JPS6044228B2 - 走行中におけるエレベ−タの地震時管制運転方法 - Google Patents

走行中におけるエレベ−タの地震時管制運転方法

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JPS6044228B2
JPS6044228B2 JP55099914A JP9991480A JPS6044228B2 JP S6044228 B2 JPS6044228 B2 JP S6044228B2 JP 55099914 A JP55099914 A JP 55099914A JP 9991480 A JP9991480 A JP 9991480A JP S6044228 B2 JPS6044228 B2 JP S6044228B2
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JP
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floor
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earthquake
intermediate floor
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博康 小川
俊彦 奈良
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエレベータ、特に高層建屋内に設置され、か
つ走行中のエレベータの地震時における管制運転方法に
関するものである。
最近、高層建屋の防災上の問題が注目されており、高
層建屋内の縦の交通機関として重要な役割をになつてい
るエレベータの非常時における管理が重要な問題となつ
ている。
特に大地震の発生が予想されている昨今、高層建屋内に
設置されているエレベータは、地震時の建屋の挙動に関
連して複雑な影響を受け、人的な被害につながることも
考えられる。このため地震時において、特に走行中のエ
レベータを管制運転することが必要となつてくる。 一
般に、地農時おけるエレベータの管制運転は、エレベー
タが設置される建屋の適当な場所に地震計を設置し、そ
の地震計の検出レベル以上の地震に対してエレベータを
すみやかに停止させるか、最寄り階に停止させるかの運
転方式をとり、乗客をエレベータの乗かご外に避難させ
るようにしている。
ところでエレベータは通常200Ga1以上の地震に対
する耐震性を有するが、地震計の検出レベルを高くする
と、高速走行時に地震が発生した場合にエレベータは地
震計の検出レベルに達するまで走行を続けるので乗客に
恐怖感を与え、また検出レベルに達し地震計が作動して
停止運転に入つても慣性のために停止するまて数秒〜1
0数秒を要し、この減速運転中にエレベータが被害を受
ける場合も考えられる。
そこで、通常のエレベータ用地震計の検出レベルは、震
度階4(25〜80Ga1)程度を検出して作動するよ
うに設定されている。
しかしながら、地震が一定の検出レベルに達してからエ
レベータの運転を停止させる上記管制運転方法には次の
ような欠点がある。
即ち、その地震が地震計の検出レベル程度の大きさのも
のであれば、地震計作動によりエレベータの運転を止め
、乗客を避難させることは可能であるが、その地震が最
初から検出レベルを越える遥かに大きいものの場合や、
最初は検出レベルより小さいが急激に検出レベルを越え
て大きくなるような地震の場合には、前述のように地震
計作動からエレベータ停止まで数秒から1轍秒かかるの
で、乗かごを正確な停止位置(階床)に停止できず階床
間に停止させたり、あるいは管制運転により停止する前
に乗かご又はつり合おもりとガイドレール間が固渋して
着床レベル以外の場所に機械的に停止することが考えら
れ、このような場合乗客は缶詰め状態となり、救出が困
難となる。本発明は上記の点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、走行中のエレベータを地震に対
して安全に運転させると共に、乗客を低階床側に避難さ
せることにある。
そして本発明は上記目的を達成するために、地震におけ
る初期微動に着眼したものである。
即ち、地震には初期微動が伴ない、この初期微動から一
定時間経過した後に大きな揺れ(本震)が到来するのが
常であり、本発明はこの初期微動を検出してエレベータ
をいちはやく停止し乗かこを安全な位置に休止させるよ
うにしたものであり、このエレベータ停止の前に乗かご
の走行位置を判別し、乗かごが建屋の中間階より上にあ
る時は乗かごを中間階に停止させ乗客を避難させて体止
し、また乗かごが中間階より下にある時に乗かごを最寄
り階に停止して乗客を避難させ、その後乗かごを中間階
に移動して休止させるようにしたのてある。要するに走
行中に初期微動を検出したならば、乗客を中間階以下に
避難させた後、乗かごを建屋の中間階に休止させるよう
にしたのてある。以下本発明の一実施例を第1図につい
て説明す・る。エレベータが平常運転(客を乗せて走行
状態にある時)を行つている時地震が発生すると、建屋
に設置した地震計が上下動(又は水平動)の初期微動を
検出して作動する。この地震計の作動により乗かごの現
在位置が建屋の中間階より上にあるか下にあるかを判別
する。次に、乗かごが建屋の中間階よりも上にあると判
別された時には、乗かご内に文字表示あるいはアナウン
ス表示によつて中間階に停止する旨の表示を行い、中間
階に着床させ、同時に乗かご外に避難するように案内す
る。乗客避難の後は、乗かごの扉を閉じて運転を休止す
る。ところで、乗かごが中間階より上にあると云つても
、その乗かごが中間階へ向つて走行中の場合、中間階か
ら離れて走行中の場合があるが、いずれの場合でも乗か
ごを中間階に移動させて停止させるようにするのてある
。一方、建屋の中間階より下に乗かごがあると判別され
た時は、乗かごを最寄り階に停止する旨の表示を行い、
最寄り階に着床させ、同時に乗客に乗かご外に避難する
ように案内する。
乗かごが中間層より下にある状態でも乗かごが中間階へ
向つて走行中の場合、中間階から離れて走行中の場合が
あるが、いずれの場合でも乗かごを最寄り階に止めて乗
客を乗かこ外に避難させるのである。乗客避難の後は、
乗かごを中間階へ移動して休止させる。尚、乗客を避難
させるのに時間が費やされて中間階へ乗かごを移動中に
本震が到来した場合には、乗かご及びつり合おもりの走
行可能震度の範囲内で中間階側へできるだけ移動させて
休止させる。この場合乗客がいないので必ずしも正確な
着床位置に停止しなくてもよい。以上のように、初期微
動を検出してエレベータを停止させ乗客を避難させてか
ら、乗かこを中間階に休止させるようにしたので、本震
を検出してからエレベータを停止し、乗客を避難させる
場合に比べ、走行中における本震到来による乗客の恐怖
感を回避することができると共に、階床以外への停止に
伴なう乗客の缶詰めや二次災害も起りうる厄介で危険な
救出作業もなくなる。
また、前記乗客の避難は、中間階より上では乗かごを下
方の中間階まて移動させてから避難させ、中間階より下
では無理して中間階へ移動させずに乗客を最寄り階に降
ろすようにしたので、乗かご内の乗客をすべて中間階以
下に避難させることができ、また乗客も地震時上階へ走
行して降ろされるよりは、−下階へ走行して降ろされた
ほうが精神的負担は少なくなるので、避難時の混乱は少
なくなる。ところで、地震時におけるエレベータと建屋
の挙動を検討してみると、第2図に示すようになる。一
般に、建屋1の上層階の地震応答加速度は、地動に相当
する下層階の加速度に対してかなり大きく、このためエ
レベータの実際の被害も最上階付近に位置したつり合お
もり2の脱レール(つり合おもりがガイドレールから外
れる現象)が圧倒的に多い。普通、エレベータは、第2
図の−ように休止時には乗かご3が1階に位置し、つり
合おもり2が最上階に位置しており、走行中に中間階で
脱レールする事例はほとんどない。このことから、乗か
ご3が上層階または下層階に向つて走行中に、初期微動
を検出して地震計が作動し、これにより乗かご3または
つり合おもり2を上層階に停止し休止させておくと、本
震到来により上層階に休止の乗かご3またはつり合おも
り2が脱レールする。このため、人的被害は避けられる
ものの、エレベータの復1E1tこ多大な労力と時間を
費やすことになる。この点本発明実施例は、乗かごを建
屋の中間階で休止するようにしたので乗かご及びつり合
おもりの脱レールの被害を少なくすることができる。
ただ、乗かごを中間階に休止させた時、つり合おもりが
乗かごに隣接して同じ階床レベルに位置するような場合
には、仮に乗かごあるいはつり合おもりの一方側が脱レ
ールした場合に、他方側に激突して破損することも考え
られるので、このような楊合には乗かごの休止レベルと
つり合おもりの休止レベルを異なるようにしたほうが望
ましい。このほか、第2図のように地震が発生すると、
建屋1はその固有周期で矢印方向に揺れ、その結果乗か
こ3とつり合おもり2を連結する巻上げローブ4及びつ
り合ローブ(あるいはチェーン)5が破線で示すように
横揺れする。この横揺れは乗かご3が最下階(この時つ
り合おもり2は最上階)または最下階(この時つり合お
もり2は最下階)にあるときに、各ローブ4,5の支点
間距離が最長となるため建屋1とローブ4,5の固有振
動数が接近して共振状態となり、かつ建屋1の変位の影
響を大きく受けるために最大となる。このためローブ4
,5が昇降路壁面に叩かれて異常音を発生したり、昇降
路内機器に引掛つたりする。しかし本発明実施例によれ
ば、第3図に示すように本震が到来する時には乗かご3
及びつり合おもり2が中間階に休止しているので、各ロ
ーブ4,5の支点間距離は各ローブ全長のほぼ1ノ2と
なつており、建屋1の揺れによる共振を避け、かつ建屋
1の変位の影響も小さくなる、その結果、各ローブ4,
5の横揺れは第3図破線のように小さくなり、前述のよ
うな異常音の発生及びローブの引掛りが防止できる。以
上のようにして、乗かごを中間階に停止させて一定時間
休止させるのであるが、一定時間休止させた後本震を検
出しない場合には第1図に示すように、エレベータは被
害を受けていないので点検する必要はなく、自動的に平
常運転に復帰させ基準階例えば1階に移動させる。
これに対し、休止中に本震を検出した場合には、さらに
一定時間継続して休止させるようにし、本震が止んだこ
とを検出したなら平常運転に復帰させる。
ただこの場合、地震の大きさによつlて、そのまま自動
復帰させてもよいうものや、エレベータ装置全体を点検
あるいは補修して復帰させなければならないものである
。このために、本震の検出レベルに応じて色々の復帰が
行えるようにしておけば、いたずらにエレベータの運転
を長・時間に亘つて休止させておくようなことはなくな
る。尚、本発明において中間階とは、全階数の112と
なる階床のみを指すのではなく、ほぼ112となる階床
をも含む。
2 以上説明したように本発明は、走行中において地震
が発生し初期微動を検出した時、乗かごが建屋の中間階
より上にある場合には乗かごを中間階に移動させて乗客
を避難させて休止させ、乗かごが中間階より下にある場
合には最寄り階に停止させて乗客を避難させてから中間
階に乗かごを移動させて休止させる管制運転方法とした
ので、大きさの予測のつかない本震を検出してからエレ
ベータの運転を停止させる管制運転方法に比べて、乗客
の低階床側への安全なる避難とエレベータの保護を十分
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による地震時管制運転方法の実施例を示
すフローチャート、第2図は建屋の地震応答加速度を示
す説明図、第3図は本発明実施例による管制運転により
休止中のエレベータを示す縦断概略図である。 1・・・・・・建屋、2・・・・・つり合おもり、3・
・・・・・乗かご、4・・・・・・巻上げローブ、5・
・・・・つり合ローブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 走行中に地震が発生した時それを検出してエレベー
    タの運転を制御するようにした管制運転方法において、
    地震における初期微動を検出したなら、乗かごが建屋の
    中間階より上あるいは下にあるかを判断し、乗かごが中
    間階より上にある場合には乗かごを中間階に移動して休
    止させ、乗かごが中間階より下にある場合には乗かごを
    最寄り階に停止させた後中間階へ移動して休止させるよ
    うにしたことを特徴とする走行中におけるエレベータの
    地震時管制運転方法。 2 走行中に地震が発生した時それを検出しエレベータ
    の運転を制御するようにした管制運転方法において、地
    震における初期微動を検出したなら、乗かごが建屋の中
    間階より上あるいは下にあるかを判断し、乗かごが中間
    階より上にある場合には乗かごを中間階に移動して休止
    させ、乗かごが中間階より下にある場合には乗かごを最
    寄り階に停止させた後中間階へ移動して休止させるよう
    にし、かつ一定時間休止中に本震を検出した場合休止を
    継続させ、本震を検出しない場合平常運転復帰を行うよ
    うにしたことを特徴とする走行中におけるエレベータの
    地震時管制運転方法。 3 走行中に地震が発生した時それを検出してエレベー
    タの運転を制御するようにした管制運転方法において、
    地震における初期微動を検出したなら、乗かごが建屋の
    中間階より上あるいは下にあるか判断し、乗かごが上に
    ある場合には乗かごを中間階に移動して休止させ、乗か
    ごが下にある場合には乗かごを最寄り階に停止させた後
    中間階へ移動して休止させると共に、つり合おもりの停
    止位置と乗かごの休止階床とは異なるようにしたことを
    特徴とする走行中におけるエレベータの地震時管制運転
    方法。
JP55099914A 1980-07-23 1980-07-23 走行中におけるエレベ−タの地震時管制運転方法 Expired JPS6044228B2 (ja)

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JPS62297298A (ja) * 1986-06-16 1987-12-24 Kobe Steel Ltd ダイヤモンドの気相合成法
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