JPS6045912A - 薄膜磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は薄膜磁気ヘッドに係り、さらに詳しくは静止画
像の記録や再生に用いられ２トラツクの薄膜磁気ヘッド
に関するものである。

従来技術 静止画像の記録再生を行ういわゆるスチルビデオの一方
式として、磁気ディスクを使用した磁気記録再生装置が
提案されている。

この方式においてはほとんどの場合一枚分の静止画像信
号を磁気ディスクを一栖する１トラツクに記録すること
が望ましいが、装置の小型化などにより、磁気ディスク
の直径が小さい場合には記録密度の関係から１トラツク
１周分に記録することがむずかしく、静止画像１枚分の
記録信号を２トラツクに分けて記録する必要がある。

この場合においては、もちろん磁気ヘッドどしては２ト
ラツクを有していることが望ましい。

しかしこの２トラツクの磁気ヘッドを従来のよラなリン
グ状の磁気コアを有するバルクタイプの構造とすると極
めて接近して配置されているトラック間のクロストーク
が大きく、実用上問題となっている。

そこで、バルクタイプの磁気ヘッドに比較して、極めて
小型に構成できる薄膜磁気ヘッドを使用することが考え
られている。

第１図に従来の薄膜磁気ヘッドの構造を示す。

第１図をこ示す例は２トラツクで、かつ導体が渦巻き状
に３クーン形成されている構造として示されている。

第１図において符号Ｉで示すものは磁性基板で、この磁
性基板ｌ上には導体６が３ターン形成されており、この
導体６に対しては同じく磁性基板ｌ上に形成された電極
７から電流が供給される。

一方、符号４で示すものは磁気ヘッドの他方の磁性ヨー
クを形成する上部磁性層で、この上部磁性層４の一端は
渦巻き状の導体６の中心部に形成されているコンタクト
ホール２側に固定されて磁気的接合が基板との間になさ
れており、他端は磁性基板１の端縁側に臨まされた状態
で固定されており、この上部磁性層４の先端部と磁性基
板ｌの端縁との間に磁気ギャップ５を形成している。

第１図に示した磁性基板ｌ状に形成される各層は、それ
ぞれ薄膜堆積法とフォトリソグラフィによって形成され
る。

なお、第１図においては各層間の絶縁層は省略しである
。

このような薄膜磁気ヘッドを用いて磁気記録を行う場合
には、電極７を介して導体６に記録電流を流すことによ
り、磁気ギャップ５側に磁界を発生させ、ギャップ部近
傍に位置する図示していない磁気記録媒体に対して磁化
を行い磁気記録がなされる。

一方、磁気記録の再生時には、磁気ギャップ５付近に位
置する磁気記録媒体の記録磁化部分から発生する磁束が
磁性基板ｌと上部磁性層４を通って導体６と交差し、こ
の磁束が磁気記録媒体の移動に従って変化するため、導
体６，７間に電圧が誘起され、この電圧を検出すること
により再生が行われる。

ところで、トラック間のクロストークは、画トラックの
コイルが直接磁気結合をもつために生じるものと、両ト
ラックの磁性ヨーク間で磁束が飛び移るために生じるも
のとの２つがある。

磁性ヨーク間で磁束が飛び移るために生じるクロストー
クは磁性ヨークの対向面積が大きいほど大きい。

一方、薄膜磁気ヘッドは磁性ヨークの厚みが小さく、こ
の対向面積をバルクヘッドに比較して大幅に小さくでき
るため、クロストークの減小が期待できる。

しかし磁性ヨークである上部磁性層４、磁性基板１の厚
みが小さいと、磁性ヨーク部分の磁気抵抗が大きくなり
、記録および再生時の効率が低下してしまうという欠点
がある。

このような欠点を改善するためには、例えば」二部磁性
Ｍ４のトラック方向の幅を大きくとる必要があるが、そ
のような構造を採用すると、両トラックの磁性ヨークの
接近する部分が長くなるため、クロストークが生じやす
く、必要とする値、例えハマイナス４０　ｄＢ　以下を
満足させることができなかった。

目的 本発明は以上のような従来の欠点を除去するために成さ
れたもので、磁気効率を向」ニさせ、クロストークが少
ない薄膜磁気ヘッドを提供することを目的としている。

実施例 以下、図面に示す実施例に基いて本発明の詳細な説明す
る。

第１実施例 第２図は本発明の第１の実施例を説明するもので１図に
おいて符号１０．１０で示すものは磁気性ヨークで、第
１図に示した」二部磁性層４に相当する。これら磁性層
１０．１０は第２図がらも明らかなように左右対称な形
状をしている。

側から所定距離に渡って直線部１２が形成されて弧υ この円弧状部１３は各磁性ヨーク１０．１０内に中心Ｏ
を持つ半径ｒの円の一部を形成してあり、かつその面積
は半径ｒの円の面積の４分の１程度ら遠ざかる方向に向
かって形Ｊ戊されている。

罵り また、この円弧状部１３は全体として対称軸１から遠ざ
かる方向へ膨出する磁性ヨーク１０　、１０の一部を形
成した状態となっている。

そして、各磁性ヨークｊＯ，ＩＯの磁気ギャップ１１側
の所定幅を有する磁極部１４となっている。

以」二のような構造を採用すると、磁性ヨーク１０゜１
０がそれぞれ磁気ギャップ１１側から離れるにしたがい
相互に間隔が離れる構造となっており、磁性ヨークが接
近することによるクロストークの発生を防止する効果が
得られる。

またこのような構造を有する磁性ヨーク１０　、１０を
磁気ヘッドの磁気回路として見た場合、磁束が通るに充
分な磁気断面積を確保することができ、山部は磁性ヨー
ク１０．１０を流れる磁束の方向と一致し、磁気回路と
して無駄がなく、効率の良い磁気ヘッドとすることがで
きる。

また、磁性ヨーク間の距離が磁気ギャップ側から離れる
に従って大きくなるようをこ配置されているため、隣接
する磁性ヨーク側へ飛び移る磁束が少なくなり、タロス
トークが大幅に減少する。

なお、磁性ヨーク１０．１０の形状は全体として円孤状
部を有する互いに遠ざかる膨田部を備え殊 だ構造として例示′したが、必ずしもその周拘は円弧状
でなくともよく、例えば多角形状としても良いことはも
ちろんである。

また、上述した実施例にあっては磁気ヘッドの磁性ヨー
クの一方を構成する上部磁性層側に適用した例を示した
が、磁気ギャップを挟んで存在する２つの磁性ヨークの
どちら側に適用しても良い。

また、両方の磁性ヨークを共に磁性膜で形成する場合に
は、両方の磁性ヨークを第２図に示したような形状とす
ることができる。このような構造を採用すれば、上述し
た効果より増大させることができる。

第２実施例 第３図は本発明の第２の実施例を説明するもので、図中
第２図と同一部分または相当する部分は円の中心Ｏの位
置に限定が加えられている。

すなわち、磁極部１４の基部から各磁性ヨーク１０．１
０の端部までの距離をａ、中心０がら磁性ヨーク１０．
１０の端部までの距離をｂとするこのような構造を採用
すると、第３図に矢印で示すように、各磁性ヨーク１０
．１０を通る磁束が、磁気ギャップ１１側に集中するよ
うにすることができ、磁気効率をさらに増大させること
ができる。

効果 以上の説明から明らかなように本発明によれば、左右対
称な状態で隣接して配置された２つの磁性ヨーク間の距
離を、磁気ギャップ側から離れるに従って大きくなるよ
うに配置し、かつ磁極部から膨出するように配置した構
造を採用しているため、磁性ヨークの形状を磁束が流れ
る方向とほぼ一致させることができ磁気効率を大幅に上
昇させることができると共に、磁性ヨーク間の距離が次
第に離れる構造であるため、クロスト−りが大幅に減少
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来構造を説明する斜視図、第２図および第３
図は本発明のそれぞれ異なった実施例を説明する磁性ヨ
ークの平面図である。 １０・・・磁性ヨーク　１１・・“磁気ギＡ′ツブ？１
．．７ １２・・・直線部　１３・・・円弧状部１４・・・磁極
部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）２）ラック型の薄膜磁気ヘッドにおいて、隣接し
   て左右対称な状態で配置された各磁性ヨーク間の距離が
   磁気ギャップ部から離れるに従い大きくなると共に、磁
   極部から膨出した状態で配置したことを特徴とする薄膜
   磁気ヘッド。
2. （２）磁性ヨークは、その対称軸側の側縁において、磁
   気ギャップ側から所定距離にわたって直線部を有し、こ
   の直線部から連続した状態で円孤状部を有し、この円弧
   状部が磁気ギャップから離れるに従って互いに遠ざかる
   ように配置したことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の薄膜磁気ヘッド。
3. （３）円弧状部の円の中心が磁極部の基部と、磁性ヨー
   クの磁気ギャップと反対側の端部との間の距離のほぼ中
   央部に位置するように構成したことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の薄膜磁気ヘッド。