JPS604795B2 - 防染用転写シート - Google Patents

防染用転写シート

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JPS604795B2
JPS604795B2 JP51112872A JP11287276A JPS604795B2 JP S604795 B2 JPS604795 B2 JP S604795B2 JP 51112872 A JP51112872 A JP 51112872A JP 11287276 A JP11287276 A JP 11287276A JP S604795 B2 JPS604795 B2 JP S604795B2
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JP51112872A
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省吾 水野
孝雄 鈴木
定信 河崎
秀一郎 竹田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は防梁用転写シートに関するものである。
従来、有形材料あるいは製品の着色のために種々の方法
が開発され、提案されているが、それらの一つとしてい
わゆる昇華転写法がある。
この方法は通常、任意の支持体の上に、昇華性に富む分
散染料等の着色剤を主成分とする組成物により任意の模
様を形成して転写シートを製造し、次に該転写シートの
模様面に被転写基材を重ね合わせて加熱することにより
、上記の着色剤を昇華(一部、溶融、蒸発を伴い得る。
以下、本願細書で単に「昇華」というときは、一部、溶
融・蒸発を伴うものを包含する趣旨で用いる。)させて
上記の任意の模様を上記被転写基村に転写あるいは転移
させて着色する方法であって、この方法によれば、従来
の捺染法に比べて、印榛工程、蒸熱工程あるいは洗浄工
程等を省略ないいま省力化し、かつ乾熱的に材料の着色
ができるという極めて優れた利点を有するものである。
上記の昇華転写法において防梁を行なう方法としては従
来種々の方法が提案されている。
たとえば、紙上にまずシリコン樹脂の如き綾水剤による
防梁層を設けた後、昇華性染料を含む水性インキを印刷
してなる転写シートを用いて防梁する方法が提案されて
いる。しかしながら、この方法においては水性インキを
用いるため、印刷の際、紙の膨脹やしわの発生が起こり
やすく、多色印刷における見当が合いにくいという難点
がある。また昇華性染料の昇華蒸気を透過しにくい結合
剤を用いて防染する方法が提案されている。
しかしながら、この方法においては、結合剤として昇華
性染料と相互作用を起こさないものを用いているため防
梁力が弱く、従って、該結合剤を含む防梁インキ層を非
常に厚くしなければ所望の防染効果が得られない。この
ため、防梁インキの印刷はスクリーン印刷法などのイン
キ厚を厚くできる方法に限定されるが、スクリーン印刷
法では鱗像力に乏しく、微細な防染模様が得られない。
また、インキ厚が厚いために、製造工程上乾燥が悪く、
従って、ブロッキング発生の原因となる。さらに、転写
シート上に厚い防梁インキ層を設けると、加熱転写の際
、転写シートと被転写体との密着が充分でなくなり、染
色むらが発生しやすくなるという欠点がある。またさら
に、昇華性転写シート上にカルボキシメチルセルロース
などの水顔性糊材からなる防梁剤を設けることにより防
梁する方法、あるいは上記防梁剤に活性炭などを添加し
て防染効果をより高めることが提案されている。
しかしながら、上記水熔‘性糊材は単に昇華性染料の昇
華を物理的に遮弊するだけにすぎないため防梁力が弱く
、従って、防梁層の厚さを非常に厚くしなければならず
、この方法においては防染インキの印刷はスクリーン印
刷法に限定されており、上記第2の方法による場合と同
様に種々の欠点を有するものである。本発明者らは上記
の如き従来法における種々の欠点を解消することを目的
として研究した結果、熱による転写性を有する着色剤に
対して、該着色剤の熱転写性を失わせ得る性質を有する
金属化合物を作用させて防梁効果を得ることに基づき本
発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、基体シートの上に、熱転写性を有
する着色剤を含む任意の模様の着色層と、上記着色剤の
熱転写性を失わせ得る性質を有する金属化合物を含む任
意の模様の防梁層とを有することを特徴とする防梁用転
写シートを要旨とするものである。
ここで、「熱転写」とは、加熱下に着色剤が転写シート
から被転写材料に実質的に有効に移行することを意味す
る。
そのメカニズムは主として気相(昇華ないいま蒸発)に
よるが、熔融した着色剤が被転写材料に直接接触して気
体状態を経ずに移行することもあり得る。このようにし
て得られた本発明の防梁用転写シートは、熱転写性を有
する着色剤とこれと相互作用する金属化合物を防梁剤と
して用いるため、防梁力が極めて大きい。
従って、非常に薄い防梁層を設けるだけで充分な防梁効
果が得られる。このため、従来法では不可能であったグ
ラビア印刷法により防梁層を印刷することが可能となり
、その結果、本発明の防染用転写シートは模様の解像か
生産能率、印刷物の品質などが格段に向上したものであ
る。以下、図面を参照しつつ上記本発明をさらに詳細に
説明する。
まず、第1図は本発明の防染用転写シートの最も基本的
な構造を概念的に示す菱部断面図である。第1図は基体
シート1の上に、熱転写性を有する着色剤を含む任意の
模様の着色層2を有し、さらに該着色層2の上に上記着
色剤の熱転写性を失わせ得る性質を有する金属化合物を
含む任意の模様の防梁層3を有する構成の防梁用転写シ
ートを示す。上記着色層2は基体シートー上に単色ない
し多色で全面ないし部分的に全く任意に設けることがで
きる。又、上記防梁層3は少なくとも上記着色層2の一
部分の上に設けられ、製造工程上などの都合によって、
着色層2の設けられていない部分の基体シート1上に設
けられる部分があっても本発明の効果を得る上で何らご
しつかえない。また、第2図は上記第1図に示す防梁用
転写シートの構成において基体シート1上の着色層2と
防染層3との位置関係が逆の態様を示すものであり、こ
の場合においても防梁効果は第1図に示す構成と同様に
得られる。
従って、基体シート1上における着色層2と防梁層3と
の位置関係は全く任意である。次に、本発明の防梁用転
写シートは上記基体的構成に加えて、転写シートの最上
層、あるいは着色層、防梁層、基体シートの各層の間の
少くとも一つに、好ましくは上記着色剤を非加熱転写時
では転写しないが加熱転写時では有効的に透過する樹脂
被膜を設けることができ、該樹脂被膜は上記着色剤の転
写を妨げることなく、防染用転写シートを積み重ねて貯
蔵する場合に上言己着色剤が他の防梁用転写シートの基
体シートに移行するなどして汚染することを防止するこ
とを主たる目的とするものである。
第3図および第4図は上記樹脂被膜4を有する防梁用転
写シートのいくつかの例を概念的に示す要部断面図であ
る。
第3図a〜cは、第1図に示す構成の防梁用転写シート
に上記樹脂被膜4を少なくとも一層設けた場合の好まし
い構成例を示し、また、同じく第4図aおよびbは、第
2図に示す構成の防染用転写シートに上記樹脂被膜4を
少なくとも一層設けた場合の好ましい構成例を示すもの
である。上記の如き構成を有する本発明の防梁用転写シ
ートは、上記着色層2に含まれる熱転写性を有する着色
剤とは異なり防梁層3に含まれる金属化合物によりその
熱転写性を失なわない性質を有する別の熱転写性着色剤
(以下、単に「非防染着色剤」と言う)を併用すること
により着色防梁を行なうことができる。
このような着色防梁を行なうためには本発明の防梁用転
写シートは種々の構成を取りうる。その一つは第5図a
およびbに示す如く、防梁層3の中に非防染着色剤5を
含ませる方法である。この場合において、第5図aは第
1図に、第5図bは第2図に対応する構成を有し、どち
らにおいても十分な肴色防梁の効果が得られる。また、
第5図aおよびbに示す構成にさらに前記樹脂被膜4を
少なくとも一層加えた構成とすることもでき、これらは
たとえば、第3図および第4図に対応するものであるが
、図面は省略してある。このようなタイプの防梁用転写
シートを用いれば、熱転写した場合防梁層に対応する部
分は非防染着色剤によってのみ着色され、防染層に非対
応の着色層部分は金属化合物によって熱転写性を失う着
色剤のみによって着色される。また、本発明の防梁用転
写シートを用いて着色防梁するには、第6図aおよびb
に示す如く、着色務2の中に非防染着色剤5を含ませる
方法も用いることができる。
この場合において、第6図aは第1図に、第6図bは第
2図に対応する構成を有し、どちら‘こおいても十分な
着色防梁の効果が得られる。また、第6図aおよびbに
示す構成にさらに前記樹脂被膜4を少なくとも一層加え
た構成とすることもでき、これらはたとえば、第3図お
よび第4図に対応するものであるが、図面は省略してあ
る。このようなタイプの防梁用転写シートを用いれば、
熱転写した場合、防梁層に対応する部分は非防染着色剤
によってのみ着色され、防梁層に非対応の着色層部分は
金属化合物によって熱転写性を失う着色剤と非防染着色
剤との両者の混色に着色される。またさらに、本発明の
防染用転写シートを用いて着色防梁するには、第7図a
〜fに示す如く、基体シート1の上に、着色層2と防染
層3の他に、非防染着色剤を含む非防染着色層6を設け
る方法も用いることができる。
この場合において、第7図a〜cは第1図の構成に非防
染着色層6を加えた各例を示し、同じく第7図d〜fは
第2図の構成に非防染着色層6を加えた各例を示し、い
ずれにおいても十分な着色防染の効果が得られる。また
、第7図a〜fに示す構成にさらに前記樹脂被膜4の少
なくとも一層を、最上層、あるいは基体シート1、着色
層2、防梁層3、非防染着色層6の任意の層間に設ける
ことができるが、図面は省略してある。このようなタイ
プの防梁用転写シートを用いれば、熱転写した場合、た
とえば防染層と非防染着色層が全く一致した位置に設け
られていると、防梁層に対応する部分は非防染着色剤に
よってのみ着色され、防梁層に非対応の着色層部分は金
属化合物によって熱転写性を失う着色剤のみによって着
色される。このようなタイプの防染用転写シートにおい
ては、上記の例の池種々のバリエーションが考えられ、
たとえば防梁層部分の一部にのみ非防染着色剤が設けら
れていると、熱転写した場合、被転写体を、金属化合物
によって熱転写性を失う性質を有する着色剤のみによっ
て着色される部分と、非防染着色剤のみによって着色さ
れる部分と、防染されて全く着色されない部分との三つ
の異なる部分に分けることができる。これらのバリケー
ションの一部については第7図a〜fに層構成例に併せ
て示してある。以下、上記防梁用転写シートの各素材に
ついてさらに詳細に説明する。本発明による防梁用転写
シートにおいて使用する基体シートとしては、模様或は
樹脂の被覆等を形成する条件或は加熱転写条件等の条件
によって影響を受けないものが好ましく、例えば、各種
の紙ないし加工紙類、セロファン、耐熱性を有する各種
の樹脂のフィルムないしシート状物、各種の金属箔ない
し薄板等、或は、それらを常法に従って任意に積層した
ラミネーション・フィルム等を使用することができる。
尚、上記の如き基体シートにおいて、例えばアルミ箔、
樹脂のフィルムないしシート状物、ゴムシート又は非常
に密度が高く作られたグラシン紙、パーチメント紙等の
場合には、これら基体シート上に前記樹脂被膜を設ける
必要は必ずしもない。上記において、金属化合物によっ
て熱転写性を失う着色剤で、後で詳述する如き金属化合
物の作用を受けて、たとえば、鑑体もしくは塩を形成し
たり、分解反応を起こしたりして実質的に熱転写性を失
うものであって、上記金属化合物が作用しない状態にお
いて熱転写性のあるものであればいずれのものでも使用
することができる。
これらの着色剤としては、たとえば、分散染料、塩基性
染料、酸性染料、油溶性染料などの各種染料が用いられ
る。たとえば、BASF社製のセリトンェローSF78
63 セリトンピンクSF7867、セリトンブルーS
F7890 セリトンフアストエロ一G、セリトンェロ
ー史、セリトンファストピンクRF、セリトソフアスト
ピンクFF9B、セリトンフアストピンクB、セリトン
フアストブルーグリーンB:ニ菱化成工業社製のPTY
−56(C.1.Dispe岱eYel13)、PTR
−63(C.1.DisperseRed60)、PT
V−53(C.1.SolventViolet32)
、PTB−77(C.1.Solvent Bine9
0)t PTV−54(C.1.DispemeVio
let56)、PTO‐59(C,1,Solvent
仇ange68)、PTV−57(C.1.Dispe
rse Violet28)、PTB一60(C.1.
Solvent Blue94)、PTR−54(C.
1.Dispe鴇e、Red147)、C.1.Sol
ventVioleGI:日本化薬社製のカャセットレ
ッド026(アンスラキノン系)、力ャセットプル‐A
狐(C.1.SolventBlue83)、カヤクト
ブル−TDF、力ヤセツトエロー919(アゾ系)、カ
ヤセツトブルー776(アンスラキノン系):住友化学
工業社製のスミプラストレツド301、スミプラストヱ
ロー(C.1.Dispe岱eYell51)、スミプ
ラストヱローFC、スミプラストレツドFB、スミプラ
ストレツドB、スミプラストブルーOR、TS.エロー
105、TS.エロー106、TS.レツド305 T
S.レツド306 TS.バイオレツト501、TS.
バイオレット503、TS.ブルー601(C.1.D
isperseBlue26)、TS.ターキスフルー
606(C.1.DisperseBlue60):ホ
リデー社製のサブラプリントレツド70011(C.1
.Dispe岱eRed60)、サブラプリントレツド
70619(C.1.Djspe岱eRed)、サブラ
プリントエロ−70000(C.1.Dispe岱e
Veilow3)、サブラプリントエロー70601、
サブラプリントレツド70623 サブラプリントバイ
オレ ツト70012(C.1.DiSpe岱eVio
letl):へキスト社製のディスパージョンブル‐V
P250:ICI社製のディスパゾールレッドB班(C
.1.DispeneRed60)、ディスバゾールレ
ツドB$(C.1.DisperseRedll)、デ
イスパソールエローC一$(C.1.Disperse
Yellowll9)、デイスパゾールエローA−G(
C.1.Dispe岱eyenowl)、デイスパゾー
ルバイオレットA−次(C.1.DisperseVi
oletl)、デユラノールブルーG、デユラノールブ
リリアントブルーCB:三井東圧化学社製のミッィPS
ェローG(C.1.SolventYellow77)
、ミツイ推しツドG(C,1,SolventRed1
46)、ミッイPSブルー駅(C.1.Solvent
VioleG3)、ミツイPSバイオレツトRC(C.
1.SolventViole31)、ミツイPSバイ
オレツトRR(C.1.SolventVioletl
l) ミケトンポリエステルエローGF(C.1.Di
spe岱eYellow8)、ミケトンポリエステルバ
イオレットBN(C.1.0ispe笹eViolet
27)、ミッイ塔ブル−RR(C.1,SolvenW
iolet13)、ミケトンポリエステルピンクBL(
C.1.DisperseRed55)、ミケトンポリ
エステルレッド岬F(C.1.Dispe岱eRed2
07)、ミケトンポリェステルエロ‐的(C.1.Di
spe岱eyellow5):アメリカンカラー社製の
アマソルブレツドEBアマソルプブルーEG、アマソル
プブル−RL、アマソルブバイオレツトR、アマソルブ
バイオレツトB:アトランティック社製のトランスフア
エロ−G(C.1.Dispe岱eYell3)、トラ
ンスフアレツドN(C.1.DisperseRed6
0):有本化学社製のプラストバィオレット8840:
サンド社製のトランスフオロンェo‐本N、トランスフ
オロンブIJリアントブルーEGFLN、トランスフオ
ロンブルー2RP、トランスフオロンブリリアントレッ
ドE−2BL、フアトエロー30L、ニトロフアストバ
イオレツトFBL、トランスフオロンフリリアントピン
ク由P、トランスフオロンブリリァントバイオレットB
LN:フランコロール社製のカチユリアエロー幻、カチ
ユリアレツドB、カチュリアレッド波(C.1.D;s
pe岱eRed60)、力チュリアブル−恋(C.1,
DispeねeBI肥19)、力チュリァバィオレット
R:新日本化成社製のネオプラストブルーRB、ネオプ
ラストブルーRN等が挙げられる。上記着色剤の中でも
分散染料は、染料分子内に数個の不共有電子対を持つ基
、一N=N−、一OH、一COO日、>C=○、一NH
2等を有する場合はCいCr、Co、Fe、Ti、山等
の金属もしくは金属のイオンとキレート化合物を作る性
質があるため、金属化合物により防梁されやすいものと
考えられ、特に好ましい材料である。
一方、塩基性染料の場合には、上記キレート生成作用の
他にこの染料自体の腸イオン性をもって各種酸性物質等
と比較的選択性なく結合する事ができる。尚、本発明に
おいて、着色剤として塩基性染料、酸性染料、油溶性染
料又は分散染料でその熱転写性が小さいものを使用する
場合には、該着色剤の熱転写性を増大させ得る性質を有
する熱転写促進剤を併用することが好ましい。
この熱転写促進剤としては、たとえば、過マンガン酸、
過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム等の過
マンガン酸又はその塩類、クロム酸、クロム酸カリウム
、重クロム酸カリウム、クロム酸ナトリウム、重クロム
酸ナトリウム、グロム酸マグネシウム、クロム酸カルシ
ウム、クロロ・クロム酸カリウム、塩化クロミル等のク
ロム酸又はその関連化合物類、過酸水素水、過酸化ナト
リウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム等の過酸化
物類、塩化第二鉄、硫酸第二銅、塩化第二銅、酢酸鋼、
酢酸ビスマス等の金属塩類等の酸化剤類:あるいは、た
とえば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属の水酸化物類、水酸化ベリリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化バルシゥム、水酸化バ
リウム、水酸化ストロンチウム等のアルカリ士金属の水
酸化物類、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロ
ンチウム、酢酸ソーダ等の強なし、し弱塩基と弱酸との
塩類、その他アンモニア水、ジメチルホルムアミド、エ
タノールアミン、トリエタノ−ルアミソ等のアミン類等
の塩基類、あるいはまた、たとえば、水素化ホウ素ナト
リウム、水素化アルミニウムリチウムのような比較的不
安定な水素化合物、亜硫酸塩などの低級酸化物または低
級酸素酸の塩、硫化ナトリウム、ポリ硫化ナトリウム、
硫化アンモニウムなどのィオウ化合物、鉄(0)、スズ
(ロ)、チタン(m)、クロム(0)などの低原子価状
態にある金属の塩類、アルデヒド類、糠類、ギ酸、シュ
ウ酸などの酸化階程の低い有機化合物、ヒドロキノン、
硫酸一P−メチルアミノフェ/−ル、フェニドン等のフ
ェノール性水素供与体等の還元剤類などが使用される。
上記熱転写促進剤の使用量は、着色剤1モル当量に対し
1/10〜20モル当量で使用することができるが、着
色剤1モル当量に対し1〜10モル当量使用することが
特に好ましい。上記熱転写促進剤は特に塩基性染料に対
して効果が大きい。尚、本発明による防染用転写シート
において着色層には上記の如き着色剤の他に、必要の場
合には、例えば、着色剤が被転写基材上に転写する際に
、該基材に浸透し、ミセル間を膨潤させて着色剤の浸透
性等を高める効果を有する着色助剤、或は、結合剤、着
色剤或は熱転写促進剤等を含む組成物の状態を調整する
種々の添加剤等を任意に使用することができる。
上記の如き着色助剤としては、例えば、尿素、ナフタリ
ン、酒石酸アンモン、グ1JェシンA、シクロヘキシル
アミンのような脂肪族アミンの修酸塩、酢酸アンモン、
ベンジルアミン、アニオン系、ノニオン系或は両性系等
の各種の界面活性剤等を使用することができ、又、上記
の添加剤としては、例えば、可塑剤、安定剤、ワックス
・グリース、乾燥剤・補助乾燥剤、硬化剤、乳化剤、増
粘剤、充填剤、分散剤等を使用することができる。
本発明による防染用転写シートにおいて、上記熱転写性
を有する着色剤に作用して、その熱転写性を失わしむる
ことのできる金属化合物としては、たとえば、塩化亜鉛
アンモニウム、水酸化亜鉛、硝酸亜鉛、リン酸亜鉛、塩
化亜鉛、炭酸亜鉛(塩基性)、クロム酸亜鉛(塩基性)
、クロム酸亜鉛(塩基性)、ケィ弗化亜鉛、棚酸亜鉛、
剛発化亜鉛、チオシアン酸亜鉛、シアン化亜鉛、ジーn
ーブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジェチルジチオカル
バミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、弗化
亜鉛、P−フェノールスルホン酸亜鉛、酸化亜鉛等の亜
鉛化合物:塩化アルモニウム、酒石酸アルミニウム、水
酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ステアリン酸ア
ルミニウム、ナフテン酸アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、カリウムァラム、弗化アルミニウムナトリウム、硫
酸アルミニウムアンモニウム、酢酸アルミニウム、アセ
ト酢酸ィソプロピルアルミニウム、臭化アルミニウム、
アルミニウム−sec−プトキサイド、弗化アルミニウ
ム、ョウ化アルミニウム、硝酸アルミニウム、窒化アル
ミニウム、酸化アルミニウム、燐酸アルミニウム、硫酸
アルミニウムカリウム等のアルミニウム化合物:酢酸カ
ドミウム、臭化カドミウム、塩化カドミウム、硝酸カド
ミウム、酸化カドミウム、硫酸カドミウム、炭酸カドミ
ウム、ョウ化カドミウム、硫化カドミウム、水酸化カド
ミウム、シアン化カドミウム、弗化カドミウム、カドミ
ウムレッド、セレン化カドミウム、ステアリン酸カドミ
ウム等のカドミウム化合物:酢酸第二クロム、塩化第一
クロム、塩化第二クロム、弗化クロム、硝酸クロム、酸
化クロム、硫酸第二クロム、クロム明愛、クロム酸アン
モニウム、重クロム酸カリウム、燐酸第二クロム、蟻酸
クロム、棚弗化第ニクロム、臭化第二クロム、ヘキサカ
ルボニルクロム、オキシ塩化クロム、硫酸第一クロムセ
リウム、三酸化クロム等のクロム化合物:塩化コバルト
、硝酸第一コバルト、亜硝酸第二コバルトナトリウム、
硫化第二コバルト、硫酸第一コバルトアンモニウム、修
酸第一コバルト、ナフテン酸コバルト、シアン化第一コ
バルト、コバルトフェライト、弗化第一コバルト、ョゥ
化第一コバルト、酸化第一コバルト、四三酸化コバルト
、硫酸第一コバルト、チオシアン酸第一コバルト、水酸
化コバルト等のコバルト化合物:臭化錫、ジノルマルブ
チル錫オキサイド、酢酸錫、塩化第二錫、酸化第一錫、
酸化第二錫、硫酸第一錫、棚弗化錫、修酸第一錫、弗化
第一錫、ョゥ化第一錫、ョゥ化第二錫、ピロリン酸錫、
ケィ弗化錫等の錫化合物:塩化第二鉄、弗化鉄、水酸化
第二鉄、ステアリン酸第二鉄、硝酸第二鉄、修酸第二鉄
、酸化鉄、四三酸化鉄、燐酸第二鉄、修酸鉄カリウム、
クエン酸鉄アンモニウム、修酸鉄ナトリウム、クエン酸
鉄アンモニウム、硫酸第一鉄アンモニウム、塩化第一鉄
、クエン酸第二鉄、酸化第一鉄、燐酸第一鉄、硫酸第一
鉄、硫酸第二鉄、ナフテン酸鉄、乳酸第一鉄、ケィ弗化
鉄等の鉄化合物:塩化第一銅、塩化第二銅、スルファミ
ン酸第二銅、修酸銅、蟻酸銅、酢酸鋼、酢酸鋼(塩基性
)、ナフテン酸銅、臭化鋼、水酸化第二節、燐酸第二鋼
、ピロリン酸銅、塩化第二銅アンモニウム、炭酸第二銅
(塩基性)、硫化第二銅、弗化鋼、酸化第一銅、臭化鋼
、ョウ化第一銅、ナフテン酸銅、塩化第二銅カリウム、
ステアリン酸銅、クエン酸鋼等の銅化合物:硫酸ニッケ
ルアンモニウム、塩化ニッケル、蟻酸ニッケル、水酸化
第一ニッケル、酸化ニッケル、スルフアミン酸第一ニッ
ケル、三二酸化ニッケル、酒石酸ニッケル、酢酸ニッケ
ル、ベンゼンスルホン酸ニッケル、炭酸第}ニッケル、
硝酸第一ニッケル、袴酸ニッケル、ョウ化第一ニッケル
、シアン化ニッケルカリウム、ピロ燐酸第一ニッケル、
ケイ弗化ニッケル、テトラカルボニルニッケル等のニッ
ケル化合物:酢酸バリウム、炭酸バリウム、塩化バリウ
ム、水酸化バリウム、硝酸バリウム、酸化バリウム、過
酸化バリウム、硫酸バリウム、チオシアン酸バリウム、
燐酸バリウム、棚酸バリウム、硫化バリウム、塩化バリ
ウム、ク。
ム酸バリウム、ジフェニルアミン−P−スルホン酸バリ
ウム、弗化バリウム、ヨウ素酸バリウム、ョウ化バリウ
ム、チタン酸バリウム等のバリウム化合物;エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム、サ
リチル酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、酒石酸カリ
ウムナトリウム、燐酸三ナトリウム、硝酸ナトリウム、
隣モリブデン酸ナトリウム、酒石酸水素ナトリウム、等
のナトリウム化合物;酒石酸アンチモニルカリウム、フ
ェロシアン化カリウム、クエン酸カリウム、ピロ硫酸カ
リウム、弗化第二チタンカリウム等のカリウム化合物;
その他として硝酸銀、テトラプチルチタネート、三塩化
チタン、四塩化チタン、二酸化チタン、硫酸第一チタン
、硫酸第二チタン、硫化チタン、アセチルアセトンとそ
の誘導体の金属とのキレート体等が使用できる。以上の
金属化合物のうち、特に、クロム、鉄、銅、ニッケル、
コバルトの一種を含みかつ、塩酸根、硫酸根、酢酸根、
修酸根、蟻酸根の一種を有する化合物は防梁効果が大き
く好ましい材料である。この効果は特に分散染料におい
て大である。あるいは、防染剤としては、たとえば、モ
リブデン酸、タングステン酸、バナジウム酸等の無機酸
及びそれらの塩類;上記無機酸と、リン、枇素、珪素、
ゲルマニウム、側素等の原子との組み合わせよりなるへ
テロポリ酸及びそれらの塩類;飽和及び不飽和の脂肪族
のスルホン酸、カルボン酸、リン酸、枇素酸、セレン酸
等の有機酸及びそれらの塩類;上記有機酸または無機酸
の酸性基を保有する有機または無機のイオン交換体;原
子価3〜4の重金属の水酸化物;珪酸アルミニウム、安
息香酸アルミニウム等の有機または無機の酸のアルミニ
ウム塩等の有機ないし無機イオン交換体;緑土、白土、
ベントナィト、モンモリロナイト等の酸化鉱物;タンニ
ン酸、吐酒石、タモール、カタノール、ソメノール、フ
キゾール等の塩基性染料の煤梁剤類、樹脂酸、亜硯酸、
没食子酸、カゼイン、アルブミン等の塩基性染料としー
キ体を生成する酸類及び蛋白質ならびにそれらの塩、そ
の他塩基性染料としーキ体を生成する酸性基保有物質、
例えば酸性染料等も使用できる。これらは特に塩基性染
料において効果が大きい。本発明の防梁用転写シートを
基本的に構成する着色層および防梁層は、それぞれ前述
の基体シート上に、上記熱転写性を有する着色剤、結合
剤及び溶媒ないし分散媒を含むインキないし塗料組成物
を使用して、並びに上記金属化合物、結合剤及び溶媒な
いし分散蝶を含むインキないし塗料組成物を使用して形
成される。通常の印刷方法、描画方法或は塗布方法等に
よって例えば、文字、記号、絵柄等の任意の単色ないし
多色の模様を形成することによって、上記の基体シート
の上に任意の模様の着色層を設ける。さらに同様にして
防梁層が設けられる。両層の設ける”頂序は前述のよう
に任意に選択しうる。金属化合物の作用により熱転写性
を失なう着色剤に上記熱転写促進剤を併用する場合には
、該着色剤を含むインキないし塗料組成物中に含ませて
おくことができる他、あらかじめ結合剤と該着色剤とを
主成分とするインキないし塗料組成物を使用して、上記
と同様に通常の印刷方法、描画方法或は塗布方法等によ
って、任意の単色ないし多色の模様を形成し、次に該任
意の模様の上に、熱転写促進剤を主成分とする組成物を
施すことによって、任意の模様の着色層を形成すること
ができる。
或は又は、上記とは逆に、上記と同じ方法であらかじめ
任意の基体シートの上に酸化剤を主成分とする組成物を
施し、次にその上に結合剤と熱転写促進剤とを主成分と
するインキないし塗料組成物による任意の単色ないし多
色の模様を形成することによって、上記の基体シートの
上に任意の模様の着色層を形成しうる。更には又、あら
かじめ着色剤を、熱転写促進剤を主成分とする組成物で
処理し次に該処理された着色剤を使用して、該着色剤と
結合剤とを主成分とするインキないし塗料組成物を使用
し、上記と同様に任意の基体シートの上に通常の印刷方
法、描画方法或は塗布方法等によって任意の単色ないし
多色の模様を形成することによって、基体シートの上に
任意の模様の着色層を形成しうる。上記において着色層
および防染層を設ける際に使用する結合剤としては、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチル
セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、力ル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシフ。
ロピルセルロース、酢酪酸セルロース、酢酸セルロース
、アルギン酸ソーダおよびその誘導体のセルロース誘導
体類、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、
ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、フェノール系樹脂、アミノープラスト系樹
脂、アクリル酸、メタクリル酸、ィタコン酸、フマール
酸、マレィン酸等の不飽和カルボン酸類又はこれら不飽
和カルボン酸類のェステル誘導体、同ニトリル誘導体若
しくは同酸ァミド譲導体類、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、スチレン、ピニルピロリドン、ビニル
メチルエーテル、ブタジエン、エチレン、プロピレン等
の各種のビニル単量体の単独重合体又はそれらの共重合
体類、天然樹脂で変性した石炭酸樹脂、マレィン酸樹脂
、ベンタェリスリトール樹脂、フマル酸樹脂、フェノー
ル樹脂、ライムレジン、アルキツド樹脂、その他澱粉、
アラビアゴム、トラガントゴム、ゼラチン等を使用する
ことができる。該結合剤は通常印刷層中の5〜9溝重量
%を占めるような量で用いられる。さらに、上記結合剤
は印刷性、インキ特性等を考慮して、2種以上併用する
こともできる。尚、本発明における上記の如き結合剤は
、加熱転写条件等の加熱温度等に対して軟化ないし熔融
するものは好ましくなく、結合剤が軟化ないし熔融する
ものは、加熱転写時に結合剤自体も被転写基材上に転写
してしまい、風合等に劣る転写製品を得ることがあるの
で好ましくない。
また、上記において、溶媒ないし分散煤としては、極性
あるいは非極性の液体が任意に用いられ、通常は水ある
いは通常の揮発性有機溶媒が用いられる。
上記において、金属化合物により熱転写性を失う着色剤
を含む組成物および金属化合物を含む組成物は、溶液状
、乳イひ伏、懸濁状あるいはゾル状であり得る。
これら組成物には、その状態を調整するために添加剤を
適宜加えることができる。このような添加剤としては、
たとえば、可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥
剤、補助乾燥剤、硬化剤、乳化剤、増粘剤、充填剤、分
散剤等を使用することができる。また、上記着色剤およ
び金属化合物、あるいは熱転写促進剤はマイクロカプセ
ル化して用いることもできる。
マイクロカプセル化剤としては上記した結合剤として用
いる薄膜形成有機樹脂費が用いられる。得られたカプセ
ルは後記加熱転写条件下で破壊される必要があり、その
ために転写温度条件下で欧質化あるいは分解される有機
樹脂質が好ましい。カプセルの破壊はまた、転写圧力の
付加によっても起こされ、あるいは促進される。カプセ
ルの粒径は3〜60仏、被膜厚みは30仏以下、特に1
〜10仏であることが好ましい。さらに、マイクロカプ
セルとして使用する際には、溶媒ないし分散蝶としては
カプセル化剤と相潟性のないものを選ぶ必要がある。次
に、上記の本発明の防染用転写シートにおいて施す着色
剤を非加熱転写時では透過しないが加熱転写時では透過
する樹脂の被膜に使用することができる樹脂としては、
例えば、ミルクカゼイン、大豆蛋白、酵母蛋白、バクテ
リャ蛋白、ゼラチン、生澱粉、デキストリン、Q−澱粉
、酸化澱粉、ェステル化澱粉、エーテル化澱粉、腸性澱
粉、メチルセルローズ、エチルセルローズ、カルボキシ
メチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ニト
ロセルローズ、アルギン酸ナトリウム、アラビャガム等
の蛋白質類、澱粉類、セルローズ誘導体、ガム類等の高
分子化合物及びポリビニールアルコール、スチレン樹脂
、スチレン・無水マレィン酸共重合体、オレフィン無水
マレィン酸共重合体、メチルメタクリレート・ブタジェ
ン共重合体、酸変性スチレン・プタジヱン共重合体、ア
クリル酸ェステル樹脂、ポリビニールメチルェーテル、
尿素樹脂、ポリオレフィン樹脂、その他、ポリアクリル
酸ソーダ、メィプ。
ガム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルヱ−テ
ル〜アクリル酸共重合体、水顔性熱硬化アクリル樹脂、
ロジン変性マレィン酸樹脂、ェステルガム、ロジン変性
フェノール樹脂、キシレン樹脂、ポリアクリル酸ェステ
ル、ブチラ−ル樹脂、ェポキシ樹脂などが好ましく、通
常のグラビアコート法、その他コーティングマシンによ
る塗布法、シルクスクリーン法、ェアナイフ法、吹付け
法などの塗布法によってすることができる。塗布量は、
樹脂によって異なるが0.2夕/で〜4多/わが好まし
い。上記樹脂の被膜が基体シートのすぐ上に設けられ、
特に転写シートの保存時における染料の昇華を防ぐため
アンカー処理剤として用いられる場合には上記例示中で
も、特に、昇華性染料の吸着性が低い蛋白質類、澱粉類
、セルローズ誘導体、ガム類、ポリビニルアルコール、
スチレン・無水マレィン酸共重合体、オレフィン・無水
マレィン酸共重合体等がより好ましい。
又、本発明において、樹脂の被膜が上記以外の箇所に設
けられる場合には「単に汚染のみを防止する為なら‘ま
あらゆる樹脂類が総べて使えるわけであるが、本法の目
的は転写によって図柄を忠実に写すことであるからその
最後に施す樹脂の層は汚染を防止するのみならず転写性
をも同時に害してはならないものであり、かかることを
考慮すると、本発明においては、上記の如き樹脂のなか
でも、特に、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリビニルピロリドン等の水溶性樹脂、キシ
レン樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ェポキシ樹脂、ポリスチレンおよび石油樹脂等
の油漆性樹脂等を使用することが好ましい。
尚、樹脂の被膜は特に転写シートの最上層に設けられた
場合に効果が大きい。また、本発明において上記樹脂層
を設ける際に生じる紙のカール、或いは塗液の流動性、
泡等の塗被適性を改良する目的で顔料、分散剤、消泡剤
、耐水剤、pH調節剤、防腐剤、粘度調節剤等を適宜添
加することが出来る。
顔料としてはカオリン、クレー、水酸化アルミニウム、
夕ルク、二酸化チタン、サチンホワイト、酸化亜鉛、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、プラス
チックビグメント、コロィダルシリカ等が用いられる。
これらの添加は樹脂の被膜が前記アンカーコート処理に
用いられる場合に特に有効である。尚、本発明において
は、上記の如き樹脂の被膜または前記の始めに施す層の
形成に当っては、塗布ないしコーティング方法によって
形成するばかりでなく、例えば、上記の如き樹脂を通常
の方法で製膜して、上記の樹脂のフィルムないしシート
状物を形成し、該フィルムないしシート状物を常法に従
って積層することによって形成してもよい。また、本発
明の防梁用転写シートを用いて着色防梁を行なうために
使用する非防染着色剤は、前記金属化合物によりその熱
転写性を実質的に失なわない性質を有するものであれば
いずれのものでも使用することができる。
これらの着色剤としては、たとえば、分散染料、塩基性
染料、酸性染料、油溶性染料などの各種染料が用いられ
る。たとえば、BASF社製のセリトンェローSF78
62、セリトンスカーレツトSF7865、セリトンS
F7860 セリトンレツドバイオレツトSF78技入
セリトンフアストヱロ一RR、セリトンフアストオレン
ジGR、セリトンスカーレツトB、セリトンフアストブ
ル‐FFR;三菱化成工業社製のPTY−52(C.1
.DisperseYellow141)、PTY−5
9(Solvent Yelll14)、PTW−56
(C.1.SolventOrange72)、PTB
−52(C.1.Solvent Blue92)、P
TY−51(C.1.DisperseYellow7
1)、PTW−53(C.1.Dispe岱eBrow
n17);日本化薬社製のカャセツトエローA一G、力
ヤセツトブラウン939力ヤセツトスカーレツト926
、力ヤセツトレツド956;住友化学工業社製のスミプ
ラストェロ−102(C.1.0isperseYel
low51)、スミプラストプルーOA、TSェロー1
03TSェロー111;ホリデー社製のサブラプリント
スカーレット70021(C.1.Dispe岱eRe
d1)、サブラプリントオレンジ70020、サブラプ
リントオレンジ70007(C.1.Dispe岱e○
ran繋3)、サブラプリントオレンジ70025(C
.1.Dispe的e○ran史1)、サブラプリント
ブルー7003& サブラプリントオレンジ70040
(C.1.Dispe岱eびa増e25);新日本化成
社製のネオプラ ストエローHR(C.1.Dispe
笹eYellow54)、ネオプラストレツドBB、ネ
オプラストレツドRR;へキスト社製のディスパージョ
ンレッドVP249 ホスタゾールレッド班、フアット
プル−B;ICI社製のデイスパゾールオレンジB−駅
(C.1.Dispe岱e0range25)、ディス
パゾ−ルブル−G(C.1.DisperseBI肥2
6):三井東圧化学社製のミッィPSェローGG(C.
1.Dispe岱eyenow54)、ミツイPSブリ
リアントレッドFG(C.1.VatRed41)、ミ
ケトンポリエステルオレンジRR(C,1.Dispe
はe仇ange25)、ミケトンポリエステルブリリア
ントピンクFFB(C.1.VatRed41)、ミケ
トンフアストブラウン駅、ミケトンポリェステルブリリ
アントピンクF由(C.1.Dispe笹eRed24
0);アメリカンカラー社製のアマゾルブエローC、ア
マゾルプオレンジ3R;アトランティツク社製のトラン
スファーフル一が;有本化学社製のプラストレッド83
50プラストレツド8320;サンド社製のトランスフ
オロブリリアントエローE−30FL、トランスフオロ
ンブリリアントオレンジE一RLK、トランスフオロ」
ンブリリアントエロー80FLなどである。尚、上記非
防染着色剤についても、前記した如き、熱転写促進剤の
併用、着色助剤の併用、カプセル化などが適用できる。
この非防染着色剤は、前記着色層あるし、は防梁層を形
成するに用いるインキないし塗料組成物に添加して使用
することができるばかりでなく、それ自体を結合剤およ
び溶媒ないし分散媒と共に鷹練してインキないし塗料組
成物を作り、独立した非防染着色層を形成することもで
きる。ここで、結合剤および溶媒ないし分散煤としては
前記と同様のものを適宜使用できる。つぎに、本発明に
よる防梁用転写シートを使用して加熱転写する方法につ
いて説明すると、まず本発明においては、上記の如き転
写シートと被転写基材とを、前者の樹脂の被膜面と後者
の面とが接触するように重ね合わせ、次いで加熱された
熱圧板等で加熱加圧するかまたは加熱された熱ローラー
間に縄過させて加熱加圧処理し、しかる後、上記の転写
シートを引剥すことによって、該転写シート上の任意の
模様中の着色剤を上記の被転写基村の上に転写させて、
極めて鮮明な色調を有しかつ諸堅牢性に富む転写製品を
得ることができる。
上記の如き加熱転写方法において、加熱温度は、転写シ
ートを製造するために使用されている着色剤自身の融点
ないいま昇華点等を上まわる必要はなく、着色剤の種類
等によって異なるが約800〜250o0位の範囲から
任意に選択することが好ましい。
又、上記において、加圧条件は、約50夕/地〜20k
9/c椎が好ましい。
更に又、上記において加熱加圧処理を施す時間は、約5
秒〜9硯砂・間が好ましい。
次に又、上記の如き加熱転写方法において被転写基材と
しては、各種の材料を使用することができ、例えば、綿
、麻等の植物繊維、羊毛、絹等の動物繊維、ガラス繊維
、レーヨン、アセテート、スフ等の繊維、ポリアミド系
、ポリエステル系、ポリアクリルニトリル系、ポリプ暦
ピレン系、ポリ塩化ビニル系、ポリビニルアルコール系
等の各種の合成繊維等の繊維類、及びこれら2種以上の
混紡品類、各種の合成樹脂のフィルム状物ないし板状物
、各種の紙、各種の金属箔ないし板、ガラス板、陶磁器
類、皮革ないしコラーゲン又は合成皮革、ゴムのシート
状物ないし成型物、木材、合板、スレート板、ハードボ
ード、パーチクルボード、石こうボード「有機化合物と
無機化合物との複合体材料等を使用することができる。
尚、上記の如き加熱転写方法において、加熱加圧処理を
施す際に、加熱アイロン等を使用することができ、この
場合が最も簡単であり、かつ、手軽に行うことができる
方法である。更に又、本発明においては、上記の如く被
転写基材上に任意の模様を転写させた後、該被転写基材
に蒸熱処理或は酸蒸熱処理等を施すことによって、一層
鮮明に着色することができ、ここで特に注目すべきこと
は、その処理時間、すなわち、着色剤が完全に染着し終
るに必要な時間は、従来のビヒクルを含んだ着色インキ
で印捺する場合に必要な処理時間よりもはるかに短か〈
てすむことである。
以上の説明で明らかなように、本発明においては、熱転
写性を有する着色剤が金属化合物の作用によりその熱転
写性を失なうことを利用して防梁するため、極めて防梁
効果が大きいものである。
さらに完全な白色防梁効果のみならず、上記金属化合物
の作用により熱転写性を失なわない着色剤を併用するこ
とにより、該着色剤の色をいわゆる差し色とした着色防
染効果も非常に容易にかつ明確に得られるのである。本
発明の防梁用転写シートは防梁効果が大きいので、防梁
層を従来法の如くスクリーン印刷法などにより層を厚く
する必要がなく、グラビア印刷などの解像力良好な印刷
法を用いて設けることができ、非常に微細な柄の防梁を
可能にするものである。
従って、従来には見ることのできなかった防梁模様さら
には着色防染模様を実現しうるという最大の利点を有す
るのである。以下に実施例をあげて、上記の本発明につ
いて更に具体的に説明する。
尚、実施例中「「部」は「重量部」を示す。実施例 1 PTB−77(三菱化成工業社製、油溶性染料)100
部、エチルセルロース(ハーキュレス社製、EC−N7
CP)7碇歌、キシレン50戊部、インブロピルアルコ
ール33碇郡を磁性ポールミルポットに入れて一昼夜糠
肉したものをインキ組成物とし、これをグラビア用紙上
にグラビア印刷して所定の模様に給付けされた印刷シー
トを得た。
次に、CoC1220碇部、ポリビニルアルコール(日
本合成化学工業社製、ゴーセノールGL−05)10部
、水790部を磁性ボールミルに入れ、一昼夜糠肉して
防梁インキ組成物を得た。次にこの防梁インキを用いて
前述の印刷シートの染料層上の一部に所定の模様を絵付
けして乾式防梁用転写シートを得た。該シートをポリエ
ステル繊維製布と絵付け部分をはさむようにして重ね合
わせ、180ooに加熱したアイロンを用いて1分間シ
ート側から加熱し「布とシートを剥したところ、ブルー
の絵柄に対して、防梁インキにより模様付けされた部分
が白〈防梁された転写布が得られた。実施例 2 NiC1225碇部、メチルセルローズ(第一工業製薬
社製、メトローズ6$日50)7戊部、水68碇部をサ
ンドミル中で2時間練肉して防染インキ組成物を得た。
次に、該インキ組成物でスクリーン印刷してコート紙上
に細線で構成された花柄のパターンを得た。別途、エチ
ルヒドロキシェチルセルロース(ハーキュレス社製、E
HEC‐山w)80部、力ヤセットレッドーB(日本化
薬社製、油熔性染料、C.1.SolventRed1
46)12碇部、酢酸−nーブチル300部、n−ブタ
ノール50碇郡、をサンドミル中で1時間混練して染料
インキ組成物を得た。
このインキを用いて前述の花柄パターンの上にグラビア
印刷機で全面にべタ印刷して転写シートを得た。これを
実施例1と同様の方法で転写し、赤地に紬線で描かれた
花が鮮明に白〈防染された転写布を得た。実施例 3 カャセットェロー919(アゾ系染料、日本化薬社製)
6碇都、ヒドロキシプロピルセルロース(ハーキュリー
ズ社製、HPC−L)80部、キシレン6碇部、インプ
ロピルアルコール70の郭、水10碇都をボールミル中
にて一昼夜練肉して黄色染料インキ組成物を得た。
同様の方法でKayasetYell919の替わりに
KayasetBI肥 A−駅(日本化薬社製CI.S
olventBlue83)を用いて青色インキ組成物
を得た。次に実施例2で得られた花柄の防梁インキのみ
を印刷したシートを用い、この上にミヤバー(#10)
で上記の2種のインキ組成物を交互に滴下してミャバー
コートし、黄と青のぼかしの入った縞状繰り返し模様を
全面塗布した。
これをポリエステル繊維製布に絵柄面を合わせて重ね合
わせ、200q02の砂、の条件で簡易転写機で転写し
た。黄と青のぼかしの縞模様の中に鮮明に白く防梁され
た花柄の転写布を得た。実施例 4 PTV−57(三菱化成工業社製、C.1.Solve
ntViolet31)120部、エチルセルロース(
ハーキュレス社製、EC−N7CP)80部、キシレン
480部、酢酸−nーブチル16礎部、n−ブタノール
16庇郡をボールミル中で一昼夜練肉して紫色インキ組
成物を得た。
これを用いてグラビア印刷のべタ版で水濠性樹脂を処理
した紙の上に全面に印刷し印刷シートを得た。次に、酢
酸鋼40礎部、エチルセルロース(ハーキュレス社製、
EC−N7CP)3$部、ロジン変性マレィン酸樹脂5
礎部、微粒子化二酸化珪素2礎部、キシレン30碇部、
n−ブタノール20碇部をボールミル中で二昼夜練肉し
防梁インキ組成物を得た。
前述の印刷シート上に該防梁インキを版深60仏のグラ
ビア印刷方式の柄版で印刷し防梁インキ印刷シートを得
た。次にポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製
、ゴーセノールGL−05)70部、オクチルアルコー
ル5部、n−ブタノール1碇部をスターラーにおいて蝿
梓溶解し、樹脂液組成物を得た。これを前述の防染イン
キ印刷シートの上からグラビア印刷べタ版で全面オーバ
ーコートし転写シートを得た。該転写シートを周知の連
続式加熱転写機にポリエステル繊維製布と重ね合わせて
210qC、2の砂の転写条件で転写し転写布を得た。
その結果防梁インキ印刷の画線部のみ鮮明に防梁されて
いた。実施例 5 実施例4で用いたインキ組成物、防梁インキ組成物、樹
脂液組成物を用い、実施例4で最上層に塗布された樹脂
液組成物を、インキ組成物と防染インキ組成物との中間
に塗布し転写シートを得た。
次に、これを実施例4と同様の転写条件で転写したとこ
ろ、やはり同様の紫地に白色に防染された転写布を得た
。実施例 6 実施例4と実施例5と全く同様で樹脂液組成物を、イン
キ組成物と防染インキ組成物の中間と、最後の2回コー
トした場合、すなわち基体シート→インキ層→樹脂層→
防梁剤層→樹脂層の構成でなる転写シートを作製し実施
例4と同様の転写条件で転写した。
その結果同様に紫地に鮮明に白色防梁された転写布を得
た。実施例 7 PTV−53(三菱化成工業社製、油溶性染料C.1.
SolventViolet32)150部、ポリビニ
ルブチラール(積水化学社製、ェスレツクBX−1)4
0部、モノポール11の(健正堂化学工業社製)20部
、nーブタノール51の部、トルェン28碇部をサンド
ミル中で1時間濠練してインキ組成物を得た。
次に蟻酸銅35碇部、エチルヒドロキシセルロース(ハ
ーキュリーズ社製、EHEC−EL)10の都、微粒化
塩化カルシウム2礎都、キシレン420部、インプロピ
ルアルコール11碇部をボールミル中にて四昼夜混線し
て非常に微細に分散された防梁インキ組成物を得た。次
に、さらしクラフト紙に防染インキ組成物をグラビア印
刷で一定の図柄にパターニングし、その上に前述のイン
キ組成物を用い縞状にグラビア印刷して転写シートを得
た。
これをトリアセテート繊維製布に印刷面を密着するよう
に重ね合わせ周知の平台熱プレス機で180℃8の砂間
転写した。綿状のパターンが部分的に白〈防梁されたお
もしろい防梁柄模様の転写布が得られた。実施例 8 メチルセルローズ(第一工業製薬社製、メトローズ6班
日50)80部、特殊デキストリンB(サイデン化学社
製)7の部、インプロピルアルコール20部、水820
部、ノプコDF−122(サンノプコ社製)1碇部を、
スターラーで燈拝して樹脂液組成物を得た。
この樹脂液組成物を用いて、実施例7で得られた転写シ
ートに対し次のような構成の改良を加えた。(1} 最
上層に樹脂層を設けた。
‘2} インキ層と防染剤層との中間に樹脂層を設けた
(3ー(1}、■で設けた層を両層とも設けた。
この改良により得られた3種の転写シートをナイロン6
、ナイロン6・6に対してそれぞれ転写シートの塗布面
が布に密着するように重ね合わせ平台熱プレス機で個々
に転写し6通りの転写布を得た。いずれも転写シートに
対し布が程よく接着性を示し、絵柄の輪郭が鮮明に白色
防梁された転写布を得た。実施例 9 硫酸銅35庇郡、スミプラストィェロー102(住友化
学工業社製)5の部、エチルセルローズ(ハーキュリー
ズ社製、EC一N4CP)7$部、微粒化シリカ10部
、酢酸−n−ブチル250部、nープタノール280部
をボールミル中にて3昼夜練肉し、着色防染インキを得
た。
次にスミカロンターキスプルーS−GL(住友化学工業
社製分散染料C.1.Dispe岱eBlue60)9
0部、酢酪酸セルロース100部、トルェン30碇郡、
酢酸−nーブチル30碇都、インプロピルアルコール2
1礎部をボールミル中で1昼夜練肉しインキ組成物を得
た。基体シートとしてグラシン紙を用い先ずインキ組成
物をスクリーン印刷べタ版で印刷し、次にその上に前述
の着色防染インキ組成物をグラビア印刷で水玉模様に印
刷し転写シートを得た。該転写シートを木綿布に対し印
刷面が密着するように重ね合わせ連続式転写捺染機で2
15℃29秒の転写条件で転写処理を施した。その結果
、青地に鮮明な黄の水玉の転写布が得られた。実施例
10 ミケトンポリェステルィ,ェロ‐的(三井東庄化学社製
、C.1.DisperseYell5)6の郭、ポリ
ビニルブチラール(積水化学社製、ェスレックBL−1
)10碇郡、モノポール11の(健正堂化学工業社製)
15部、酢酸−nーブチル50戊部、n−ブタノール3
25部をボールミル中に入れて2昼夜練肉して黄色イン
キ組成物を得た。
上記インキ組成物中のミケトンポリェステルイエロー$
の替わりにスミカロンフル−E−BR(住友化学工業社
製分散染料、C.1.DispeReBlue26)を
用い、他は全く同様の方法で青色インキ組成物を得た。
次に酢酸ニッケル40碇都、ミケトンポリェステルブリ
リアントピンクFFB(三井東圧化学社製)50部、エ
チルヒドロキシェチルセルロース(ハーキュリーズ社製
、EHEC−EL)4礎部、ロジン変成フェノール樹脂
3碇部、キシレン350部、酢酸−nーブチル65部、
n−ブタノール65部をボ−ルミル中にて3昼夜練肉し
て防染インキ組成物を得た。次にパーチメント紙を基体
シートとして先ず着色防梁インキで細線の構成による図
柄をグラビア印刷にて印刷した。さらにその上から黄色
インキ組成物をグラビア印刷し、次に青色インキ組成物
を黄色図柄と一部重なるようにグラビア印刷して黄・青
・緑の配色の転写シートを得た。この転写布をボリァク
リロニトリル繊維製布と塗布面を合わせて重ね合わせ、
平台熱プレス機にて195qoで3M砂間熱転写した。
黄・青・緑地にピンクの鮮明な細線で着色防染されたア
クリル転写布が得られた。実施例 11 アイゼンべ‐シクサィァニン的日(保土谷化学社製、C
.1.42025)8碇都、エチルヒドロキシェチルセ
ルローズ(ハーキュリーズ社製EHEC−L)7$部、
キシレン425部、nーブタノール425部をサンドミ
ルにて2時間混練して青色インキ組成物を得た。
次にアイゼンカチロンィェo‐紅LH(保土谷化学社製
、C.1.48055)80部を上記アイゼンベーシッ
クサィァニン的日80部の替わりに用い、他は全く同様
の方法で黄色インキ組成物を得た。次にリンモリブデン
酸20の都、カャセットブラウン939(日本化薬社製
、油溶性染料)6礎部、エチルセルロース(ハーキュリ
ーズ社製EC一N7CP)5庇部をトルェンーィソプロ
ピルアルコールの混合比1:2の混合溶剤69礎都をサ
ンドミル中にて1時間混練して茶色の着色防梁インキ組
成物を得た。実施例8で得た樹脂液組成物をクラフト紙
上にエアーナイフで均一コートして乾燥して得たコート
紙を基体シートとし、茶色の着色防染インキ組成物をス
クリーン印刷法で抽象柄を印刷した。次にその上へ青色
インキ組成物と黄色インキ組成物をグラビア印刷方式で
一部重なるように印刷し黄・青・緑の配色の印刷シート
を得た。さらに最上層に実施例8と同等の樹脂液組成物
をグラビア印欄べタ版でオーバーコートして転写シート
を得た。これをジアセテート繊維製布に塗布面をはさん
で重ね合わせ、連続式転写捺染機で20500で25秒
間転写加工を施した。黄・青・緑地で茶色の抽象柄に着
色防梁された美麗な転写布を得た。実施例 12実施例
11とほぼ同様の転写シートの構成で樹脂液組成物のコ
ート層の位層のみ変えた種々の転写シートを作製した。
川 最上層のみ樹脂層を設ける。
■ 最上層とインキ組成物層一着色防梁インキ組成物間
の樹脂層を設ける。
‘3’ 最上層とインキ組成物層一着色防梁インキ組成
物間と着色防梁インキ組成物層−基体シート間の3個所
に樹脂層を設ける。
以上3種の転写シートを実施例11と同様の転写条件で
各々ジアセテート繊維製布に転写したところ、布が適当
に転写シートに密着性を示し、非常に輪郭の鮮明な転写
布を得た。
実施例 13 カャセットブルーTDF(日本化薬社製染料)80部、
スミカロンィェロー40L(住友化学社製CI.Dis
perseYell51)5碇部ト ヒドロキシプロピ
ルセルロース(ハーキュリーズ社製クルセルーLF)6
0部、インプロピルァルコール700部、水11碇郡を
サンドミル中で1.期時間混練し水性の緑色インキ組成
物を得た。
塩化第2銅35礎部、エチルセルロース(ハーキュリー
ズ社製EC−N7CP)4戊部、天然樹脂変成石炭酸樹
脂(日本ラィヒホールド社製べッカサィト1126)5
碇都、キシレン40礎部、酢酸−n−ブチル8碇郡、n
−プタノール8戊部をボールミル中で3昼夜混練して防
梁インキ組成物を得た。
パーチメント紙を基体シートとして先ず、緑色インキ組
成物をロールコートにて全面コートし乾燥して印刷シー
トを得、次にグラビア印刷法で防染インキ組成物を、墨
流し調の柄に印刷し転写シートを得た。次にこれをポリ
エステル−綿の混紡布に塗布面をはさんで重ね合わせ平
台熱プレス機で180006疎砂間転写し転写布を得た
。防梁インキの塗布部分が青色のみ防染され黄色に着色
し、他は緑色の地色に着色され、階調部分は緑から黄に
徐々に変化しているという実に美麗な転写布であった。
実施例 14 実施例13と全く同様でインキ組成物と防梁インキ組成
物の塗布順序のみ入れかえて転写シートを作製し同様の
転写方法によって転写布を得た。
層の入れ替えによる支障は全くなく、同様に美麗な転写
布が得られた。実施例 15 カーポキシメチルセルロース5碇部、デキストリン4庇
部、オクチルアルコール5部、nープタノール2碇部、
水885部をスターラーで燭拝して樹脂液組成物を得た
実施例13、14とほぼ同機の構成で、樹脂液組成物の
塗布層を次のように挿入した。〔0印は基体シート、染
インキ層、防梁インキ層の基本3層の間に樹脂層が存在
する場合〕いずれも実施例1314と変わらず美麗な転
写布が得られた。
実施例 16 テトラァルキルチタネート({CH3(CH3)20}
4Ti)40碇都、エチルセルロース(ハーキュレス社
製EC−N7CP)9礎部、トルェン300部、インプ
ロピルアルコール21碇都をスターラーで蝿拝して熔鱗
系の防梁インキ組成物を得た。
力ャセツトスカーレツト926(日本化薬社製)10の
都、ヒドロキシプロピルセルロース10の部、キシレン
40の部、インプロピルアルコール40庇部をサンドミ
ルで2時間練肉して緋色インキ組成物を得た。
次に上記インキ組成でカャセツトPTB−1110部を
力ャセットスカーレツト92610碇都と入れ替えて青
色のインキ組成物を得た。以上、■防染インキ組成物と
、■緋色インキ組成物と、■青色インキ組成物の3種を
{1} ■→■→■の順、(2} ■→■→■の厭湖
■→■→■の順、【4’■→■→■の順{5} ■→■
→■の順、(6} ■→■→■の日頃以上6通りの印刷
順序で上質紙上に、組成物■、■はべタ柄のグラビア印
刷、組成物■は線画の柄版でグラビア印刷し、常法に従
って絹布に転写した。
6通りの転写布はダークブラウンの地色の中に緋色の線
画で鮮明に着色防梁されていた。
実施例 17実施例1球坊梁インキのかわ切こ次の組成
から成る防梁インキを用いた。
■′ ィソプロピルアセト酢酸アルミ 50礎部エ
チルセルローズ(ハーキュレス社製EC−N7CP)
4碇部キシレン
30礎部n−ブタノール
16礎都■′の防梁インキ組成物を用い実施例
17と全く同様に■′、■、■の各組成物のすり順をか
えた転写シート6種類を得た。
さらに次に、常法に従い170こ060秒間平台熱プレ
ス機でウール地の布幕に転写加工を施したところ、褐色
地が線画に沿って防梁されたところへ緋色が全く防梁部
に一致してさし色されている転写布を得た。
実施例 18 実施例17で作製した6種類の転写シートに対し、次の
ような構成で樹脂層を設けた。
すなわち塗布順に第1層、第2層、第3層とすると、と
いう構成で7通りの樹脂層挿入を行ない、合計42通り
の転写シ−トを得た。ポリ塩化ビニル繊維製布に対して
上記42通りの転写シートをそれぞれ平台熱プレス機を
用い常法に従って転写加工した。
条件は170008現砂間の転写条件であった。
もちろん布常と転写シートの接着性が向上され、転写布
は非常に鮮明で美麗なものであった。又、上記42通り
の転写シートは樹脂層が挿入されているため重ねて保存
しておいても裏移り等の転写紙間の汚染は著しく改善さ
れていた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の防染転写シートの種々の態様
を概念的に示す要部断面図である。 1・・・・・・基体シート、2・・・・・・着色層、3
・・・・・・防梁層、4・・・・・・樹脂被膜、5・・
・・・・非防染着色剤、6・・・・・・非防染着色層。 第l図第2図 第3 図(幻) 第 3 図(上) 第 3 図に) 第4図の) 第 4 図化) 第 5 図(4) 第 5 図化) 第6 図(0) 第 6 図(b) 第 7 図の) 第 7 図(b) 第 7 図(C) 第 7 図(乙) 第 7 図(e) 第 7 図でf)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体シートの上に、熱転写性を有する着色剤を含む
    任意の模様の着色層と、クロム、鉄、銅、ニツケル、コ
    バルトの一種を含みかつ塩酸根、硝酸根、酢酸根、蟻酸
    根、蓚酸根の一種を有し、上記着色剤に作用してその熱
    転写性を失わせ得る性質を有する金属化合物を含む任意
    の模様の防染層とを有することを特徴とする防染用転写
    シート。 2 着色剤が分散染料である特許請求の範囲第1項記載
    の防染用転写シート。 3 基体シートの上に、熱転写性を有する着色剤を含む
    任意の模様の着色層と、クロム、鉄、銅、ニツケル、コ
    バルトの一種を含みかつ塩酸根、硝酸根、酢酸根、蟻酸
    根、蓚酸根の一種を有し、上記着色剤に作用してその熱
    転写性を失わせ得る性質を有する金属化合物を含む任意
    の模様の防染層と、少なくとも一層の樹脂被膜とを有す
    ることを特徴とする防染用転写シート。 4 着色剤が分散染料である特許請求の範囲第3項記載
    の防染用転写シート。
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