JPS604290Y2 - カートリツジ式テーププレーヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカートリッジ式のテーププレーヤに関するもの
で、案内放送用に適するようにしたものである。

たとえば第１図のように側板１に設けたローラ２が係合
する係合溝３を有するカートリッジ４を使用するテープ
プレーヤにおいては、ローラ２にかかる加圧力でもって
カートリッジ４は側板５ならびに磁気ヘッド６、電気接
片８、キャプスタン４、ストッパー１０の位置する方向
に押されてロック状態になる。

その時、キャプスタン７が回転すれば同キャプスタン７
とピンチローラ９との間のテープ（図示せず）は一方向
に走行され、磁気ヘッド６でもってテープに録音された
内容は再生できるようになっている。

この構成においてカートリッジ４を手前方向に引き出し
、ローラ２と係合溝３との係合を解くことにより、キャ
プスタン７とピンチローラ９の圧着がとかれるためにテ
ープめ走行は停止することＪＩこなる。

以上は通常のカーステレオと何等変りないが、この場合
カートリッジ４内のテープにワンマンバスで利用されて
いるような停車情報を録音しておき、−情報を再生後は
ストップさせておき、再び次の情報を再生しようとする
場合にはその都度カートリッジ４の抜きさしをおこなう
ことになる。

また、このカートリッジ４を抜きさしする代りに各情報
の再生が終了した時点で電源スィッチをオフにするよう
にしてもよいが、その場合にはキャプスタン７に対しピ
ンチローラ９は常に圧着状態であり、ピンチローラ９が
変形してしまうという欠点がある。

本考案はこのような欠点を除去するものである。

以下第２図〜第４図に示す一実施例により本考案を説明
する。

図において、４，９および７は第１図における４．９．
７と同じカートリッジ、ピンチローラおよびキャプスタ
ンである。

ただし７なるキャプスタンはキャプスタン受け１１を介
して１２の軸を支点とする可動板１３に支持されている
。

１４はフライホイール、１５はモータ、１６はモータ回
転軸、１７は回転軸１６の回転をフライホイール１４を
通じてキャプスタン７に伝達するベルト、１８はベース
板で一部に可動板１３の可動をゆるすための孔１９を有
している。

２０．２１は可動板１３の上下方向への移動を規制する
ストッパー、２２はソレノイド、２３はソレノイド軸、
２４は支持レバー、２５は伝達レバーである。

次にこの構成にもとすく動作について説明する。

まずカートリッジ４が第１図のようにローラ２によって
ロック状態にある時、通常のプレーヤではキャプスタン
７に対しピンチローラ９は圧着状態にあるが、本実施例
においてはキャプスタン７を回動可能に支持するキャプ
スタン受け１１はベース板１８でなく可動板１３に固定
しているために可動板１３の軸１２を支点としての回転
によりキャプスタン７はピンチローラ９に圧着したり、
離脱したりすることになる。

すなわち第２図において可動板１３の一端１３１に矢印
Ａに示すような力が加わっていれば、キャプスタン７は
ピンチローラ９に対し圧着状態にあり、その力とローラ
２より加わる加圧力によって両者の圧着力は決まる。

ここで一端部１３１の部分を矢印Ｂの方向に押圧すれば
キャプスタン７は、ピンチローラ９から離脱することに
なる。

そこで１３１の部分の駆動手段としては第４図のように
可動板１３を伝達レバー２５を介してソレノイド軸２３
を結合しておき、ソレノイド２２を動作させて矢印Ａ方
向に移動させ、−情報の再生終了にともなう電気接片８
あるいは磁気ヘッド６からの終了信号でもってソレノイ
ド２２の動作を復旧させれば、１３１は矢印Ｂ方向に移
動し、キャプスタン７とピンチローラ９との圧着を解く
ことになる。

したがって、本実施例によればカートリッジ４は常時ロ
ックしておき、その状態で必要の都度カートリッジ４内
に設けられたピンチローラ９にキャプスタン７を圧接す
るようにしたために、ピンチローラ９の変形防止がはか
れ、ワンマンバス等のプレーヤに採用した場合有利であ
る。

本考案は上記のような構造であり、カートリッジをロッ
クした状態で、磁気ヘッドとは無関係に、キャプスタン
をピンチローラに圧接したり離したりするものであり、
ワンマンバスのプレーヤに利用し１、停車情報を順次再
生する場合等において、その都度カートリッジの抜きさ
しを行なう必要がない。

また、本考案によれば、磁気ヘッドと関わりなくキャプ
スタンを移動自在に支持しているため、カートリッジご
とにピンチローラに寸法のバラツキ、キャプスタン圧接
時の弾性変形量のバラツキがあってもテープと磁気ヘッ
ドとの圧着状態を変えることなく、常に安定したテープ
再生を行なうことができるとともに、必要に応じピンチ
ローラからキャプスタンを離脱させ、ピンチローラの塑
性変形を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテーププレーヤの要部平面図、第２図は
本考案の一実施例におけるマカジン式テーププレーヤの
要部平面図、第３図は同テーププレーヤの断面図、第４
図は同テーププレーヤの斜視図である。 ４・・・・・・カートリッジ、７・・・・・・キャプス
タン、９・・・・・・ピンチローラ、１１・・・・・・
キャプスタン受け、１３・・・・・・可動板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）カートリッジ内のテープを固定磁気ヘッドに当接
   させた状態で前記カートリッジを所定位置にロックする
   手段と、前記カートリッジに対し移動自在に支持され、
   前記テープを走行させるキャプスタンと、一端に前記キ
   ャプスタンが取付けられ軸を支点として回転自在に支持
   された可動板と、テープ再生時前記可動板を一方向に回
   転させて、前記キャプスタンを前記カートリッジ内のピ
   ンチローラに圧接させるように移動させるとともに、再
   生不要時前記可動板を逆方向に回転させ、前記キャプス
   タンを前記ピンチローラから離す方向に移動させるソレ
   ノイドとを設けてなるカートリッジ式テーププレーヤ。
2. （２）可動板はベース板に設けられたストッパーにより
   、上下方向への移動が規制されていることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のカートリッジ式テ
   ーププレーヤ。