JPS6046094B2 - 安定化されたプロスタグランジンe類粉末製剤 - Google Patents

安定化されたプロスタグランジンe類粉末製剤

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JPS6046094B2
JPS6046094B2 JP6321477A JP6321477A JPS6046094B2 JP S6046094 B2 JPS6046094 B2 JP S6046094B2 JP 6321477 A JP6321477 A JP 6321477A JP 6321477 A JP6321477 A JP 6321477A JP S6046094 B2 JPS6046094 B2 JP S6046094B2
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urea
prostaglandin
powder
polyoxyethylene
nonionic surfactant
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JP6321477A
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淑郎 大谷
和子 藤橋
幸一 斉藤
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な安定化されたプロスタグランジンE類
粉末製剤及びその製法に関する。
本発明においてプロスタグランジンE類とは、下記式で
示される化合物ならびにこれらの誘導体を意味する。
((COOH プロスタグランジンE1 プロスタグランジンE2 プロスタグランジンE3 プロスタグランジンE類は、プロスタノイツクアシツド
と呼ばれる炭素数20のモノカルボン酸を骨格とする不
飽和脂肪酸で、生体各組織に広く分布し、微量できわめ
て強力な作用を呈し、子宮筋の収縮及び弛緩、気管支平
滑筋の拡張、血圧降下1並びにホルモンによる脂肪組織
からの脂肪酸の遊離抑制など、多彩な効果が見出されて
おり、医薬として有用である。
しかしプロスタグランジンE(以下PGEと略記する)
類はその5員環のカルボニル基に対しβ位の水酸基が容
易に脱離して、エ ノン型(PGA型)の化合物になり
やすい性質を有し、更にこの水酸基の脱離の触媒となる
カルボキシル基を有しているためきわめて不安定であり
、従来PGE類の医薬品としての製剤化に際し、その安
定化が重要な課題とされている。本発明者らは、安定な
PGE類の粉末製剤を得るため生理的に無害でかつ有効
な物質について種々研究した結果、特定の界面活性剤及
び尿素を存在させると、室温て油状又はろう状の界面活
性剤が包接化され、粉末状となり、そのまま粉末剤に、
またカプセル剤及び錠剤等の固形製剤として利用できる
ことを見出した。本発明はこの知見に基づくもので、プ
ロスタグランジンE類を含む生理的に無害な非イオン性
界面活性剤が尿素により包接化されていることを特徴と
するプロスタグランジンE類粉末製剤である。
本発明のPGE類製剤は、安定化助剤としての抗酸化剤
及び/又は緩衝剤を含有することが好ましく、これによ
り安定化効果が一層高められる。
本発明において生理的に無害であり、かつ尿素により包
接化される非イオン性界面活性剤は、例えば次のもので
ある。ポリオキシエチレン(以下POEと略記する)の
直鎖のエステル例えばPOEラウレート、POEステア
レート、POEオレエート等、ポリオキシエチレンの直
鎖のエーテル例えばPOEラウリルエーテル、POEス
テアリルエーテル、POEオレイルエーテル等、ポリオ
キシプロピレンの直鎖のエステル及びエーテルなど。こ
れらの界面活性剤も2種以上併用できる。抗酸化剤とし
ては、例えばアスコルビン酸又はその塩好ましくはナト
リウム塩、1−アスコルビン酸又はその塩好ましくはナ
トリウム塩、塩酸システイン、トコフエオール、没食子
酸プロピル、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロ
キシアニソール、ハイドロキノン等ならびにこれらの混
,合物が用いられる。
緩衝剤としては、例えばクエン酸、酒石酸等又はこれら
の塩好ましくはナトリウム塩ならびにこれらの混合物が
用いられる。抗酸化剤と緩衝剤を併用してもよい。非イ
オン性界面活性剤はPGE類の重量に対し5〜500f
8、好ましくは10〜20皓、尿素は12.5〜12(
4)倍、好ましくは23〜50C@(いずれも重量)の
量で用いられる。
安定化助剤として抗酸化剤および/又は緩衝剤は、混合
物又は製剤全体の0.01〜1重量%程度で添加するこ
とが好ましい。本発明のPGE類粉末製剤は、β位の各
成分のほか普通の賦形剤その他の添加物を含有すること
ができる。賦形剤としては、澱粉例えばばれいしよ澱粉
、とうもろこし澱粉、ヒドロキシプロピルスターチ等、
糖類例えば乳糖、白糖等、糖アルコール類例えばマンニ
ット、ソルビツト等、セルロース類例えば微結晶セルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース
等が用いられ)る。新規な安定化されたPGE類粉末製
剤は種々の方法で製造することができる。
通常は非イオン性界面活性剤にPGE類を溶解したのち
尿素を加えて製造する。この方法は界面活性剤が常温て
液状・である場合に用いられ、こうしてPGE類粉末製
剤が得られる。常温で固体ないしろう状の界面活性剤の
場合には、加熱溶融して液状としたのち尿素を加えて攪
拌後冷却すると、PGE類粉末製剤が得られる。両方法
において溶解の際に溶媒特に”水又はアルコール等を用
いてもよく、次いで溶媒を好ましくは減圧下に加温しな
がら蒸発除去することができる。安定化助剤を添加する
場合には、微粉状のものを少量の界面活性剤、その溶融
物又は溶媒に溶解したのち加えることが好ましい。また
賦形剤等は製造時に安定化助剤と同様にして、又は固体
製剤の場合は製造後に添加混合することができる。本発
明のPGE類粉末製剤は凍結乾燥により製造することも
できる。
この場合は好ましくは次のように操作する。水性媒体好
ましくは水にPGE類、非イオン性界面活性剤、尿素及
び所望により安定化助剤及び賦形剤を溶解し、得られた
水溶液を無菌操作法により例えばメンブラン等を用いて
精密ろ過を行つたのち、バイアル又はアンプル等に分注
し、次いで常法により無菌的に凍結乾燥する。この場合
賦形剤としては前記の糖又は糖アルコールが好ましく、
凍結乾燥後に加えてもよい。以上のようにPGE類の非
イオン性界面活性剤への溶解の際に尿素を存在させると
、PGE類を溶解含有する非イオン性界面活性剤は尿素
により包接化される。前記の包接化合物の生成は、差動
操査熱量計によるサーモグラム(第1図及び第2図)並
びに粉末X線回折像(第3図及び第4図)により確認さ
れる。
これらの図面には一例として、尿素対非イオン性界面活
性剤としてのポリオキシエチレン(40)ステアレート
(室温にて固体)の比率が2.5:1、そしてプロスタ
グランジンE2(PGE2と略す)含量が1%の組成に
ついて示す。なお第3図及び第4図における相対強度は
、尿素単結晶の入射角2θ=22.4相の回折線の強度
を100%とした場合の強度である。すなわち少量のP
GE2を含む室温にて固体のポリオキシエチレンステア
レート(40)を、溶融せずに乳鉢等により室温にて物
理的に尿素と混合した場合、この混合物のサーモグラム
(第1図)にはポリオキシエチレン(40)ステアレー
トの遷移ピーク(39℃付近)が認められ、その粉末X
線回折像(第3図)には尿素の単結晶の存在を示す2θ
=22.4)の回折線が強く現われており、単なる混合
物であることを示している。
これに対し前記のアルコール溶解法により尿素を添加し
て得られた混合物のサーモグラム(第2図)においては
、ポリオキシエチレンステアレート(40)の遷移ピー
クは完全に消失し、その粉末X線回折像(第4図)には
尿素のテトラゴナールの結晶の存在を示す20=22.
4トの回折線はほとんど消失している。これらの事実か
ら、ヘキサゴナールの尿素が生成したものと思われ、ポ
リオキシエチレンステアレートが尿素により包接化され
たことが判る。さらに前者混合物は、ポリオキシエチレ
ンステアレートの融点(38〜43キC)から100℃
まで昇温するにつれて外観的に融解してくるが、後者の
包接化合物は100℃で長時間加熱しても融解現象はみ
られず、粉末状態を維持し、従つてポリオキシエチレン
ステアレートが尿素に包接化されたことが明らかである
。尿素の使用量は、非イオン性界面活性剤に対して1〜
20倍、好ましくは2〜4倍、特に2.3倍である。
新規なPGE類粉末製剤は、きわめて安定であり長期保
存してもPGE類の分解はほとんど起こらない。
さらに本製剤は容易に水溶液となしうるので吸入剤又は
注射剤として利用することができ、カプセル剤及び錠剤
等の固型製剤として利用することもできる。従つて新規
なPGE類粉末製剤は種々の投与法のための予製剤とし
ても重要である。実施例1 プロスタグランジンE2lgを45℃に加温したポリオ
キシエチレン(40)ステアレート100gに溶解し、
これにあらかじめ尿素250gを無水エタノール800
m1に溶解した溶液全量を徐々に加えて5分間攪拌した
のち、エタノールを減圧留去し、粉末製剤とする。
実施例2 プロスタグランジンE2lgを45℃に加温したポリオ
キシエチレン(40)ステアレート100gに溶解し、
これにあらかじめ尿素250gを無水エタノール800
m1に溶解した溶液全量を徐々に加えて5分間攪拌する
更に1−アスコルビン酸凄及びクエン酸次を加えて攪拌
したのち、エタノールを減圧留去し、粉末製剤とする。
実施例3 プロスタグランジンE2lgをポリオキシエチレン(2
)ラウレート100gに溶解したのち、、尿素250g
を攪拌しながら、徐々に加え、さらに白色粉末状を呈す
るまて充分に攪拌を続け粉末製剤とする。
実施例4プロスタグランジンE2lgを45℃に加温溶
融したポリオキシエチレン(40)ステアレート100
gに溶解し、これに尿素250gを攪拌しながら、徐々
の加え、さらに白色粉末状を呈するまで充分に攪拌を続
け粉末製剤とする。
)実施例5 プロスタグランジンE2lglポリオキシエチレン(4
0)ステアレート100g及び尿素250gに水100
0m1を加えて溶解したのち、凍結乾燥して粉末製剤と
する。
5安定性試験: 前記実施例と同様に処理して得られた本発明の製剤の安
定性を試験した。
各試料を50℃又は100℃で保存し、経時試料につい
て試験開始時に対するPGE2の残存率をアルカリ処理
ののち吸光光度O法により測定した。その結果を第1〜
2表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図はPGE2、非イオン性界面活性剤及び尿素の単
純混合物のサーモグラム、第2図はPGE2を含有する
非イオン性界面活性剤と尿素との包接化合物のサーモグ
ラム、第3図は前記の単純混合物のX線回折像、そして
第4図は前記の包接化合物のX線回折像を示す図である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プロスタグランジンE類を含む生理的に無害な非イ
    オン性界面活性剤が尿素により包接化されていることを
    特徴とするプロスタグランジンE類粉末製剤。 2 安定化助剤としての抗酸化剤及び/又は緩衝剤を含
    有することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    プロスタグランジンE類粉末製剤。
JP6321477A 1977-06-01 1977-06-01 安定化されたプロスタグランジンe類粉末製剤 Expired JPS6046094B2 (ja)

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JPS53148518A JPS53148518A (en) 1978-12-25
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US4310543A (en) * 1980-10-09 1982-01-12 Hoffmann-La Roche Inc. Prostaglandin compositions
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JP2627158B2 (ja) * 1987-11-20 1997-07-02 ゼリア新薬工業株式会社 脂溶性物質の安定な水溶液
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US5631287A (en) * 1994-12-22 1997-05-20 Alcon Laboratories, Inc. Storage-stable prostaglandin compositions

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