JPS6043303B2 - プラスチツク積層体 - Google Patents

プラスチツク積層体

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JPS6043303B2
JPS6043303B2 JP15414078A JP15414078A JPS6043303B2 JP S6043303 B2 JPS6043303 B2 JP S6043303B2 JP 15414078 A JP15414078 A JP 15414078A JP 15414078 A JP15414078 A JP 15414078A JP S6043303 B2 JPS6043303 B2 JP S6043303B2
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acid
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coating
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英樹 山岸
章志 小林
勝次 中原
研司 畑田
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は表面硬度、耐摩耗性、耐スクラツチ性、可撓
性、透明性にすぐれ、かつ帯電防止性が著しくすぐれた
積層体を提供するものである。
プラスチック成形品は軽量、耐衝撃性、透明性、加工
性などのすぐれた特徴を有するため、特に従来ガラスが
用いられてきた分野において多量に使用されるようにな
つた。 しカルながら、プラスチック成形品は一般に硬
度が不十分で表面に傷がつき易く、かつ帯電して−埃を
吸着するといつた重大な欠点を有し、無機ガラスに比べ
実用上不満足であり、これらの欠点の改善が強く望まれ
ている。
表面硬度の改善に関しては、高硬度物質を被覆する方
法が数多く提案されており、そのうちのい。
くつかは種々の欠点はあるにしても硬度のみに関しては
かなり満足すべきものである。例えば3官能性あるいは
4官能性シランの加水分解縮合物を主体とする組成物と
か、多官能(メタ)アクリレートを主体とする組成物な
ど、硬度化塗膜(被膜)は脆弱であるなどの欠点はある
が、表面硬度はかなり良好である。 しカルこれらの高
硬度化塗膜は、すべて高い電気抵抗値を有するためにき
わめて帯電し易く、そのため製品は塵埃を吸着して汚れ
易いとか、電気計器のカバー等に使用する場合計器の指
示を狂わせるなどの欠点があり、これらの改善が強く望
まれていた。
一般に合成樹脂に帯電防止性を付与するには、帯電防
止剤を樹脂中に混入したり共重合する方法が用いられる
が、かかる方法によつて高硬度塗料に帯電防止性を付与
しようとしても効果がほとんどあられれなかつたり、あ
るいは帯電防止効果は一応あられれても硬度が著しく低
下したりあるいは帯電防止効果の耐久性が不良である等
の問題があり満足すべき結果は得難い。
また高硬度化塗膜の下に下塗り層として帯電防止性を
有する層(塗膜)を設ける試み、例えば、第四級アンモ
ニウム塩重合物の層を設ける試みも検討されているが、
かかる樹脂は親水性樹脂であるため、一般的に非親水性
である基材および高硬度膜との接着性が極めて悪く、単
体では使用できない。
接着性の改良のため、非導電性の樹脂との共重合あるい
は混合による改良が試みられているが、かかる方法は下
塗り層の導電性を低下させ、ひいては積層体として帯電
防止性を有しないという重大な問題を引きおこし、さら
に塗膜形成のために長時間を要するなどの欠点があつた
。本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消せしめ、
基材、下塗り層および上塗り層の各層(各塗膜)相互間
の接着性を高め、かつ耐摩耗性、帯電防止性の優れたプ
ラスチック積層体を提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、本発明の構成は有機,高分子
固体からなる基材の面上に、ビニ−ルピロリドンーアク
リル酸系エステル共重合物と第四級アンモニウム塩重合
物とを含む樹脂組成物からなり、かつ該組成物中に含ま
れるビニ−ルピロリドンーアクリル酸系エステル共重合
物の量が10〜60重量%の範囲内にある組成物の層を
設け、該層の上にケイ素化合物またはメラミン組成物か
らなる層を設けたプラスチック積層体を特徴とするもの
である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の基材を構成する好ましい有機高分子は、各種の
プラスチック成形品が使用でき、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポ
リエステル重合体、ポリプロピレン、ポリエチレンなど
のポリオルフイン、セルローズエステルなどのセルロー
ズ誘導体、高分子主鎖に五員環イミド結合を有するポリ
イミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート重合体、ポリメチル
メタクリレート、アクリル酸エステル共重合体、メタク
リル酸エステル共重合体、アクリロニトリル−スチレン
共重合体、ポリ塩化ビニル、マレイン酸またはイタコン
酸との共重合体で金属イオンにより架橋した有機金属高
分子などがあげられるが、必ずしもこれらに限定されな
い。
基材の形状としては、シート状、フィルム状、管状、塊
状、棒状等のいずれであつてもよい。なお、フィルム状
の場合には未延伸状態のままでも使用可能であるが、延
伸加工、特に2軸延伸加工することにより、機械的性質
、熱的性質、光学的性質、寸法安定性が向上し好ましい
。なかでもポリエステルフィルムが好ましく用いられる
。これら有機高分子基材は、必要に応じて接着性を向上
させるために表面処理、例えばコロナ放電処理、不活性
ガスあるいは不燃性ガス中でのコロナ放電処理、グロー
放電処理、火炎処理、逆スパッタリング処理、電荷を負
荷した火炎による処理、エッチング処理、粗面化処理、
などを行なつたり、表面改質層を設けることができる。
本発明の下塗り層として用いられるビニ−ルピロリドン
ーアクリル酸系エステル共重合物と、第四級アンモニウ
ム塩重合物とを含む樹脂組成物は導電性を有するもので
ある。
そして、上記の第四級アンモニウム塩重合物とは、繰返
し単位鎖中に少くとも1個の第四級アンモニウム塩を有
する導電性高分子で、例としてあげれば、ポリ(2−ヒ
ドロキシ3−メタクリロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ3−メタク
リロキシプロピルトリエチルアンモニウムクロライド)
、ポリ(2−ヒドロキシ2ーアクリロキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキ
シ3ーアクリロキシプロピルトリエチルアンモニウムク
ロライド)、ポリ(2−メタクリロキシエチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−メタクリロキ
シエチルトリエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(
2ーアクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド)、ポリ(2ーアクリロキシエチルトリエチルアン
モニウムクロライド)、ポリ(ビニルベンジルトリメチ
ルアンモニウムクロライド)、ポリ(ビニルベンジルト
リエチルアンモニウムクロライド)、ポリ(4−ビニノ
ルNメチルピリジニウムクロライド)、NNジメチル置
換3,5−メチルピペリジニウムクロライド樹脂、ポリ
(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド)、ポリ(ジ
エチルジアリルアンモニウムクロリド)、ポリエチレン
イミンハイドロクロライードなどがあるが、その他公知
の各種の第四級アンモニウム塩を有する導電性高分子が
使用できる。特にポリ(2−ヒドロキシ3−メタクリロ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポ
リ(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシプロピフルトリ
エチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−ヒドロキ
シ3−メタクリロキシプロピルトリエチルアンモニウム
クロライド)、ポリ(2−ヒドロキシ3ーアクリロキシ
プロピルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(
2−ヒドロキシ3ーアクリロキシプロピルトリエチルア
ンモニウムクロライド)、ポリ(2−メタクリロキシエ
チルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリ(2−
メタクリロキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド入ポリ(2ーアクリロキシエチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド)、ポリ(2ーアクリロキシエチルトリ
エチルアンモニウムクロライド)は、本発明の組成物中
の他の樹脂と相溶性がよく好ましい導電性高分子である
。これらの第四級アンモニウム塩重合物は、ビニ−ルピ
ロリドンーアクリル酸系エステル共重合物と混合され、
導電性樹脂組成物となる。ここでいうアクリル酸系エス
テルとは、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルをさすもので、低級脂肪族の1価または2価のアル
コールのエステルであつて、好ましくは炭素数1〜4の
脂肪族の該アルコールであり、例えば、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート
、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルメタクリレート、プロピルメタクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートなどが挙げられる。ビニ−
ルピロリドンーアクリル酸系エステル共重合物とは、ア
クリル酸系エステルモノマの1種または2種以上のモノ
マとビニールピロリドンを通常ラジカル重合法により共
重合したものである。メチルメタアクリレートはビニー
ルピロリドンと容易に共重合物を形成し、また基材およ
び高硬度化塗膜との接着を著しく向上させる点で最も好
ましい共重合モノマーで。ある。ビニ−ルピロリドンー
アクリル酸系エステル共重合物中のアクリル酸系エステ
ルの含有率は10モル%以上から60モル%以下が好ま
しい。
10モル%未満では導電性樹脂組成物の基材および高硬
度化!塗膜に対する接着性の改善効果が得られず、また
60モル%をこえると第四級アンモニウムを溶解する水
、メチルアルコールなどの溶媒に溶けなくなり、かつ導
電性樹脂の有している導電性を低下させる。
より好ましい含有率は20モル%以上、45モ・ル%以
下である。第四級アンモニウム塩重合物とビニルピロリ
ドン−アクリル酸系エステル重合物は、水一メチルアル
コール混合溶媒あるいはメチルアルコールなどの溶媒に
溶解したのち、均一に混合され、次いで溶媒を除去すれ
ば本発明の導電性樹脂組成物を得る。導電性樹脂組成物
中のビニ−ルピロリドンーアクリル酸系エステル共重合
物の含有率は1鍾量%以上から6鍾量%以下が好ましい
。1鍾量%未満では導電性樹脂組成物の基材および高硬
度化塗膜に対する接着性の向上が得られず、6鍾量%を
こえると、第四級アンモニウム塩重合物の本来有してい
る導電性を低下させる。
より好ましい含ノ有率は15重量%以上、45重量%以
下である。導電性樹脂層上に他の樹脂を設ける場合、樹
脂によつては樹脂塗布時に樹脂の溶媒により該導電性樹
脂層をぼうじゆんあるいは溶解する事がある。これを防
ぐには導電性樹脂層の一部を架橋させておく事が好まし
い方法である。架橋させる方法は種々あり、特に限定さ
れるものではない。
例えば導電性樹脂層を150℃以上で加熱するとビニ−
ルピロリドンーアクリル酸系エステル共重合物の一部が
架橋し耐溶媒性を向上させる。また第四級アンモニウム
塩重合物としてポリ(2−ヒドロキシ3−メタクリロキ
シプロピルトリメチルアンモニウム)などのごとくヒド
ロキシ基を有する重合物を用いるか、あるいはビニ−ル
ピロリドンーアクリル酸系エステル共重合物としてヒド
ロキシエチルメタクリレートなどのヒドロキシ基を有す
るアクリル系エステルを共重合したもの、またはメタク
リル酸などの有機酸、N−メチロールアクリルアミドな
どのアクリルアミド誘導体などの単量体を少量共重合し
たものを用い、これらの官能基をメチロール化メラミン
、アルキルエーテル化メチロールメラミンなどの公知の
アミノブラスト樹脂で反応架橋させることにより耐溶媒
性を向上させることができる。なお、ビニ−ルピロリド
ンーアクリル酸系エステル共重合物と、第四級アンモニ
ウム塩重合物とからなる導電性樹脂組成物には、接着性
、導電性をそこねない程度の第3成分が含まれてもよい
。該導電性樹脂層の厚みは特に指定しないが、通常0.
1p〜5μ、好ましくは0.1μ〜2pの範囲がよい。
膜厚が厚くなるとブロッキング性を示したり、積層体表
面の表面硬度や耐摩耗性が低下し、また薄くなると接着
性、帯電防止性が悪くなり好ましくない。本発明の上塗
り層として用いられるケイ素化合物とは、(1)8分子
内にケイ素に直接炭素が結合した形 の有機基およびシ
ラノールおよび/または シロキサン基を含む1種また
は2種以上の 化合物、または8上記3の化合物と、4
−アルコキシケイ 素の加水分解物、エポキシ化合物、
および コロイド状シリカから選ばれる1種以上と の
化合物、と(2)硬化剤および/または硬化触媒 とからなる。
上記の(1)成分において、3分子内に有機基およびシ
ラノールおよび/またはシロキサン基を含む化合物とは
、一般式(但し、n=1〜3、R1はC1〜C4のアル
キル、アルコキシアルキル、アシルでありn個のR1は
同一でも異別でもよい。
R2はフェニル、C1〜C6のアルキルあるいはアリー
ル、R3はC。−ClOアルキレン(ここでC。とはR
3がない、すなわちSi−Xの形をとる)あるいはアル
キレンオキシドまたはポリアルキレンオキシド、Xはア
ルキル、ハロゲン、ビニル、フェニル、メタクリロキシ
、メルカプト、グリシドキシ、アミノなどを含む有機基
である。)で示される化合物の加水分解物である。具体
的な代表例としては、メチルトリアルコキシシラン、メ
チルトリアセトキシシラン、ビニルトリアルコキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリアルコキ
シアルコキシシラン、フェニルトリアルコキシシラン、
メタクリロキシプロピルトリアルコキシシラン、クロロ
プロピルトリアルコキシシラン、アルキルトリアルコキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラン、
N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリアルコ
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリアルコキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン
、γ−グリシドキシプロピルアルキルジアルコキシシラ
ン、ジアルキルジアルコキシシラン、ジフェニルジアル
コキシシラン、アルキルフェニルジアルコキシシラン、
N一β(アミノエチル)γ−アミノプロピルアルキルジ
アルコキシシランの加水分解物などをあげることができ
る。上記一般式において、Xがエポキシ基を含む有機基
であるときはn=2〜3、エポキシ基以外の有機基であ
るときはn=3であるケイ素化合物を少なくとも1種含
むことが好ましい。
また(1)成分8において4−アルコキシケイ素の加水
分解物としては、メチルシリケート、エチルシリケート
、イソプロピルシリケート、n−プロピルシリケート、
n−ブチルシリケート、Sec−ブチルシリケート、T
ertブチルシリケートなどの加水分解物があげられる
これらケイ素化合物の加水分解物は水または塩酸、硫酸
、リン酸などの酸性水溶性を添加攪拌することによつて
製造される。
加水分解に際してはアルコール、アルコキシアルコール
、酢酸などの有機カルボン酸などが生成してくるので無
溶媒で加水分解することが可能である。あるいは適当な
溶媒にケイ素化合物を混合したのち加水分解することも
てきる。2種以上の場合はそれぞれ加水分解して混合し
てもよいし、2種以上を混合したあと加水分解してもよ
い。
成分(1)8のうちエポキシ化合物としては、塗料、注
型用などに広く実用されているので、例え・ば過酸化法
で合成されるポリオレフィン系エポキシ樹脂、シクロペ
ンタジエンオキシドあるいはヘキサヒドロフタル酸とエ
ピクロルヒドリンから得られるポリグリシジルエステル
、ビスフェノールAやカテコール、レゾルシノールなど
の多価フエ)ノールあるいは(ポリ)エチレングリコー
ル、(ポリ)プロピレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ジグリセロール、ソルビトールなどの
多価アルコールとエピクロルヒ7ドリンから得られるポ
リグリシジルエーテル、脂環式エポキシ樹脂、エポキシ
化植物油、ノボラック型フェノール樹脂とエピクロルヒ
ドリンから得られるエポキシノボラック樹脂、フエノー
ルフタレインとエピクロルヒドリンから得られるエポキ
シ樹脂、さらにはグリシジルメタクリレートとメチルメ
タクリレートなどのアクリレート系モノマーあるいはス
チレンなどとの共重合体などがあげられる。
また成分(1)のうち、8のコロイド状シリカとしては
、粒子径5〜1001T1μのものが有効であり、無水
ケイ酸を水またはアルコール系溶媒、ジメチルホルムア
ミドなどに分散させたコロイド溶液から選ばれ、周知の
方法で製造され、市販されているものが使用できる。
次に(2)成分の硬化剤および/または硬化触媒として
は、例えば有機カルボン酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン
酸、炭酸およびチオシアン酸の各アルカリ金属塩、オク
チル酸およびナフテン酸の各金属塩、有機アミン塩、有
機スズ化合物、フッ化ホウ素コンプレックス、ホウフッ
化亜鉛、ホウフッ化スズ、水酸化テトラメチルアンモニ
ウム、水酸化テトラn−ブチルホスホニウム、第4アン
モニウムヒドロキシド、第4ホスホニウムヒドロキシド
、アルミニウムキレート化合物、各種エポキシ硬化剤な
どがあげられる。
これらの2種以上を混合して使用することも可能である
。支持体が可撓性基材からなるときは、上記(1)成分
3において有機基〔X〕の少なくとも1種がエポキシ基
を含む官能基であり、硬化剤としてアルミニウムキレー
ト化合物、例えばアセチルアセトンアルミニウム塩、ア
ルミニウムージアルコキシドーモノアルキルアセトアセ
テートなど、を用いると、耐カール性(平面性)が向上
でき特に好ましい実施形態となる。
また本発明に用いるメラミン組成物は、通常高硬度化膜
として使用されているものを含むが、特に好ましくは、
メチロール化メラミンあるいはアルキルエーテル化メチ
ロールメラミン10唾量部に対して、コロイド状シリカ
10〜4叩重量部、工5ポキシ化合物0〜25唾量部、
硬化触媒および/または硬化剤からなる組成物から選択
される。
メチロール化メラミンあるいはアルキルエーテル化メチ
ロールメラミンは、下記一般式で示されるメチロール化
メラミンあるいはメチロール化メーラミンのアルキルエ
ーテル化物である。また下記のものが構成単位となつた
縮合体でもよい。これらは単一物あるいは2種以上の混
合物として用いることができる。
ク(但し、R4,R5は−H,
−CH2OH,−CH2−0一)R3(R3はC1〜C
4のアルキル基)から選ばれた基。
それぞれのR4,R5は同一であつても、異なるもので
もよい。)コロイド状シリカおよびエポキシ化合物は、
前述した中から適宜選択される。
次に硬化触媒および/または硬化剤としては、例えば、
塩酸、リン酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、蓚酸、
マレイン酸、酢酸、硝酸などの無機酸や有機酸、あるい
はこれらの酸性物質の塩が好ましく用いられる。
このほか、有機カルボン酸金属塩、チオシアン酸金属塩
、アセチルアセトン金属キレート化合物、有機アミン塩
、有機スズ化合物なども使用可能である。上記メラミン
組成物は、新たに溶剤を使用しなくても使用できるが、
目的によつて溶剤を添加することが可能である。
本発明のケイ素化合物層またはメラミン組成物層には、
塗布時におけるフローおよび塗膜の平滑性を向上させる
目的で、界面活性剤を使用することが可能であり、必要
に応じて接着促進剤、PH調整剤、可塑剤、安定剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、増粘剤、消泡剤、着色
剤、充填剤などの添加物、さらには上記組成物の特性を
維持できる範囲て他の有機化合物、有機高分子化合物を
添加配合することも可能である。
塗膜を形成するための乾燥・硬化は主として加熱処理す
ることによつて行なわれ、加熱温度は50′C以上、好
ましくは100〜250℃の範囲である。また塗膜の厚
さは特に限定しないが、例えば0.5μ〜30μの範囲
が望ましい。薄いと耐摩耗性が十分でなく、また30μ
をこえると硬化時間が長くなつたり、平面性の低下クラ
ックの発生、帯電防止性の低下がみられるようになり好
ましくない。本発明の下塗り層および上塗り層の塗布手
段としては、刷毛塗り、浸漬塗り、ナイフ塗り、ロール
塗り、スプレー塗装、流し塗り、回転塗り(スピンナー
、ホエラーなど)等の通常行なわれている塗布方法が容
易に適用可能である。
以上のようにして得られる積層体は透明性が良く、硬度
、特に耐摩耗性、耐スクラッチ性にすぐれ、スチールウ
ールなどの硬い材料で摩擦してもほとんど傷がついたり
、剥離されることもなく、かつ帯電防止性が著しく良好
で持続性があり、プラスチック成形品の問題点であつた
加工時あるいは使用中における引つかき傷による外観、
光学特1性の低下、および帯電による塵埃の吸着などを
おこすことがないので、商品価値の著しく高い物品の製
造に応用可能である。
たとえば、ディスプレイ表示部、計器表示部などの表面
の保護フィルム、フィルム状タッチスイッチの表面材、
複写機の紙押え用天板、表面材や紙送り用ベルト材、オ
ーディオあるいはビデオ用磁気テープに接続されるリー
ダテープ、磁気テープ用カセットケースの内面に使用さ
れるスリップシート材などに応用できる。以下実施例に
ついて説明するが、これらの限定されるべきものではな
い。
なお例中の部数および%は特にことわりのない限り重量
による。実施例1〜5、比較例1〜4 2−ヒドロキシ3−メタクリロキシプロピルトリメチル
アンモニウムクロライドを常法のラジカル重合法により
重合し、第四級アンモニウム塩重合物を調整した。
ビニールピロリドンとメチルメタクリレートを常法のラ
ジカル重合法により重合し、メチルメタクリレートの含
有率が32モル%の共重合体を調整した。
該第四級アンモニウム塩重合物と該共重合体にN−メチ
ロール化メラミン10%と触媒を加え、水−メチルアル
コール溶液に溶解し、固形分5%の導電性樹脂塗料を作
つた。
該塗料を、コロナ放電処理した厚さ50pの2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製゜“
ルミラー゛)の片面に、乾燥後の膜厚が0.8μになる
ように塗布、乾燥したのち、この上にγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシランを0.01N塩酸水溶液で
加水分解して得られた加水分解物(固形分58%を含む
)10娼に、゜゜デイナコール゛EX−314(長瀬産
業(株)製エポキシ化合物)45部、メタノール分散コ
ロイド状シリカ(日産化学(株)製′6メタノールシリ
カゲル5′、固形分濃度30%)1(9)部、アセチル
アセトンアルミニウム塩10部、シリコーン系界面活性
剤0.32部、さらに溶剤としてイソプロピルアルコー
ル/n−ブチルアルコール/トルエンニ2/1/1混合
液2叩部を添加配合した塗料を、固形分塗布厚さが3μ
になるように塗布し、140℃で2分間乾燥、硬化して
、透明性および平面性の良好な積層体を得た。
比較サンプルとして、1(比較例1,2)上記第四級ア
ンモニウム塩重合物とポリビニールピロリドンを混合し
た導電性組成物、2(比較例3)2−ヒドロキシ3−メ
タクリロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ドにビニールピロリドンを49モル%共重合した導電性
組成物、3(比較例4)2−ヒドロキシ3−メタクリロ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドにメチ
ルメタクリレートを50モル%共重合した導電性組成物
、を下塗りして積層体を作つた。得られた積層体の性能
は表1のとおりであつた。
なお試験方法は次のとおりである。
(以下の実施例において同じ)1耐摩耗性 スチールウール#0000で摩擦し、傷のつきにくさを
調べる。
判定は次のように行なつた。A;強く摩擦しても傷がつ
かない。
B;かなり強く摩擦すると少し傷がつく。
C;弱い摩擦でも傷がつく。
】 全く塗布膜がないポリエチレンテレフタレートおよ
びポリメチルメタクリレートはCランクである。
2接着強さ 塗布面にセロハン粘着テープを強く貼りつけ、7180
セ方向に急激にはがし、塗膜の剥離の有無で判定する。
0;塗膜が全く剥離しない。Δ;塗膜の剥離面積が50
%未満。
×;塗膜の剥離面積が50%以上。
3帯電防止性 20′Cl65%RH雰囲気下に1満間以上放置した試
料の表面電気抵抗および半減期を測定した。
表面電気抵抗;ASTMD257に準じて、超絶縁計を
用いて測定する。半減期;スタテツクオネストムーター
法による。
試料を回転台にとりつけ回転させ、10kV印加した後
印加を停止し、オシロスコープに描かれた残留電圧の減
衰カーブから、印加電圧が1/2になるまでの時間を求
める。本発明て得られた積層体は、耐摩耗性、帯電防止
性、接着性を同時に満足することができた。比較例では
帯電防止性はすぐれているが、接着性に乏しく、スチー
ルウール摩耗で高硬度化膜が容易に剥離し実用に供する
ことはできなかつた。実施例62−ヒドロキシ3−メタ
クリロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド
(80モル%)と2−メタクリロキシエチルトリメチル
アンモニウムクロライド(20モル%)からなる第四級
アンモニウム塩重合物を常法のラジカル重合法により作
製した。
ビニールピロリドン(70モル%)、メチルメタクリレ
ート(20モル%)と2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート(10モル%)の共重合体を常法のラジカル重合法
により作製した。
該第四級アンモニウム塩重合物(55%)、該ビニ−ル
ピロリドンーアクリル酸系エステル共重合物(30%)
、N−メチロール化メラミン(18%)、および反応触
媒として塩化アンモニウムを、水一メチルアルコール溶
液に溶解し、固形分5%の導電性樹脂塗料を作つた。
該塗料を、コロナ放電処理した厚さ75μの2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの片面に、乾燥後の
膜厚が1.0pになるように塗布、乾燥したのち、この
上にメチロール化メラミン(三和ケミカル(株)製゛ニ
カラツグMWl2、70%溶液)143部に、メタノー
ル分散コロイド状シリカー(日産化学(株)製“゜メタ
ノールシリカゾル゛、30%溶液)333部、ジシクロ
ペンタジエンオキサイド脂環式エポキシ樹脂1(1)部
、硝酸亜鉛3部、さらにイソプロピルアルコール/n−
ブチルアルコール/トルエン混合溶剤424部を添加配
合した塗料を、固形分塗布厚さが3μになるように塗布
し、150℃で2分乾燥、硬化させた。
得られた積層体は透明性、接着性が良好であり、耐摩耗
性B1表面電気抵抗1CPΩであつた。実施例7 メタクリル酸メチル重合体シートの表面を放電処理した
あと、浸漬法により実施例6の導電性塗料を下塗りし、
この上に実施例1のケイ素化合物層を設けた。
加熱温度は90℃とした。得られた積層体は耐摩耗性A
1表面電気抵抗1CPΩ、半減期1秒であり、透明性お
よび接着性にすぐれていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機高分子固体からなる基材の面上に、ビニールピ
    ロリドン−アクリル酸系エステル共重合物と第四級アン
    モニウム塩重合物とを含む樹脂組成物からなり、かつ該
    組成物中に含まれるビニールピロリドン−アクリル酸系
    エステル共重合物の量が10〜60重量%の範囲内にあ
    る組成物の層を設け、該層の上にケイ素化合物またはメ
    ラミン組成物からなる層を設けたことを特徴とするプラ
    スチック積層体。
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