JPS6044148B2 - 複合フイルム - Google Patents

複合フイルム

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JPS6044148B2
JPS6044148B2 JP15958780A JP15958780A JPS6044148B2 JP S6044148 B2 JPS6044148 B2 JP S6044148B2 JP 15958780 A JP15958780 A JP 15958780A JP 15958780 A JP15958780 A JP 15958780A JP S6044148 B2 JPS6044148 B2 JP S6044148B2
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colloid
film
drip
acid
glycol
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JP15958780A
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智幸 南
重己 関
健 西岡
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチックフィルムの少なくとも片面に特
殊のコポリエステルエーテルからなる葛湯性、防滴樹脂
層を設けてなる結露防止用の複合フィルムに関するもの
である。
近年、野菜、果物、草花の促成裁培が広く行なわれるよ
うになり、農業ハウスの普及は著しい。
これらの農業ハウスは一般的に鉄、アルミニウ。ム、木
材、竹などを骨組とし、光線透過率のよいガラス、プラ
スチック板、プラスチックフィルムなどで覆つたもので
ある。口付としては、ポリエチレンフィルムまたはポリ
塩化ビニルフィルムなどのプラスチツクフイルンムが、
軽く安価で施工が容易なことから一般によく使用されて
いるが、次の欠点があつた。
A フィルム面に水滴が付着して光線の透過率が低下く
る。
B 長期にわたり防滴効果が持続性がない。
C 経口変化で表面が曇つてきて、いわゆる白化現象を
起こす。D 巻取作業性などの葛湯性が不足である。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を理解せしめ、特
に長期の屋外曝露時に白化現象を起こさなく防滴効果の
すぐれたフィルムを提供するものである。・ 本発明は
上記目的を達成するため次の構成、すなわち、プラスチ
ックフィルムの少なくとも片面に酸化物コロイド、水酸
化物コロイド、炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドあるい
は金属コロイドを含有し、かつ、全ジカルボン酸成分の
うち、60モル%以上が芳香族ジカルボン酸、7〜40
モル%がエステル形成性スルホン酸アルカリ金属塩化合
物であり、全グリコール成分のうち、4腫量%以上が脂
肪族または脂環族グリコール、1〜6腫量%がジエチレ
ングリコールあるいはトリエチレングリコールであるコ
ポリエステルエーテル樹脂層を設けてなる複合フィルム
を特徴とするものである。
本発明の基材となるプラスチックフィルムとは、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポ
リスルホンなどからなるフィルムが適用できるが、機械
特性の面からプラスチックフィルムが好ましい。
特に繰返し単位の85モル%以上がエレンテレフタレー
ト単位であるポリエステルの2軸延伸フィルムがより好
ましく適用される。さらに基材となるプラスチックフィ
ルムより優れた耐候性を有する層を積層した複合フィル
ムや、表面処理をして、耐候性能を向上させた複合フィ
ルムも好ましく使用される。例えば裏面に防滴樹脂層を
設けてなるポリエステル2軸延伸フィルムの表面にポリ
カーボネート、ポリスルホン、ポリエチレンー2,6−
ナフタレート、テレフタル酸あるいはイソフタル酸と全
芳香族ジヒドロキシ化合物からなる縮合ポリマー、フッ
素含有ポリマなどのフィルムを積層したもの、あるいは
表面を不飽和フッ素化合物や無機化合物などにより表面
処理し、耐候性能を向上させた複合フィルムが好ましく
使用される。本発明の樹脂層となるコポリエステルエー
テルの芳香族ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸
、イソフタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタ
ル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、1,2
−ビス(フェノキシ)エタンーP,P″−ジカルボン酸
およびそれらのエステル形成性誘導体などが用いられ、
また非芳香族ジカルボン酸成分としては、蓚酸、マロン
酸、コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、セバシン酸
、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸およびそれらのエステル形成性
誘導体などが用いられる。
ポリエステルセグメントを構成するジカルボン酸成分は
少なくとも60モル%が芳香族ジカルボン酸および/ま
たはそのエステル形成性誘導体であることが必要で芳香
族ジカルボン酸成分が60モル%未満の場合にはコポリ
エステルエーテルのポリエステルフィルムに対する接着
性が低下すると共に防滴効果が低下するので好ましくな
い。
本発明の樹脂層を構成するエステル形成性スルホン酸ア
ルカリ金属塩化物としては、スルホテレフタル酸、5−
スルホテイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スル
ホナフタレンー2,7−ジカルボン酸、スルホーpーキ
シリングリコール、2−スルホー1,4−ビス(ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼンなどのアルカリ金属塩(スルホ
ン酸のアルカリ金属塩)およびこれらのエステル形成性
誘導体があげられ、5−スルホイソフタル酸、スルホテ
レフタル酸のナトリウムおよびこれらのエステル形成性
誘導体がより好ましく使用される。
これらのエステル形成性スルホン酸アルカリ金属塩化合
物の添加量は全ジカルボン酸成分に対して7〜40モル
%であり、好ましくは10〜20モル%である。
7モル未満では防滴効果がなく、実用的でなく、40モ
ル%を越すと防滴効果の持続性が低下し、かつ溶融粘度
が飛躍的に増大するため溶融重合法で所望の高重合度コ
ポリエステルエールを得ることが困難である。
添加量が10〜20モル%のとき最もすぐれた初期防滴
性、防滴耐久性がより得られる。本発明に用いられるグ
リコール成分としては、脂肪族または脂環族グリコール
、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,4ーシクロヘキサ
ンジメタノールなどが好ましいが、さらにグリコール成
分にジエチレングリコールあるいはトリエチレングリコ
ールを1〜6睡量%、好ましくは2〜18重量%共重合
させることが必要である。
場合によつてはジエチレングリコールとトリエチレング
リコールを併用してもかまわない。
ジエチレングリコールあるいはトリエチレングリコール
の共重合成分量が1重量%未満の場合はコポリエステル
エーテルの水溶化や塗布の均一化が困難になる。一方ジ
エチレングリコールあるいはトリエチレングリコールの
共重合成分量が6鍾量%を越える場合は塗布後の被覆膜
がブロッキングあるノいは白化してしまいい好ましくな
い。共重合成分量が2〜1鍾量%のとき最も優れた防滴
効果と塗布性が得られる。また本発明においては、前記
コポリエステルエーテルに酸化物コロイド、水酸化物コ
ロイド、炭7酸塩コロイド、硫酸塩コロイドあるいは金
属コロイドを添加することにより複合フィルムのブロッ
キング性を防止できるとともに、農業ハウス展張直後の
防滴性をざらに向上せしめ、かつその防滴性を極めて長
期間保持せしめることができる。
こフのコロイドの添加量は固形分として、好ましくは1
〜5呼量%、より好ましくは5〜4鍾量%が特性向上の
面で適しており、1重量%、より好ましくは5重量%未
満では防滴性の持続効果が充分でなく、また5鍾量%、
より好ましくは4呼量%を超えた値ではフィルムが白濁
化し光線透過率が低下する。本発明でいうコロイドとは
、共立出版社化学大辞典に定義されており、粒子1個中
に103〜1CP個の原子を含むものである。
元素により金属コロイド、あるいは酸化物コロイド、あ
るいは水酸化物コロイドとして得られるが、白化防止の
ために可視光線の波長より微細なコロイドが好ましい。
金属コロイドとしては金、パラジウム、白金、銀、イオ
ウなどが好ましく使用され、酸化物コロイド、水酸化物
コロイド、炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドとしては、
亜鉛、マグネシウム、ケイ線、カルシウム、アルミニウ
ム、ストロンチウム、バリウム、ジルコニウム、チタン
、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、スズなどの酸化
物コロイド、水酸化物コロイド、炭酸塩コロイド、硫酸
塩コロイドが好ましく使用される。例えば四ハロゲン化
ケイ素を水中に加えるか、ケイ酸アルカリの水溶液に徐
々に濃塩酸を加えるなどの操作により得られるケイ酸コ
ロイドがより好ましく使用される。本発明のコポリエス
テルエーテルを積層してなる代表例てある2軸延伸ポリ
エステルフィルムは1基本となるポリエステル無延伸フ
ィルムに所定量の前記したコポリエステルエーテル水溶
液,を塗布し、遂次あるいは同時に2軸延伸する方法、
2基本となるポリエステル無延伸フィルムをあらかじめ
一方に延伸しておき、これに所定量の前記ブロックポリ
エステルエーテルをホットメルト、エクストルジヨン塗
布するかまたは水溶液て塗布した後、1軸延伸方向と直
角方向に延伸する方法、3基本となるポリエステル2軸
延伸フィルムに所定量の前記ブロックポリエステルエー
テルをこホットメルト、エクストルジヨン塗布するかま
たは水溶液で塗布した後乾燥する方法、4基本となるポ
リエステル2軸延伸フィルムを農業ハウスに展張作業の
前あるいは後に上記コポリエステルエーテルを散布する
方法 クなどで得られる。
なおコポリエステルエーテルの合成には、ポリエチレン
テレフタレートなどを合成する方法をそのまま適用でき
、列えば、1所定量のジカルボン酸ジメチルエステルと
グリコールを通常のエステル交換触媒の存在下で140
〜240℃に加熱し、生成するメタノールを留去しなが
らエステル交換反応を行なわせ、次いで通常の重合触媒
およびリン化合物などの青色防止を添加してから200
〜290℃、0.01〜50鵡Hglの高真空下でエチ
レングリコールを留去させ重縮合する方法。
2ジカルボン酸およびグリコールを直接150〜270
′Cで常圧あるいは加圧下に反映させ、生成する水を留
去しつつエステル化し、次いでジエチレングリコールあ
るいはトリエチレングリコールなどを添加して重縮合す
る方法によつて得られる。
触媒としては従来公知のエステル交換触媒たとえばMg
,Mn,CO.Ca,Zn,Sn,Tiなどの化合物の
1種または1種以上を併用でき、重合触媒としてはたと
えばSb,Ge,Tiなどの化合物の1種または1種以
上を併用できる。
また本発明のコポリエステルエーテル防滴樹脂層の中に
は、必要に応じて顔料,染料,酸化防止剤、紫外線吸収
剤などを添加してもよい。
本発明の効果をとりまとめると、次の通りである。
1フィルム表面の水滴付着を防止でき、入射光線の透過
を防げない。
2長期間にわたり防滴効果を持続し得る。
3フィルムの透明性がよく、表面のブロッキング性もあ
く、経日後も透明性の低下、防滴樹脂層の脱落、白化も
ない。
4防滴剤の塗布が優れ、均一な樹脂層を形成できる。
5巻き取りなどの作業性が良好である。
本発明のフィルムは農業ハウス以外に、ソーラーコレク
ター、光選択膜、交通標識、青果物、肉類の包装材料、
魚肉類、アイスクリームなどの冷凍庫の被覆材料、自動
車、家屋の内装材その他広範囲な用途に使用される。
以下に実施例をあげて、さらに詳細に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものでない。
なお実施例中の部は重量部を示している。
また評価基準は下記に基づいて判定した。(1)熱水溶
解性;80〜90℃の熱水に1時間溶解させた時の状態
(2)塗布性;ポリエチレンテレフタレート1軸延伸フ
ィルムへ各種コポリエステルエーテルの水溶液をグラビ
アロールにて塗布した時の状態。
(3)易滑性;ASTMD−1894−63により静摩
擦係数〔μ6〕を測定。(4)防滴性;小型ハウス(床
部に5CrItの高さの水を貯水)の屋根部に水平面か
ら30度の角度にフィルムを設置し、40゜Cに保温し
た時の初期の防滴性、30日経日後の防滴性を示す。
(5)白可;(4)の防滴性試験前及び後の白化程度を
判定。
(6)判定基準の表示; 実施例1 テレフタル酸ジメチル165部、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸ジメチル44.5部、エチレングリコール
124部、酢酸マンガン4水塩0.106部、酢酸カル
シウム2水塩0.07部を混合し、140〜220でメ
タノールを留去せしめ、エステル交換反応を行なつた後
、リン酸トリメチル0.的部、ジエチレングリコール7
2部、三酸化アンチモン0.06部を加え、240℃か
ら280゜Cまで1時間3紛かけ昇温すると共に圧力を
常圧から徐々に0.57rr!ItHgまで下げ、生成
するエチレングリコールを系外に除去し、さらに40分
間この状態を保ち反応させ、〔μ)=0.57のポリマ
を特た。
生成したポリエステルエーテルの共重合成分を分析した
ところ、全ジオール成分中、ジエチレングリコール成分
は反応中の副生成分を含め1踵量%、全ジカルボン酸成
分中の5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分は14モ
ル%含有されていた。
得られたコポリエステルエーテルは85℃熱水中で溶解
され、5重量%水溶液にした。これに濃度20%のコロ
イダルシリカ水溶液を添加し、固形物の組成化として、
コポリエステルエーテル7鍾量%、コロイダルシリカ3
唾量%とした。一方、ポリエチレンテレフタレートを2
90℃で溶融押出し、静電印加された20′Cのキャス
トドラム上にキャストし、無延伸シートとし、無延伸シ
ートとした後、ロール延伸で長手方向に3.3倍延伸し
た。
この一軸延伸フィルムに該防滴剤水溶液を塗布した後、
95℃で幅方向に3.5℃倍延伸し、やや弛緩しつつ2
10℃で熱処理して、防滴層0.3μを積層されたポリ
エチレンテレフタレートをベースとする100μの複合
フィルムを得た。得られた複合フィルム防滴層を内側と
して農業用ハウスを作成したところ、曇りは全たくなく
、12ケ月後も極めて優れた防滴効果を保持し、かつ透
明性も保持していることがわかつた。
゛実施例2 実施例1の方法で得られたポリエチレンテレフタレート
1軸延伸フィルムに第1表のコポリエステルエーテル5
重量%および各種コロイド化合物を含む水溶液を塗布し
、常法で幅方向に3ゐ倍延・伸した後、熱処理し、塗布
厚さ0.3ミクロンの被覆2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 プラスチックフィルムの少なくとも片面に、酸化物
    コロイド、水酸化物コロイド、炭酸塩コロイド、硫酸塩
    コロイドあるいは金属コロイドを含有し、かつ、全ジカ
    ルボン酸成分のうち、60モル%以上が芳香族ジカルボ
    ン酸、7〜40モル%がエステル形成性スルホン酸アル
    カリ金属塩化合物であり、全グリコール成分のうち、4
    0重量%以上が脂肪族または脂環族グリコール、1〜6
    0重量%がジエチレングリコールあるいはトリエチレン
    グリコールであるコポリエステルエーテル樹脂層を設け
    てなる複合フィルム。
JP15958780A 1980-11-14 1980-11-14 複合フイルム Expired JPS6044148B2 (ja)

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