JPS6047858B2 - 温浴用水製造装置 - Google Patents

温浴用水製造装置

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JPS6047858B2
JPS6047858B2 JP53115390A JP11539078A JPS6047858B2 JP S6047858 B2 JPS6047858 B2 JP S6047858B2 JP 53115390 A JP53115390 A JP 53115390A JP 11539078 A JP11539078 A JP 11539078A JP S6047858 B2 JPS6047858 B2 JP S6047858B2
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JP
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tank
aqueous solution
water
organic carboxylic
carboxylic acid
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シン・チヤン・チエン
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、放射能を有する温浴用水を人工的に製造する
ための装置である。
これまで、天然ラジウム温泉又は鉱泉など、放射能を有
する温浴が、各種疾患に著効を示すことはよく知られて
いる。
ところで、この天然ラジウム温泉又は鉱泉は湧出する場
所が限定され、任意に利用しうるような条件にないため
、各種の放射性物質又は放射性壊変物を溶解して天然ラ
ジウム温泉又は鉱泉と同様の作用を示す温浴用水を人工
的に調製する試みがいろいろなされてきた。しかしなが
ら、放射性物質をそのまま水又は水と接触させても、ぼ
う大な時間と多量の水を用いない限り、放射性核種を必
要単位まで水中に移行させることが困難で基本的に実用
性がないため、人工ラジウム泉の製造はまだ実現してい
ない。他方、モナズ石、ピッチブレンドなどの天然放射
性鉱物を、硫酸、アルカリあるいは塩素などの強い作用
をもつ試薬で溶解処理して工業用薬品を製造することは
知られている。しかし、このような方法で得られた放射
性物質は、放射性壊変物の利用と異なり、人体に対し長
時間にわたつて有害な作用を与えるのみならず、水に不
溶であつたり、あるいは溶解しても人体に対し有害な薬
品を共存するため、温浴用水としては、全く使用するこ
とができない。本発明者らは、かねてから放射能を有す
る温浴用水を人工的に製造する方法について種々研究を
重ねていたが、先に天性放射性鉱物又は人工放射性物質
のような放射性同位元素含有物質を、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸のような有機カルボンフ酸の水溶液と接触
させると、意外にも原料物質を溶解することなく壊変生
成物のみが効率よく抽出され、容易に短時間に限つて放
射能を有する水溶液が得られることを見出した。
これは放射性物質の壊変過程で生じるトロンや5ラドン
のようなガス状壊変生成物により放射性元素の結晶に亀
裂を起して崩壊しやすくなるので有機カルボン酸のよう
な弱酸によつても容易に溶解しうるようになること及び
壊変により生じる鉛、ビスマス、タリウムなどの同位元
素が比較的有機酸に溶けやすいなどの理由によるものと
思われる。
本発明は、これを利用して、温浴用水を製造するための
実用的な装置を提供するものである。
すなわち、本発明の装置は、(イ)水と有機カルボン酸
とを混合して抽出用有機カルボン酸水溶液を調製するた
めの水溶液調製槽、(ロ)ウラン又はトリウム含有放射
性物質を充てんした内槽、前記(イ)から供給される有
機カルボン酸水溶液を貯蔵する外槽及びこの水溶液を外
槽と内槽の間で循環させる機構を備えた前記放射性物質
から壊変生成物を抽出するための抽出槽、及び(ハ)前
記(口)で得られた壊変生成物の抽出原液の温度、有機
カルボン酸濃度、PH及び線量を浴用に適する条件に調
整するための調整槽を上記の順序で配管により連結して
構成されてい−る。
上記の構成部中、(イ)の水溶液調製槽は、通常給水口
と有機カルボン酸供給口を有し、必要に応じかきませ機
構が備えられている。そして、給水口から好ましくは9
0〜100℃の熱水が、また有機力2ルボン酸供給口か
らは適当な粒度に粉砕された有機カルボン酸例えばクエ
ン酸がそれぞれ供給され、この調製槽中で溶解される。
この際の有機酸濃度は0.05〜1呼量%、PHl.5
〜3.5の範囲にするのが好ましい。前記の熱水の代り
に冷水を用いる3ことも可能であるが、この場合は、後
続の抽出時間が長くなる。この抽出に用いる有機カルボ
ン酸は、前記のクエン酸のほかに、コハク酸、リンゴ酸
、酢酸、プロピオン酸、マロン酸グルタル酸などの水に
溶解3(する有機カルボン酸の中から任意に選ぶことが
できる。
また、水溶液調製槽には、加熱手段を設け、冷水をこの
中へ導入し、ここで加熱して熱水溶液を調製するように
してもよい。
4θ次に(口)の抽出槽は、ウラン
又はトリウム含有放射性物質と前記有機カルボン酸水溶
液とを接触させ、この水溶液中に壊変生成物を溶解させ
るためのものである。この放射性物質としては、通常ウ
ラン又はトリウムを含有する天然鉱石、例えはモナズ石
、重砂、アマン(スズ鉱の尾鉱)などを用いるが、もち
ろんウランとトリウムの両方を含むものでもよい。この
抽出槽は、鉱石の破砕、微粉化を避けるために、充てん
塔循環式接触型にする。
このものは、例えば二重円筒型の容器の内筒底部をフィ
ルターで構成し、これに例えばモナズ石粒状体を充てん
した構造を有し、ポンプによつて内筒と外筒゛の間に水
溶液を供給し、内筒中の水溶液を汲み上げることによつ
て、抽出液を循環させながら効率よく抽出を行うことが
できる。このようにして、壊変生成物を溶解した抽出液
は、PHl.5〜3.5であつて、通常20〜400マ
ンへの線量を示す。
このものの温度は、90〜100゜Cの熱水を用いた場
合に約80〜95℃になつている。このようにして得た
抽出液は、直接後続の調整槽へ送ることができるが、所
望に応じいつたん別に設けた原液槽に貯蔵し、必要量の
みを次の調整槽へ送るのが有利である。(ハ)の調整槽
には、通常、冷水又は熱水供給口、PH調節剤例えばホ
ウ砂を供給する口が備えられ、冷水又は熱水及びホウ砂
の添加により、温度40〜50゜C..PH5.5〜8
.5s線量5〜30マンへの範囲に調整しうるようにな
つている。
また、上記(イ)〜(ハ)の各槽は、適当な配管により
連結され、その配管の適所に設けられたバルブを聞閉す
ることによつてそれぞれの槽で処理された水溶液を次の
槽へ移すようになつている。
そして、最後に(ハ)で調整された抽出液は、浴槽へ送
られ温浴用に供される。
次に、添付図面によつて、本発明装置の実施態羨を説明
する。
第1図は、本発明装置の1例を示す説明図であ)て、水
溶液調製槽3には給水管1より水好まし(は95〜10
0℃の熱水が、また有機酸供給口2よプ所定量の有機酸
が導入され、ここで抽出用の水2f液が調製される。
この水溶液は配管4とバルブ・を経て抽出槽6へ送られ
、この中に充てんされこ放射性物質と十分に接触された
のち、バルブ8−配管7を経て所望に応じ設けられる原
液槽9に″蔵される。次いでバルブ11を制御して必要
量)原液を取り出し、配管10を経て調整槽12にミる
。この調整槽において、冷水又は熱水を供給する供給口
13からの冷水又は熱水と調節剤を供給する供給口14
からのPH調節剤により、原液は温浴用として適した条
件に調整されたのち、バルブ16を開いて給湯管15を
経て浴槽に給湯される。第2図は、第1図における抽出
槽6の内部構造を示す略解断面図であり、このものは、
容器21と、内部にモナズ石のような放射性物質粉末体
23を充てんした内筒22から構成されている。
24と25は粉末体23の逸散を防ぐためのフィルター
である。
この図において、内筒内の水は、ポンプ26により吸水
管27を介して吸引され、送水管28を経て内筒22と
容器21の間のスペースに供給され、この水はフィルタ
ー25、粉末体層23、フィルター24を経て循環し、
この間に壊変生成物の抽出が行われる。
この抽出槽はバッチ式にしてもよいし、また給水管、排
水管と接続させて連続式にすることもできる。以上のよ
うにして、本発明装置を用いれば、放射能を有する温浴
用水を簡単にかつ効率よく製造することができるので、
家庭用、業務用として好適てある。
次に実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 放射性物質として、モナズ石(平均粉径2TWL)を用
い、これを第1図の抽出槽内筒に5kg充てんした。
次に各種有機カルボン酸の0.5%水溶液をそれぞれ毎
分100e/K9の割合で循環接触させた。6時間後に
おける各水溶液中の壊変生成物濃度を次表に示す。
次いでこの抽出水を調整槽に送り、80゜Cの熱水で希
釈して、約50マンへの濃度とし、温浴用水として使用
した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の1例の説明図、第2図は本発明装
置で用いるのに好適な抽出槽の略解断面図であり、図中
符号3は水溶液調製槽、6は抽出槽、9は原液槽、12
は調整槽である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(イ)水と有機カルボン酸とを混合して抽出用有機カ
    ルボン酸水溶液を調製するための水溶液調製槽、(ロ)
    ウラン又はトリウム含有放射性物質を充てんした内槽、
    前記(イ)から供給される有機カルボン酸水溶液を貯蔵
    する外槽及びこの水溶液を外槽と内槽の間で循環させる
    機構を備えた前記放射性物質から壊変生成物を抽出する
    ための抽出槽、及び(ハ)前記(ロ)で得られた壊変生
    成物の抽出原液の温度、有機カルボン酸濃度、PH及び
    線量を浴用に適する条件に調整するための調整槽を上記
    の順序で配管により連結して構成された温浴用水製造装
    置。
JP53115390A 1978-09-20 1978-09-20 温浴用水製造装置 Expired JPS6047858B2 (ja)

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JPS5542613A JPS5542613A (en) 1980-03-26
JPS6047858B2 true JPS6047858B2 (ja) 1985-10-24

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