JPS5920458B2

JPS5920458B2 - インクリボンの給送装置

Info

Publication number: JPS5920458B2
Application number: JP54050846A
Authority: JP
Inventors: 正人吉村; 清司金谷内; 正児玉
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp; Oki Electric Industry Co Ltd
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp; Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date: 1979-04-26
Filing date: 1979-04-26
Publication date: 1984-05-14
Also published as: JPS55142688A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は印字ヘッドの移動に応じてインクリボンカセッ
ト（以下単にカセットと記す）内に収納されているエン
ドレスインクリボン（以下単にインクリボンと記す）を
給送するインクリボンの給送方式に関するものである。

従来のこの種の給送方式はカセットを印字ヘッドととも
にキャリッジに搭載しておき、前記印字ヘッドのスペー
シング運動を回転運動に変換して前記カセットの駆動軸
を回転し、これにより前記カセットの引出し口からイン
クリボンを引出すとともに該カセットの引込み口から前
記インクリボンを引込むためインクリボンフィード用モ
ータを必要としない利点があつた。

しかしながら前記従来の給送方式では一個のモータで印
字ヘッドのスペーシング動作とインクリボンの駆動を同
時に負担しており、かつインクリボン−をカセットから
引出すのに要する駆動力が大きく変化するため前記印字
ヘッドを正確に位置決めできなくなる欠点があり、特に
ドットプリンタでは印字品位が低下する原因となつてい
た。

また、従来の他の方式はカセットをフレームに定置し、
印字行の一端から他端までプラテンに略平行にインクリ
ボンを張り渡しておき、専用のモータでインクリボンを
フィードするため前記印字ヘッドを正確に位置決めする
ことができるが、専用のモータが必要であるし、また印
字された文字を見るために例えばインクリボンを上下に
シフトしたり用紙を給送するなど特別の動作を要した。
本発明は前記欠点を除去するため、印字ヘッドが復帰動
作するとき該印字ヘッドとともに移動するリボンガイド
によりインクリボンをカートリッジから引出しながらこ
のインクリボンの引出し量に相当する偏倚力をばね部材
に蓄積し、前記印字ヘッドがスペーシング動作するとき
前記ばね部材に蓄積された偏倚力により前記インクリボ
ンを引込むものであり、このためインクリボンと、この
インクリボンにより回転される第一ローラ又はギヤと、
前記第一ローラ又はギヤの回転により偏倚力を蓄積する
蔓巻きばねと、前記第一ローラ又はギヤの逆転を阻止す
る機構と、前記蔓巻きばねに蓄積された偏倚力により回
転されて前記インクリボンを引込む第二ローラ又はギヤ
と、この第二ローラ又はギヤの逆転を阻止する機構を備
えてなる力セツトを提供するものである。以下図面にし
たがい詳細に説明する。第１図は本発明に係る実施例を
示す概略平面図、第２図は第１図に示す実施例の要部を
分解して示す分解斜視図である。

図において１は印字ヘツド、２はインクリボン、３ａお
よび３ｂはこのインクリボンを案内するリボンガイド、
４は前記印字ヘツド１およびリボンガイド３ａ，３ｂを
搭載するキヤリツジ、５ａおよび５ｂはこのキヤリツジ
４を印字行に沿つて案内するガイドシヤフト、６ａおよ
び６ｂは前記印字ヘツド１を印字行方向に駆動する駆動
ワイヤ、７はプラテン、８は用紙、９は引出し口１０と
、この引出し口１０から引出される前記インクリボン１
により回転されワンウエイベアリングにより逆転を阻止
された第一ローラ１１と、この第一ローラ１１にインク
を供給するインクローラ１２と、前記第一ローラ１１に
前記インクリボン２を圧接する第一プレツシヤローラ１
３と、前記インクリボン２を収納する空室１４と、軸１
５ａを介して前記第一ローラ１１により回転される第一
ギヤ１５と、この第一ギヤ１５と噛み合い回転する第二
ギヤ１６と、この第二ギヤ１６に固着される中空円筒型
の回転体１７と、前記回転体１７に一端が固着され該回
転体の回転により変形して前記インクリボン２の引出し
量に相当する偏倚力を蓄積する蔓巻きばね１９と、ワン
ウエイベアリングにより逆転を阻止され、前記蔓巻きば
ね１９の他の一端に固着された軸２０ａを介して該蔓巻
きばね１９に蓄積された偏倚力により回転され前記イン
クリボン２を引込む第二ローラ２０と、インクリボン２
の引込み口２１と、前記第二ローラ２０に前記インクリ
ボン２を圧接する第二プレツシヤローラ２３と、フレー
ム２４ａおよび２４ｂと、カバー２５からなる力セツト
である。前記構成において動作を説明する。まず力セツ
ト９からインクリボン２を少し引出しリボンガイド３ａ
および３ｂに引掛けた後該力セツト９を印字行右端の所
定位置まで移動し第１図に図示するようにセツトする。
この際力セツト９の第一ローラ１１および第二ローラ２
０はそれぞれのワンウエイベアリングの働きにより、そ
れぞれ第２図に図示する矢印方向にのみ回転し得るだけ
であるから結局引出し口１０からインクリボン２が引出
されて前記第一ローラ１１だけが回転する。第一ローラ
１１が回転すると軸１５ａを介して第一ギヤ１５が回転
し、さらに第二ギヤ１６および回転体１７が回転する。
このため蔓巻きばね１９が変形して前記インクリボン２
の引出し量に相当する偏倚力を蓄積する。またインクロ
ーラ１２も第一ローラ１１により回転され該第一ローラ
１１にインクを転写してインクリボン２にインクを供給
する。したがつてインクリボン２の長さを短かくしても
寿命は十分長い。次に第１図に示す駆動ワイヤ６ａおよ
び６ｂを図示せぬモータにより駆動してキヤリツジ４を
印字行に沿つて右方へ移動しながら、あるいは一担停止
して印字ヘツド１を駆動し、インクリボン２のインクを
用紙８に転写して印字する。

この際前記キヤリツジ４が右方へ移動することにより該
キヤリツジ４と前記力セツト９との距離が少なくなり、
これに応じて前記力セツト９から引出しておくべきイン
クリボン２の長さも減少するが、張力が減少すると前記
力セツト９の蔓巻きばね１９が元の形状に復元し、蓄積
された偏倚力により軸２０ａを介して第二ローラ２０を
回転して余分のインクリボン２を引込み口２１から空室
１４に引込むのでたるむことはない。このようにして印
字ヘツド１がスペーシング動作するときインクリボン１
を引込み口２１から力セツト内へ引込むので、格別な動
作を要することなく、前記用紙８に印字された文字、記
号等を目視することができるし、負荷がほとんど変動し
ないので印字ヘツド１を正確に位置決めできる。

次に前記，駆動ワイヤ６ａおよび６ｂを図示せぬモータ
により前記と逆に駆動して前記キヤリツジ４を印字行に
沿つて左方へ移動し印字ヘツド１を左端の印字開始位置
に復帰し、用紙８を１行給送して次行の印次に備える。
この際前述した力セツト９のセツトと同様にインクロー
ラ１２および第一ローラ１１によりインクを補給された
インクリボン２が力セツト９の引出し口１０から引出さ
れ、これに応じて第一ローラ１１．軸１５ａ、第一ギヤ
１５、第二ギヤ１６および回転体１７が回転するので再
び前記蔓巻きばね１９が変形して前記インクリボン２の
引出し量に相当する偏倚力を蓄積する。このようにして
印字ヘツド１が復帰動作するときインクリボン２を引出
すので、この引出しに要する駆動力が変動しても前記印
字ヘツド１の復帰速度にむらが生じるだけであり、何ら
不都合はないし、印字品位には全く影響を及ぼさない。

以後、同様にして前記印字ヘツド１がスペーシング動作
すると力セツト９の引出し口１０からインクリボン２が
引出され、前記印字ヘツド１が復帰動作すると力セツト
９の引込み口２１からインクリボン２が引込まれる。し
たがつて印字ヘツド１をスペーシング動作および復帰動
作するだけでインクリボン２を給送することができ、し
たがつてインクリボン２を給送する専用モータが不要と
なる。また本発明は前記実施例に限らず、例えば第一ギ
ャおよび第二ギャは第一ローラの回転力を蔓巻きばねに
伝達する他の伝達機構、例えばプーリとベルトに替えて
もよいし、あるいは第一ローラと第二ローラを一直線状
に配置し、この第一ローラと第二ローラをばね部材例え
ば捻り蔓巻きばねで連結することにより省略することも
できる。また第一および第二のワンウエイベアリングは
前記第一ローラおよび第二ローラの逆転を阻止する他の
機構、例えばスプリングクラツチやラチエツトを用いた
ものでもよく、その設置場所も任意である。また蔓巻き
ばねはインクリボンの引出し量に相当する偏倚力を蓄積
できる他のばね部材、例えば捻り蔓巻きばねに替えても
よい。また力セツトは前記実施例に示すように第一ロー
ラ、第二ローラ、蔓巻きばね、第一および第二ワンウエ
イベアリングなどを一体にまとめてもよいが、分割して
もよく、例えば第一ローラ、第二ローラ、インクリボン
、空室、引出し口引込み口、第一プレツシヤローラ、第
二プレツシヤローラ、インクローラおよび底板を含むフ
レームを備えたインクリボン収納部と、第一ギャ、第二
ギヤ、回転体、蔓巻きばね、駆動軸およびフレームを備
えたインクリボン駆動機構部とに二分割し、前者のイン
クリボン収納部のみを交換するようにすれば経済的であ
る。また前記第一ローラ、第二ローラ、第一プレツシヤ
ローラ、第二プレツシヤローラはインクリボンを確実に
駆動できるものであればよく、したがつて例えば摩擦力
の高いゴムローラでもよいし、あるいは単なるギヤにし
てもよい。また適当なガイド手段によりインクリボンが
印字行終端部から引出され、および引込まれるようにす
れば力セツトの設置場所、設置方向には何ら制限がない
ことはもちろんである。さらに引出し口に板ばねを取付
けてインクリボンを摩擦すればインクリボンが不用意に
引出されることがなくなる。また回転体と第二ギヤをプ
ラスチツクで一体成型したり、第二ローラと第二ギヤの
間に設けられているばね部材を第一ローラと第一ギヤの
間に設けるなどの設計的変更がなされることはもちろん
である。さらに寿命は短かくなるがインクローラを省略
してもよい。またインクローラのない従来の力セツトを
前述のリボン駆動機構部により駆動することに汎用性を
もたせることができる。また前記力セツトにリボンガイ
ド３ａおよび３ｂを収容し得る空所を設け、該リボンガ
イド３ａおよび３ｂにインクリボンを掛け易くすること
もできる。以上詳細に説明したように本発明によれば印
字品位を損なうことなく一個のモータで印字ヘツドとイ
ンクリボンを駆動することができ、また格別な動作をす
ることなく印字された文字、記号等を目視できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る実施例を示す概略平面図、第２図
は第１図に示す実施例の要部を分解して示す分解斜視図
である。１・・・・・・印字ヘツド、２・・・・・・インクリボ
ン、３ａおよび３ｂ・・−・・・リボンガイド、４・・
・・・・キヤリツジ、５ａおよび５ｂ・・・・・・ガイ
ドシヤフト、６ａおよび６ｂ・・・・・・駆動ワイヤ、
７・・・・・・プラテン、８・・・・・・用紙、９・・
・・・・力セツト、１０・・・・・・引出し口、１１・
・・・・・第一ローラ、１２・・・・・・インクローラ
、１３・・・・・・第一プレツシヤローラ、１４・・・
・・・空室、１５・・・・・・第一ギヤ、１６・・・・
・・第二ギャ、１７・・・・・・回転体、１９・・・・
・・蔓巻きばね、２０・・・・・・第二ローラ、２１・
・・・・・引込み口、２３・・・・・・第二プレツシヤ
ローラ、２４ａおよび２４ｂ・・・・・・フレーム、２
５・・・・・・カバー。

Claims

【特許請求の範囲】

１キャリッジのスペーシング動作ではインクリボンが
フィードせず、キャリッジリターン動作によりインクリ
ボンを所定位置に固定されたエンドレスインクリボンカ
セットから引き出すインクリボンの給送装置において、
引き出されるインクリボンにより回転する第１の回転体
と、第１の回転体の逆転を阻止する機構と、前記インク
リボンを引き込む第２の回転体と、第２の回転体の逆転
を阻止する機構と、第２の回転体を正転させるばね手段
と、第１の回転体の正転をこのばね手段に伝達して偏倚
力を蓄積する伝達機構とを備えたことを特徴とするイン
クリボンの給送装置。