸171と一体形成されている第1調車173も左方向に回転する。そして、第1調車173が左方向に回転することにより、ベルト160が左方向に回転される。そして、第2調車193も左方向に回転し、第2調車193の上に乗っているインクリボン巻取り軸191も、クラッチバネ195による摩擦力によって、第2調車193の左方向の回転に伴い、一体的に左方向に回転することになる。そして、インクリボン巻取り軸191が左方向に回転すると、インクリボン130が左巻きに巻き取られることになる。
このようにして、テープスプール170に巻回されていたテープ120は、インクリボン供給スプール180に巻回されていたインクリボン130と重ねあわされて、サーマルヘッド5及びプラテンローラ4に挟持されて、サーマルヘッド5の発熱素子の発熱によりインクリボン130のインクがテープ120が転写されることにより印字が行われる。そして、テープ120はテープ排出口6から排出され、インクリボン130はインクリボン巻取りスプール190に巻き取られる。テープ120及びインクリボン130を使い切ると、図8及び図9に示すように、テープスプール170にはテープ120が巻回されておらず、インクリボン巻取りスプール190にインクリボン130が巻き取られている状態となる。
尚、第2調車193と第1調車173とは、使用前の段階において第2調車193の回転が第1調車173の回転よりも早くなるように外周面の回転比が約1:1.8乃至1:2に設定されており、使用前の段階において、インクリボン巻取りスプール190に巻き取られるインクリボン130が撓まないように設定されている。しかしながら、テープカセット110が使用されるにつれて、テープスプール170に巻回されているテープ120の量は少なくなり、1周のテープ120の長さは短くなる。また、インクリボン巻取りスプール190に巻き取られているインクリボン130は多くなり、1周に巻き取られるインクリボン130の長さは長くなる。すなわち、ある長さのテープ120が引き出される際のテープスプール170の回転角は徐々に大きくなり、それに伴い第1調車173の回転角も大きくなり、第2調車193の回転角も大きくなる。そこで、第2調車193の回転角が大きくなると、巻き取られるインクリボン130の長さも長くなるが、インクリボン供給スプール180から引き出されるインクリボン130の長さは変わらないので、インクリボン巻取りスプール190が巻き取ろうとするインクリボン130と、インクリボン供給スプール180から引き出されるインクリボン130との長さが異なり、インクリボン巻取りスプール190に過剰な回転負荷が係ることになり、インクリボン130が切れてしまったり、伸びてしまったりする危険性がある。
しかしながら、インクリボン巻取りスプール190の第2調車193は、インクリボン巻取り軸191とは一体形成されておらず、インクリボン巻取り軸191が第2調車193の立上り部192に相対回転可能に嵌合されており、クラッチバネ195と協働してクラッチ機構として機能している。つまり、第2調車193が回転すると、通常、立上り部192の外周面とインクリボン巻取り軸191の内周面との摩擦力により、インクリボン巻取り軸191も一体的に回転駆動されるが、送り出されてくるインクリボン130の量よりも第2調車193の回転力の方が大きい場合には、第2調車193の立上り部192の外周面とインクリボン巻取り軸191の内周面とが滑り、インクリボン巻取り軸191の回転量は減衰される。よって、テープカセット110の使用が進むにつれて巻回されたテープ120が減ることによる第1調車173の回転量の変化がインクリボン巻取り軸191の回転量に影響を及ぼして、インクリボン130を切ってしまったり、伸ばしてしまったりすることはない。
以上のようにして、本第2の実施の形態のテープカセット110は、テープ印字装置1側に特段の構成を必要とせずに、テープスプール170に設けられた第1調車173と、インクリボン巻取りスプール190の第2調車193と、ベルト160とにより、各スプールの回転駆動が伝達されて、使用済みインクリボン130を巻き取ることができる。
次に、図10乃至図14を参照して、第3の実施の形態のテープカセット210について説明する。図10は、カバーを除去したテープカセット210の使用前の平面図であり、図11は、図10におけるE−E'線の矢視方向のテープカセット210の断面図であり、図12は、テープカセット210の使用後の平面図であり、図13は、図12におけるF−F'線の矢視方向のテープカセット210の断面図であり、図14は、インクリボン巻取りスプール290のインクリボン巻取り軸291の移動軌跡を示すテープカセット210の平面図である。尚、テープカセット210を使用するテープ印字装置は、第1の実施の形態で使用したテープ印字装置1と同様であるので、図1の説明を引用して説明を省略する。
ここで、テープカセット210の形状について説明する。テープカセット210の外観は第1の実施の形態のテープカセット10と同様で、平面視略矩形の形状を有しており、カセット底面211,カセット側面212a,212b,212c,212dを有し、カセット底面211上に、インクリボン230が巻回されたインクリボン供給スプール280、使用済みのインクリボン230が巻き取られてるインクリボン巻取りスプール290、被印刷媒体であるテープが巻回されているテープスプール270等が設けられている。また、カセット側面212aはカセット底面211の左端に立設されており、カセット側面212bは前端に立設されており、カセット側面212cは右端に立設されている。そして、カセット側面212dは、カセット底面211の図10における後部の約右半分に立設されている。尚、カセット側面212aの立設されたカセット底面211の左端は、カセット側面212cが立設されているカセット底面211の右端よりも、図10における後部において約1/10短くなっている。そして、カセット底面211の後部は、カセット側面212aの後部から右方向へ横方向の約3/4を占める第1縁端部213aと、第1縁端部213aの右端とカセット側面212dの左端とを結ぶ第2縁端部213bとで囲まれる部分が空間部とされている。そして、カセット側面212dの左端に設けられた第1スプール261と、当該第1スプール261の右、第2縁端部213bの左端から約1/4に設けられた第2スプール262との間に、重ね合わされたテープ220及びインクリボン230が排出される排出口214が形成されている。また、第1縁端部213aの図11における前側の右寄りには、インクリボン供給スプール280が設けられ、第1縁端部213aの右端には第3スプール263が設けられている。
そして、テープカセット210がテープ印字装置1のテープカセット収納部3にセットされると、第1縁端部213aと第2縁端部213bとで囲まれた空間にプラテンローラ4及びサーマルヘッド5が配置され、排出口214から排出されたテープ220及びインクリボン230がプラテンローラ4及びサーマルヘッド5の間を通り、テープ220は、そのままテープ排出口6からテープ印字装置1の外部へ輩出され、インクリボン230はサーマルヘッド5の左側の角で折り返されて、第1縁端部213aからテープカセット210の内部に誘導されて、インクリボン巻取りスプール290に巻き取られる。
次に、図10乃至図13を参照して、本第3の実施の形態のテープカセット210について説明する。図10及び図12に示すように、テープスプール270はカセット底面11の図10に於ける前側の中央のやや右よりに配置され、その左上にインクリボン巻取りスプール290が配置されている。また、図10乃至図13に示すように、テープスプール270の支持軸211aはカセット底面211から略円筒形に立ち上がって形成されている。そして、テープ220が巻回される略円筒形のテープ巻回軸271が設けられており、テープ巻回軸271の内側には支持軸211aと同じ高さまで立ち上がった立上り部272が形成され、テープ巻回軸271の立上り部272の内周面は支持軸211aの外周面に回転可能に嵌合されている。
また、図11及び図13に示すように、インクリボン巻取りスプール290は、略円柱形状の胴部292の上面及び底面の中心にインクリボン巻取り軸291が設けられている。このインクリボン巻取り軸291は、図11、図13及び図14に示す、カセット底面211に穿設された細長い弧状の軸案内溝211cにスライド可能に嵌合されて、インクリボン230及びテープ220の使用に伴い、図14における左右方向に移動可能である。図10、図12及び図14に示すように、インクリボン巻取りスプール290の左後側には略V字形状の板バネ260が設けられている。この板バネ260は、その基部がカセット底面211に列設された固定部材269a,269bによりテープカセット210本体に固定されており、右端から左前方に向かって略V字形状に折り曲げられて、図10における右前方向(矢印G方向)に不勢力を持った板バネとして機能している。この板バネ260は、常にインクリボン巻取りスプール290の胴部292に圧接して同スプール290をテープ巻回軸271に向かって付勢する。
また、図14において、一点鎖線の円292aはテープカセット210の使用前の状態でのインクリボン巻取りスプール290の外周面を表しており、二点鎖線の円292bはテープカセット210の使用終了後の状態でのインクリボン巻取りスプール290の外周面を表している。また、一点鎖線の円220aは使用前の状態のテープスプール270に巻回されているテープ220の外周面を示しており、二点鎖線の円271aは使用終了後の状態でのテープ巻回軸271aの外周面を表している。また、軸案内溝211c内のインクリボン巻取り軸291aはテープカセット210の使用前の状態でのインクリボン巻取り軸291の位置であり、インクリボン巻取り軸291bはテープカセット210の使用終了後の状態でのインクリボン巻取り軸291の位置である。また、板バネ260の一点鎖線260aは、テープカセット210の使用前の状態での板バネ260の位置を示しており、二点鎖線260bは、テープカセット210の使用終了後の板バネ260の位置を示している。
図10、図11及び図14に示すように、テープカセット210の使用前には、板バネ260の不勢力により胴部292が図10における矢印G方向へ押圧されて、インクリボン巻取りスプール290の胴部292の外周面と、テープスプール270に巻回されているテープ220の外周面とが圧接されている。また、テープカセット210の使用後には、インクリボン巻取りスプール290にインクリボン230が巻き取られて、テープ220は全て送り出されて、インクリボン巻取りスプール290に巻き取られたインクリボン230の外周面と、テープスプール270のテープ巻回軸271の外周面とが圧接されることになる。尚、テープカセット210の使用途中では、テープスプール270に巻回されているテープ220の外周面と、インクリボン巻取りスプール290に巻き取られたインクリボン230の外周面とが圧接されることになる。
尚、テープスプール270のテープ220は左巻きに巻回されており、インクリボン供給スプール280のインクリボン230は右巻きに巻回されており、インクリボン巻取りスプール290に左巻きに巻き取られる。
したがって、テープカセット210がテープ印字装置1のテープカセット収納部3にセットされ、プラテンローラ4が右回りに回転することにより、プラテンローラ4とサーマルヘッド5との間に挟持されているテープ220及びインクリボン230が引き出される。そして、テープ220が引き出されることにより、テープ巻回軸271は左方向に回転し、テープ巻回軸271に巻回されているテープ220も左方向に回転する。そして、テープ220が左方向に回転することにより、テープ220に圧接されているインクリボン巻取りスプール290の胴部292が右方向に回転される。よって、インクリボン巻取りスプール290が右方向に回転すると、インクリボン230が左巻きに巻き取られることになる。
このようにして、テープスプール270に巻回されていたテープ220は、インクリボン供給スプール280に巻回されていたインクリボン230と重ね合わされて、サーマルヘッド5及びプラテンローラ4に挟持されて、サーマルヘッド5の発熱素子の発熱によりインクリボン230のインクがテープ220が転写されることにより印字が行われる。そして、テープ220はテープ排出口6から排出され、インクリボン230はインクリボン巻取りスプール290に巻き取られる。
そこで、テープカセット210が使用されるにつれて、テープスプール270に巻回されているテープ220の量は少なくなり、巻回されているテープ220の厚みは薄くなる。そして、インクリボン巻取りスプール290に巻き取られているインクリボン230は多くなり、巻き取られているインクリボン230の厚みは厚くなる。よって、テープスプール270に巻回されているテープ220の外周面から、インクリボン巻取りスプール290に巻き取られたインクリボン230の外周面までの距離は短くなる。そこで、テープ220及びインクリボン230の使用に伴い、テープ220の外周面からインクリボン230の外周面までの距離が短縮されても、インクリボン巻取り軸291が板バネ260の付勢力により、軸案内溝211c内をスライドして右方向へ移動することにより、巻き取られたインクリボン230と巻回されているテープ220とが常時圧接されるように構成されている。
以上のようにして、本第3の実施の形態のテープカセット210は、テープ印字装置1側に特段の構成を必要とせずに、インクリボン巻取り軸291が板バネ260の付勢力により、軸案内溝211c内をスライドして右方向へ移動することにより、常に巻き取られたインクリボン230と巻回されているテープ220とが圧接され、テープスプール270の回転駆動が、インクリボン巻取りスプール290に伝達されて、使用済みインクリボン230を巻き取ることができる。
尚、本発明のテープカセットは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。テープカセット10,110,210の形状は上記実施の形態のものに限らず、使用されるテープ印字装置のテープカセット収納部の形状に合ったものであればよい。また、テープスプール,インクリボン供給スプール,インクリボン巻取りスプールの配置やサイズも上記実施の形態のものに限らず、テープスプールの回転動力をインクリボン巻取りスプールへ伝達させてインクリボン巻取りスプールを回転させるようなものであればよい。
本発明のテープカセットは2種類のテープ状の媒体を使用して印字を行うテープ印字装置で使用される、2種類のテープ状の媒体を装着したテープカセットに適応可能である。
本発明の第1の実施の形態のテープカセット10を使用するテープ印字装置1の内部の印刷機構部2の平面図である。 カバーを除去したテープカセット10の使用前の平面図である。 図2におけるA−A'線の矢視方向のテープカセット10の断面図である。 テープカセット10の使用後の平面図である。 図4におけるB−B'線の矢視方向のテープカセット10の断面図である。 本発明の第2の実施の形態のテープカセット110の使用前の平面図である。 図6におけるC−C'線の矢視方向のテープカセット110の断面図である。 テープカセット110の使用後の平面図である。 図8におけるD−D'線の矢視方向のテープカセット110の断面図である。 本発明の第3の実施の形態のテープカセット210の使用前の平面図である。 図10におけるE−E'線の矢視方向のテープカセット210の断面図である。 テープカセット210の使用後の平面図である。 図12におけるF−F'線の矢視方向のテープカセット210の断面図である。 インクリボン巻取りスプール290のインクリボン巻取り軸291の移動軌跡を示すテープカセット210の平面図である。
1 テープ印字装置
4 プラテンローラ
5 サーマルヘッド
10 テープカセット
20 テープ
30 インクリボン
70 テープスプール
71 テープ巻回軸
73 第1ギア
80 インクリボン供給スプール
90 インクリボン巻取りスプール
91 インクリボン巻取り軸
93 第2ギア
94 ギア軸
95 クラッチバネ
110 テープカセット
120 テープ
130 インクリボン
160 ベルト
170 テープスプール
171 テープ巻回軸
173 第1調車
180 インクリボン供給スプール
190 インクリボン巻取りスプール
191 インクリボン巻取り軸軸
193 第2調車
195 クラッチバネ
210 テープカセット
211c 軸案内溝
220 テープ
230 インクリボン
260 板バネ
270 テープスプール
271 テープ巻回軸
280 インクリボン供給スプール
290 インクリボン巻取りスプール
291 インクリボン巻取り軸
292 胴部

Claims (5)

  1. 複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープ状の被印字媒体とインクリボンとを走行させてその被印字媒体に前記インクリボンを介して印字するテープ印字装置に使用されるものであって、前記サーマルヘッドに供給するための未使用の前記被印字媒体を巻回したテープスプールと、前記印字に使用された後の使用済みの前記インクリボンを巻き取るインクリボン巻取りスプールとを備えたテープカセットにおいて、
    前記テープスプールと前記インクリボン巻取りスプールとの間に、前記被印字媒体の供給に伴って回転する前記テープスプールの回転動力を前記インクリボン巻取りスプールに対し前記インクリボンを巻き取る方向に回転させるように伝達する駆動力伝達手段を備え
    前記駆動力伝達手段は、前記テープスプールに備えられた第1のギアと、前記インクリボン巻取りスプールに備えられ、前記第1のギアと噛合する第2のギアとによって構成され、
    前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のギアとを滑り回転可能に連結し、前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のギアとの間に、前記インクリボン巻取りスプールに巻取り方向の過剰な回転負荷が加わったときに前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のギアとを滑り回転させる第1クラッチ手段を備えたことを特徴とするテープカセット。
  2. 複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープ状の被印字媒体とインクリボンとを走行させてその被印字媒体に前記インクリボンを介して印字するテープ印字装置に使用されるものであって、前記サーマルヘッドに供給するための未使用の前記被印字媒体を巻回したテープスプールと、前記印字に使用された後の使用済みの前記インクリボンを巻き取るインクリボン巻取りスプールとを備えたテープカセットにおいて、
    前記テープスプールと前記インクリボン巻取りスプールとの間に、前記被印字媒体の供給に伴って回転する前記テープスプールの回転動力を前記インクリボン巻取りスプールに対し前記インクリボンを巻き取る方向に回転させるように伝達する駆動力伝達手段を備え
    前記駆動力伝達手段は、前記テープスプールに備えられた第1のプーリと、前記インクリボン巻取りスプールに備えられた第2のプーリと、前記第1のプーリ及び前記第2のプーリの間に連動可能に張り渡されたベルトとによって構成され、
    前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のプーリとを滑り回転可能に連結し、前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のプーリとの間に、前記インクリボン巻取りスプールに巻取り方向に過剰な回転負荷が加わったときに前記インクリボン巻取りスプールと前記第2のプーリとを滑り回転させる第2クラッチ手段を備えたことを特徴とするテープカセット。
  3. 前記インクリボン巻取りスプールの軸点と前記テープスプールの軸点との距離は、
    前記テープカセット使用前の状態において、前記テープスプールに未使用の前記被印字媒体が巻回されている際の前記テープスプールの軸点から前記被印字媒体の外周面までの距離と、前記インクリボン巻取りスプールの軸点から前記インクリボン巻取りスプール軸の外周面までの距離を合算した第1距離、又は、
    前記テープカセットを完全に使用した後の状態において、前記インクリボン巻取りスプールに使用済みの前記インクリボンが巻回されている際の前記インクリボン巻取りスプールの軸点から前記インクリボンの外周面までの距離と、前記テープスプールの軸点から前記テープスプール軸の外周面までの距離を合算した第2距離
    のうちの長い方の距離であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープカセット。
  4. 複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープ上の被印字媒体とインクリボンとを走行させてその被印字媒体に前記インクリボンを介して印字するテープ印字装置に使用されるものであって、前記サーマルヘッドに供給するための未使用の前記被印字媒体を巻回したテープスプールと、前記印字に使用された後の使用済みの前記インクリボンを巻き取るインクリボン巻取りスプールとを備えたテープカセットにおいて、
    前記テープスプールと前記インクリボン巻取りスプールとを互いに平行な軸線の周りに回転可能、かつその両者の少なくとも一方を他方に対してその回転軸線と交差する方向に接近、離隔変位可能に支持し、
    前記両者の少なくとも変位可能な一方を他方に向けて付勢する付勢手段を備え、
    前記付勢手段によって前記テープスプールに巻回された前記被印字媒体の外周面と前記インクリボン巻取りスプールに巻き取られた前記インクリボンの外周面とを直接圧接させ、前記被印字媒体の供給に伴って回転する前記テープスプールの回転動力を前記インクリボン巻取りスプールに前記圧接に基づく摩擦接触により伝達してインクリボン巻取りスプールを前記インクリボンの巻き取り方向に回転させるように構成したことを特徴とするテープカセット。
  5. 未使用の前記インクリボンを巻回したインクリボン供給スプールは、前記サーマルヘッドの近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のテープカセット。
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