JPS6048131B2 - 乾麺等の線状体のハンドリング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は乾麺等の線状体のハンドリング装置に関し、
乾麺等の線状体の移送に適したハンドリングが行い得る
とともに、多機能なこの種ハンドリング装置を提供せん
とするものである。

従来乾に、に等を袋詰めする場合、定長に切断した乾麺
等をホッパーに供給し、計量した後包装機にかけて所定
量パックする工程は既に自動化が行われているが、定長
に切断した乾麺等をホッパーに供給する作業は、複数か
らなるホツパーヘの供給量をホッパー内の残量に応じて
調整しながら行う必要があるため自動化が遅れ、人手に
頼つているのが現状である。

しかも乾麺は細くかつ折れ易いので、そのハンドリング
には細心の注意が必要で、自動化は極めて困難な状況て
あつた。この発明の乾麺等の線状体のハンドリング装置
は、上記の理由で従来行われていなかつた、定長切断後
の乾麺等の包装工程におけるホツパーヘの自動供給を可
能とし、かつ複数の機能を有するようにしたもので、基
体に取着された一対の支軸に回動自在に軸着された一対
のアームと、このアー・ムの先端に相対向してすくい上
ける動作をなすよう軸支された一対の把持部材と、この
把持部材との間隙をエア通路となすよう把持部材の長さ
方向に沿つて保持され、先端を各把持部材に対して圧着
、離脱する可動板と、把持部材の後端に上記工ファ通路
と連通して設けたエア給排管とを有することを特徴とす
るものてある。

以下図面に基いて本発明の乾麺等の線状体のハンドリン
ク装置の一実施例を説明すると、１は水平及ひ垂直方向
の動作を直交座標系で数値制御さ５れた機枠で、動力伝
達歯車２乃至４が軸着され、モーター等の原動機（図示
せず）により各歯車は駆動される。

５は機枠１の下面に設置した基体で、先端には上記歯車
３及び４とチェーン６で連結された歯車２１及び２２を
形成してなる支軸７及び８が取着されている。

この支軸７及び８には一対のアーム９及び１０が回動自
在に軸着され、またそれぞれアーム９及び１０の先端に
は、相対向する一対の円弧状断面に形成された把持部材
１１及び１２が、各アームの駆動方向と同じ方向に回動
自在に軸着されている。歯車２はアーム９を固設した支
軸７と同軸に遊嵌された歯車１９とチェーン６で連結さ
れ、更に把持部材１１の後端を支承する止軸２０ともチ
ェーン６で連結されている。この把持部材１１及び１２
の幅方向側縁には、先細りの側板１３が内方に向けて立
設され、その内部には可動板１４が把持部材１１及び１
２に対して一定の間隔で、かつ同軸に保持されている。

またその先端において各把持部材と可動板１４とと間に
は、一対の互いに噛み合うゴム製の止着剤１５がそれぞ
れの幅方向に取着されている。１６は可動板１４の先端
を各把持部材に対して圧着、離脱させるクランプ用シリ
ンダーである。

他方可動板１４の両側面にはコム製の気封シート１７が
、各把持部材に立股した側板１３に当接するよう貼付さ
れており、可動板１４と各把持部材との間隙をエア通路
となしている。１８は把持部材１１及び１２の後端に付
設したエアの給排管で、給気あるいは脱気の切り換え可
能にコンプレッサーに連通している。次に本発明の作用
について説明する。

先す定長切断された乾麺２１は、長さ方向に一対の支持
バ３一２２で支承され、その進行方向に対して多数並列
に分配されている。各一対の支持バー２２は他のそれと
仕切板２３により区分され、かつその前端部分で立上が
り、ストッパー部２４を形成されている。この一対の支
持バー２２間の前後にはま３た、横バー２５，２６が差
し渡され、この前後の横バー２５，２６間には布やプラ
スチック等からなるシート２７が多数積み重ねられてい
る。上記乾麺２１はこのシート２７上において、その長
さ方向に直角に上記支持バー２２で支承されてい４ｆる
。他方、自動計量包装機も複数並設されており、平常運
転の場合、本発明のハンドリング装置に具備したセンサ
ー（図示せず）でそのホッパー内の残量を検知し、上記
支持バー２２上の乾麺２１をハンドリング装置により適
宜補充していくのである。

また終業時や自動計量包装機の故障の場合には、別途コ
ンテナーに積み込み、作業再開に備えるのであるが、適
量づつに区分けしてコンテナーに積み込んでおけば再開
時に便利である。今平常運転時に、ハンドリング装置は
上記支持バー２２上の乾麺２１を適量すくい取り、上記
のホッパー内にその残量を検出しながら補充する。

このときの本発明の乾麺等の線状体のハンドリング装置
の動作を説明すると、先ず歯車３及び４からの伝達でア
ーム９及び１０は上方に回動し、把持部材１１及び１２
も横方向に開口してストックされた乾麺２１内に把持部
材１１及び１２を、その先端から送気しながら圧入して
、歯車３及び４を逆回転することにより各把持部材は口
を閉じ、すくい取つた乾麺２１をそのまま適宜ホッパー
上に移送して投入するのてある。次に休業運転の場合に
は、把持部材１１及び１２の先端を上記シート２７の両
端に当接して軽く脱気し、積み重ねたシートの上面から
一枚を剥がした後、強く脱気して各把持部材の上記エア
通路内へシート２７の両端を吸引する。

次いでシリンダー１６を稼動して止着剤１５でシート２
７を挾持したまま上記コンテナー内へ運搬載置する。上
記把持部材１１及び１２にはシート２７に接触したこと
を検知するセンサーと、シート２７がシート２７、シー
ト２７が止着剤１５を越えて吸い込まれたことを検置す
るセンサーとを設けておくことが望ましい。この発明は
以上のように構成したので、機械を大型化することなく
機能を付加することができ、しかもエア通路を利用し、
乾麺２１に給気してほくしながら把持部材を乾麺２１内
に差し込むので、製品の破損等による不良率を大幅に低
減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の乾麺等の線状体のハンドリング装置の
一実施例を示す正面図、第２図はその稼励状態を示す正
面図、第３図はその側面図、第４図は支持バーの一例を
示す斜視図である。 ５・・・・・・基体、７，８・・・・・・支軸、９，１
０・・・・・・アーム、１１，１２・・・・・・把持部
材、１３・・・・・・側板、１４・・・・・・可動板、
１５・・・・・・止着剤、１７・・・・・・気封１８・
・・・・・エア給排管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基体に取着された一対の支軸に回動自在に軸着され
   た一対のアームと、このアームの先端に相対向してすく
   い上げる動作をなすよう軸支された一対の把持部材と、
   この把持部材との間隙をエア通路となすよう把持部材の
   長さ方向に沿つて保持され、先端を各把持部材に対して
   圧着、離脱する可動板と、把持部材の後端に上記エア通
   路と連通して設けたエア給排管とを有することを特徴と
   する乾麺等の線状体ハンドリング装置。 ２ 把持部材が円弧状である特許請求の範囲第１項記載
   の乾麺等の線状体のハンドリング装置。 ３ 圧着、離脱する可動板と把持部材との先端に、それ
   ぞれの幅方向に止着材を取着してなる特許請求の範囲第
   １項または第２項記載の乾麺等の線状体のハンドリング
   装置。 ４ 可動板の両側面に、気封シートを把持部材の幅方向
   側面に立設した側板に当接するよう貼付してなる特許請
   求の範囲第１項乃至第３項のいずれかに記載の乾麺等の
   線状体のハンドリング装置。